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Biting Angle

アニメ・マンガ・ホビーのゆるい話題と、SFとか美術のすこしマジメな感想など。

過去を拭ったら話が続かない

2008年12月02日 | アニメ
ガンダム00 2nd 第9話「拭えぬ過去」。
ダブルオー自体、拭えないというよりは過去の因縁で保ってるような展開なので
いまさらナニを言ってるんだよ、と思うサブタイトルではありますが。

今週の冒頭はアリーのアルケーガンダムvs刹那・ティエリア組。
アルケーと組み合うセラヴィーのヒザからは、なんと隠し腕が出現!
いつものZネタ引用で今回はジ・Oかよと思ってたら、アルケーガンダムのほうは
イージスばりのつま先ビームサーベルで反撃してきました。
というか、ティエリアもモタモタとビームサーベルなんか出すより、ヒザについてる
キャノンを撃ったほうが早かったろうに・・・。
まあメカアクションは基本的に格闘戦というのが、水島ガンダムのお約束ですけど。
そんなこんなのゴタゴタで、やっぱりアリーには逃げられました。

しかし、アルケーガンダムってなんともカッコ悪い機体ですね。
スローネのデザインにイナクトっぽいひ弱さが加わって、なんとも変態チックな
気持ち悪いガンダムになってしまったと思うのですが。
まあパイロットの変質(偏執)ぶりにふさわしい、というのは確かだけど。

CB追撃に動くアロウズや帰還してくるルイスたちを尻目にしてまたも単独行動で
ビリー・カタギリに会いに行くブシドー。
もうこの人の迷言にツッコムのはやめようかな~。
あまりにウケを狙いすぎで、最近は笑う気も失せてきました。

本人の話からすると、「ミスター・ブシドー」ってのは周囲が勝手につけたあだ名で、
グラハムも別に偽名を使ってたというわけではなさそうです。
でもあの格好で軍内部をウロウロするわ、上官の命令は聞かないわ、なんだか
よくわからない免許を持ってるわときたら、そのくらいのあだ名はつけられても
しょうがないでしょうねぇ。

「あの新型MSを、わたし色に染め上げて欲しい」というブシドーの注文に
「がってん承知!」と明るく応じるビリー。
女に逃げられた腹いせで軍に戻ったワリには、あまり引きずってないみたい。
さすがは元・ときメモの早乙女好雄というところですかね。
しかしこの言い回しといい、ラッセの「南無三!」といい、セリフ回しがどうにも
時代がかってるのは、いったい誰の趣味なんでしょう?

大気圏脱出を敢行するトレミーと、それを阻止しようとするマネキンたち。
海中から直接打ち上げるという強引さに加えて、GNフィールドのおかげで
船体後部からビーム食らっても無傷という反則ぶりですから、ある意味では
作戦もへったくれもないだろうという気もします。
まったく、どんだけ万能戦艦なんだよという感じ。

最後のヒキでようやく姿を見せたオーライザーですが、歴代サポートメカでは
一番地味なお披露目だったのではないでしょうか。
もともと合体が前提のマシンなので、単機での活躍を見せる気はないのかも。
でもこの機体、合体した後にコクピットがテールスタビライザーになるので
そこにいるパイロットにはすごく負担がかかりそうなんですけど。
ソーマみたいな強化人間が乗らないと、身体が持たないのでは・・・?

ソーマといえば、先週の某ハ○テにはこんな一コマが。

いろいろとうるさい出版社のマンガで「ピーリス・・・」って書いていいのか、おい。

倦怠期ネタの次は、フレッシュなおめでた話で締めたいと思います。
刹那役の宮野真守さんが、この度ご結婚されたとのこと。
所属の劇団ひまわりのHPで入籍とお子さんを授かったことを報告してました。
なにはともあれ、おめでとうございます。
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出資者はいつも無理難題をおっしゃる

2008年11月24日 | アニメ
ガンダム00 2nd 第8話「無垢なる歪み」。
なにが無垢でなにが歪みなんだかさっぱりわからない回でした。
まさか無垢がコーラサワーで、歪みがアリーだってことじゃないですよね?

今回ほのめかされた話だと、イオリアはもともと地球人じゃなさそうです。
その計画では、人類の融和>宇宙進出>地球外存在との接触というロードマップが
予定されていたみたい。
イノベイターも文字通り「人類の革新」という意味ばかりでなく、読み替えれば
「インベーダー」にも通じますしね。

その計画途上で人類に情が移ったイオリアが、当初と異なるファクターとして
用意した存在こそ、CBとガンダムマイスターなのかもしれません。
もしこのとおりなら、やはりクラークの「楽園の泉」がネタ元のひとつかな?
それなら軌道エレベーターにこだわるのも納得です。

でも本音のところ、第1シーズンで旧ソレスタルビーイングが壊滅した以上、
視聴者にとってはイオリアの計画なんてもうどうでもいいんじゃなかろうか。
前向きな話になりそうになってくると、今度はわざとらしく過去の話を蒸し返して
ヘンに話をややこしくしてるだけのようにも見えるんですよね。
ロックオンの件でソーマ(マリーなんて知らん!)を責めるフェルトにしても
その後意外にあっさり和解しちゃって、なんか拍子抜けです。

そのソーマが乗っていた専用アヘッドは(金の力で)ルイスの乗機となりました。
乗りこなせる自信があるとも思えないんだけど、単なる感傷なのかな?
たぶんこの機体で脳量子波が増幅されて、沙慈に気がつくという筋書きに
なってるんでしょうね。
ルイスも大して能力なさそうなのに目をかけられてるなぁ、と思ってましたが
アロウズ創設にはハレヴィ家から相当な出資があったみたい。
敵方の組織に資金援助とは、これってセイラさんの逆パターンですね。

サポートメカはやっぱり2機出てくるようです。1機はオーライザーで
ダブルオーにつくとして、もう1機はやはりアリオスと合体ですか?
HCM-Proのスペシャルアイテムって、もしかしたらコレのことかも。
だったら余ったケルディムとセラヴィーはどうなるんだろう、二身合体か?

「見つけたぞ、世界の歪みを。」
いやいや、それ以上に歪んでるのはスメラギさんの性癖でしょう。
ティエリア女性説の信者に、今回の女装はどう受け止められたのでしょうね。
ちなみにリジェネ・レジェッタの声は朴さんなので、新旧女装パイロットが
間接的に競演したというマニアックな要素もありました。

パーティ会場の外でルイスに見つかった刹那、とっさに出た言いわけが
「軌道エレベーター関係で働いている。」
いや、その格好はどう見ても車の運転手だけど。てか、お前はパーガンか?
ビリーに顔を見られて逃走後、ティエリアに「俺のミスだ」って言ってたけど
それは最初にスメラギを迎えにいったこと?それとも今回顔を見られたこと?
まあどっちにしろ迂闊なのは確かですが。

そして、またも引きだけに登場するアリー。
「ところがぎっちょん!」ってなんかしつこく使ってるけど、もしかして
流行らせようとしてるのか?
迷言の玉手箱はブシドーだけでたくさんですよ。

そういえば今週はMS戦がなかったおかげで、ブシドーの出番がなかったなぁ。
カレーの福神漬じゃないけど、ないとなんだか物足りないモノですね。
やっぱり、メカとブシドーはガンダムの華なのかも。
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再会と離別と(オマケで嫁入りも)

2008年11月17日 | アニメ
ガンダム00 2nd 第7話「再会と離別と」。
またもや前回からの引きずりで、導入部はサジーのグダグダした葛藤から。
別にハラハラドキドキもないので、ド頭からうぜぇと思ったくらいの効果しか
感じませんでした。スタートからテンション下げるなよと。
しかも今週はアレルヤがまた戦闘中もグダグダと、うざいこと極まりない。
ガキっぽいのとピュアの区別がつかないほど、日本の女性アニメファンは
見る目がないとは思いませんが。たぶん視聴者、バカにされてますよ?

こういうグダグダベトベトの展開で進む戦闘シーンがすっきり片付くわけもなく、
最後はおなじみの抱きつき(ただし今回はアレルヤ)と、イモ侍の勝手な退却で
うやむやのうちに戦闘終了。
MS同士が抱き合う必要なんてないのに、ハグやらバックをとるシーンばかりで
緊迫感もヘチマもありゃしません。
お侍もそろそろお笑いワンマンアーミーは卒業して、ちゃんと軍人に戻ってください。

病床からわざわざ指示するスメラギですが、内容はごく普通の撤退指令。
こんなの戦術以前のレベルじゃないの?
つーかガンダムマイスターって、引き時も読めずに戦ってるのか?
こちらは別に正規の軍隊でもないし、マイスターの自主判断ってものがあっても
おかしいとは思いませんけどね。ブシドーの行動のほうがよっぽど異常だし。

くんずほぐれつで不時着したアレルヤとソーマの機体。
二人っきりで遭難というパターンは、種ガン世代には「アス・カガ」シチュに見えると
思いますけど(「シン・ステ」というのもあったな)、それより古い私みたいな者は
「第08MS小隊」とか、非ガンダムだと劇場版マクロスを思い出しちゃいます。
人目を忍んでナニをナニしちゃってそうなあたりが、なおさらそう思わせるんだよなぁ(^^;。
でもこの二人の場合、MSでも生身でも常に上をとるのはソーマなのでした。

それにしても、二人の出会いの演出のヘタさ加減はものすごいですね。
前フリだけ盛り上げてストンと軽く落とすのはダメすぎでしょ。
なんでこのアニメにはタメってものがないのかねぇ。
あと単調に名前を呼ぶだけの会話はあまりにも芸がないし、つまらなすぎ。
双方に共通の思い出とかキーワードとかを積み重ねて、だんだんと互いの距離を
埋めていくのが、作劇の常道だと思うんですけど。
攻殻SAC2ndのクゼと素子の場合を見習ってもらいたいですよ、ホントに。

このへんのアバウトな流れは、結局ソーマも二重人格というオチで決着。
見てる方はビックリというよりグッタリ、というかガッカリ。
説明的な会話がさらにガッカリ感へと追い討ちをかけてくれます。
しかもセルゲイ到着時に見せたソーマの反応は、どう見ても二重人格じゃありません。
多重人格と記憶操作は違うものだから、あの見せ方と解説は明らかにヘンですよ。

セルゲイに対し、自分の命と引き換えにソーマを軍から抜けさせろと迫るアレルヤ。
でもCBに連れて行ったところで、さらに苛酷で先のない戦いが待つばかりでは
言ってることに意味が通りません。
だいたいこれまでもソーマ第一のセルゲイが本気で撃つわけもなく、この場面は
やるだけ無意味な茶番劇なのでした。

それにしても、セルゲイも父さんと呼ばれないうちに、もう嫁に出してしまうとは
なんとも不憫ですなぁ。
ソーマもあそこでひとこと「ありがとう、父さん」といってあげればよかったのに。
もしやその一言が聞けるのは、やはりセルゲイの命の灯が消えるときなのでしょうか。
だとしたら親切顔してトコトンいやな話だな、このアニメ。

そして今週の引きも、なんだか安っぽい上に説明的。
息切れしてきたところに酸素ボンベをあてがってようやく走ってる感じですが
こんな調子で最後まで完走できるのでしょうか?
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ヒキだけにキャラを出すのはやめましょう

2008年11月10日 | アニメ
ガンダム00 2ndシーズン、第6話「傷痕」。
タイトルどおり、各キャラの過去の傷痕をほじくりかえすという回です。

今週の話で再確認したのは、水島監督の描きたいテーマは結局のところ「戦争」と「謀略」、
そして「権力闘争」と「階級闘争」に尽きるんだろうな、ということ。
『鋼の錬金術師』にしろ『大江戸ロケット』にしろ、最後はそこに行き着きましたからね。
今回の『ガンダム00』も「紛争根絶」は前フリにすぎなかったのでは?
そのへんがうやむやになったセカンドシーズンでは、ゲリラ組織や軍内部のあつれきなどが
妙に生き生きと描かれている気がします。もともとこういう話がやりたかったんだろうな。

さて、今週の冒頭は前回ラストから引っぱったアリー復活シーンですが、そこからシーン的に
何にもつながらなかったのはイタすぎました。おまけにアリーはその後出番ないし。
前回で謎の会話が成立していたにもかかわらず、二人の間でやりとりが続くわけでもなければ
刹那が感情を抑えていったん引く様子を見せることもありませんでした。
描き方によってはおいしいシーンになるはずの所を、お膳立てだけそろえてスルーするとは
ナニを考えているのでしょうか。
単なるお披露目なら、思わせぶりな出し方するなっての。
EDの「PROTOTYPE」の歌詞じゃないけど、話の流れとしてはまさしく

「振り上げた手 下ろせなくて~♪ 落ちるように しゃがみこんだ~♪」

って感じでしたね。

少しずつ明かされるスメラギとマネキンの過去。
二人とも戦術予報士の同僚としてある作戦に参加し、誤情報によって同士討ちを演じたという
因縁があるようです。
なまじ実話くさい話をもってくるところは、うまいというよりエゲつない感じ。
CBの戦術にスメラギのパターンを見て取るマネキンですが、すでに傷心のビリー君が素性を
知っちゃってるので、いまさら感はぬぐえません。
これはむしろ、マネキンがCBと接触するという展開への伏線なんでしょうね。

基地が壊滅したとたんに、手のひらを返すごとく「お前らのせいだ!」と激昂するカタロン構成員。
こんな安っぽい組織をマグワナックと比べた自分が恥ずかしくなりました。
規模も志も貧弱なこんな連中と手を組んでも、CBにとっては百害あって一利なしでは?
そんなゴタゴタの中で卒倒するスメラギ。戦死者を見て過去のトラウマが蘇ったのが理由でしたが
私はむしろビリーの子をご懐妊かと思っちゃいました。でなきゃ酒が切れてスイッチが落ちたとか。

本作で一番なごみ系のセルゲイ・ソーマ組ですが、その関係もソーマの一方的な思い込みから
終止符が打たれそうな雲行きになってきました。
自分が兵器だと割り切ることで、何が変わるというのやら。むしろ自分を人として扱ってくれた
セルゲイの気持ちを大切にするほうが、よっぽど彼の心に答えることになるのでは。
ルイスの脳量子波は読めても、セルゲイのは遠慮しちゃったんですかね。
そのルイスを一目見て惚れちゃったのは、アンドレイ・スミルノフ。
でも声がコードギアスのロイドさんと同じなので、「乙女だ・・・」は違和感ありまくりでした。

沙慈を逃がしたセルゲイに鉄拳制裁を加えるアーバ・リント。
かつてZZでは「大人なんて!」と反抗するたびに拳固で修正を加えられていた矢尾キャラも、
今やアロウズの権威を振りかざして年上の上官にグーパンチですよ。
力こそが正義、まったくいい時代になったものです(^^;。

万能戦艦プトレマイオスⅡ、今週は砂漠で光学迷彩を展開してました。
前シリーズでガンダムが出払っちゃうと航行もままならなかったのに比べると、新トレミーは
異常なまでの高性能っぷりです。
そのワリには、ルイスごときに艦への接近を許すというザルな迎撃網はなんなのでしょうね。
そのルイス機に砲口を向けるのは、カタロン基地壊滅への自責からトリガーに指をかけた沙慈。
本来なら劇的に盛り上がるべきシーンなんでしょうけど、トレミーのまわりではブシドーvs刹那、
ソーマvsアレルヤの因縁対決が同時進行中。
なんだか盛りが多すぎてナニ味かわからなくなった海鮮どんぶりみたいで、話の焦点が定まらない
中途半端な終わり方になっちゃいました。どうせ決着がつかないのはみんな予想してることですし。

ここでアンドレイがルイスを庇って負傷>二人が急接近、みたいな流れになったら、それはそれで
盛り上がりそうですけど。
正直言って沙慈とルイスのカップルってもともと好きじゃないので、最後にくっつかなくてもいいや。

個人的にはセルゲイとソーマさえ幸せになってくれればいいんだけど、ここが今一番危ないんだよなぁ・・・。
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勝手御免の「ミスター無視道」

2008年11月03日 | アニメ
ガンダム00 2ndシーズン第5話「故国燃ゆ」。
リボンズの仲間はみんなreがつく名前ばかりで、前の作品の最終回みたい。
Re;ボンズ=ボンズ再び。やっぱり次シーズンはハガレン新作になるのかな?
と余計な勘繰りをしちゃったりして。

いよいよアザディスタンでカタロンと接触したCBメンバー。
カタロンのリーダー、クラウスはCBに対し、補給や整備の協力を申し出ます。
この調子だと、いよいよマグワナック隊の登場が近いのかもしれません。
そしてカタロンに引き取られたマリナの初仕事は、幼児のお世話。
なるほど、これこそ「子供だまし」っていうんだなぁと感心しちゃいました。

砂漠をジープで逃亡する沙慈は、やっぱりファーストガンダムのパロ・・・もとい、
オマージュなんでしょうね。
逃げる途中で叩き上げの軍人(この場合はセルゲイ)に出会って感化されるのも
アムロと同じですし。
これをきっかけに沙慈も「僕は、あの人に勝ちたい!」とか言い出すのでしょうか。

自分の指揮下に入れと言うマネキンに対し、「断固拒否する」と突っぱねた
ミスター・ブシドーですが、独立行動を許されているのとワンマンアーミーは
意味が全然違ってる気もしますけど?
ワンマンアーミーというなら、まず戦力になるところを見せてくれないとねぇ。
そもそも独自行動の「免許」ってナニよ?アンタは007ですか?
いやいや、どちらかといえばオースティン・パワーズのほうが近いでしょ。
個人的にはワンマンアーミーというより「ピン芸人」だと思ってますけどね。

「大佐、あの件、お受けしようと思います。」
お~、いよいよソーマ嫁入りか!と期待したのもつかの間、セルゲイの申し出は
単なる養子入りだと判明して、ガッカリ感も倍増です。
なんだよ~、一番おもしろみのない結論じゃん!
それにしても、カタロン虐殺を見て「超兵の自分が人並みの幸せを求めた罰」と
悩んじゃうのは、さすがに話が飛躍しすぎ。というかむしろ自己陶酔?
なんだかムリヤリ足抜け路線にハメてるような意図が見え見えでイヤですな。

オートマトンの投入でアロウズの残虐性を見せたのに、その後に「枠外の男」こと
アリー君を出してしまうのは、あまりうまい手ではないように思いました。
人間でない存在による人間性の蹂躙を描いた直後に、人の代表が来ちゃったら
演出意図が薄くなりますよ?
しかもアリー君は冒頭で早々と顔を見せちゃってるし。

う~ん、なんだか今回は今まで以上にバタバタした展開だった気がします。
いよいよ新展開に入るという矢先で早くも息切れ感が漂うように見えたのは
私の単なる勘違いなのでしょうか。
あっちこっちのキャラをちょこちょこと細切れに見せる手法も、なんだか
ストーリーの薄さに対する目くらましみたいに思えます。
まあ、これが後々に大量の人員整理へつなげる布石の可能性もありますけど。
人の死で安易に涙を誘う手法は嫌いなので、そうならないことを願います。
コメント (2)
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「ぼくのマリー」とアレルヤは言った

2008年10月27日 | アニメ
ガンダム00 2ndシーズン第4話「戦う理由」。
冒頭はアレルヤとマリーが出会った時の回想シーンでした。
人目を避けた出会いかと思わせて、実は見物人だらけという仕組まれた感じが
実にイイですね。
しかしこの場面でのソーマちん(本名マリー)は、まるっきりプルツーです。
ちなみにアーバ・リントの声が矢尾一樹だったのは、やはり狙っての事でしょうか?

とにかく、これでソーマを巡る争奪戦が発生するのは確定とみてよさそう。
2ndシーズンのテーマは「紛争根絶」ではなく「痴情のもつれ」になりそうです。
そういえば今回、ルイスには上陸命令が出てましたね。
ということは、来週はいよいよルイスと沙慈も「痴情戦」に参入ですか?

軽薄なようで、実はアニキと性格が似てそうな二代目ロックオン。
強引なキスでわざとフェルトに嫌われたりしてますが、どうせこの先なんやかやで
二人はくっついて、アニキは思い出の中の人になっちゃうんでしょうね。
最後は弟が「アニキごとひっくるめて、フェルトさんをもらいます」とか言いだしそう。

救出したマリナからアザディスタンの荒廃ぶりを聞かされるCBメンバー。
非戦による紛争解決を誉められた直後に内戦介入を切り出す刹那もおかしいけど
戦争以外にとりえのない刹那をスカウトするとは、マリナも何を考えてるのか。
CBも一国の君主も、私情で動いたら終わりですよ?
っていっても、変態仮面もビリーも私情まる出しで動いてますけどね。
ふ~ん、ホーマー・カタギリ司令ってビリーのおじさんだったのか。

その変態仮面も満を持して出陣ですが、ついに判明した名前は「ミスター・ブシドー」。
パイロットのエースはソーマに譲るかわりに、自分のほうはコーラサワーを押しのけて
お笑いのエースを目指すのでしょうか?
それとも単に、新手の羞恥プレイ?だったらやっぱり変態仮面じゃないですか。

そんなブシドー仮面の武者アヘッド、ダブルオーの前に割り込んだタイミングこそ
絶妙でしたが、刹那の引き際のよさもあってその後は見せ場なし。
刹那の独白で「手強い」と語らせても、見てる人にその感じが伝わらなきゃダメでしょ。
ま、前作のファンならグラハ・・・ブシドーが出ただけで喜ぶと思われてるんでしょうけど。

連邦側はCB迎撃用に、水中用モビルアーマー「トリロバイト」を投入。
開発に多額の寄付をした女性って、セイラさんかな?・・・あ、また王留美の仕業か。

今週の話は前回の「潜水艦万能説」を覆すためのシナリオであり、スメラギ復活と
マリナ帰国を物語に組みこんで今後に引っ張るための仕込み回でもありました。
でも個人的にはスメラギもマリナもどうでもいいので、見てても気分が乗りません。
期待させた水中戦も、追い込まれた後の策が「ガンダムが出せる深度まで浮上」という
戦術以前のアイデアですから、逆転の感動もへったくれもなし。
この考え方は「ガンダムが出れば勝利確実」が前提なので、その後の戦闘シーンが
ワンサイドになるのも予想できましたし。
いくらガンダム4機の連携とはいえ、水中専用MAが一方的にボコられるのは
演出的にどうかとも思いますけどねぇ。
それにしても水中でMA巡航ができるアリオス、なんて恐ろしい子(笑)。

シーリンはめっきりかわいいキャラになりました。さらには今週のシメまで担当。
「地球連邦のやり方に、意義を唱える女よ。」いやぁカッコイイですな。
なんだか「今の私はネオドイツの女」みたいです(違うか)。
一方、サジーはおやっさんのお手伝い。着々とCBに取り込まれつつあります。
このぶんだと、オーライザーの開発とかに関わっちゃうとか、ガンダムのパワーアップに
一役買っちゃいそうな予感。宇宙技師二種免許ってどんな資格かわからないけど(苦笑)。
これでおやっさんの身に何かあったら、正規メカニック格上げもありえますよ~。

<今週の空耳>
「敵艦が圧壊する」が「アッガイする」に聞こえたのは、長年ガンダムシリーズを
見続けてきたせいで、いろいろ病んでるせいでしょうか(笑)。
そういえば「万死に値する」も「バンジーに値する」に聞こえます。
死ななくてもいいけど、バンジーに値するキャラはいくらでもいるんだよな~。
ちなみに私の選ぶバンジー筆頭候補は、今のところミレイユです(^^;。
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ガンダムチーム、早くも復活

2008年10月19日 | アニメ
00ガンダム2nd第3話、「アレルヤ奪還作戦」。
マリナ姫はやっぱりアレルヤと同じ施設にブチこまれてました。
理由は4年前に刹那と接触していたからということですが、強行突入で身柄を
押さえたわりには、ずいぶんつまらない理由です。
ブチこんだわりには尋問とかもないようだし。というか、単に収監しただけ?

拘束エスパーのアレルヤ君に会いに来たのは、お約束どおりソーマちんでした。
彼女を前にして「マリー、生きてたんだね」と喜ぶアレルヤですが、かつての
もう一人の人格であるハレルヤからは一切反応なし。
頭部に受けた傷でハレルヤは消えたようですが、目がオッドアイのままなので
そのうちまた出てくるのかも。

どうやらソーマとアレルヤは兄妹ではないようです。
ただでさえ登場人物が多い上にグチャグチャな人間関係をさらに混沌とさせる
この新事実に、期待よりもうっとうしさを感じたのは私だけでしょうか。
アレルヤもせっかく普通になったソーマを、アブナいキャラに引き戻すなって。

話変わって宇宙のトレミーⅡ。
「これから、アレルヤ奪還作戦を開始する。」
「え、いったいどうやって?」
「それをこれから、アンタに考えてもらう。」
「え~!」
SBってガンダムチームじゃなくて、コントチームだったのか。
というか、これって戦術予報とかじゃなく、単なる作戦立案では。

そしてスメラギさんは作戦を立てました。
題して「5分でできるアレルヤ奪還(オプションでマリナつき)」
といっても、結局はまた機体性能に依存しまくりの作戦なんだけど。
しかも内容が種ガン以降ワンパターンになったおなじみの「アレ」とくれば、
さすがに苦笑いを通り越してちょっとイラつきます。
ああいうのは悪しき伝統として、今後は排除すべきじゃないの?
万能戦艦はマイティ号とN-ノーチラスだけで十分です。

施設突入はダブルオーとセラヴィー、砲撃支援はケルディムが担当。
ありがちパターンとはいえ、このへんの連携プレイはなかなかよかったです。
救出されたアレルヤは自動操縦で射出されたアリオスに搭乗し、第3話で
早くもガンダム4機がそろい踏みとなりました。
ガンダム初搭乗の二代目ロックオンは初陣で大活躍。
調子に乗って決めゼリフまで先代から引きついでしまいました。
来週はさらに調子こいてフェルトの唇まで奪ってしまうみたいですが、
たぶんその後でひっぱたかれるんじゃないかと予想。
こんな性格が徐々になおっていくかどうかも、今後のポイントなんでしょうね。

救出したマリナをトレミーに連れこむ刹那。
昔ならティエリアに「万死に値する!」と言われそうですが、彼も丸くなったので
たぶん問題にはならないでしょう。
それよりも沙慈に情報を流しすぎなほうがよっぽど問題ですが。

こんな感じで、なんとなく4機そろってしまったガンダムチーム。
来週からいよいよ本格的に介入ツアーを開始するようですが、どうせ行き先は
王留美にお任せなんでしょうね。
その王留美ですが、カタロンも含めて劇中の全勢力に情報提供を行っているらしく
本人はさながらゲームマスターのような立場を気取っているみたいです。
同じくゲームマスターの気でいるリボンズとの駆け引きも、今後の展開を左右する
大きな要因になるのでしょう。
でもこの組み合わせ、種デスの議長とジブリールの関係にそっくりな気も・・・。
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彼氏彼女の二乗

2008年10月12日 | アニメ
ガンダム00 2nd、第2話「ツインドライヴ」。
ドライヴをツイン化するだけで、GN粒子の量が二乗に!
なんてお得なシステムでしょう!!
今回はおまけにGNブレイドも4本つけてご提供します!
・・・って、安っぽいTVショッピングじゃないんだから。

「オラたちが、ガンダムだ!」
というわけで、ドラゴンボールならぬ仲間集めに出発した刹那ですが、
ロックオンとスメラギはさして苦労もなくゲット。
とはいえ、二代目ロックオンはカタロンのスパイ的な立場を隠しているので
今後にひと波乱起きそうです。
それにしてもアップになったフェルト、顔が長くなったのかやつれたのか
4年前よりかわいさが一割ほどダウンという気がしました。

逆に顔が長くなって人間らしく見えるようになったのはソーマちんですが、
来週救出されそうなレクター博士・・・じゃなかった、アレルヤとの関係が
いまだに不明です。
世間で言われてるとおり妹だとしたら、セルゲイさんもいろいろ困りそう。
もし「ソーマは俺の嫁」だとしたら、あんな義兄は迷惑なだけでしょうし、
養子説が正しければソーマから「兄も一緒に引き取っていただけますか?」
とか言われる展開が待っていたりして。
息子に頼んでこっそり殺ってもらう?でもそれで弱み握られるのもいやだよね。

自堕落予報士(本名:九条さん)の潜伏先は、やはりビリーさんのところでした。
お宅訪問した刹那はいきなり「アンタ元ソレスタルビーイングの人だから」的な
爆弾発言を玄関先でぶちかまし、予報士を半ば強引に連行。
かわいそうなのはカタギリさんで、ショックから自分のほうが酒びたりです。
逃げ場がなくなったのは、むしろこの人のほうじゃないのだろうか。
彼の身内はアロウズの司令なので、今回の一件ものちのち尾を引きそうです。

そのビリーの盟友である鬼魔将、じゃなくて乙女座の男は、今週も顔見せのみ。
隅っこでコーヒー立ち飲みの姿も、キザというよりは浮いてるだけという感じです。
いまのところはコーラがいない分のお笑い要員という位置づけにしか見えないので
さっさと専用機に乗せてやって、バケツ一杯の血でも吐かせたいところ。
このままじゃかつてのエースも形無しです。

シーリンと並んで「メガね~さんズ」の片割れであるマネキンも出てきましたが
SB撃破の功績にもかかわらずいまだに大佐どまりってのはどうなのよ?
せめて准将くらいにはなってると思ってたのに・・・。
そういう人事をやってるから、あちこちで不満がたまっていくんだろうなぁ。
それにしてもホーマー司令のアゴヒゲ、まるでガンダムみたいだなと。

沙慈に赤ハロを貸して、わざわざ機密情報を見せてやるSBメンバー。
お話の都合とはいえ、これはあまりに安易すぎ、拙速すぎでしょう。
まあ沙慈とスローネに因縁ができたことで、ネーナやアリーとも絡ませられる
新たなフラグが立ったという感じです。

とうとう紅龍に戦争マニア呼ばわりされた王留美ですが、ダブルオーの元ネタが
ガンダムWと考えれば、むしろこの役回りは当然のこと。
眉毛が二股になって金のリムジンに乗る日も近いでしょう。
一方、貧乏姫のほうは相変わらず幸薄いようで、いきなりタイホされました。
アレルヤの姿といい、冬のコミケでは「拘束まつり」の予感(^^;。

太陽炉のマッチングに成功し、ついに起動したダブルオー。
圧倒的な性能差でアヘッドを撃破しますが、今の時点でここまで飛ばしちゃうと
中盤からまた性能インフレに陥りそうですね。
その時はやはり「困ったときのイオリア頼み」になるのかな?

「こんな時に備えて、ガンダムに合体機能を用意しておいた」
「これがガンダムの、新しい力・・・」
そして遂に、セラヴィーガンダムの背中の顔が解き放たれる!なんてね。

・・・でも今のところは、ただのGN粒子発生器にしか見えませんが(笑)。
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ダブルオー2nd、起動

2008年10月05日 | アニメ
先週でコードギアスが終わったと思ったら、また今週から血生臭い話が
始まってしまいました。
というわけで『機動戦士ガンダム00』セカンドシーズンの第1話です。

ウワサで聞いていたとおり、いきなりZガンダムのノリで始まったのには
ちょっと苦笑い。なにしろ連邦vs反連邦組織ですからねー。

キャラの立ち位置が変わった人、変わらない人がいるところはおもしろいです。
マイスターと乙女座の人は昔どおりだからいいとして、それ以外の登場人物は
みな時代の流れを受けて、新たな役回りで登場。
抵抗勢力に加わっているシーリン、アロウズを探っているらしきセルゲイと
マネキンの動き、自堕落な暮らしを送っているらしき予報屋ねーちゃんなど
今後に向けての伏線がてんこ盛りです。
あ、王留美はアロウズとも繋がりがあるようで、相変わらずよくわかりません。

しかしルイスがいきなり強化人間になってるとは・・・というか00では超兵か。
アタマ痛がるわ薬飲んでるわで、普通がウリだった頃の面影はありません。
かつてのルイスファンは喜ぶのか、それともガッカリするのでしょうか。
その超兵の先輩であるソーマのほうは、どうやらセルゲイからプロポーズでも
受けてる様子です。熊おじさんって実はロリだったのね。
そこへいきなり現われる未来の義理の息子。ってこの家族に未来はあるのか!(笑)

刹那がまだエクシアに乗っていたのもびっくりですが、着ていたマントに
何の仕掛けもなくてもっとびっくり。ABCマントだと思ってたのに。
新機体の一番手はセラヴィーガンダムですが、こっちはGN砲4門よりも
背中の顔に驚いてしまいました。まさかホントに顔だとはねぇ。
ロックオン2代目は予想通りだからコメントなし。
拘束着姿は先週まで何度も見せられてたので新鮮味ないから、ハレルヤのほうも
やっぱりコメントなしということで。
っていうかアレルヤ?ハレルヤ?もうどっちだか思い出せねーな。

戦争根絶とか平和とかいった議論で堂々巡りをしてきた前作に対し、今回は
「ガンダムを根絶するガンダム」とかいうわかりやすい話になるみたい。
そのぶんキャラ同士の人間ドラマが中心になりそうなので、女性ファンには
ウケがよさそうだな~というところ。
こちらはとりあえず、肩の力を抜いてダラダラ見ようかと思ってます。
最近のガンダムって、マジメに見てるとアタマに来るのが多いですから。

しかし古谷さん、今回も別名で押し通すんだー。もうみんな知ってる事なのに。
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パトレイバーの切手シート

2008年10月03日 | アニメ
日本郵便が発行する「アニメヒーロー・ヒロイン切手」の第8集。
今回選ばれた作品は『機動警察パトレイバー』でした。

実は所用でたまたま郵便局によった時、店内にポスターが貼ってあるのを見て
はじめて気づき、あわててその場で購入しました。
もう出てから一か月以上経ってたんですね。
このシリーズはガンダム、999、エヴァ、未来少年コナンを持ってますが
今回は事前告知があまりなかったような気がします。



見てわかるとおり、デザインは上から

イングラム1号機&野明
太田&イングラム2号機
しのぶ&イングラム3号機
零式&遊馬
イングラム&特車二課メンバー

というふうになっております。

イラスト自体はDVDパッケージなどの宣材から構成したもののようですが、
切手を二枚並べて絵が決まるようにデザインが修正されています。
これがなかなかカッコいいのですよ。
デザイン自体はイマイチだったこのシリーズ中では一番のデキだと思います。

中でも一押しな絵柄は、やはりこれ。

榊原さん全面PUSHの当Blogですから、当然の選択です(笑)。

今年中には第9集も出るようですが、作品についてはまだ不明。
コードギアスか攻殻SACあたりが出そうな気もしますが、何がくるのやら。
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コードギアスR2 FINAL TURN「Re;」

2008年09月28日 | アニメ
かくして英雄は帰還し、暴君は斃れ、世に解放と平和の時がもたらされる。
たとえそれが偽りの仮面による演技であっても、世界がそれを望むのならば
彼らは全てを賭して己が役割を演じきらねばならない。
それこそが英雄たる者の役目であり、存在意義であるのだから。

「ゼロ・レクイエム」を完成させるのは二人の男の死と、一人の英雄の再生。
そして伝説は新たな世界へと受け継がれ、ひとつの物語の幕が下りる。

・・・コードギアスシリーズ、ついに完結。
苦悩と過ちの繰り返しの果てに世界を打ち壊し、自らの血でそれを再生させた
ルルーシュの行為は、古典的な英雄の資格にかなうものだったと思います。
世界を力で統一し、己が神となった後で実行した彼なりの「神殺し」。
それを行うために選んだ存在は、かつて自らが棄て去った仮面の英雄でした。

最後に自分を捨てゴマとして投じること、それがこのゲームに勝つ唯一の指し手。
この戦いをはじめた時から、ルルーシュ自身にもその予感と覚悟があったはずです。
「撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ。」

カレンと約束した「ウソを真実に変えて、正義の味方を演じきる存在」として
ゼロを復活させ、ナナリーたちが安心して生きられる世界を演出する。
そして全てを分かち合ったスザクに対し、最愛の妹と世界の未来を託して
「己を捨てて英雄の仮面を被り続けろ、それがお前の罰だ」と言い遺す。
ルルーシュは最後に、自らができる限りの約束を果たして逝きました。

もうこの結末しかない、この最期しかないという無様な死に様をさらしながら、
全世界の憎悪を全て引き受けて舞台を降りる姿。
これがルルーシュなりの贖罪の姿であり、一種の切腹でもあったのでしょう。
スザクの行為は彼の意志を継承すると共に、親友の介錯を勤めたようにも思えます。
父を刺した光景の再現となったのは、スザクが背負い続けるべき「業」を意味するのか、
それとも、かつての自分の「迷い」を断ち切ったということなのか。
あるいは、その両方が合わさったものということになるのかもしれません。

ルルーシュとスザク。二人は共に世界が必要とした存在であり、片方が己の「命」を、
もう片方が自らの「顔」を生贄に捧げることで、世界はバランスを回復するのです。

『コードギアス』全体を通して見れば、細かい整合性のずれや強引な展開、さらに
後半の速い展開など、バランスを欠いた部分も少なくありません。
しかし物語自体を友情や恋愛、肉親の情などで小さくまとめずに「現代の英雄譚」
という大きな枠組みにまで高めた点について、私は高く評価したいと思います。

いきなり抽象的な分析が続きましたが、これが最後のメカ戦も書いておかないと。
フロートを失ったランスと紅蓮の最終決戦は、ランドスピナーとスラッシュハーケンを
最大限に活用するものとなりました。
シリーズ最初期を思わせる三次元戦闘に盛り上がりつつ、ナイトメア戦の魅力って
結局はこれなんだよな~、と再確認したところです。

そしてド根性の上にもド根性を見せた男、ジェレミア・ゴットバルト。
「オレンジ」はいまや忠義と信念の代名詞となってしまいました。
アーニャだけでなく視聴者全てに、その勇姿は記憶されたはず。
さらにはとうとう出ました、隠し機体。アンタは一人グレンラガンか!
あんなの見せられたら、サザーランド可翔式を買わないわけにはいかんでしょう。
(でもジークカラーも後で別売されそう・・・ここはむしろ見送りか!?)
つーか、いま一番欲しいのはジェレミアのfigmaBPだったりします。
ゼロとの対決用(または踏み台)としてもぜひ欲しいので、緊急発売を希望。

ひとつだけ残念な点。もしルルーシュがCの世界でC.C.を見守っているなら、
ラストは希望をこめて「COLORS」で締めくくって欲しかったなと。
振り返ってみれば、最も的確に「コードギアス」の物語を表現していた曲は
やはりこの「COLORS」だったんだなぁと思います。

最後に『コードギアス』ここまで見続けてきてよかったです。
スタッフ・キャストの長かった頑張りに拍手。
そして谷口監督の次回作に期待しています。
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ランスロット1st、最後のご奉公

2008年09月22日 | アニメ
ピンクのランスロット、略してピンスロを画像加工でつくってみました。

テキトーにやったので、なんだかトランザム発動中みたいになってます。
しかしピンスロといいエアキャバといい、新手の風俗業みたい。
店ではきっと、イレブンのバニーガールが出てくるんでしょう。

さて、コードギアスR2もあと2回。
今週の「ダモクレスの空」では、フレイアへの対抗策を手にしたルルーシュが
いよいよ自ら出撃します。
蜃気楼の演算能力とランスロットの機動性をあわせることで、ダモクレスの
ルミナスブレイズ障壁を突破し、要塞戦では定番の内部突入を敢行。
一方でブリタニア軍の背後に回った星刻率いる黒の騎士団残党の攻撃により
アヴァロンは大破、こちらも突入してきた紅蓮を迎え撃つのは、C.C.の桃カブト。

もはや型落ちとはいえ、スザク専用のランスにC.C.が乗れるのかは謎だけど、
まあどっちにしろ紅蓮聖天の反則性能にはかないません。
「復讐も主義も国家も関係ない!」と叫ぶカレンですが、そこを抜きにすると
女二人が戦う理由はやはり「痴情のもつれ」にしか見えません。
好きとか嫌いとか先に言い出した時点で、この勝負は実質カレンの負けかな。
墜とされたC.C.のほうが、女として「勝った」という表情をしてましたし。

シュナイゼルを探してダモクレス内を進む蜃気楼とアルビオン。
それを阻むトリスタンに蜃気楼を破壊されたルルーシュは機体を放棄し、
一路シュナイゼルの元へ。
スザクは一人残ってジノと激突。やはり強化済みだったトリスタンですが
もはや機体もパイロットも規格外となったアルビオンには歯が立ちません。
その力の差は、ビスマルクにあしらわれた頃のスザクを思わせます。

シュナイゼルのほうはダモクレスごとルルーシュを葬る決意を固め、カノンと
ディートハルトと共に脱出艇へと移動します。
しかし機上のモニターに写ったのは、指揮所にたどり着いたルルーシュの姿。
世界を現状のまま固定しようとするシュナイゼルと、よりよい未来を求める
人の心を信じるルルーシュ、最後の対決が始まります。

勝負を決める最後の一手を繰り出すのは、どちらなのか。
ジノを退けたアルビオンの前に現われた紅蓮の右腕は、何を撃つのか。
そして最後にルルーシュと対決するのは、はたして誰なのか?

伏せておいたカードのほとんどを切って見せた、第24話。
最後のアレは最終回だと思ってたので、タイミング的には驚きましたが
その前のカットでそろーっと伏線が張ってありましたね。
まあ今さらどっちでもいいやって気もしますが。

コーネリアが生きてたのは予想通りですが、まさかあの人も生きてたとは。
ということは、実は朝比奈も生きてたりして。ならローマイヤさんもか。
実はフレイアって誰も殺してない、という大どんでん返しはイヤだな~(^^;。

とりあえず残すはあと1話。タイトルの「Re;」は何を意味しているのでしょう?
・・・みんなでリフレイン打って幸せになりました、ってのだけは勘弁して。
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アニメの要は「レイアウト」にあり

2008年09月18日 | アニメ
東京都現代美術館で今月後半まで開催中の「スタジオジブリ・レイアウト展」を、
ようやく見てきました。
チケットが日時指定なので、空いた日にポンと見に行くというわけにもいかず
なんだかんだで9月まで延び延びに。終わっちゃう前に行けてよかったです。

朝イチのチケットを事前に購入して当日美術館に行ってみると、入口周辺に
なぜか人だかりが。
まさか入場待ちか?と思ったら、指定時間より早く来たか当日券待ちの人みたい。
館内には列や人だかりもなく、これは楽勝と思ったのですが・・・。
いざ会場に入ると、壁沿いにはびっしりと人の列が。なんだこりゃ?

どうも前で列止めてる連中がいて、しかもレイアウトきちんと見てるわけでもなく
仲間内でくだらねーアニメ談義をしています。しかも大声で。
こういう奴らも客とはいえ、仮にもここは美術館、最低限のマナーは守るべき。
スタッフもさっさと注意しろ!と思いつつ後ろに貼りつき、プレッシャーをかけて
半ば実力行使でどかしました。

しょっぱなからイヤなこともありましたが、展示自体はさすがに一級品ぞろい。
第1部「スタジオジブリ作品のレイアウト」では、トップクラフト時代の作品
『風の谷のナウシカ』から『ゲド戦記』までのレイアウトがずらりと並びます。
(『崖の上のポニョ』だけは、大トリとして第2部のラストに展示。)

単に原図として見るだけでも楽しいし、ナマのタッチやアタリのつけかたなど
描き手の個性が表れていておもしろいんですが、私がレイアウトを見る上で
特に魅力を感じたのは、動きに関する指示の部分でした。

たとえば、『風の谷のナウシカ』OPのメーヴェ飛行を描いたレイアウト。


右からINしてくるメーヴェとその影、それと一緒に流れる雲の落とす影の動きが
絵と言葉によって一枚の図中に指示されています。
全部の中身が理解できなくても、このレイアウトの情報からイメージを広げれば、
見る人が自分の脳内に「滑空するメーヴェ」のシーンを再現できるわけ。
スタッフはここからさらに情報を読み取りつつ、動画に起こしていくんだろうなぁ。

絵コンテがアニメ全体の設計図だとすれば、レイアウトはいわば現場指示書。
これの良し悪しがシーンの完成度を左右するということが、よくわかります。
例えるならアニメーションの卵かな。アニメとしてはまだ生まれていないけど
中をのぞくと羽もクチバシもそろっていて、そのシーンに必要な要素の全部が
備わってるという状態。
今回のレイアウト展では、その中身をのぞいたような気分が味わえます。

個別の作品をあげるとキリがないのではしょりますが、『ナウシカ』の分量が
それなりにあったのはうれしかったなぁ。
逆に会場全体で3枚しかない『魔女の宅急便』や、同じく3枚しかなかった
『On Your Mark』の少なさにはヘコんだけど。
あと、監督によって空間設計に好みがあるらしいのもおもしろかったです。
私見ですけど、宮崎駿監督は高さや奥行きを重視した空間を多用するのに比べ
高畑勲監督はワイド画面を意識した俯瞰や横長の画面作りが多い気がしますね。
ちなみに『ゲド戦記』のレイアウトは宮崎父の作品にかなり近い感じですが、
あれはスタッフが被ってるからか、それとも息子さんが影響を受けてるのか?
う~む、やはり誰がどのレイアウトを描いたか知りたかったですね。

第2部では「レイアウトシステムの始まり」として、この仕組みを導入した頃に
手がけられた作品たちが登場します。
『ハイジ』や『アン』もいいけど、やはりここは『未来少年コナン』につきる!
燃える街、ロケット小屋、泳ぐコナンに、縛られるラナ(^^;。
展示数は少ないけど、宮崎アニメのエッセンスがここに凝縮されています。
あとはギガントかファルコがあれば最高なのに・・・。

という飛行メカファンのうっぷんをわずかながら癒してくれるのは、TV版の
ルパン三世第2シリーズ「死の翼アルバトロス」のレイアウトです。
うぉ、アルバトロスカッコええなぁ・・・と思いながら見とれていると、後から来た
脳天気そうなカップルが二人声を合わせて「あ~、カリオストロの城だ!」
そしてその後から来る人たちも一様に「カリ城」「カリ城」を連発。
はぁ・・・君たちの期待はわかった。でもここに「カリ城」はありませんから。

それにしても、冒頭に書いた客も含めて来場者のマナーの悪いこと。
展示物そっちのけでアニメを見た時の感想を述べ合うオタク、キャラの好みを
黄色い声で力説する腐女子、出所が怪しいウンチクを披露しあうマニアなどを
会場のあちこちで見かけました。もうやかましいやら気が散るやら。
今回はめずらしく音声ガイドを借りましたが、ガイド以上に雑音避けとして
役立ってくれました。(展示構成の田中さんと三好さんの解説もよかったけど)
可能なら各作品のBGMをipodなどに入れて、鑑賞中はそれを聞きながら回るのが
一番いい見方かもしれません。周りもうるさいし、たぶん怒られないのでは?

第2部の最後を飾るのは最新作『崖の上のポニョ』。
いやいや、ポニョもいいけどやっぱり「リサママ」でしょ!
レイアウトには愛車のリサカーも登場、劇中での激走がよみがえります。

地下の展示室ではレイアウトと実際にアニメ化された映像を並べることで
レイアウトがどう映像に反映されているかを見比べることができます。
メーヴェの発進シーンも迫力満点ですが、レイアウトの真価を見せたのは
『魔女宅』のキキがホウキに乗って街角を曲がる「回り込み」のシーン。
レイアウト上にキキの位置が百箇所ほど指定されており、回り込むにつれて
画面上のどこをどういう線に沿って動いていくかが一目瞭然です。
このレイアウトはカタログに載ってないんだよな~、残念。

出口の近くにはジブリ展恒例の写真撮影コーナー、そして特設ショップ。
でも商品の主力はトトロとポニョなので、ナウシカ命の私にはあまり関係なし。
ということで、まずは原寸大レイアウトのナウシカをチョイス。

そんな目をしないでくれ、オレまで悲しくなってくる。


・・・さらに『海が聞こえる』の里伽子のレイアウトも買ってしまいました。

キミ、その表情と胸元の無防備さは天然?それともねらってやってるの?

実は『海が聞こえる』って結構好き。「ヒリヒリした高校時代の思い出」って
ジブリっぽくない話なのが逆に魅力的です。望月さんが一番ノってた頃だし。

図録も当然購入。しかし山口晃さんが解説を寄稿してるのには驚きましたね。

最後に『母をたずねて三千里』のレイアウトに書いてあった「今日の標語」。

「レイアウト そのままやると 失敗す」
「信ずるな たとえ天下の レイアウトでも(字あまり)」

う~む、いろんな意味で勉強になりますなぁ。
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バカなのは玉城だけじゃなかったらしい

2008年09月14日 | アニメ
コードギアスR2 第23話「シュナイゼルの仮面」。
ペンドラゴンをフレイアで消滅させたシュナイゼルは、天空要塞ダモクレスを
旧中華連邦領から高軌道へと上げ、世界各地へフレイアを撃とうと謀ります。
ルルーシュの動きを見逃したのも、全てはこの計画を実現するための布石。
ブリタニアの暴政を憎む人心を掌握し、フレイアによる支配を受け入れるよう
世界をコントロールすることが、彼の最終的な狙いです。

ギアスがなくても、人は操れる。仮面を被らなくても、人は欺ける。
それこそがシュナイゼルの仮面であり、彼が持つ王の力なのでしょう。
そして彼が望んだのは王の玉座ではなく、人類を統べる神の座でした。

そんな計画の全貌を知らないまま、ナナリーまでもフレイアの使用に同意。
ただし責任だけは自分が取ると言い出し、発射装置を預かることになります。
かつてスザク相手に見せた鋭敏な読心力は、今回全く発揮されませんでした。
まあ少なくとも、あれはギアス能力じゃなかったということですね(^^;。

黒の騎士団もブリタニアに対抗するためシュナイゼルと手を結び、ダモクレスの
守備部隊に加わりました。
ナナリーに正体を知られた上、彼女に拒まれたルルーシュは心を痛めながらも
徹底して悪に徹すると決め、ナナリー自身を「古き貴族制度そのもの」と断罪。
ダモクレスのルート上にある(らしき)富士山上空で、最後の総力戦に臨みます。

ナナリーが助かった理由は、単に「落ちたのがダミーの脱出艇だったから」。
って、それは理由じゃないでしょ?本人も同じタイミングで脱出してるわけだし。
むしろ「あれはナナリーの影武者で、本物は前から確保済み」といわれたほうが
納得はできるんですけど・・・まあどうでもいいか。
そしてこの情報を携えて帰ってきた咲世子さんは、オレンジといいムードに。
まあかつてはサシで戦ったライバルだし、こういうのもアリかも知れません。
しかしなんというか、純血派って本当は日本人好きの集まりなんじゃないの?

その純血派のひとりであるヴィレッタは、ついに扇の子を懐妊。
ふ~ん、キミらは再開後もやることやってたわけですか。
あ、いくら人種間の架け橋といっても、産まれてくる子がオギャーと泣いたら
みんな「流れ星」になったというオチは認めませんよ?
「O2」との語呂合わせとしてはおもしろいけど、さすがにイデオンは禁止です。

前回アルビオンに墜とされたジノですが、結局は黒の騎士団に拾われました。
ラクシャータさんの様子だと、トリスタンも反則メカになってる可能性大ですね。
ところでカレンとの会話シーンは何?あれも伏線なの?
そして今さらながらアーニャも復活。でも憑依していたマリアンヌが落ちた後も
ラウンズ級の力があるのかは不明です。公式サイトのモニカの説明じゃないけど
「その力は未知数」。やっぱり同じように殺られるのかも未知数。

しかしシュナイゼルの提案を呑んだ黒の騎士団も、何を考えているのやら。
しぶしぶながらという雰囲気はあるけど、発想そのものに異議があるようには
感じられませんでした。
「世界がまとまるためにはやむを得ない」とは、なんと無責任な言い草。
民主主義なら全ての民の頭上に「ダモクレスの剣」がぶらさがってもよいと
認めるつもりなのでしょうか。
どうやらバカなのは玉城ばかりじゃなかったようですね。
星刻もしょせんは軍事能力しかない、ただの軍人ということだったのかな。
藤堂に至ってはもはや論外、千葉もそんなのにツンデレってる場合じゃないぞ。

一方でマトモな頭の持ち主だったのは、我らがコーネリア殿下。
シュナイゼルの傲慢を諌めようとしますが、隠しマシンガンに背後から掃射され
今のところは生死不明です。
ノネットさんが側にいなかったのは、この展開に持ち込むためだったわけですな。
(彼女がいれば身を盾にしても絶対に阻止したはずですから。)
まあこれまで何度も死にかけてきたネリ殿下、今回も必ず復活すると信じてます。
もちろんノネットさんの出番があるのも信じてます。(最後まで諦めないぞ!)

しかしさすがはセコイゼル殿下、隠しマシンガンで撃つというセコい手口には
思わず苦笑しちゃいました。あとそんなのに指とか鳴らすなってば。

富士山を眼下に激突する両軍。エースを揃えて押し込んでくる黒の騎士団に対し
前線の要であるスザクを後退させられないルルーシュは、敵を引き付けた所で
得意技の「サクラダイト自爆」を発動します。
ただし今回はその規模が桁違いで、巻き込まれた黒の騎士団は全軍壊滅寸前に。
これを見たシュナイゼルはナナリーに対してフレイア発射を指示し、ルルに対する
歪んだ自責に駆られるナナリーも、あまりためらわずにスイッチオン。
対するルルーシュは発射された弾頭に自軍のKMFを突っ込ませて撃墜します。

双方で切り札を使った結果とはいえ、ここまでの戦闘シーンは悲惨そのもの。
敵も味方も戦場の駒として消費されていく姿は、あまりにも殺伐としています。
「それこそが戦争の本質」といえば、まさにそのとおりではありますが。

旗艦アヴァロンに迫るカレンらのKMFと、これを迎え撃てないスザクとオレンジ。
もはやルルーシュを守れるのは、彼の「最初の共犯者」であるC.C.だけです。
彼女に与えられたのは、スザクからの「ルルーシュを守る盾になれ」という言葉と
専用カラーに塗られたランスロット。
切羽詰った状況下で、次週C.C.はルルーシュを守りきれるのか?

こんな感じでいよいよ大詰めですが、旗艦へ向かってきてる連中が最後になって
再び寝返る可能性も高いので、まだ結末は見えません。
ただしC.C.だけは終わりが見えたかな?既に不死のコードを失っていそうなので、
この戦いでルルーシュの代わりに散ってしまいそうです。
ランスロットから始まった物語は、やはりランスロットと共に終わるのかも。

しかしあのピンクの専用カラーだけはいただけませんねぇ。
魔女であるC.C.にピンクのイメージって、全然似合わない気がします。
画面上でアルビオンと区別させるために色を変えるという意図ならば、せめて
彼女の髪に合わせたライムグリーンか、蜃気楼と同じ黒地に金が良かったな。
でも旧ランスは最後に出てくると読んでたので、それだけは鼻が高いです(笑)。
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お前ら全員燃えてしまえっ!!!

2008年09月13日 | アニメ
姫鷲さんと一緒に、劇場版『天元突破グレンラガン 紅蓮篇』を観てきました。


スタッフがつくらないと宣言していたはずの「劇場版」なので、実は行く前から
「どうせ総集編だろう」とほとんど期待してませんでした。
しかしそこは今石&中島コンビ、単なる総集編では終わらせません。
中盤までは再編集と部分修正が中心の展開ですが、終盤にさしかかるあたりから
怒涛の新展開が待ってました。

プロローグでは、これまで語られなかった螺旋族封じ込めに至るまでの歴史を
劇中最強の「あの男」の戦いに重ねて描いています。
ここは吉成 曜さんがグレパラ用に作った「お前ら全員燃えてしまえっ!!!」を
流用したみたいですね。(劇場版パンフの記事より引用)

全体の物語構成については、TVとほとんど同じでした。
カミナが抜けるまではTVの総集編ですが、ここはもともとの完成度が高いので
黒の兄弟やアダイ村のエピソードを省略する程度でうまくまとまってます。
一方、大きく違ったのは四天王戦。総力戦に変更したのはかなりの力技ですが
私はこういうのって好きですよ、ヤマトの七色星団決戦っぽくて。
ロフトでも今石さんか中島さんが「七色星団」やりたいって言ってなかったかな?

ニアの絶望感とそれを超えていく強さがシモンの復活をも促す、という展開も
TV版よりドラマチックに描かれ、大グレン団の世代交代を強く印象付けます。
その分カミナの喪失感が薄くなった点は、一部腐女子に不評かもしれませんが。
一方のヨーコは対アディーネ戦にヴィラルvsカミナの名場面をダブらせることで
「カミナの連れからシモンたちの姉貴分へ」という立場の変化を示唆。
これは後半のヨマコ先生(出るかな?)へ繋げる布石でもあると思います。
TVでは出番の少なかった他のパイロットも、劇場版ではがんばってましたし
キタンと姉妹たちも四天王戦では大活躍です。

ヨーコ専用ガンメンもちょっとだけ出ましたけど、あれも羅厳篇への引きかな?
でも名称が「ヨーコMタンク」ってのはヒドイ・・・Mってなんの略だか(^^;。

とにかく「TV版でやり残した事、やってみたかった事」を目いっぱい追加したら
あの終盤の密度になりました、って感じですかね。
(そのあたりの経緯については、パンフレットにも詳しく書かれてます。)
元の期待値が低かった分、この追加要素は私の中の評価をグッと上げました。
確かに姫鷲さんのいうとおり、詰め込みすぎで疲れるという問題もありますが。
あちらとの視点の違いを比べるのも、なかなか楽しいです。

個人的に、チケット代の元は十分とれたと思いました。
TVのほうを知らない人でもきちんと筋は追えますし、見どころも多いので
グレンラガン未体験の方にも、これだけは見てもらいたいですね。
劇場まで行くのは・・・という人は、DVDが出たらぜひご覧ください。

『グレンラガン』を観終わった後は、秋葉原へ移動。
東京アニメセンターで開催している「グレンラガン展」を見てきました。
ここではイメージボードや台本、リボルテックの試作品などが見られます。
その中に、TV版第8話絵コンテもありました。

表紙の絵と、その下に見える「10倍返しだ」のセリフが泣かせます。

その後は瀬無さんと合流し、アキバ散策後にカラオケへ。
カラオケはそれほど行かないらしい瀬無さんですが、今回はご参加いただき
ありがとうございます。
今回はペルソナ4ネタなど交えながら楽しく歓談しつつ、用意していた曲も
それなりに歌うことができました。
姫鷲さんは相変わらず見てない作品にも詳しいです。「oblivious」が好きとは
予想もしてませんでした。(私も『空の境界』は小説しか読んでないけど)
次はサビのところを分担してもらおうかな。we go further in the destiny~♪

お二人とも、次の機会もまたよろしくお願いします。
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