日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

激シブの古道を峠までたどれたか  金田峠

2012-07-24 12:28:38 | 山行

入山日 2012/5/27  晴  単独  

ネット上でシブ山をいろいろ検索しているうちに、金田峠の存在を知った。切込湖 のすぐ北にある。山王林道奥深くにある西山金山跡から古道をなんとか辿り行けるという。西山金山は約80年前閉鉱になった鉱山、往時には1300人の村があり、学校、病院まで有ったという。あんな山奥にそんなものがあったとは、現在からは想像もできない。金山跡から金田峠そして切込湖周辺におり湯元へ通じていたという。当時人々はどのような用途で、どんな様子でその道を行き来したのか、登山やシブ山踏破とはまた別の興味が湧いてきてしまう。本当にそんな昔に廃道になったルートが歩けるのか。どうしても一度はこの古道を歩いてみねばなるまい。いつもネット上でお世話になっているstarionさんやたそがれおやじさんのレポを何度も確認させてもらうが、かなりルートどりが難しそうだった。結構不安があったが行ってみることにした。

コース   湯川橋脇空きスペース  金田峠  1971m峰  金田峠  湯川橋脇空きスペース 

車を湯川橋脇に置く。登り口は5/13の偵察時に確認済みなのですぐわかった。すぐ廃墟あと、古い石垣、小尾根を数分歩きまた古い石垣、廃墟跡が出てくる。この後沢筋のような地点をなだらかに登り、右からの尾根に合流。この尾根と交差する形で今度は山腹を左に見ながら、トラバースしていく感じの道だ。斜度は緩やか、道はかすかな踏跡がある。思いのほかテープがあったりで、おおむね迷うわないが注意して進む。新緑も一部でているが、まだまだこれからの状態の林間を行く、秋はきれいだろうな、人もいないだろうし。途中急な登りは雪沢を渡った後の1か所だけ、それも10分程度の登りだ。約2時間ほどで明るい笹原に飛び出す。金田峠の一角だ。

歩き始めの尾根・・・

こんな沢を何回か渡る・・・

金田峠付近・・・

切込湖 遠くに白根山・・・

道標のようなものは一切ないので、どこが峠かもよくわからず。切込湖が南方向すぐ下に見える。笹原を西方向に進むと激ヤブになる。笹や根曲がり竹状のものが顔前あたりまであり行く手を阻む。笹の激ヤブの地点は約10分ほどで通過、通常の樹間の笹尾根になる。踏跡は心細いが迷うほどではない、峠から20分以上歩いたろうか、ふと左足元に古い石祠が突然現れる。1500年代頃のものだそうだ、今日はこの祠を目標としてきたので、本日の頂上のようなものだ。祠を見つけられて結構嬉しい。金田峠の象徴・・・ 

下山時、振り返ると金田峠が見える。(中央)その右が1971m峰か?・・・

 体力にまだ余裕があるので、そこから少し先の1971m峰まで行くことにした、うっそうとした樹林間の登り(急)。時折、テープが有る。30分ほどでピークらしい樹間につく、眺望は悪いが高薙山が木の間から望める、まだかなり遥かな感じだ。ここから高薙山に行くコースは自分には無理かな。あと2時間半は最低かかるし、ルーファンも激ヤブもそして帰路も不安だ。とりあえず、今日はここまでで大満足、ここから今日のルートを戻る。祠までの下りで少しひやり、ルートとテープを見失う、ゆっくり少し後退し解決。やはり下りのほうが迷いやすい。

下りの最終地点前、金山跡でゆっくり休憩、廃墟や高薙山などを眺めながらリラックスする、ここまで降りると新緑がきれいだ。高薙山が自分にとって近づいてきたかナ?

 西沢金山朽ちた石垣・・・

 

 西山金山跡地から高薙山がのぞく・・・

湯川橋付近からの高薙山、登るのは結構たいへんそう・・・ 

 


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