いまさら韓ドラ!

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私の心が聞こえる? 第29話

2015年03月23日 | 私の心が聞こえる?
〈あらすじ〉

抱川工場に呼び出されたドンジュは、鍵をかけた部屋に閉じ込められてしまう。
チェ・ジンチョルの手下が、工場内に火を放った。
駆けつけたヨンギュは、炎にひるみながらも必死にドンジュを捜す。
ほどなく到着したジュナも、弟を捜すため、中へ入ろうとした。
「わたしも行く!」
「お前は通報して、ここで待ってろ!」
ジュナは出入り口に鍵をかけてウリを入らせないようにすると、
父と弟を捜しに煙の中を進んでいった。

ドンジュのいる小部屋の前にたどり着いたヨンギュだが、
炎の勢いが強くてなかなか近づけない。
恐怖心もあったが、死んだミスクのことを思い出し、必死でふんばるヨンギュ。
ジュナがたどり着き、大声でドンジュを呼びながら扉を壊した。
ところが、その際ジュナは目に大けがを負ってしまう。
咳き込みながらも部屋を出たドンジュは、
ジュナを背負ってヨンギュと共に工場から脱出することができた。

病院へ運ばれたジュナ。
シネも、ヒョンスクも、息子の事故に驚き急ぎ病院へかけつけた。
失明の恐れがあるとわかり、ふたりの母は大きな衝撃を受けた。
しかし今は、ただ手術の成功を祈るしかない。


ドンジュは、手術を見届けてからジンチョルの元へ向かう。
自ら同行を申し出たシネも一緒だ。
株主総会に参加しようとしていたジンチョルは、皆の前でドンジュに殴り飛ばされる。
火事で自分を殺そうとしたジンチョルの悪行を暴く。
そしてドンジュの祖父を殺したことを、シネが証言した。
それでもあがくジンチョルに、ウリが泣きながら訴えた。
「ママを生き返らせて!何が起きたかわからずに娘の前で苦しんで死んでいったママを
生き返らせてくれたら、許すわ」
さすがのジンチョルも、黙るしかなかった。

長かったドンジュの16年は、こうして終わりを迎えた。

ジンチョルは、刑事に連行され、会長室を後にする。
記者たちが詰めかけたロビーに、ヨンギュがいた。
問答無用でジンチョルに頭突きを食らわすヨンギュ。
そしてヨンギュは、「マルを育てて医者にしてくれてありがとう」と礼を言うのだった。
「ミスクさんを殺した人だけど、マルを育てたことには感謝してたのに、
工場に火をつけて殺そうとするなんて……」
そう言い出したヨンギュに、怒るジンチョル。
マスコミは驚き、罪の告発にどよめく。
ところが、その途端、ヨンギュが泣きながらひざをついたのだ。
「うちのマルを助けてください……目が痛くて泣いているんです。
一度だけ、一度だけマルを助けてください……」
ヨンギュの訴えに、ジンチョルは全身の力が抜け、
おとなしく連れて行かれた。

ジンチョル逮捕の一幕を見ていたヒョンスクは、ジュナの病室へ向かった。
意識を取り戻したジュナは、暗闇の中で家族の名を呼ぶ。
だまって手を握るヒョンスク。
しかしジュナは、その手を振り払った。
「何しにきたんです?ドンジュは?僕の仕組んだことじゃないんです。
家族を、僕の家族を呼んでください!ウリ!お父さん!お父さん!」

祖母はまた、認知症の症状が出てしまった。
記憶が曖昧になり、家族の顔もわからない。
しかし、シネはそんな母や息子のマルに献身的に尽くそうとする。
そもそもヨンギュを引き取ったのも、自分を学校にやるお金のためだった。
シネは、母の愛に気づき、ただ涙を流すのだった。

マルの視力は、さいわい回復した。
ウリの手を握り、「会いたかった」という兄に困惑するウリだったが、
「みんなに」と続いた言葉に、にっこりする。
マルはとうとう、家に帰ってきた。

今では、ウリも本当にやりたいことを見つけた。
もっともっと勉強して、手話通訳になるのだ。
自分のために生き始めたウリを見て、マルは嬉しかった。

一方ヒョンスクは、自分を責め、サイパンに引きこもっていた。
ドンジュのけがのあと、ジュナと三人で暮らしていたあの家だ。
ドンジュは、母のそばについて彼女の心が回復するのをじっと待っている。
そこに訪ねてきたのは……。

(つづく)

そうそう、これですよね。
本当はもっとはやくこういう展開に進めたような気がするのですが……。

16年前の工場火災の再現ともいえる現場。
ヨンギュは、あの頃と違い、強い人になっていました。
息子のためにドンジュを救い、
息子のためにジンチョルに頭突きする。
そして、そんな憎い相手にお礼を言い、息子を助けてくれと哀願。

ヨンギュが息子を思う気持ちの純粋さに、
ジンチョルは毒気を抜かれてしまったんだね~。
そしてヒョンスクも……。

「ありがとう」とお礼をいうところまでは本人が宣言していたのでわかってましたが、
まさかあそこで泣きながら「マルを助けて」と願い続けるとは……。
彼には計算もないし、くだらないプライドもない。
憎しみだって、実際あるのかないのかわからない。
ただあるのは、マルに対する深い愛情だけ。
わかってはいても、じーんと来る場面でした。

マルが失明するのか?とびびりましたが、完治してよかった。
ただ、ドンジュが失聴したときの様子と状況は酷似していましたね。
ジュナは、ドンジュのつらさ、怖さ、心細さ、すべてを追体験したし、
ヒョンスクは、ジュナを本当の息子のように感じることができたのではないでしょうか。
そういう意味で「失明の恐れ」は必要な設定だったのでしょう。
安易と言えば安易なのかもしれませんが、
ここまでずいぶん時間がかかりましたからね。
ジュナがだんだん改心するのを待っていられませんので、
こういうショック療法もアリだと思います。

「お前なんかに俺の気持ちがわかるか!」
「わかる、俺もそうだった」
こう言える人間は、ある意味お得。
つらい経験や、悲しい出来事も、きっとあなたの糧になりますよ。

ぎこちないながらも、マルはだんだんと元の家族に馴染んでいく様子。
母親シネとの関係も悪くないし。
ま、そもそもこの家のノリにはついていけない子だったんで、
そのうち落ち着いたらまた一人暮らし始めるんだろうな。
ウリのこともようやく吹っ切ったようで、一安心です。
吹っ切れてないかもしれないけど、表に出さないでいるだけの分別を取り戻しましたね。
マルや~と呼ばれて、ただいま、と挨拶したけど、
わたしの大好きなチャン・ジュナ先生が帰ってきた!てな気分です。
チャン・ジュナとポン・マルが、やっと同一化したのかな。

あとはヒョンスクが生まれ変われれば、物語は収束するのでしょう。
救われるべき人間が多すぎて大変だよ、このドラマ。
次がやっと最終回ですよ。

でもあと……1時間?
この先、何が?
最後まで描ききるタイプの監督なの?
蛇足にならないか心配しながら最終回に突入しましょう~。





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