不良家族 ５

ちょっとちょっと、ナリムちゃんが話せるようになったのをいいことに、
彼女のことはそっちのけで恋愛モードに入っていていいんですか？
疑似家族のみなさん！

とはいえ、硬派なダルゴンの不器用さがいとおしい。
雨の中、バス停に着いたであろうヤンアを迎えに行く兄さん。
ちゃーんと傘を余分に持って行くのですが、
新聞紙で雨を防ぎながら走ってくるヤンアを見た途端、
ぼいって傘を投げ捨てちゃうのだ！

何やってんだよ兄貴ー！（笑）

しかも人の傘……。

ナリムが国内で疑似家族と暮らしていることを、
ガマおじさんには知られたくない本物のおじさんは、
ダルゴンにきつく口止めします。
「あなたの兄貴分にも絶対内緒ですよ」

ところが組長さんは頭の切れる方のようで、
ダルゴンが市場ののど自慢に行ってた写真を見つけて不審に思います。
「い、一緒に暮らしているやつを助けなきゃいけなくなって……」
ダルゴンはおじさんの戒めを思い出して、言葉を濁しますが、
組長は兵隊にダルゴンの後をつけるよう、指示。

ナリムと一緒にいることを知られないよう、
ダルゴンは急遽ヤンアの家に一泊。
ヤンアと同棲中ということにしてごまかそうとするんですね。

その滞在がとっても楽しい時間！
ヤンアの弟たちを銭湯に連れて行ってやったり、
粗大ごみ置き場から拾ってきた机をなおしてやったり、
みんなでサムギョプサルをたらふく食べたり。
（普段は弟たちに肉を譲るヤンアも、ダルゴンには遠慮がありません。
ダルゴン、一切れも食べられず……）
ヤンアはなかなか賢い女なので、
ダルゴンをうまーく誘導して働かせたり、奢ってもらったり。
弟たちから「兄貴」と呼ばれて慕われて、
まんざらでもないダルゴンもよく働いております。

ふたりが自分の生い立ちとか、夢とか、
高台のベンチに座って話すところがすごくいい感じ。
ダルゴンの夢は教師だったんだー。
動機は彼らしいけれど、
３歳のころ捨てられた彼は、担任教師に父の姿を求めてたのね。
悪がきだったから反抗したりして嫌われてたけど、
それでも愛されたかったダルゴン。
彼、さらっと語ってたけど、ううっ、せつないわー。

ヤンアの夢はツアーコンダクター。
世界中をまわりたかったって、バイタリティーあふれる彼女らしい夢ね。
弟たちがいるから、それはかなわぬ夢だけど……。

「お前は俺のことこわくないのか？」
「怒鳴ってるだけだもん。こわくないわよ」
「ふつうはみんな怖がるぞ」
「私には通用しないわ。一目でわかるから」
「類は友を呼ぶってやつか？」
「そういうことにしとくわ」



自分にため口をきいて、平気でくってかかる彼女を好きになってるダルゴン。
ヤンアを見つめる目が優しい。
ヤンアは、ダルゴンが本当はさびしがり屋で情に厚い、
優しい人だって一目でわかったんだよね、きっと。

ほかのご家族のみなさんも、独自に恋愛模様を展開中。
パパは、マダムとじいちゃんが仲良さそうにダンスしてるのを見て
すごい嫉妬しちゃってるし、
金髪君はウグイス嬢をおうちに連れてきちゃうし、
風紀が乱れとる！
ということで、ダルゴンは「恋愛禁止令」を発動します！
近所のうわさ好きな班長さんに「ほんとの家族なの？」って
疑われてるし、死活問題なのです。

でも当のダルゴンがヤンアの家に一泊したのが
じいちゃんにばれて、ダルゴン、弱みを握られてしまいます。
「なんであたしん家に泊まったって言えないの？
あたしのこと好きなの？」
直球のヤンアに、「そんなわけねーだろ！」と怒鳴っちゃうダルゴンが
おかしくておかしくて。
パパに向かって
「俺は恋愛問題には鼻がきくんだ」って言ってたけど、嘘でしょー！
てか、鼻がきくだけか！
ブギョン嬢に惚れられてるってわかってるかなあ？

デパートに出社したヤンアは、あのアホボンに怒られています。
こないだののど自慢に行っちゃったことで怒って解雇だ！ということなのですね。
しかし、彼の発注ミスで倍の仕入れをしてしまったサバを
売り切ることができたら、クビは撤回してくれるって。
どうしても残ってしまったサバ100箱を、すべてさばいて塩漬けにするヤンア。
これなら腐らなくてすみますし、明日も売れるよね。きっと。

へろへろになってバスに乗ったヤンア。
バス停についたらまた雨なのですが、
ダルゴンが迎えに来てくれています。
「ドリンク剤を買いにきたんだ」
「薬局ならうちの近くに２軒もあるのに」
「俺の好きな銘柄がなかったんだ」
「ふ～ん」

今度は大きな傘をヤンアにさしかけて、
相合傘で帰っていくふたり。
なんだかいい雰囲気なのです。

もうダルゴンはすっかりヤンアに惚れちゃってるね。
金髪君もきっぷのいいウグイス嬢に惚れちゃってるし、
パパはオムマダムに恋をしていて、みんな忙しー！

あのウグイス嬢がどうしても岡本夏生に見えてしょうがない。
顔も似てるし、さばさばした言動も似てない？
御曹司は恋に落ちちゃうよねー。
彼がお金持ちのボンボンだとわかったら、彼女はどうするかしら？
最後まで年上のヌナらしく、彼に振り向かないでいてほしいな。

ダルゴンはヤンアが好きなこと自覚してないのかな？
ブギョン嬢からの呼出には普通に応じてるし、よくわかんないや。
不器用なのね。

彼が慕ってる組長、悪い人だよね、やっぱり。
この方「レディプレジデント」でクォン・サンウ演じるハ・ドヤに
協力してあげる組長役をやってた人でしょう？
悪役同盟みたいな役者さん組合が韓国俳優界にもあるのかしら？
お？そういえば、おじいちゃんはドヤアボジでしたねー。
そしてこのおじいちゃんとオムマダムは、
「チャングムの誓い」でチャングムの養夫婦となってくれたコンビなのでした。
息ぴったり！