バリ記 

英語関係の執筆の合間に「バリ滞在記」を掲載。今は「英語指導のコツ」が終了し、合間に「バリ島滞在記」を連載。

英語指導のコツ28 文を長くする方法3

2019-11-29 10:50:13 | 私の英語講習
文を長くする方法 3  前置詞に挑戦

文を長くする方法には欠かすことのできない関門です。
ただ前置詞は場所を表すときだけではなくて時を現すときにも同じ単語が
 使われると前回言いました。イメージは同じです。前置詞のとらえ方を紹介します。

  at the corner 角に (角のところの一点にいるイメージ)
  at ten 10時に (ちょうど10時のところをさしているイメージ)

 どっちも「指し示すところは1点」です。 at はそんな風なイメージなのです。
 at school とか、at market というのもありました。こうなると何がなんだかわからなくなります。
 話す時なんかはどうでもいいんだけど、きちんと書くときは正確に知っておかなければいけません。
 学校には グラウンド、校舎、中庭、講堂などがあって学校っていいます。
 マーケットも野菜売り場、魚屋さん、肉屋さんなどいろいろあってマーケットです。こんな場所にいる時は at を使います。このうちのどこかどこかの点(独立した場所)を移動するからでしょうね。

スーパーやデパートや病院もそうなのです。で、話を進めましょう。
in は 内で、中で というのがイメージ
 in the park は公園で
 in a week は一週間で

 on は「接触 と日」のイメージ
 on the wall 壁に(くっついて)
 on Sunday 日曜日に 

 of は「の」とか「という =イコール」というイメージ
 windows of the car
 city of Tokyo

 under は「下のほう」
 above は「上のほう」
 behind は「後ろのほう」
 in front of というのは 「熟語」なんだけど「前に」
 near は「近くに」
 by は「そばに」

 このくらいで上等です。要するに前置詞がでてきたら、とりあえず、場所か時を表す副詞句を作っていると考えていいわけです。
前置詞は名詞の前に置くのが鉄則です。だから、come in. というのは、あれ、前置詞かなって思うけど、後ろに名詞がないから これは前置詞ではないんだ。辞書を引いてみるとわかるけど、in という副詞もあるからね。
in って前置詞ってずっと思っている人は多いのです。まあ、どうでもいのですが。「どこに入れ」と言っているのかはわざわざいわなくてもわかりますからね。: Come だけじゃ、「来い」だから「in 」をつけて「中に入ってこい」という感じを出すのです。副詞の役割だよね。
前置詞は名詞の前において「場所」や「時」を特定するものなのです。



英語指導のコツ27 文を長くする方法2

2019-11-28 10:58:07 | 私の英語講習
文を長くする方法 2  副詞ってなんだろう


 前回の続きです。副詞をもっと詳しく知っていきましょう。

  He runs fast.
  He runs every day.
  He often runs.
  He runs here.

 これはもうわかりますね。
fast や here や every day は文の最後にきているのに、often は runs の前にあります。
それに every day というのは どうして everyday というふうにひとつになっていないのでしょうか。こどもたちもきっと疑問に思うはずです。

 最初のoften の位置についてです。これはそう決まっているからなのです。そう決まっている、ということは often を早く言いたい、という感情が昔あって、それが定着してしまった、ということなのでしょう。
 副詞は生き生きと様子を表す言葉だから、強く読むし、発音します。
一番強く言いたい場合は一番最初に言ってしまってもいいんだよ。けれど、普通は、副詞の位置というのは決まっているのです。
  場所も時も後ろ。場所と時が並ぶ場合は 場所+時となります。
Often(よく) とか always(いつも), sometime(ときどき) とかは、一般動詞を使う場合はその動詞の前。いいis, am, are などのbe動詞を使う場合は be 動詞の後ろとなります。

 He sometimes comes to Bali. 彼は時々バリ島にくるんだ。
 He is always busy. 彼はいつも忙しいね。

 それと every day ですが、正しく言うと、これは every と day という2つの単語を使って、「毎日」という副詞を作っています。こんなのを「副詞句」といいます。2語以上でできているから厳格にいうと「句」なのです。別に everyday でもいいんですけど、これも習慣ですね。
 他にこんなのもあります。単語をうまく重ねて、飾りの言葉を上手に作っています。
  any time いつでも some day いつか  
 3語のものもあるよ。
 day after day 来る日も来る日も 
 とかね。単語を組み合わせて別の意味を作るんだ。
  
 さて、今日の本題です。

  I watch TV in my room.

 の in my room ね。 「自分の部屋で」ということだけど、詳しくは「自分の部屋の中で」という意味です。場所を表しています。「ここ」とか「そこ」と漠然とではなくて、はっきりと場所を指定しています。
 こんな時に「中で」をあらわす in という前置詞をつけるんだ。部屋という名詞の前に置くから「前置詞」。これで場所を特定する。
話すときは弱い音だからin がわからなくてもなんとなくわかるのです。。前置詞がなくても。でも書くときはそうはいかないのです。

 Put it on the desk.

と言えば、「(今言ったそれをそこにあるその)机の上に置きなさい」 
という意味です。つまり on があれば 「(くっついて)上に」 ということ です。
 Put it under the desk. といえば、「(離れて)下に」
 Put it behind the desk. といえば 「後ろに」
 Put it by the desk. といえば「そばに」

 こんな風にね。英語は場所を表すのに、かなりこだわるのです。厳格なのです。
ただ前置詞は場所を表す時に使うだけでなく、同じ前置詞が時を表すときにも使うからややこしいかもしれません。
  これは今度にしましょう。 
  つまりね、前置詞+名詞=場所を表す副詞句 になるってことの理解が
必要です。当然、前置詞+名詞=時を表す副詞句になるってことでもあります。

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アメリカがアフガニスタンを攻撃して、次はイラクをやる、という時に「朝まで生テレビ」の討論番組では意見がアメリカに追従する側と反対側に席が分けていました。今もよく覚えているのは、イラクはシーア派の人々が多く、フセイン政権はスンニ派、どちらかというと世俗的な政権でした。独裁的強権政権でした。
この国を攻めると国が大混乱となり、とうていアメリカが治めきれない。北にはイラン、南にサウジアラビア、北西にはシリア。横にイスラエル。この国が混乱を起こすと、ISが台頭してきました。一体、どれほどの兵士が死に、一般民が死に、家は壊され、女性や子供が犠牲になったことでしょう。日本の小泉純一郎はいち早く応援メッセージをした愚かさをよく覚えています。当時、カオスになると反対したのはフランス、ドイツ、イスラエルでした。ブッシュという元大統領は稀にみるアホ大統領で、彼を操ったチェイーニ副大統領も
イラクのカオスなど歯牙にもかけない愚か者でした。現在のイラクの混乱はまさに二人と取り巻き連中の判断で、最終的にはブッシュ元大統領です。たった数人の者がどれほどの人々を殺したか。どれほどの女性や子供が死んだか。現在のアメリカは以前とこの影響下にあります。

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英語指導のコツ26 文を長くする方法1

2019-11-27 10:59:55 | 私の英語講習
文を長くする方法 1    副詞って何だろう?


 今回からちょっと話題を変えます。
 しばらく文を長くしていく方法を話します。

 文を長くするっていうのは単語を2コから3コとか4コとかって並べて
 長くしていくことですが、
 とりあえず、英語の文には基本の型がありました。
    
  ① だれだれが なになにをする
  ② だれだれは なになにである。
  ③ だれだれは なになにを なになにする。
  ④ だれだれは だれだれに なになにを なになになにする。
  ⑤ だれだれは なになにを なになにとする。

 この5つでした。
   He runs.    彼は走る。
 これをね、どんな風に走るか、と詳しく言うと、
  He runs fast.  彼は速く走る。
 これで単語が3つになったよね。今度は「いつ走るか」と言うよ。
   He runs every day.  彼は毎日走る。
 「どこで走るか」と言えば、
   He runs here every day.  彼はここで毎日走る。
 となります。 つまり、fast というのは「どんな風に走るか」を表しているし、every day は「いつ走るか」を表しているし、here は「どこで走るか表しています。「どんなふうに」とか「いつ」とか、「どこでか」を表す単語を副詞と言います。
「時々 という sometimes 」とか「よく という  often」なども「いつ」と関係する頻度(どのくらいの回数、割合で)を表すもので、これも「副詞」といいます。
副詞というのは「動詞をもっといきいきと詳しく表すものなのです。

 動詞をいきいきと詳しくあらわすだけではありません。
  He runs very fast.
 の very というのは実は副詞なのです。fast も副詞です。ですから「副詞が副詞をより詳しく表している」ことになります。*カッコつけて「修飾する」なんて言葉使う人がいるんですよ。

 He is very tall.
といえば tall は「背が高い」という形容詞で、very がtall の程度をよりくわしく表しています。すると「副詞は形容詞をより詳しく表している」ことになります。
このように副詞というのは「動詞、形容詞、同じ副詞を詳しく表すもの」
だってことになる。まず、ここまで理解しておきましょう。

基本的にこれがわかっていないと、次に習う、how や where や when
それに 副詞句や副詞節っていうのも、関係副詞というのもわからなくなってきます。
 副詞は飾る言葉だけれど、これを使えば文はちょっと長くなって、さらにもっと長くする方法にたどりつくというわけです。

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今日から当分、英語の文を長くしていく方法を述べていくのですが、教科書では「文を長くしていく方法」というテーマでならいません。なんとなく分詞とか不定詞とか、関係代名詞とかって習って、いつの間にか文が長くなっているのです。ぼくの考えとは全く反対の発想です。文を長くしていくためにはどんな方法があるんだ、という大きなテーマを持った方がいいのです。それには①副詞を使う方法がある ②接続詞を使う方法がある、と学んでいったほうがよいに決っています。
 そうそう、一度コンピュータのプログラミングで使う用語一覧をまとめたいんです。なんとなく生徒はは知っていくのでしょうか。それともやはり教えるべきなのか。意見いただければありがたいです。今日はここまで。   

英語指導のコツ25 Have って何?

2019-11-26 11:05:09 | 私の英語講習
have って何?


 いよいよ have について話します。英語の大難関と言ってもいい。
 have って 「持っている」とか「食べる」とか「過ごす」とかそんな意味の動詞です。
 Have a good night.
 とか
 I have a smart phone.
とかです。
I have been to Tokyo.
とか
 How long have you known him?(どのくらい前から彼のこと知ってるの?)
ってのもあります。
「現在完了形」と言われているものです。

 「持っている」や「食べる」「過ごす」というのは「動詞」に分類されています。一方、I have been to Tokyo. の have は 現在完了を作る特別な「助動詞」だと言われています。
 助動詞というのは普通、動詞の「味付け」をする役割を 持ってます。

 I play tennis.   僕は(習慣として)テニスをします。
 I will play tennis tomorrow.   僕は明日テニスをします。
 I may play tennis tonight.   僕は今晩テニスをするかもしれない。
 I can play tennis.     僕はテニスができる。
 I would play tennis.     僕はテニスをするだろうなあ。
 I could play tennis.     僕はテニスができるといいんだがなあ 

 ちょっとずつ「テニスをする」のニュアンスが違います。
 助動詞は「動詞を助ける」と書くけど、本当は「動詞にスパイスを加えて、
 人間の「意志」や「できるできない」や、「かもしれない」とか「だろうなあ」と動詞の持つ主の意味を 
  ちょっと変えるんだね。味付けです。

では have はどうなのか、となります。
 have は、「印象を強く鮮やかにもっている」という意味なのです。これがhaveの意味。 しかし動詞でも使うし、現在完了という「過去から現在までの印象や時間継続の強い印象をもっているかどうか」の具合でも使います。
 have にはそういう「ニュアンス」があります。
 I have been to Tokyo. は普通、「僕は東京に行ったことがある」と 訳すけれど本当の意味を細かく言うと「僕は東京に行ったという経験があって、そのときの印象がまだ過ぎ去った過去のことではなく、今でもその時のことが蘇る程度にいきいきとしている。そういう経験をもっている」 と言っているのです。

 Have you known him for three years?
 というのは?
 「3年前から彼のことを知っているの?」というのが普通の訳。
意味するところは「3年前から彼のことをずっと知っている」というよりも
「君らは3年前からつきあっていて、その関係を今ももっているの?」という 意味なのです。だから、 have のもともとの意味は「(どこであろうと)もっている」という 意味なんだね。 これが基本なのです。そこから have が多様に使われるのです。

 現在完了形というのは have + 過去分詞 で表すけれど、あんまり意味は
ないね。過去から現在までの時間の幅中での「もっている印象」を言って いるのですから。こじつけて言えばですよ。
 I have been studying English for three hours.
  「僕は3時間もずっと英語の勉強をしているという状態を持っているんだ」と強く今の心情を言いたいときに使うのです。
  
have をそう理解したうえで、
 動詞の have と 現在完了を作る have を分けて考えるほうがいいのです。どうして 現在完了の時に have を使うんだろう、と不思議に思うはずですから。
同じhave だから当然、含む意味は同じなのです。同じじゃなかったら同じものなんか使うはずがありません。

「持っている」「食べる」「過ごす」は日常生活でもよく使う言葉です。「なになにの状態に持っている」が究極的なhave の 覚え方だよね。「印象として鮮やかにね」
  It は「今言ったそれは」とおぼえなさい、と言いました。そう覚えておくと it の本質がわかるからです。 Have は「鮮やかに印象、記憶、心に、そして実際にどこかに持っている」と言えばいいでしょう。



英語指導のコツ24 動詞を理解する

2019-11-25 10:47:39 | 私の英語講習
「動詞」を理解する
  
 今回は「動詞」について説明します。「動詞」と言えば、わかるような気になるのが落とし穴なのです。実は動詞もきちんと整理しておくと判断の基準になるのです。英語は論理的なのです。
 論理的というより厳格なのです。「あいまいさ」を許さないところがあります。この「あいまいさ」というのは日本語の特徴だと以前にも言いました。
 どういうことかと言いますと、動詞って漢字で見る限り「動く言葉」ということになりますよね。
すぐに思い浮かぶのは「走る=run 」 です。まさに動きを表しています。 動詞にはね、このように、身体が動く、例えば、走る、歩く、泳ぐ、殴る、
蹴る、といろいろとあります。ここで大事なことは身体が動くだけでなく、「心が動く」のも動詞だということです。
  ほしい want,  好き(です) like,   愛する love。
見えないけれど、こころの動きと思えば納得できます。
 すると動詞というのは大別すれば、
①身体が動く動詞
②心が動く動詞
という風に便宜上分けますが、もっと微妙に言えば、身体が動く動詞でも心が動く動詞でも、「動きそのもの」と「いろいろな動きをまとめて表すもの」に分けることができます。
  have は「もつ」でもあるし「持っている」でもある。
  live は「住む」でもあるし、「住んでいる」でもある。
  心を表すほうでは、love 「愛する」でもあるし「愛している」でもあります。

 なんだかややこしいようですが、 動詞でも「動きを表すもの」と「状態」というか「動きの全体を表しているもの」が あるということです。 なんといいますか、「動く動詞」と「止まっている動詞」があるって、いうと、わかりよいかもしれませんが、ちょっと違うのです。住んでいる=live というのは
日常いろいろな動きをしてそこで暮らしていることをいいます。動きの総称として live と言う言葉があります。
  ここが大キーポイントになってきます。これがはっきりわかっていないと 現在進行形や現在完了の継続、さらには現在完了進行形などというのが理解しにくいのです。
 動く動詞は run  running、 walk  walking というふうに ing をつけて今なになにしている」という様子をあらわすことができます。でも want や like には ing は基本的にはつきません。
 もともと「欲する」は「ほしい気持ちでいる」も含んでいますからね。
 like もそうです。「好む」も「好きである」も一緒ですから。こういう語にはing はつきません。もっと先のことを言えば、動く動詞(ing がつく動詞)は現在完了進行形に発展していきます。そして want などは I have wanted this camera for three years. というように「現在完了進行形」ではなく「現在完了の継続」と分類されます。動詞の分類をしっかり説明しておくと先にわかりやすくなります。
   動詞には ①身体が動く動詞  ②心の動きや様子状態を表す動詞 と大別されて、動いていないのに動詞というものがあるっていうわけです。
これは英語の学習というよりも、言葉の理解の問題です。 英語はその点今後ますます厳格になってきます。
 結論。動詞には「身体、心の動き」を表し、その中には「動くものと動きをまとめたものがある」ということです。こういう理解を無視しては結局わからなくなります。