日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

小白森、大白森山間を2往復することになるかと思った  天栄村/ 小白森山、大白森山

2016-07-31 18:01:54 | 山行

2016年7月24日(日) 晴                  (小白森山付近から見た大白森山)
24日は数日前からかなりの暑さを予想して、日光か会津の簡単な沢で水を浴びながら遡上あるきでもしようと思っていました。ところが、22日あたりから、どうしたことか猛暑だったのが過ごしやすい気温に一変。夜間遅くには、今市の外気は寒さを感じるほどでもありました。そんなわけで24日は、水浴び歩きは後回しにして、会津の未踏の山、尾根歩きをしてみようと、先週歩いた三倉山から少しだけ北上して大白森山周辺を歩いてきました。ほぼ予想していたとおりの静かな稜線歩きを楽しめました。

二マタ温泉の少し先、小白森山の登山口はすぐわかりました。先客の車は2台のみ。1台は釣りで、若い青二人年が調理中でした。ゆっくりお話しながら登山準備して、その二人に見送られて、登山開始です。
(入口)


コース: 小白森山登山口 -- 101分-- 小白森山山頂 --92分-- 大白森山山頂  --70分-- 小白森山山頂   (大白森山方面へ戻り。ロス :40分)--  小白森山山頂 --70分-- スタート地へ  
登山口には、一目でそれとわかる新旧の道標が設置されていて、それとすぐ判る入口です。山に入っていくとしばらくは思ったより明瞭な踏み跡が続いていて、なだらかなコースを登って行きます。


40分ほど森の中の登山道を緩やかに登ると前方が開けてきます。目の前に見えるのが小白森山か。



小白森山頂が見えて、蟻の戸渡りという地点を通過します。そこは両側が切れてい落ちていて、サイドにロープで危険地帯を示してありますが、気をつけていれば非常に危険という程度ではありません。
小白森山頂までは、コースも少しヤブっぽい様相も呈してきて、結構急な傾斜を登る局面が連続します。



コース前方にもう少しで着けるか、小白森ピークが見えます。踏み跡はありますが、コースをヤブが覆い隠そうとしている地点が出てきて、笹ヤブや小枝が左右、体にあたってきます。巨木も出てくるのは、会津の山らしいです。
(進行方向 コース上は踏み跡ありの、ヤブ。)



後方が開けてきます。急傾斜なのでよく見えます。振り返って、二岐山とその左手遠方は小野岳でしょうか。平地にかかる雲が、風景としていい感じです。



歩き始めて1時間40分で小白森山頂に着きます。ヤブの中の小スペースに切り開きがあります。三角点があるのは、地形図で知っていたのですが、ここでは見落とし。すぐ先に行くと三角点らしい石柱があったので、それが三角点と思いましたが、帰宅して画像を見るとそれには次三角点って書いてありました。
小白森山の山名柱があった地点に、三角点があったのかな。まあ、またいつか行く時もあるでしょう。




この日、この稜線では終始このお花が咲いていました。



小白森山ピーク周辺からは、これから行く最終目的地(Uターン地点)の大白森山頂が見えています。おおらかな山容です。その左にとんがった甲子旭岳が見えています。その間に見えるのは、三本槍なのでしょうか。




小白森山からは少し下って鞍部へ。ピストン行程の時の下りって、戻る時登りになるわけであまり気持ちのよい下りにはなりません。この時の下りは、「えーこんなに下りのかよ、」って程には感じませんでしたので、一安心。鞍部周辺はヤブっぽいながら気持ちの良い平原が広がっています。踏み跡は絶えず笹やヤブの下にあるのですが、一瞬見失いそうになるほどのヤブもありましたが、まあ、そんなのはいつもやってる事です。
(進行方向 2)


鞍部からヤブの急登をすこしがんばって、見晴らしのいい一杯山という山頂。達筆で名前の彫られた柱がたっています。また鞍部に行って、ヤブに戻りつつある平原を通過します。
(進行方向 3)



地形図で気付かなかったアップダウンをして次のピークは二杯山。ボロボロですが、かつては立派だったと思われる山名看板が残っています。そこからまた進んでヤブ化しつつある草原を歩く稜線。と、こういった事の好きな向きにはなかなか味わい深いとも思える稜線です。
(進行方向 4。 正面の山の奥が、大白森山です。)




南方面の展望が開けて、また旭岳とこんにちは、です。



細かいアップダウンはあるものの、概ねいやらしくはない稜線をあるいて60分ほど。だいぶ大白森山山頂に近づいているはずです。山頂直下では山体が見えなくなり山の北側をトラバースするようにコースの微かな踏跡は登って行きます。(p ↓) 踏み跡はヤブ化していると書いていますが、コース以外のコース左右はもっぱら潅木の超密林ですので、微かな踏み跡でもあるのとないのでは大違い。このコースがなければ、この稜線を辿ることは至難の業でしょう。



急登りをして振り返ると、この稜線を歩いていいて絶えず咲いている潅木のピンクの花と、その向こうに先ほどいた小白森山が見えます。



小白森山から約90分。いくつかのピークを超えて大白森の山頂に到着です。北方向に歩いてきた稜線が見えています。登山口からは2時間40分ちょっと、想像していたのはもっとロング行程でした。エアリアのコース地図では往復7時間超。山渓の分県ガイドによると6時間少々と、コースの捉え方もまちまちです。帰りも来た稜線を戻ることも考えるとちょうどいい運動でしょう。



山頂はだれもいませんでした。今日は、ずっとひとり登山かなと思います。旭岳の見える朽ちつつある倒木に腰掛けていたら、10分ほどウトウトしてしまいました。



ガスに巻かれてきた那須の三本槍。真ん中に旭岳。その右は三倉山、大倉山でしょう。ここからの旭岳の姿も格好いいです。一度登ってみなくちゃ、ですよ。



先週歩いた流石、三倉山の稜線と比べるとこの稜線はお花は少ない。さほど離れてもいないのに、この差は面白いです。それとも季節を変えるともっと綺麗なのか?。




昼寝をしてしまったりして、30分くらい山頂でゆっくりしました。戻り行程もそこそこ長いし、小白森への登りかえしなんかもあるので、下山にかかります。
(大きくいったん下って、鞍部の平原からみた大白森山。)



二杯山、一杯山の登り返しは大したことがない。一杯山山頂に登りつくと、頭の上で物音がしてちょっとビックリ。単独の男性でした。スタートも遅かったのでしょうし、ここまでも結構しんどかったのでここで引き返すと言っていました。先に進ませてもらって、大汗かいて小白森に登り返しは、ここに来て暑さもあっていい運動という感じです。また青空がみえて来ます、ようやくビッグゲームをしている雰囲気をちょっと味わいました。



小白森山頂付近で、一杯山のすこし先で断念して引き返してきたというおじさんとご挨拶。小白森山頂で柱の写真を取ると、ホルダーに違和感。一緒に入れてあったGPSがなくなっています。そんなに安いものでのないので、かなりショック。かなり使い込んだし、もう十分元はとれている感じですが、とりに戻りましょう。
大白森山頂直下では、ホルダーにあったので、最悪でもそこまで戻れば見つかるはずです。ヤブが深くて見つからない可能性もありますが。それより問題はどこまで戻るかということです。大白森山頂への往復は往復約3時間。とことんこの山に付き合っても、暗くなるまでには戻れるか。見つからなかったらどうする。捜索を断念はどこでしようか。そうんなことを考えながら、とりあえす前回写真を撮った、一杯山ピークまで戻ってみようと進みます。
(小白森山からの探し戻りの下りは、思考しながらの歩きになった。)






途中、一杯山ピークでお話した単独氏が大汗かいて登ってきて、事情を話すと心配してくれました。その後、数分下を見ながら歩いて、一杯山に登り返す直前の鞍部に、運良くコース脇に転がっていたGPSを見つけられまして、めでたしめでたしです。今後対策が必要です。また大汗かいて小白森に登り返して40分ロス。




落し物を見つけて、さああそこまで登り返しです。(P ↓)



大汗かいて白森山山頂へこの日3度めの到着。で、誰もいなくなっていました。




小白森山山頂からは、あとは降下していくだけです。途中、山頂下だけ急降下のヤブ地点は注意でした。ヤブっぽい稜線でしたが、紫陽花のような花もさいていて、地味に綺麗です。



会津の山らしい、深い森の中を下山です。




二岐温泉、大白森山間往復のコースは、ある意味ガイド本通りのヤブ化でもあり、また最近歩いている記録を見ると少々意外なヤブ地点の多さでもありましたが、なかなか味わい深い稜線でもあります。GPS捜索のロスが40分程度でよかった。登山口に近づくと先ほどの単独氏に追いついてお話しながら下山します。須賀川のかたでした。この日小白森方面に入った方は、たぶん3人。今日は、まだ時間もたっぷりあるので、弥五島付近にあるの意外によい温泉の郷の湯にゆっくり浸かって帰りました。 ■■
(下山時、正面に二岐山です。)



(最後に、久しぶりのスバルの宣伝です。釣りの若者の車は早無くなっていました。隣には、一緒に下山の須賀川さんのレガシーだったので、記念に撮らせてもらいました。)


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6 コメント

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小白森の山頂の標柱は1本 (ノラ)
2016-07-31 18:23:18
ななころびさん 小白森の山頂を3度も通られたのですね。ご苦労様です。今は1本しか標柱ないですね。1997年には標柱2本に大きな山頂坂がありましたよ。今立っている標柱1本はその当時真新しいものでした。
下記のリンクを見てください。
一杯山の達筆は見てみたいです。にしても小白森と大白森の間結構藪っぽいのですね。私は両方ともピストンです、
http://73422uzawa.at.webry.info/200701/article_3.html
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小白森 (みー猫)
2016-07-31 19:27:48
こんばんわ。
昨日はお疲れ様でした・・・あれれ、GPS落としたんですか・・・って自分もGPS1回、カメラ2回それぞれ過去に落としましてアセって回収したことあります。なので今はどちらも紐でつながっていて落ちたときにはブラブラするので分かる仕組みです。ここは訪問しようと思ってましたので大変参考になりましたです。
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大小白森山 (きりんこ)
2016-07-31 21:12:51
こんばんは。
同じコースを最後に歩いたのは10年以上前になりますので、懐かしく拝見しました。その当時よりもずいぶんヤブ化が進んでいるようで、やはり甲子峠まで車で入れなくなった影響もあるのでしょうね。
ピンクの花はホツツジですね。この花を見ると、那須山にも夏が来たな~と思わされます。
物音、この稜線は熊も多く出ますので、ヒト科の動物で良かったですね(笑)GPSも見つかって良かった良かった♪
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ノラさん (ななころび)
2016-08-01 12:48:13
こんにちは。小白森山山頂の標柱の文字は黒で塗られていたのですね。一杯山の達筆って、小白森山の標柱と同じたぐいのものですが、かなり立派な柱が風化した感じでした。
小白森と大白森の間はヤブっぽいといっても、ノラさんだったらヤブと思わない程度と思います。ノラさんが、その間歩かれていない事、意外でした。
もし歩かれるなら、秋がいいかなと思いました。
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みー猫さん (ななころび)
2016-08-01 21:34:04
こんばんわ。
***沢ではお世話になりました。胸や腕の筋肉が痛いです。(笑)
GPS落として、約40分回収に要しましたが見つかってよかったです。今後はヒモでつなげないといけないと思いました。
この稜線は地味ですが、旭岳の展望台としても結構いい稜線だと思います。
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きりんこさん (ななころび)
2016-08-01 21:49:05
こんばんは。
酷いヤブってわけではないですが、大・小白森山間は7割がた踏み跡は、ヤブに覆い隠されそうになってました。
ホツツジの名前教えていただきありがとうございます。花の名前も、なかなか覚えられなくって・・・。
あの稜線、熊がいないはずはないと思ってましたが、熊多く出るんですね?。スズ鳴らしてたので、会わずにすみました。優しそうなヒトの男性でよかったです。(笑)
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