いまさら韓ドラ!

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僕の彼女を紹介します

2015年03月26日 | 韓国映画
「猟奇的な彼女」良かったですし、
「星から来たあなた」も良かったよね、ということで、
チョン・ジヒョンさんの「僕の彼女を紹介します」観てみましたよ!

相手役はチャン・ヒョクということで、こちらも私にとってはストライクですしね!
おっしゃ!ここは一発ホームランで決めたるでー!


〈あらすじ〉

ひったくりと間違われ、逮捕されてしまったミョンウ。
彼を捕まえたのは、破天荒な女性警官ギョンジンだった。
はちゃめちゃな彼女に振り回されながらも、ミョンウは次第に彼女に惹かれてゆき、
ギョンジンも優しいミョンウを愛するようになるのだった。

しかし、運命はふたりを引き裂く。
愛するものが去った時、人はどう生きようと思うのか?



む……ずかしいですね。
ネタバレなしであらすじ書くと、こうしか書けないですかね……。
てか、最初の4行で、この映画の説明終わっちゃってます。

チョン・ジヒョンが好きなら観ればいいんじゃないかなっ。

チャン・ヒョク好きな人も観てはどうか。

盛り上がってる最中のカップルなら、観てもいいんじゃないか。

そんな……映画でした……。

主役のふたりが好きなんで、別に最後まで観ましたけれども、
細かいエピソードは好きなところもありましたけれども、
特に!おすすめはしません。

なんだこの毒にも薬にもならない映画は!
あっ、それこそ恋愛映画の基本か?!
下の方が全部コーンフレークだったチョコパフェ食べちゃった気持ち!

以下、この映画を気に入った方にとっては残念なお話かもしれませんので、
それでもかまわない方だけどうぞ。

※ネタバレします







ぐるぐるしすぎやろ!

カメラ~、ぐるぐるしすぎやろ~。
何回出てきたかな、ぐるぐる。
監督好きなんかな。
わざとかな。
1回だけやるとなると、さすがに時代遅れというかベタすぎる感があるので多用したかな?
「わかってますよ、わかってますよ、よくあるやつだってことはね、
でもこんだけ何回もやると、ある意味突き抜けた感が出てきますよね?」的な。
しかしそこまで反復の破壊力は無く、残念でごわす。

主役ふたりのいちゃいちゃ感は悪くないんだよな~。
ミョンウが彼女のためにキレて議員を土下座させてからの、手錠付き手つなぎ。
実は手錠なんてすぐ外れるんだけど、そのままにしてたギョンジン。
女子校教壇での、「こいつはあたしの男だから」宣言。
まっずいチゲを水で薄めて食べてくれるミョンウ。

エロのかけらもないイチャイチャ感は爽やかでね、いいです。好きです。

ただ、「この映画いったいどこに行こうとしてるの?
あれ?1時間くらい経過した?」と、思わず時計を見た瞬間の落石事故。
このあたりから雲行きが怪しくなっていくんですよ……。

そもそもなんなん?この事故?
ミョンウが九死に一生を得た、ってことがそんな大事か?
「自分の手で一度は助けた命を自分が奪ってしまった」という罪悪感がそんなにキモか?
「自分の手で恋人を殺してしまった」罪悪感だけで十分じゃね?

これはおそらく、監督が仕掛けたフェイクというか、どっきりなんだと思うんですよ。
そもそも映画の冒頭、ギョンジンの投身自殺シーンがあるでしょう。
その印象に引っ張られて観ている観客は、
「えっ?ミョンウが死んじゃうの?」と驚く。
けれど、生き返る。
なーんだ、やっぱ死んじゃうのはギョンジンなんでしょ?と思う。
のに、やっぱミョンウが死んじゃう……っていう。

ギョンジンの双子設定も、もったいない使い方。
彼女はおとなしい白鍵の方の少女で、
死んでしまった姉の意思を継いで警察官になったわけでしょ?
となると、あの破天荒な性格はある意味つくられたものではないですか。
姉の死に罪悪感を感じるあまり、
今では姉なのか自分なのか、境界線があいまいになった自分を生きているギョンジンが、
ミョンウとの恋愛を通して自分を取り戻す、もしくは、
この混ざり合った状態こそが自分なのだと再確認する話……でもよかったのに。

観客をびっくりさせるためだけの仕掛けに思えて、
ストンと落ちてこないんですよね~。
深い意味がないというか。
黒鍵白鍵のエピソードは好きな感じなのに、残念な気持ち。

前半、麻薬取引の現場に踏み込んじゃって、銃撃戦の中、
かすり傷ひとつ負わずにチョロチョロ逃げていくふたりはコミカルなのに、
後半、脱獄囚はカラオケ屋で残虐に人を殺しまくっているというシリアスさ。
血がドバドバ出てますけど。

昇級して刑事になりましたんで、死を恐れない半ば自暴自棄な態度で
凶悪犯を次々に検挙していきますよ、殺してくれるなら本望よ、的な
佐粧妙子風刑事物語がはじまったんかと思いきや、
ミョンウを射殺してしまった相棒刑事についてのエピソードを掘り下げる気はさらさら無い。

おいおい、映画のトーンがどんどん変化していくよ~と
たどり着いたのが、ゴーストニューヨークのまぼろし風なラブファンタジーときたよ。

もちろん着いてきた、着いてきたよ、ここまで。
だがしかし!ミョンウのバックが白い雲浮かぶ青い空だった日にゃあよう、

大川隆法かっ!

言いたくもなりますぜ、おやっさん。

せめて、自分は風になったというミョンウに免じて、
背景を大草原にしてくれてたら、笑い出さずにすんだのに……。

細かいエピソードは好きだし、
シーンごとに切るといい感じのとこは多いので
ついつい最後まで観ちゃいますけど、やっぱり残念ですなー。
ほんとに「猟奇的な彼女」と同じ監督?

ラストシーンも、「猟奇的~」が好きな自分にとっては興ざめだったスな。

適度に肥えたチャン・ヒョクは一応イモくさいが、
やろうと思えばやれちゃう感があり、
もっと本気でイモくさい俳優をさがさんか!という気になります。

同じ女優を使い、似たようなキャラ設定を持ち込み、
微妙に違う物語をもう1回撮る意味がどこにあるのか?
全然別の料理の仕方もあったんですよ、と言いたかったのかな?

おー、書いているうちにケチョンケチョンになってしまった。
でも不思議と最後まで観ちゃってねぇ。
主演ふたりはよかったんだけどなー。
うん、かえすがえすも残念であった。


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