日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

三依富士と呼んだほうがいいのではないのか      芝草山

2014-05-20 00:02:41 | 山行

入山日 2014年5月17日 (曇) 単独      
朝、湯西川の明神ケ岳を登り終わる頃、多少天候が好転してきたので、もう一山近くの手ごろな山に行くことにした。道の駅湯西川まで戻り、121号に入り三依方面に向かう。今年のGWから、この道を何度走ったのか。今年の5月はこの周辺の山にずいぶん登った。中三依あたりの里から観る芝草山の尖がった山容は目をみはるものがある。山好きの人なら誰でもその姿を見て、その山に興味を持つだろう。まだ、自分としては未踏の芝草山、実はあまり期待もせずにピークハントのつもりで登ってみた。

COURSE: 南尾根の登山口 11:06 ・・・ 芝草山山頂 12:43-13:07 ・・・ スタート地点へ 14:09
この山も、栃100ガイド本の標準コースを使用。南尾根の末端近くにある”渓流釣り場”近くに車を停めて、スタート。最初の取り付きは、鉄塔巡視用の道らしいジグザグのなだらか道。先ほどの明神ケ岳の時より日差しが増して明るい雰囲気。それとコース脇に朱色のツツジの群落で全く違う地方の山にいる感じ。



ジグザグ曲がりを3,4回した時点で、このコースのある性質を悟ったなな”はその後、しばらく概ねコースをはずれ、尾根直登をする。踏跡は薄っすらあるが、ヤブ歩きのテイストを少しだけ味わう。
ジグザグの行程を2,3度横切り、その後はジグザグのコース自体も、尾根上の1本道に変化していく。踏跡は明瞭。



高度を上げるにつれ、ツツジの色も朱色からムラサキ色のものに変化していく、それもかなりの数。この山でお花を観る期待はほとんどしていなかったので、得した気分。




大岩の少し手前で降りてくる県内のあるハイキングクラブの団体さんとすれ違った。みなさんよい表情をしている。歩き始めて1時間の地点の大岩は、大岩と大岩の間の割れ目の窪地を攀じ登るように登っていく。そこには、長いロープが垂らしてあった。木の根っこ、幹、岩をつかめば、ロープは要らない程度の登り。それも思ったほど長くは続かない。




大岩を登りきると、東方面の眺望が開けていて、先週歩いた塩沢、三依山の稜線や高原山方面がよく見えた。
(手前、たぶん塩沢山。奥、左から前黒山、右に高原山。)


もっと高度を上げると、ムラサキにまじりこの色のお花が咲いていた。これはよく観るけど、なんというお花なのでしょう。




北方向に頭が雲に隠れた、たぶんあの日留賀岳だろう。平らな山に見えている。




大岩の地点だけが急登、あとは意外にもあまり急な登りと感じない優しいイメージの山。花も多いし、稜線脇の樹林帯は、自然な感じで癒される雰囲気がある。コース脇に白い花がたくさん咲いていて、シロヤシオかと思ったら、こんな大きな単独で咲いている花だった。




さっきの団体さんに前を一人、登っている人がいると聞いていたが、なかなか会わなかった。山頂直下も明るい自然林の中を登っていく。




2時間はかからずに山頂到着。山頂には先客、少しまえに行っていた先行者は小山市のおじさんだった。山頂からは、北西方面に荒海山が遠いんだか近いんだかよくわからない距離感で見えていて、その左方面には帝釈山方面になるのだろうか、まだ結構白い部分が残っている。




田代、帝釈山方面かなと思っていたが、あさぎまだらさんの記事を後から見て、あの枯木山の頭隠れのようだ。 枯木山は一生行けないかな。



何とか見えているのは、荒海山の一角だろうか。実は、今日の最初の計画は荒海山一本だった。




小山市のおじさんはアイパッドのような端末をザックの上に載せて休んでいた。ごあいさつをして、このかた実はスーパー発信者か何かかもと思い、訊いてみた。ヤマレコとかブログはやられていないそうで、端末に地図データを入れてGPSとして使用されているらしい。実際に見せてくれて、高原山辺りのエアリアと思われる画面を表示してあった。このかた、以前前黒山の林道の分岐で全く進路がわからず難渋された経験があったそう。そんなのが嫌でGPSとしての端末使用を始めたそう、スマホよりバッテリも持つので、大きくても持ち歩いているらしい。スマホすらまだ持っていないなな”にとっては、ちょと興味深い話を聞かせていただいた。
山頂で少し多めにゆっくりして、帰りはこの山も来た道をピストン。東に平行して走る尾根を下れば、馬蹄形に車の駐車地点に戻れるかと思うが、今日はリスキーはなし。ゆっくり花を見ながら、下山した。



山中、公っぽい道標はまったく無いけれど、登山口にだけこんなものがある。荒海山にここから登る人って、そんなに多くないよね。それをやると、どうやって自分の車も戻るんだろ。でもやったら面白そうではある。




登山口に降りてきたら、山頂辺りにいる頃からどんよりしだした空がまた明るくなってきた。この駐車地のすぐ西は滝向山などという面白い名前の小山があるが、14時を過ぎているので今日はもうやめにしよう。 この時期に来た芝草山は、その姿、山中のお花、気持ちのよい林の中の尾根、メリハリのある登山道、そこから見える眺望と予想以上の秀峰だったと思う。  ■■



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2 コメント

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芝草山 (みー猫)
2014-05-23 19:12:34
こんばんは。
GPSが一番必要なのは、ガスに巻かれるなどの非常事態以外では、割と林道や取付きが有効と思っています。スマホも試そうかと思いましたが、主役にはもうちょっとタフさが欲しいですね。広い範囲が見れるのは良いと思います。いろんなツツジが見られて行った甲斐がありましたね。ビンクと紫の中間のやつは困るのですが、自分は紫の個体差と考えております。白いのはタムシバでは?
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みー猫さん (ななころび)
2014-05-23 19:32:13
みー猫さん、お疲れさまでした、おかえりなさい。
エアリアの地図を500円でダウンロードできて、毎年更新もしてもらえると、おじさんに聞き魅力を感じました。私自身のデジタル化が遅れていて、スマホすらまだ未所持なので、そろそろ考えないとだめですかね。
芝草山はお花もよくて、山頂に至る道も非常にいい感じでした。白いのはタムシバ、ですか。あまり見たことがなかったですが、今回見られてよかったです。
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