バリ記 

英語関係の執筆の合間に「バリ滞在記」を掲載。今は「英語指導のコツ」が終了し、合間に「バリ島滞在記」を連載。

傑出した映画3本

2019-11-11 10:32:55 | 私の英語講習
最近見た映画(最近とは2018年、2019年くらいを指すと思ってください)で、三傑を挙げろと言われたら、「Three billboards」。「Green book」。クリントイーストウッドの「The mule (日本題 運び屋)」もうひとつ「ライフ オブ パイ」を挙げたいですが、ちょっとこれは最近とは呼べません。

Three billboards の女性主人公。全くに日本ではお目にかかることができないような女性です。意志力。徹底さ。物怖じせず、犯人を捕まえようとしない警察を一人で襲撃します。自分の娘が軍人らしき男に犯され、殺されたのです。警察の捜査はぬるいのです。軍の上の方からの指示でもあったのでしょうか。

 アングロサクソンは怒ったら怖いんです。そう思いますよ。島国で育ったぼくらとはどうも成リ立ち方が違います。まあまあまあ、とならない。泣き寝入りもしない。ぼくなんかは胸がスカッとしまたね。Green book もわざと差別のある南部に演奏旅行する黒人の音楽家が運転手と用心棒にイタリア人の男性を雇うのです。滅法腕っぷしがよい。制度としての差別がまだ残っている頃のことです。それでもロバートケネディーが出てくるのですから大昔ではありません。二人のやりとり、南部地域での差別を体験しつつ無事演奏旅行は終わるという話です。

 クリントイーストウッド90歳の監督、主演作品は「運び屋」。運転違反を一度もしたことがないという主人公はお金がありません。家族とも疎遠です。この無事故無違反の経歴はメキシコのドラッグを運ぶ役としては最高なのです。つまり警察にはデータが何もないわけです。麻薬組織はA地点からB地点まで物を運んでくれたらお金をやると言われ、やってしまいます。90歳の老人がです。何を運んでいるのか彼は知りません。
 この90歳の孤独も日本列島人にはないものを感じます。生きてきた矜持を感じます。

 ぼくらは映画や音楽や小説などで他の国の人間像や物の考え方、捉え方を知り、それをなんとなく受け止めて、影響されたり、拒否したりしているのでしょう。

 この映画で見る人間像の違いの根本のところに言語があると思う。英語ってなんだ? 日本語って何だ? 
 この問いをしながら比較言語学の初級をやっていきたい。


 とりあえず、上記3作品は英語で聴き、理解したい。脚本も売っていることと思います。
 
 スーパー語学プレイヤーを使っていただきたいです。レンタルDVDを借りて、いいところを収録すればいいのです。テレビの前に置いておくだけです。