日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

その名もナキムシ山、でも蟲のほうのあの山を東から尾根歩き  鹿沼/鳴蟲山

2013-12-18 03:55:49 | 山行

入山日 2013年12月15日(日)  (晴)   単独  (今年1月羽賀場山を初歩きした時にみた、鉄塔の下からの鳴蟲山、鳴蟲山ってなかなか全貌が絵としてとらえずらい気がする。)
昨日は忘年会明けで山にたいした時間もとれず、岩山へのショート歩きで終わってしまった。内容は満足の歩きだったが、3時間弱と少々物足りない。かといって、本日も北日本は猛烈な悪天候の超冬型のお天気。まだ日の昇らない時間の日光連山を家の窓からちら見すると恐ろしげな黒い雪雲で山の形すら見えない。宇都宮方面は雲ひとつない晴れ空が見えた。こんな日は南下して、天候に対して適切な山にいくしかないでしょう。
ということで、かねてから一度入ってみたかった、鹿沼の鳴蟲山に初チャレンジとなりました。

今回の目的はもちろん鳴蟲山の初歩き、栃100のピークハントにもなる。下久我からの林道からの一般的なルートでは面白味がないと思い、今市のstarionさんがかつて歩かれた東方面からの尾根からのアプローチを計画した。この東からの歩きはたしか、たそがれさんもやられていた気がする。
羽賀場山に登った時に見た鳴蟲山は、地味で植林の森が多いあまり楽しさを感じさせない山の印象だった。すぐ隣の羽賀場山、お天気山間のように、何も期待せずに出向いて大満足できるような山だったらいいなあ、という淡い期待をもってのスタートとなった。
スタート地点は長安寺の下の車道の路肩にスバルを停めて・・・。これから歩く尾根が左手から右手に延びているのが見えた。(P ↓) 8:00 歩き開始。



長安寺への道の路肩に車を置き、大芦川を渡り南岸へ。稲山の神社マークの地点に行く。そこは、猛烈な傾斜の尾根末端、ここから取りつくのはstarionさん同様諦めた。(帰宅したそがれさんの記録を見たら、なんとそこから登られていた。すごいでっすねー)何事も穏健派のなな”は取りつきやすそうなポイント探しに移る。ひっそりとした車道を川沿いに数分西方面に歩き、古い作業道のようなものが山に入っていくポイントを見つけ、そこから入山した。周囲はどこをとっても金属柵がめぐらされ山に入るのに障害になっていて、少しうろうろ。周囲の民家の目もあるので、ちょっと困ってしまったが、なんとか入山できた。入り方はナイショです。


COURSE: 長安寺下 8:00 ・・・  作業道に入る 8:08 ・・・  尾根取り付き 8:52 ・・・  571.5m三角点 9:14 ・・・  最初の鉄塔 9:42 ・・・  鳴蟲山頂 11:00 ・・・   山頂東500mくらいの地点のピーク 11:35 ・・・   林道合流 12:12 ・・・  スタート地点へ 13:03

歩き始めた林道、結構使われているのではと思うほど状態がよく、歩きやすい。年に数回、地元も関係者が走行しているのではないだろうか。途中一部舗装されていたりもする。時にジグザグに、何度か分岐しなだらかに高みに登っていくような道だった。



林道をしばらく追うが結構長く歩ける。途中で斜面かヤブ尾根に取り付けば稜線に出られるのはわかっていたが、ちょっと林道の先がどうなっているのかも興味がわき、時間が余分にかかるのを覚悟で作業道に付き合ってみた。一貫して登っていた作業道が下りだすポイントに取り付ける尾根があったので、そこからヤブ入り。(P ↓)スタートから52分経過していた。



9:07 稜線に合流した。(P ↓) ここまで、ヤブの急傾斜の登りを15分ほどこなした。木が生えている斜面なので、傾斜が急でも登るのはなんてことはないレベル。



9:14 三角点571.5mに到着。RKさんの板と栃木の山紀行”のものがあった。


三角点571.5m


三角点571.5mから先、ちょっとだけヤブっぽい地点が2箇所ほどあったが、あとは歩きやすい稜線が続く。ただし、この稜線結構左右が急で切れている。ただし身の危険を感じるほどではない。 稜線がきれているだろうというのは、近隣の山から見た時、想像はしていた。
(羽賀場山が見えた。 )


この稜線歩きではめったにないが、数少ない急登箇所。一つ目の鉄塔手前。


北の斜面に今頃、紅葉している木があった。こちらの傾斜も急峻だった。


稜線は鹿沼の山らしく、岩交じり。特に大岩は多くはない。いたって穏やかな尾根が続くが、木々は植林風のものが多い為、味わい深いかどうかは感じる人の気分しだいか。



9:42 最初の鉄塔くぐり。


鳴蟲山方面、見えているのは前衛峰かも。


10:39 ここに来てようやく自然林も混ざりだし、趣が増しだした地点。このあたりは傾斜の急なポイントには樹脂製の階段がつけられている。



ここの大岩は道が左を巻くようにつけられていた。岩の尾根通しも勝負できそうだった。


赤の混じる巨大鉄塔、これは鳴蟲山頂直下のもの、なのでもうすぐ山頂だろう。先にかすかにピークらしきものが見えた。



鉄塔周辺は狩りはらわれていて、眺望がいい。浮いてはいないけれど筑波山とてまえに鹿沼の山々が見渡せた。






11:00 鳴蟲山山頂到着。 今回初登り。 だれかいるかなと思っていたけれど、山頂は静寂の世界だった。この辺はこんないい天気のなに、静かな山だった。(この日出会った人は最後までナシ)


昨日に続いて鹿沼の山、2連発で、一応ピークハントにもなった。


山頂で結構強く吹いている風を避けながらも、陽だまりのなか少々ゆっくりして軽く食事。この日は初三角点は2個。



下山はstarionさんのやられたように北尾根から塩沢橋あたりに降りようと思っていた。山頂に到達するまでの行程で、何度か地図を見ているうちに、山頂手前(東方向)500mくらいの地点のピークから北東に降りる尾根を認識した。その尾根は途中北に向きを変え、距離400mほどの尾根下りを経て、林道に辿りつけるようであった。そのルートを取ったほうが、車道歩きをへらせることもありあっさり、そのルートに計画を変えたのだった。山頂から北や西の尾根はまたいつか・・・。
(下り始めのポイント周辺。。○ヨのマークが木に点けられている。)



帰宅してたそがれさんの記録をみると、この下りルート、最初はたそがれさんと同じ所を辿ったようだ。
山頂手前(東方向)500mくらいの地点のピークあたりから用心して、その尾根にのる為のルーファンをする。往路で歩いた尾根が右手に分かれて行く。自分が歩いている尾根は樹脂製の簡易階段が所どころあるので、鉄塔巡視路なのだろう。歩きやすいしヤブもなく、たいして急でもない尾根をしばらく下り目の前に鉄塔が見えてきた地点で右手(北東方向)に下るように誘っている目印があった。これが林道につながる尾根への分岐と考え方向転換、今まで歩いた尾根をおり別の脇尾根に乗り移った感じ。少し下ると除徐にヤブっぽくなり、木々の枝がかすかな踏跡を覆い隠すようになってきた。こんな枝尾根でも歩く人がいるのか、所どころに目印がある。それでも15分ほどヤブとつきあって一旦普通の歩きやすい尾根になり、その後またヤブっぽい場所を通過した。当初考えていた正解尾根ならごく短距離歩きで林道に乗るはずなので、自分は少し東に一つそれた別の尾根を降りてしまったのだろう、と気づいた。しかしそのまま行けば林道のどこかに着きあたるはずだし、目印、獣のだとしても踏跡もありなので、そのまま進むことにした。
(服が、木屑や葉っぱだらけになった。めがねは古いほうをしてくればよかったと後悔した。 (P ↓))

山頂手前(東方向)500mくらいの地点のピーク付近から約37分かかって、最後ヤブの急斜面を降りて、カーブミラーの連続する林道地点に降り立った。
(ここから降りてきた。)


林道にでたら、あとは緩やかに下るだけ。 ここもあまり荒れていない道で、関係者は時々使用しているのだろう。轍も結構最近のものもあった。
林道から静かな一般車道に合流、付近の家もまばらなので来る車も40分で1台もなかった。
車道は歩きながら、大芦川とお天気山や羽賀場山(P ↓)がよく見渡せる。


13:00 林道と車道の早歩きを40分ちょっとしてスタート地点に戻る。今日は、新しいお山と、登りで使用の東からの未知尾根を歩けた。おまけに下山でちょっとのヤブ歩き。距離も多少は歩けて、運動にはなったので満足。
前回見られなかった、お寺の前の石段などを見学させてもらって帰路についた。  ■■

(優しそうなお顔、見習わなくてはいけません。)


この前Yさんと羽賀場に来たときは、これは見なかった。今度、ななころび隊のみんなも連れてきてやろう。


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2 コメント

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鳴蟲山 (たそがれオヤジ)
2013-12-18 08:51:14
おはようございます。
鳴蟲山、自分には正直のところ印象の薄い山で、しばらく、どんなところを歩いて、どんな山頂だったか、思い出せない始末でした。
ななころびさんの記事を拝見し、ようやく思い出したくらいですよ。
私の取りつきは、尾根末端というよりも、左側の、小さな社に向かう踏み跡でしたが、社の上はやはり急で手こずりましたよ。
それでいて、下りの林道跡に出るまではあっけなかったと記憶しております。わざわざヤブを選ぶようなものでもないような気がしましたが、ななころびさんも好きですねぇ。
この山、南側から入る方が多いようですが、そちらから登ったとしても、同じ名前の鳴虫山ほどの面白味はないような気がしますけど。

今日、明日は雪のようですね。週末の計画も、これで狂いました。佐野や栃木周辺の山歩きが中心になりそうです。どこか、お薦めないですか?
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たそがれオヤジさん (ななころび)
2013-12-18 22:16:15
こんばんは。
この鳴蟲山、たそがれさんが”正直のところ印象の薄い”と言われるのもなんとなくわかる気がいたします。ただ、ルーファン歩きなどに重きを置いて考えてみると、それなりの価値を見出せる気はします。
私はあの神社の斜面は、見ただけでパスでした。あの斜面から取りつくのは、自分では考えられません。
下りは一番簡単に林道に出る事を考えていたのですが、降り口を早まったようで、林道と並行して走る脇のヤブ尾根を少し長く歩いたようです。その為、予期せぬヤブ尾根歩きを楽しむ??ことになってしまいました。
価値観は登山者、それぞれ皆ちがうでしょうが、私も鳴虫山のほうが、好みです。

明日にかけての雪、ちょっと嫌ですねー。私は佐野、栃木方面の山々は本当に疎くて。
栃木100のガイド本で大小山とかの両崖山のページなどをめくっているレベルです。
野球親爺さんが、つい最近、古賀志の思いもしないルートを歩かれたので、そんなのもいいかなと思っています。
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