Be Organic

女性の美と幸福の源は オーガニックです

本当においしいバナナのタルトとアイスコーヒー

2006年06月30日 | フード
子供のときは大好きだったのに、いつの頃からか嫌いになってしまった食べ物がふたつあります。そのうちのひとつがバナナです。

中学生になったあたりから、甘みよりはモソモソした舌触りを感じるようになり、熟したものや火を通したものはベトベト、ねばねばに感じて気持ち悪く、食べる気がなくなりました。
バナナの味自体が嫌になってしまったのでしょう。バナナを焼き込んだケーキやクッキーはもちろん、スナック菓子のバナナ味のものまでさけるようになっていたのです。
バナナの健康効果が喧伝されても、食べる気はしませんでした。

荏田の「インターナチュラルガーデンプランツ」にある「ナチュラルハーモニーカフェ」で食べた「有機バナナとチョコのタルト」は、私にバナナのおいしさを再認識させてくれました・・・と言うより、こんなにおいしいバナナのスイーツは初めてです!
とにかく、バナナそのものの甘みで食べることができるのです。一般のバナナと比べ、甘みも味もはるかに濃厚。火が通っていてもべとつき、ねばつきはありません。
私が今まで食べてきたバナナって、一体何だったのでしょう?

バイオダイナミック農法でコーヒーを栽培し、生産者自らがブランドを立ち上げた「コンパニア・オルガニカ」のアイスコーヒーも美味!口の中いっぱいに広がるコーヒーのアロマは、心を癒し、喜ばせます。
街のチェーン店では絶対に味わえないこの感覚を、ぜひ多くの人に知ってもらいたいですね。

7月4日追記
「インターナチュラルガーデンプランツ」は移転のため、7月25日で一時閉店するとのこと。このケーキとアイスコーヒーを味わいたい方は、お早めに!

話題のボディケアの中身を見る~ダヴ リフティングモイスチャー

2006年06月29日 | コスメ
「成分の4分の1がモイスチャーミルク」のコピーでおなじみの「ダヴ」。発売当初は、”うるおう成分で洗える”という感覚が斬新でした。
個人的には、乳液が4分の1入ってるんだろうなーっていうふうに捉えていましたが、文字通り「ミルク」、つまり「乳」が入っていると思った人もいるようです。
実際はどうでしょうか。パッケージに記載されている成分を見てみましょう。

2番目に天然成分「ヒマワリ種子油」がありますが、下の方で「水酸化Na」があります。石けん成分を作ることはは可能ですが、「水酸化Na」の表示順位が低いので、「ヒマワリ種子油」が全て石けんになることはなく、かなりの部分がそのまま残るのではないでしょうか。

次の「ラウレス硫酸Na」は、石油系の合成界面活性剤。全成分表示以前は、アレルギー、感作などの可能性があるため、注意喚起すべく表示を義務付けられた「旧表示指定成分」です。本名は「ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム」で、”ポリオキシエチレン”という部分から、発ガン性物質「ジオキサン」混入が気がかりな、酸化エチレン化合物であることが分かります。

天然保湿成分「グリセリン」に続いて、ヤシ油由来の合成界面活性剤「コカミドプロピルベタイン」「コカミドMEA」と続きます。いずれも泡立ちを良くしたり、製品に粘りを出すなどの効果があります。

「ラウリン酸」は、天然油脂を構成する脂肪酸のひとつですが、自然界で単独に存在することはありません。天然油脂から化学的に分解、抽出された脂肪酸を製造、販売するメーカーがあり、そこから購入したものを加えているのです。

「ワセリン」は石油を精製して、不純物を取り去った脂状の高級炭化水素です。アレルギーや感作、油焼けなどの可能性は低いですが、石油系の油剤は皮膚を完全に閉塞してしまいます。
それは皮膚に住み着いて、バイ菌や汚れなどを分解してくれる常在菌の活動を阻害することであり、皮膚環境の悪化につながります。

酸剤の「クエン酸」の次の「グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド」は合成ポリマーです。
”グアー”は、天然のジェルが採れるマメ科の植物。"トリモニウム”は、「トリメチルアンモニウム」ですから、水の富栄養化につながる窒素化合物です。
また、”クロ”とつく物質は、塩素化合物である場合が多いのです。この成分の別名は「塩化O-〔2-ヒドロキシ3-(トリメチルアンモニオ)プロピル〕グアーガム」。やはり塩素化合物です。

「トリヒドロキシステアリン」は合成油脂。「加水分解コラーゲン」は非石油系の合成界面活性剤です。

この後、ずらりと殺菌、保存料が並びます。「BG」もこのくらい下位に表示されていると、保湿よりは殺菌剤としての配合でしょう。
「安息香酸Na」は、アレルギーや感作の可能性のある「旧表示指定成分」。刺激が強いため、配合量が制限されています。
金属封鎖剤「EDTA-2Na」は、「旧表示指定成分」だった「エデト酸塩」の仲間で、PRTR法(有害物質管理法)で指定されている有害物質。
「酢酸トコフェロ-ル」は酸化防止のためのビタミンE誘導体です。「BHT」は「ジブチルヒドロキシトルエン」という酸化防止剤、「旧表示指定成分」です。
「EDTA-3Na」も「旧表示指定成分」だった「エデト酸塩」の一種ですが、PRTR法のリストからは外れています。
「旧表示指定成分」で、環境ホルモン作用も疑われる「パラベン」が2種類配合されています。「メチルパラベン」は水溶性、「プロピルパラベン」は油溶性です。

「オキシベンゾン-4」は紫外線B波吸収剤。経皮吸収もあり、間違っても口になど入れてはいけません。場合によっては死に至るほどの毒性も持ち、生殖機能に深刻な影響を与える環境ホルモンの疑いも濃厚です。

「香料」はこの表示からでは天然か合成か判断できませんが、スーパーやドラッグストアで販売される製品には、高価な天然香料が使われることはほとんどありません。一般に天然香料より合成香料の方が、アレルギーを起こしやすいことが知られています。

「黄4」「緑3」は、いずれも石油由来のタール色素です。発ガン性や遺伝子を傷つける作用が懸念されています。

ワールドカップの思い出

2006年06月09日 | スポーツ
4年前、私の街横浜は、W杯の熱狂の真っ只中にありました。
試合を見に行く機会は残念ながらありませんでしたが、市主催のパブリックビューイングで、日本代表を応援することが出来ました。
「W杯の開催都市に住んでいて良かった!」と、今でも思います。
それは他の開催都市や、各国代表のキャンプ地となった街でも同じでしょう。

横浜は普段から外国人の多い土地柄ではありますが、さまざまな国の人たちが、あれほどたくさん訪れたというのは、記憶にありません。
あと30分ほどでキックオフだというのに、元町商店街をうろついているサポーターがいたり、「シャッター押して~」と頼まれたり、「新横浜へ行くのは、この電車でいいのか?」と聞かれたり・・・。

決勝の日は、横浜駅西口に買い物に出て、宿泊先であるベイシェラトンホテルを出発するドイツ代表を見ることができました。
ホテルのロビーは近づけないようになっていましたが、館内は朗々とドイツ国歌が流れ、支配人が選手やスタッフを見送っていました。
選手を乗せたバスがホテルの車寄せを出たとき、見送るファンから「キャー!カーン!!」という黄色い歓声が。当然選手はもう決戦に向けて集中していますから、代わりにスタッフが窓を開けて、笑顔で応えていました。

横浜駅の京浜東北線ホームでは、ブラジルサポーターがサンバを踊り始め、そのまま入ってきた京浜東北線の北行電車に乗り込んで行ってしまいました。「あんたら、その電車乗ってもいいけど、次の駅で乗り換えだからね、わかってる?!」と、言いたくなったのですが、あの人たち、無事に国際競技場行けたのかしら・・・?
記念撮影のシャッターを押してくれた人を巻き込んで、ホームで気勢を上げ始める集団もいました。

ブラジル代表の宿泊先は、磯子にある横浜プリンスホテル。ベイシェラトンにしても横浜プリンスにしても、我が家から電車かバス1本で行けるんです。そんなところに世界最強のチームが、W杯の優勝トロフィーがあるということに、不思議な興奮を覚えました。
その横浜プリンスホテルが、今月いっぱいで閉館してしまうのが残念です。

いちばん印象に残っているのは、山下公園前のザ・ホテル・ヨコハマ(現ホテルモントレ横浜)の前からタクシーに乗り込んで行ったクロアチアサポ-ターのグループです。彼らの姿を見て、彼らの国が10年ほど前、内戦状態だったことを思い出したのです。
共産主義支配の馘から開放されたとたん、宗教が違う、民族が違うと隣人同士で殺し合いを始めてしまった。国土は破壊され、国民は身も心も傷つき、文化は否定され、サッカーどころではなかった。
まだ全てが解決したわけではないけれど、クロアチアがサッカーを楽しめるようになったこと、遠い日本まで試合を見に来られる余裕ができたことを、本当に良かったと思わずにはいられませんでした。

今回のW杯も、不幸な歴史を乗り越えて出場を勝ち取った国があります。
一方でこの祝典が、まだまだよそのことという場所もあります。
スポーツの最大の敵は、戦争とテロです。
W杯が世界中くまなく楽しめる、平和な世の中が訪れますように・・・。

ワールドカップドイツ大会、いよいよキックオフです!

関西発の健康カフェ「C’s Garden Cafe」

2006年06月05日 | フード
4月にリニューアルオープンした横浜人形の家に、カフェが併設されています。

兵庫県宝塚市を中心に薬局を展開する「チトセファーマシー」は、従来の保険調剤だけでなく、ハーブやアロマ、漢方なども手がけています。
そんな薬局が病気を予防するための食事や生活習慣を提案する場としてオープンしたのが「C’ Garden Cafe」。関東地区では恵比寿三越に次ぐ出店です。
「無添加」が基本的なコンセプトなので、全てがオーガニックではありませんが、コーヒー、紅茶はオーガニックです。その他のメニューもオーガニック素材を一部、使っているものがあります。

現在の季節のケーキは、沖縄、宮古島産のオーガニックマンゴーを使ったタルトです。満足できるボリュームがありながら、比較的安価なのがうれしいところ。
バータイプのタルトは、アンチエイジング、美肌、からだのサビ防止などの健康効果に合わせた素材を組み合わせたものが、数種類あります。
甘さ控えめでシックな味わいのチョコと、ハーバルでスパイシーなローズマリーを組み合わせたタルトは、リッチで大人の美味しさが意外です。

オープンスペースもあり、ワンちゃん連れの人で賑わっています。天気の良い日は、山下公園沿いの銀杏並木を仰ぎながらのブレイクタイムが楽しめます。

”不条理感”がおかしい、大人も楽しめる赤ちゃんの絵本

2006年06月02日 | 暮らし
甥のバースデイプレゼントに、義妹から絵本をリクエストされていました。
そこで、表参道のクレヨンハウスへ絵本探しに。
思わず”ツボ”にはまってしまった絵本がありました。それが「まり」です。

基本的には、今意味不明の「声」で何かひとりごとを言っていて、もうじき言葉を覚えだすくらいの赤ちゃん向きでしょう。
なのに大人でも笑えてしまうのは、擬音しか出てこないにも関わらずちゃんとストーリーがある上、それが循環するようになっていること。絵、物語ともに、そこはかとない”不条理感”があるからです。加えて「間」とも言える感覚が見事に表現されています。

これらを感じることができる「大人」でなければ、赤ちゃんに読み聞かせることはできません。その点でも優れていて、よく考えられている絵本だと思います。

ヘアケア製品の中身を見る~その2「TUBAKI シャンプー」

2006年05月25日 | コスメ
「TUBAKI」は後発になりますが、先行の「アジエンス」に負けじと大キャンペーンを展開中。SMAPの新曲に広末涼子や竹内結子など人気女優を惜しげもなく使ったCM、加えて朝日新聞まで巻き込んでいます。

”売り”は、資生堂の社章であり、日本女性が髪油として使ってきた椿油の配合です。
では、その中身を見てみましょう。

実際にボトルに表示されている「TUBAKI」の成分です。
「ラウレス硫酸Na」が、このシャンプーの主要な洗浄成分です。石油系の合成界面活性剤で、本名は「ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム」。”ポリオキシエチレン”とあることから、発ガン性物質「ジオキサン」の混入が心配される、酸化エチレン化合物であることが分かります。
また全成分表示以前に、アレルギーや感作の可能性が高いとして注意喚起のために表示を義務付けられていた「旧表示指定成分」でもあります。

「ココイルメチルタウリンタウリンNa」は洗浄力が高く、低刺激とされる合成界面活性剤です。
”タウリン”というとタコやイカに含まれる成分で、パワーアップ成分としてドリンク剤などにも入っているものを想像します。「タウリン」そのものは天然の界面活性剤でもあるのですが、この場合は合成。石油系のエチレンにスルホン酸とアンモニアをつけて合成されています。アンモニアが含まれるということは、水の富栄養化を起こす窒素化合物だということです。

「ココアンホ酢酸Na」も合成界面活性剤。洗浄剤の他、ヘアコンディショニングや泡立ちを良くする効果があります。
「コカミドプロピルベタイン」は洗浄、起泡、コンデショニング、帯電防止作用がある合成界面活性剤です。
「ジステアリン酸グリコ-ル」は、乳化を安定させたり、製品にパール感を出すために使われている合成界面活性剤です。

「DPG」は「ジプロピレングリコール」のこと。べたつかず保湿効果の高い石油系合成界面活性剤ですが、発ガン性や中枢神経、染色体への悪影響が疑われています。血に溶けるので、体内に入ると血液に乗って全身に循環することになります。

「コカミドMEA」とは「ヤシ脂肪酸モノエタノールアミド」のことで、製品に粘りを出したり、泡立ちを良くするために使われている合成界面活性剤です。

「ソルビトール」は天然の糖アルコールで、保湿効果があります。「塩化Na」は食塩ですね。

椿油と共にこのシャンプ-の”有効成分”とされている成分のひとつが「ヒドロキシエチルウレア」、いわゆる「尿素」です。
「尿素」自体は尿以外に、皮膚の角質層にも存在する天然保湿成分です。保湿以外に角質を柔らかくする作用があることから、ハンドクリームやスキンケア製品への配合が増えています。
ただし、あまり頻繁に使うと肌のバリア機能を傷めるので、注意しなければなりません。また、アンモニアから合成される窒素化合物であることも、覚えておくべきでしょう。

このシャンプーの最大の”売り”である「トウツバキ種子油」ですが、産地、栽培法、抽出方法が不明です。植物油の抽出は化粧品用、洗剤用、食用に関わらず、全体の9割以上を抽出できる、有機溶剤を使う方法が一般的です。

「トウツバキ種子油」をはさんで「ポリクオタニウム-7」「ポリクオタニウム-61」が並びます。「ポリクオタニウム-61」も、このシャンプーの”有効成分”とされているものです。
”クオタニウム”とつく成分はたくさんあって、殺菌作用がある「感光素」も"クオタニウム”と呼ばれていますが、この場合はいずれも陽イオンを持つ水溶性の合成ポリマーです。帯電防止やスタイリング、皮膜形成剤として使われます。
”クオタニウム”とつく成分の多くは、アンモニア化合物です。

「ジメチコン」は合成ポリマー、「クエン酸」はpH調整や酸化防止剤として使われます。

「ローカストビーンヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド」がよく分からないのですが、”ロ-カストビーン”は「ガラクトマンナン」という水溶性天然ポリマーです。”トリモニウム”は「トリメチルアンモニウム」ですから、窒素系の物質です。合成ポリマーでしょうか?

「(ビスイソブチルPEG-14/アモジメチコン)コポリマー」も分かりづらいのですが、合成ポリマーです。”ビス”は「水素化牛脂」、”PEG”は旧表示指定成分「ポリエチレングリコール」で、「アモジメチコン」も「コポリマー」も合成ポリマーです。

「EDTA-2Na」は旧表示指定成分だった「エデト酸塩」のひとつ。水中の金属イオンやミネラルを封じ込めるキレート剤です。PRTR法(有害物質管理法)によって、排出、移動を管理し、報告と公開を義務付けられている成分です。

「ラウロイルメチルタウリンNa」「ココイルグルタミン酸K」はいずれも窒素系の合成界面活性剤。保湿の「グリセリン」保湿兼抗菌剤の「BG(1,3ブチレングリコ-ル)」と続きます。

「ココイルアルギニンエチルPCA」も合成界面活性剤。コンディショニング剤として使われますが、防腐効果もあります。”PCA”とは「ピリドロカルボン酸」という植物中のアミノ酸のことです。

「フェノキシエタノール」は、パラベン類の有害性が取りざたされるようになってから、代わりに使われるようになった保存料です。しかし、PRTR法で”有害性あり”とリストアップされている「フェノール」系統の物質であり、環境ホルモン性も疑われています。
「安息香酸Na」は、旧表示指定成分だった保存料です。

「香料」に続いて最後に「黄4」「黄5」とあるのは合成色素。「タール色素」と言われる石油系の物質です。その多くが発ガン性や崔奇形性、遺伝子を傷つける変異原性を強く疑われています。

ヘアケア製品の中身を見る~その1「アジエンス シャンプー」

2006年05月17日 | コスメ
ここ数年美容業界では、髪をカラーリングすることから黒髪に戻す方向にシフトしています。
その流れで出てきたのが”アジア”を強く意識した花王の「アジエンス」と、”日本”を前面に押し出した資生堂の「TUBAKI」です。

市場で先行した「アジエンス」は、東洋に古くから伝わる美容成分を配合していることが”売り”になっています。
では、実際の成分を見てみましょう。

実際にボトルに表示されている「アジエンス」の成分です。
「ラウレス硫酸アンモニウム」が、このシャンプーの主要な洗浄成分です。優れた泡立ちが特徴の石油系合成界面活性剤です。
本名は「ポリオキシエチレンラウリル硫酸アンモニウム」と言い、”ポリオキシエチレン”という部分から、この成分が酸化エチレン化合物ということが分かります。酸化エチレン化合物は、生成過程で発ガン性物質の「ジオキサン」が発生し、その混入の可能性があることから、問題視されています。
またアンモニアが入っていることから、環境中に排出されると、水の富栄養化や土壌の窒素過剰をもたらす可能性があります。

「ジステアリン酸グリコ-ル」も合成界面活性剤。乳化を安定させたり、製品にパール感や粘りを出すために使われます。
「ラウラミドプロピルベタイン」は起泡作用、帯電防止作用のある合成界面活性剤です。
「ジメチコン」は合成ポリマー、「ミリスチルアルコール」は油剤です。

「ラウレス硫酸Na」は「ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム」が本名。つまり、酸化エチレン化合物です。合成界面活性剤であり合成ポリマーでもあります。全成分表示以前は、アレルギーや感作の可能性があるとして表示を義務付けられていた「旧表示指定成分」です。

「コカミドMEA」の”コカミド”は「ココアミド」、”MEA”は「モノエタノールアミン」の略。泡立ちを良くしたり、粘りを出すためのヤシ油由来の合成界面活性剤です。
「イソデシルグリセリルエーテル」が良く分からないのですが、”デシル”が「デカノール」で、炭素が10列並んでいる酸、”グリセリル”がアルコールの「グリセリン」だとすると、反応すれば水とエーテルになるので、そういうことでしょうか?

「リンゴ酸」は天然と合成があり、この表示ではどちらか判断できません。ちなみに「DL-リンゴ酸」が合成、「L-リンゴ酸」が天然です。

ここから「ユーカリエキス」「ダイズエキス」「オタネニンジンエキス」「ツバキ油」と天然成分が続きます。しかし原料の産地や栽培方法はもとより、どのように成分を抽出しているかも分かりません。大手メーカーは業者からこのようなエキスを買って使っているからです。

「加水分解コンキオリン」は合成界面活性剤。”コンキオリン”は貝殻たんぱくのことです。たんぱく質を加水分解すると界面活性剤になり、エモリエント効果が出ます。
「ポリクオタニウム-10」「ポリクオタニウム-7」は水溶性の合成ポリマーで、皮膜形成剤です。

「ラウレス-4」は乳化剤、「ラウレス-16」は洗浄剤兼乳化剤で、石油系の合成界面活性剤です。”ラウレス”とは「ポリオキシエチレンラウリルエーテル」の略なので、酸化エチレン化合物であることがわかります。「ポリオキシエチレンラウリルエーテル」はPRTR法(有害物質管理法)で、「移動、排出を管理、報告、公開すべき有害物質」に指定されています。

「ビス(C13-15アルコキシ)PGアモジメチコン」もよく分かりませんが、合成ポリマーであることは確実です。”ビス”は「水素化牛脂」、”PG”は保湿剤で旧表示指定成分だった「プロピレングリコール」、”アモジメチコン”はヘアコンディショニング剤として使われる合成ポリマーです。

ここから保存料が続きます。「安息香酸Na」は旧表示指定成分で配合量に制限があります。「BG」は「1,3ブチレングリコール」といい、保湿剤やエキス抽出に使われることが多いのですが、殺菌効果もあるため保存料にもなります。
「ベンジルアルコール」は自然界に存在しますが、天然物が使われることは少なく、ほとんど合成です。刺激が強く感作の可能性が高いため、旧表示指定成分でした。

「トルエンスルホン酸」もよく分かりません。マウスによる実験で毒性は確認されず、生分解性も高いそうですが、直接この物質を扱う場合は吸い込みや皮膚への暴露に厳重注意が必要とされています。殺菌剤か保存料として微量が配合されているのでしょう。

「水酸化K」「水酸化Na」、共にアルカリ剤です。「カラメル」はお菓子でおなじみの着色料。「香料」は、これだけでは天然か合成か判断できませんが、700円台で売っていることを考えると、合成香料と思われます。

円山公園の片泊まりの宿

2006年05月02日 | 
先週、京都に行ってきました。
朝早い「のぞみ」で行って、京都駅に降りると空気がひんやり・・・を通り越して寒いくらい。さくらが遅れるわけです。
染井吉野は終わっていましたが、八重桜や遅咲きのさくらは、ちょうど良いか散り始めでした。

今回楽しみにしていたのが、京都でここ数年注目されている、”片泊まり”の宿へ泊まることでした。
何件かある中で選んだのが「吉水」です。

円山公園の奥の方には、小さな片泊まりの宿が数件あります。
その中でも最も奥まったところにあるのが「京都吉水」。八坂神社の門から徒歩7~8分でしょうか、築100年の数奇屋造りの宿です。
元は旅館だった建物でしたが、オーナーは居住用に購入したそうです。
それでも、風情ある建物に”誰もが気軽に泊まれる宿にしたい”と思い立ち、片泊まりのスタイルにしたのだとか。

私がこの宿を選んだ理由がこれ。ボディソープ、シャンプー、リンスがパックスナチュロンシリーズで揃えられていることです。
普通の旅館やホテルだと合成洗剤なので、いつもは必ず自前で石けんを持って行きます。安心して心置きなく宿のアメニティを使えるというのは、私にとってはうれしいことです。
陶器の手水鉢は、私が個人的に好きなアイテム。一般家庭でも新築やリフォームで使うところが増えていますね。

各部屋には、源氏物語の巻名にちなんだ名前がついています。
私が泊まった部屋の下は、宿の庭。
窓の前には、散ったばかりのさくらと、もみじの若葉。花や紅葉の盛りの頃は、すごくきれいだろうなぁ・・・。
部屋には、香り高いオーガニックの番茶が用意されています。

部屋からは京都の市街地も望めますが、四条河原町や祇園の喧騒も、ここまでは届きません。
夜はとても静か。朝はカラスの声に混じって、小鳥のさえずりを聞くことができます。庭先ではシジュウカラの姿を見ることができました。
6時になると、近くに点在する小さなお寺の鐘が、鳴り交わすように聞こえてきます。8時にはひときわ重く、朗々とした鐘の音が。これが知恩院かな?
”京都だよな~”と思う瞬間です。

朝食がパンなのは、外国人のお客さんが多いためでしょうか。
この日も、個人と家族で3組の外国人のお客さんが宿泊していました。
食材は安全農協会から仕入れたオーガニック、無農薬のもので、パンも天然酵母と国産小麦で作ったもの。パンに添えられる梅ジャムは、手づくりです。
パンがどっしりしていて、スープに野菜、豆、麦などが入って具沢山なので、かなりしっかり食べられる内容。
とても美味しいオーガニックコーヒーは、朝の目覚めにおすすめです。

系列の「銀座吉水」は、布団にオーガニックコットンを使っていますが、京都は普通の布団でした。
また、京都のように底冷えのするところでは、ホットカーペットは必要だと感じますが、電磁波を打ち消すタイプのホットカーペットが入っていればいいなと思います。

こちらへ泊まるときは、タオル、歯ブラシ、歯磨きは持参です。
浴衣は一着315円で借りることができます。
チェックインは15:00から。
門限は23:00で、お風呂は23:30までです。
朝食は8:00から9:00。
チェックアウトは10:00です。

赤胆紅心

2006年04月21日 | 暮らし
昨日、近所のホームセンターに立ち寄りました。
赤い花とお買い得な値段につられて、衝動買いをしてしまったオールドローズの苗。
チャイナローズの「赤胆紅心(ツダンホンシン)」です。
少しツンと澄ましたようなティ系の香りは、飽くことなく嗅いでいられます。

横浜元町に待望のオーガニックカフェ

2006年04月12日 | フード




これまで”オーガニックカフェ”といえば、もっぱら都内に行っていました。
横浜の元町や山手地区なんて、オーガニックカフェがいちばん似合いそうな街だと思うのですが、見当たらないなー。
・・・と思っていたら、やっとできました。2月に元町1丁目にオープンした「SLOW CAFE」です。

昼のカフェタイムはデリ、カレー、ケーキとドリンク。
野菜はオーガニックまたは無農薬のものを農家から独自に仕入れています。
コーヒー、ティー類はオーガニック。
肉類、魚介類はまだそこまでこだわれていないとのことです。

プレートは、玄米ご飯か天然酵母パンに、5種類のデリの中から3種を選んで盛り合わせます。スープまたはドリンクつきで1000円。スープ、ドリンクの両方をつけると1200円です。
豆腐入りと蓮根入り、2種類のハンバーグがありますが、人気があってすぐなくなってしまうようなので、この2つを食べたければ早めに行きましょう。

この「黒ごまと豆乳のチーズケーキ」はおすすめです。
黒ごまクッキーの土台が香ばしく、豆乳入りとは思えないほど濃厚。
”チーズケーキらしいチーズケーキ”です。

夜はダイニングとして、オーナーが産地に自ら出向いて見つけた食材を使った料理や、お酒が楽しめます。全国から珍しい焼酎も集まっています。
鎌倉の農家から届いた野菜、金沢八景のあさり、サロマ湖の牡蠣や猟師さんが仕留めた野生のエゾシカ、沖縄の豚など、興味深いものがたくさん。カレーやパスタ、ソフトドリンクもありますよ。
写真はチーズの香りが食欲をそそるリゾットです。

場所は、元町中華街駅からすぐ。元町プラザとGAPの間を入った奥にあります。
すぐ横は外人墓地の入り口。さくらは終わってしまいましたが、これからは新緑がきれいです。

赤ちゃんとお母さんは社会の邪魔?

2006年03月30日 | 暮らし
ある女性が電車の中で、赤ちゃんにおっぱいをあげざるを得なくなりました。そのときのとまどい、不安、恥ずかしさ、心細さ、ばつの悪さ・・・。そんな経験からできたのが、昨日紹介した「モーハウス」です。
授乳中でも育児中でも、お母さんは赤ちゃんと一緒に、積極的に外へ出て行って欲しい・・・。それが「モーハウス」のコンセプトです。
でも、その願いを阻むものが、現実はまだまだたくさんあるようです。

ショッピング街や行楽地に行けば赤ちゃん連れの人は大勢いるのに、電車やバスで赤ちゃんを見かけることがなくなりました。
車椅子の人は、ずいぶん見かけるようになったのに・・・。

私の友人でも「赤ん坊連れて電車に乗るな」「働いている人がランチをしているところへ、赤ん坊を連れて来ないで」「カフェやレストラン行きたきゃ、ファミレスで我慢すればいい。子供が小さいうちだけなんだから」という人がいます。
私だって、電車の中で、あるいはおしゃれなカフェやレストランで、赤ん坊がギャーギャー泣き出したら、”ムッ”とします。
だからといって、育児中のお母さんに「来るな!」というのは、あまりに酷ではないでしょうか?

「自家用車」という”閉じた”空間がなければ、赤ちゃんを連れて出られない。”公共”が、赤ちゃんやそのお母さんを「拒否」しているような気がしてなりません。
社会がこんな有様で、少子化が解消できるのでしょうか?

母乳で子育てしたくなる、モーハウスの「授乳服」

2006年03月29日 | 暮らし
外出先で赤ちゃんにおっぱいをあげるとき、服装に苦労しませんか?
できるだけ前開きの服を着るようにしたりとか。
でも自宅でならともかく、外で肌を出すとか、ましてや胸をはだけるなんて・・・。
エッチなことをしているわけではないのに、抵抗ありますよね?周囲も目のやり場に困ったりして。
デパートのベビー服売り場など、授乳のためのスペースを設けているところもありますが、まだまだ少ない。トイレで授乳している人もいるでしょう。
その不自由さから、外出を控えているお母さんもいるのではないでしょうか?

妊婦のための「マタニティウエア」はあるのに、その後の子育てのための「ナーサリーウエア」はないのか。モ-ハウスは、そんな声に応える「授乳服」を提案しています。

まずはこの服を見て下さい。
このまま買い物にも行けるし、カフェのテラス席でコーヒー飲んでいたって違和感ないでしょう?
左の「クロワッサン」は、授乳のときは襟を引き下ろして、共布で隠します。右の「コットンエンジェル」は、前中央を開いて下側にある開口部から授乳するタイプ。マタニティウエアとしても着られます。
どちらも胸を出すこともなく、赤ちゃんの邪魔にもなりません。
加えてカジュアルウエアとして、赤ちゃんがいなくても十分着られるおしゃれ感。
妊娠、出産に縁のない私でも、「着たい」と思うものがたくさんあります。
「バーズアイ」もかっこいいし、「パステルツイン」も素敵です。冠婚葬祭に赤ちゃん連れで出席しなければならないとき便利な「フォーマル」もあります。
インナーには、ありそうでなかった「穴あきシャツ」と、母乳育児経験者や助産師さんの意見を取り入れて開発した「モーハウスブラ」があります。

「授乳服」といっても、実際どうやって授乳させるのか、本当に胸が見えないか、不安という人もいると思います。
そこでモーハウスは、各地で「授乳ショー」を開催しています。
モーハウスの服を着たお母さんたちが、みんなの前で自分の赤ちゃんにおっぱいをあげるイベントです。
昨年はこの「授乳ショー」を愛知万博でも開催。話題になりました。
全国に育児サークルも持っており、お母さんたちの情報交換の場になっています。粉ミルクメーカーや製薬会社のマーケティングに影響されない、本当に知っておくべき育児情報を得ることができます。
育児中の人や、もうじき赤ちゃんが生まれる人は、ぜひモーハウスの「授乳服」をチェックして下さい。

赤ちゃんにはやっぱり母乳がいちばん

2006年03月28日 | 暮らし
ここ数年、自然分娩が静かなブームになっています。
同時に見直されているのが、母乳育児。
ダイオキシンによる母乳汚染の深刻さが言われていますが、それでも赤ちゃんにとって、母乳に勝るものはありません。
母乳の赤ちゃんの免疫力を上げる効果や、赤ちゃんの成長に合わせて成分を変化させる機能は、粉ミルクでは代用不可能だからです。

避けがたい状況もありますが、普段からの心がけで、母乳中のダイオキシンをはじめとする化学物質は減らせます。
具体的には、オーガニックの全粒穀物と野菜が中心の食事が第一。そして炊事、洗濯、掃除に合成洗剤を使わないことと、化粧品を全てオーガニックコスメにすることです。
妊娠前、できれば結婚前からそうしていれば、お乳がおいしくなって、赤ちゃんが喜んで飲んでくれるはずです。
普段何気なく使っている洗剤やコスメが、いかに悪影響を及ぼすかということは、「UVコスメの真実」「界面活性剤あれこれ」「ほっとけない 合成洗剤の危なさ」「みんなに知ってもらいたい「PRTR法」のこと」を見ていただければわかると思います。

粉ミルクは牛乳を加工して作られていますが、原料の牛乳を出す牛の飼育状況に問題があります。
多くの乳牛は農薬や化学肥料をたっぷり使って栽培され、遺伝子組み換え作物が混入しているかも知れない配合飼料を食べさせられています。狭い牛舎につながれたまま妊娠、出産を繰り返しさせられるので体は弱く、投薬は当たり前の状況です。
それで良い乳が出るわけがないので、高温で殺菌せざるを得ない。そうするとたんぱく質やカルシウムが変質して、人体に負担をかけるものになってしまうのです。日本の牛乳がまずく、腐りやすい理由がここにあります。
そんな牛乳から出来た粉ミルクを、赤ちゃんは飲まされているのです。

過剰生産のため、牛乳を大量に廃棄するというがニュースがありましたが、これを機会に、本当に質の良い牛乳をつくるためにはどうすべきか、乳業メーカーも酪農家も考えなければならないと思います。

元町界隈のさくら

2006年03月27日 | 季節
日曜日のさくらです。




外人墓地のさくらは概ねまだ早いのですが、この木はちょうど見ごろでした。
生麦事件で薩摩藩士に斬り殺された、リチャードソンの墓をまるで守るように立っています。
異国で思いがけず命を落とすことになった彼の霊は、花になぐさめられているのでしょうか。

元町公園のさくらは、上の方より下の方が見ごろです。
以前この場所は児童用のプールがあり、夏休みは小学校4年くらいまで、そこで泳いでいました。
この木の下には、早くも花見のグループが宴を張っていました。

このさくらは、「横浜緋桜」という品種です。
兼六園熊谷と琉球寒緋の交配で、最近つくられたものだとか。
元町3丁目の堀川沿いに、濃いピンク色がひときわ目立ちます。

元町の鎮守、厳島神社の境内。咲き初めた花が夕闇に映えます。

山下公園界隈のさくら

2006年03月26日 | 季節
土曜日のさくらです。




山下公園は、しだれざくらがもうじき見ごろ。小ぶりな花が可憐でかわいい。染井吉野はまだまだですね。

戸田平和記念館の染井吉野は、いつも周辺の他の染井吉野より少し早く見ごろになります。レンガづくりの洋館とさくらの取り合わせは、とても素敵。夜はライトアップされて、夜桜ムード満点です。