日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

今度は、志度淵川左俣の先の二俣を、右俣に遡上。   日光/なきむし山 

2016-09-18 12:20:52 | 山行

2016年9月10日(土)   曇                                                         (中間の二俣手前)
ベイスターズの念願のCS進出があと少しのところまで来ています。あと3つ勝てばいいようです。今日はH大卒の三嶋くんが先発のようです。今年全く1軍に上がってこなくて、8月に1軍に来て、1勝できているので、ここでもう一つ頑張ってもらいましょう。 
9/10は 9月も中盤に近づくというのにまだ蒸し暑い日々が続きので、10,11日は珍しくテントを担いで簡単?(2日で登って降りてこられる)南か北のアルプスのでも行こうかと目論んでいたのですが、数日前の台風の影響で、天気もはっきりしないようです。そのクラスの高山歩きを考えていてふと中止にすると、困ったことに普段あまり山の計画のことを考えていない為、引き出しの少なさを露呈してしまいます。そういった時は、私の場合コスパの面では一番上位の鳴虫山の沢遡上という手があります。近いし、そこそこ歩けるし、未知の沢を遡上できて、凉めます。温泉によってもいいですが、早めに帰ったら買い物や外食で、久しぶりに親孝行でもしてみましょう。

コース:志度淵川二俣のスペース 8:38 --- 沢分かれ 10:33頃 --- 鳴虫山山頂 11:48  --- スタート地へ 13:10 
志度淵川脇の細い路地を車で進んで、末端のスペースに着くと、いつもより増水しているのが一目でわかります。後ろに軽の4躯が来て、ほぼ同時に駐車。先方のほうから、挨拶してくれて、釣りの方のようです。「山(沢)歩きですか」って訊かれて、「そうです」と私。「この前も、この沢で沢歩きの人とであって・・・」とそのかた。よく顔を見ると、2週前にここの沢で出会った釣りのかたと判って「それ、私だと思います。」と私。あちらも理解したようで、お互い笑い。
今日もその釣りのかたは、右俣に釣りに行くようです。誰かが、イワナを放流してそれが増えているらしい事。途中堰堤があるので、下流から魚は遡れないだろうことなどを教えてくれました。  

(超増水の二俣地点)



パンを食べて、靴を履いて、釣りのかたの出発を見送ります。いつも足を濡らさないで飛び越えられる二俣地点の渡渉ですが、釣りの方が渡り時、腰上くらいまで、水没していました。ちょっと、これは、と私は左俣に入るのですが、注意が必要だなと用心します。
まずは、すぐ有料道路の下をくぐります。



そしてすぐダム。ここは左岸から巻いて、降りると癒しの沢が続いていました。



少し沢を進むとまた大きめな堰堤、ここは右岸から巻きます。ここで、先ほどの道路下の潜り、堰堤の2回の巻きなど、既視感があった理由が判ります。以前この沢の先にある尾根を歩くため、沢歩きをしない、沢沿い歩きをしたことがあって、同じように堰堤は巻いたのです。今回は水にぬれてもいい靴なので、水に入っていきます。
(二つ目の堰堤を巻きながら、堰堤(沢)を見下ろす。)



この沢は素麺滝の沢や、隣の右俣の沢のようなゴルジュ的な地形はほとんどありません。時に大岩がある程度。さほど深い淵も、他の沢ほどはなかったように思います。





中間の二俣に到着。ここで沢は二手に分かれます。真ん中の尾根は、かつて登ったヤブ尾根。中曽根尾根の一つ東の尾根になる。左右の沢遡上は未踏なので、今回は右俣に進みます。水量はほぼ同等、どちらが本流かこの時点では不明な状態でした。



右俣に進みます。さほど雰囲気が変わるわけではなく、遡上していきます。あまりデンジャーな感じの登りをする区間もほぼなし、2週前歩いた西隣の沢のほうが変化はありました。
           (中間二俣より上では、一番長い滝(と言えるかどうか)。)
                               



更に、その先。




かなり上流に登ってきた地点。沢の脇の斜面のいろいろな所から水が染み出しています。清水のように湧き出している地点があったので、口に含んでタオルを濡らして顔を拭うと気持ちのいいこと。




目の前が明るい印象に変化してきて、沢の源流部が近いことを感じます。この辺も苔むした岩となだらかな沢の区間を遡上していきます。



入渓して2時間近く立ちます。水音とは、一瞬で小さくなるものだと最近知りました。ついには、水流がなくなり、なおも沢状の窪地を登っていくと、倒木などで結構歩きづらい。(p ↓) それと、目先の上部がヤブっぽいので、沢状から左にあった斜面に取り付きます。急傾斜ですが、すぐに明確な尾根に乗ります。この尾根は中曽根尾根への枝尾根でした。数分、障害ヤブなしの急斜面を登るとなんとなく見覚えのある尾根(中曽根)に登り立てました。



中曽根尾根に登りたった地点は標高約900m地点。その後、左が痩せた崖の区間を歩いて、全開8/21に沢から登りたった地点の岩に腰掛けて、靴を履き替えてゆっくりしました。
(中曽根尾根の樹木の根っこ道)



さすが9月のこの時期ですので、暑さもなく沢で腰より下は薄っすら濡れているので、涼しいです。中曽根尾根、一般ルートを歩いて山頂に到達。予想以上に登山者がいます。6,7人はいたでしょうか。やはりなきむし山は人気の山です。




山頂からはここ数回と同様、日光連山の展望はガスで隠れてしまっています。残念、ですが朝家を出る時は大真名子山の深々とした緑を見たので、朝は展望はあったはずです。山頂から干満ケ淵に降りようとしていて、火戸尻山の方向の尾根にむかおうとしていた姉さんがいたので、行程を訂正してあげます。山頂では、パンを一つだけ食べて下山です。
全開と同様、神主山への一般ルートは東から心地よい風が吹いています。神主山ルートは前回、降りたばかりなので、今回は中曽根の尾根へ。
(中曽根尾根)




途中岩屋観音の分岐を経て、岩屋観音に寄り道、。洞穴にはいって仏様に会うのは、約1年ぶりになります。         
                               


中曽根尾根ではだれにも会わず。途中の伐採地では、897pとか869pのいのしし像の尾根が見えています。あと2ヶ月もすればこの山も素晴らしい色彩に包まれることに、少しだけ思いをはせます。日光の有料道路の上の尾根区間を歩いて、尾根末端で増水中の沢と渡渉して、本日の歩き終了。釣りのおじさんの車は無くなっていました。あのかたは、前回もそうでしたが薄利(あまり多くの魚は取らない)、早仕舞いを手法としているようです。今日もイワナの収穫はあったでしょうか。今度会ったら、イワナの写真を撮らせてもらおうかな。(顔(目)がカワイイ)
今回も天気もイマイチで、近所の山の散策でした。最初の二俣地点の超増水はビックリでしたが、未知の沢と未知のショート枝尾根歩きができて、さっぱりして帰宅できそうです。   ■■



(897p、869pの尾根)


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8 コメント

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Unknown (サクラマス)
2016-09-18 20:17:44
やはり、この近辺は増水後減ってなかったようですね。釣りシーズンも今週で禁漁となるので私も行川に出没しようかと企んでましたが、減水してないだろうと諦めました。沢登りも低いところではまだ楽しめそうですね。
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サクラマスさん (ななころび)
2016-09-19 19:20:22
こんばんは。数日前に近くを通った台風の大雨の影響で、歩き始め地点の二俣地点は、すごい事になってました。沢は普通に歩けました。
サクラマスさんは釣りの楽しみも知ってていいですね。
秋の鳴虫山は紅葉も綺麗で、沢登りしながら見てみたいのですが、その頃には沢の水は結構冷たいのですかね。??
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ちょっとそこまで感覚がうらやましい (ノラ)
2016-09-19 20:43:59
ななころびさん こんばんは。鳴虫山で主だったところはほとんど歩かれてるんではと思わせますね。水はまだぬるかったですか?このところ雨が多いので水量もあるんでしょうね。
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ノラさん (ななころび)
2016-09-19 21:37:13
こんばんは。鳴虫山は、今通っている会社より近いですからねー(笑)。
鳴虫山の山頂の南東方面に、まだ未踏尾根/沢があります。
歩いた日の数日前に台風の影響の大雨で、増水でした。水はまだまったく普通に歩けるほどぬるかったです。
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鳴虫山 (みー猫)
2016-09-20 07:25:56
おはようございます。
ノラさんのコメントじゃないですが、鳴虫山の隅々まで行き尽くしそうですね。こっそりマップを教えてくださいな。でも会社より近いといってもくれぐれも熊さんのおうちにご訪問にならないようご注意ください(笑)
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みー猫さん (ななころび)
2016-09-20 23:46:58
こんばんわ。
鳴虫山くらいは、歩き尽くさねばって感じですかね。今度歩いた沢とか枝尾根とか、赤ペンでなぞってみようかと思います。
私が山頂の北面を歩き回っているので、この前会ったクマは、ネグラを他の場所に変えるのでは、と思います。
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沢歩き (雪田爺)
2016-09-21 14:27:35
こんにちは
鳴虫山の尾根&沢、もうすぐコンプリートですか.
こないだ、古賀志山の道という道を全部歩いた・・・と言う人と (古賀志)で会いましたが、ななさんも もうじきそんな感じになりますか.
沢、ちょっとお勧め.田母沢も優しい沢です.ちょっと長いですけど.明るく、鳴虫山界隈とは又雰囲気が違いますよ.
つきましては、、、
私が使っている niftyHPサービスが9月末で終わりになります.
同じ nifty ですが移行になりますので、大変お手数をおかけしますが、拙HPリンクアドレスをお手すきの時にでも変更していただければ幸いです.

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雪田爺”さん (ななころび)
2016-09-21 23:09:17
こんばんは。コメント界ではお久しぶりです。
古賀志山には、あらゆる尾根を踏破しようとしている人が結構いるようです。古賀志の全ルートっていうのは、本当にマニアックに入り組んでいて、私の鳴虫山は、まだそんなレベルには達していません。

優しい沢の紹介、ありがとうございます。いつか遡上してみようと思います。
リンクアドレスの更新の件、喜んでさせていただきます。
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