レディプレジデント 第16話

亡き父の教えを思い出しながら努力を続けるが、
なかなか思うような結果が出ないハ・ドヤ。

ある日、ひとりの客が訪れる。
ドヤのコムタンを牛の風呂水と罵倒したその客は、
ボンドも認めるコムタン作りの名人だった。
必死の思いで教えを乞うドヤ。
名人はその覚悟に免じて、3ヶ月だけ
コムタン作りを教えることを約束する。

父の偉大さを思い、自らを戒め、まさに血のにじむ思いで
修行に励むハ・ドヤ。
努力の甲斐あって、合格点のコムタンを作ることに成功する。

ヘリムは、民友党の公認を辞退し、離党を宣言。
一市民として干拓地開発反対運動を展開するが、
個人の力に限界を感じていた。
一方、カン・テサンはヘリムにかわり
ナムソン・ヘソン地区で圧倒的な力を見せて当選。
カン議員に呼び出され、
「口先だけの政治をしている」と責められたヘリムは、
責任を全うするためにナメ道の知事選挙に出馬を決意した。

ワン女史を派遣し、ヘリムを支えるよう指示するカン議員。
福祉党代表にも多額のワイロを渡し、
候補者を辞退させ、ヘリムを支持してもらうよう工作した。
そして、現職知事の収賄の証拠をドヤに手渡す。
「検察に渡せば、選挙後、道知事を逮捕できる。
現職候補に見せれば、ヘリムを当選させることができる」
自らの倫理観とヘリムへの思いの狭間で苦悩するドヤ。
しかし最終的には現職候補に書類を手渡すことを選んでしまう。

対立候補が全員辞退したため、無投票当選を果たしたソ・ヘリムは、
早速、干拓地の開発問題に着手する。
計画の再検討を部下に命じ、特恵疑惑の調査を検察に依頼。
チョ・ベホの資金源は凍結する結果になった。

ヘリムに執着し、彼女を政治的同士として獲得したいカン・テサン。
彼女を同士にできれば、父親殺しの犯人を教えると、
ドヤに交換条件を出す。
ここでも選択権はドヤの手にゆだねられた。

（つづく）

あぶなかったー、ドヤの修行があと何話も続いたら
どうしようかと思ってた。
あと一息だけど、一旦終了してくれてよかったな。

「すべてを忘れてコムタン作りにはげめ」と
名人は去って行ったね。
でも、そういうわけにはいかないんだなー、ドヤは。
どうしたってアボジは帰ってこない。
だから名人の助言どおり、コムタン屋になっちゃうのが
幸せなのかもしれないけどね。
そうしたらまた悪が見過ごされ、悲劇が繰り返されちゃうもんね。
ドヤのコムタンには恨みの気持ちが余分なんだと思うな。
それがある限り、アボジのコムタンは再現できないんじゃ？

でも困った。
とうとうドヤは一線を越えてしまったよね。
今は一般人とはいえ、証拠を検察に渡さずに
汚職してた政治家を見逃して、ヘリムの当選を助けちゃった。



苦しそうなドヤ……。
ヘリムのためにとうとうドヤの生き方がぶれちゃった、のか？
それともアジュンマのために生きるのがドヤの運命なのー？

この一件が原因で、坂を下るように悪くなるドヤなんかみたくないよ。
ここだけ！この件だけでなんとか踏みとどまって欲しい。
父親殺しの犯人なんか絶対自力でわかるから！
それに「ソ・ヘリム」を望まれたって、
ドヤはいったいどうすればいいわけ？
ヘリムがカン議員に頼りに行くように工作しろってこと？
なんでお前のためにそんな仕事しなきゃならないわけ？
怒れ！ドヤ！

儒教の精神が生きている韓国で、
親と女のどっちを取るのか選べと言われているようなもの。
そしてドヤにとっては、
正義か、復讐かを選べと言われたようなもの？

なんにせよ、お前なんかに
ソ・ヘリムをやれるかぁー！

ヘリムもカン議員の手のひらで踊らされてるようで嫌な気分。
あやつり人形にされるのが嫌ですって言ってたけど、
今もわからないだけであやつられてるよ！
私は、ドヤが断ると思ってたの。
そういうずるいことは出来ないって言って、
ヘリムが自力で支持率を上げてがんばるのかなって。
そんでテレビ討論を楽しみにしていたの。
でもそういうの2度はないよね～。
「テレビ討論でいい感じ」ネタは補選で出ちゃってたし。
すべてがヘリムの自力でうまくいくってのも
嘘くさい感じがするし。
まぁ、とにかく現職が心臓発作で死んじゃわなくてよかったけどさ。

カン議員はヘリムを好きだと思うのね。
唯一自分に生きているということを実感させてくれる女性＝ヘリム。
あなたはいっつも熱い炎のような男なので
自分では気付いていないかもしれませんが、
激しい熱情を感じますよ。
欲しいものは必ず手に入れる男、カン・テサン。
見込まれるとかなりコワイ。

一方、愛する女性の幸せをただひたすらに願う男、ハ・ドヤ。
腕なんかくんじゃって～。
しかもあの緊張した表情はなんでしょうか。
思わぬ愛情を示されるとフリーズするタイプですね。



紅葉もきれいで、殺伐とした政治の世界から離れて
見ている側もほっとしたシーンでした。

後にヘリムは、自分がどうして当選できたのか知るでしょうか？
大統領になってる姿を見ると、知らないままいくんでしょうね。
この件がドヤにとってもヘリムにとっても地雷にならないといいのですが。

次回、チョ・ベホが泣くことになってるみたいね。
ドラマも後半戦に突入だもんね。
どうなるのかしら……。