サンドゥ、学校へ行こう まとめINDEX

どうしても、ピ（RAIN）の魅力が知りたくなって、
では順を追って初演作から……と軽い気持ちで観はじめたドラマ。

本当に初演ですかー？！

ミュージシャンとお笑い芸人さんには、お芝居上手な方が
多いですが（日本ドラマ視聴時の個人の感想です）、
ここまでとはびっくり。
役柄的にもはまり役だったのでしょうね。
キャスティングが決まった上での脚本だったのかしら？

わたしには大満足のドラマでした。

病気の娘の治療費を稼ぐため、ツバメ稼業に精を出す青年サンドゥ。
彼には10代のころに別れ別れになってしまった初恋にして最愛の女性がいました。
お互いに深く愛し合っていたサンドゥとウナン。
ふたりは偶然再会し、再びかつての愛を取り戻そうともがくのですが、
運命はかれらの愛を試そうとでもするように、
過酷な試練をあたえ続けるのでした……。

ってな物語なのですが、
ドラマの最初と最後じゃテイストが違いすぎる～！
あれ？いやいや、そうでもないんじゃね？
第１話のあの感じ、ラストになんかつながってる感じしない？

などと、すべて終わってからは、なんとなく
これしかないんじゃないかと思えるようなラストを迎える物語でした。

とにかく主人公のサンドゥが、かっこよくて、かわいくて、
いじらしくて、いとおしくて、とてもよかったです。
相手役のウナンを演じるコン・ヒョジンさんは、
「パスタ」の時に大好きになった女優さんだったので、それもよかった。
表情が豊かで、笑顔も泣き顔も味のある、素敵なひとです。

こういうドラマで、子役の演技に泣かされた～みたいなのは
好きではないのですが、
ポリは無邪気を演じるあざとい感じもなく、いい子です。
天才子役とか言われる子どもってなんか鼻につくもんねー。
そういういやらしさも全然なく、病気の大変さのわりには
いつも顔色もよろしくて、かわいかったです。

ラブラブハッピーな恋愛ドラマが観たいという方にはおすすめしません。
登場人物が、自分の求める愛、自分の信じる愛に悩みながら、
運命にあらがい、現実に流され、それでも生きていく物語だから、
観終わった後、どうしたらいいんだ……って考えちゃうかもね。

納得がいかない、とかじゃないんだけど、
なんかいきなり放り出された喪失感みたいなのがずっと心に残って、
今回感想を書くのに一苦労でした。
また最初から観たら、もっとふかーく思うところの出てくるドラマじゃないかな。

もちろん名作だと断言していいと思います。
複雑な親子関係とかはあるけど、ドロドロの愛憎とかないし、
ただただせつないいいドラマでした。


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