バリ記 

英語関係の執筆の合間に「バリ滞在記」を掲載。今は「英語指導のコツ」が終了し、合間に「バリ島滞在記」を連載。

大学入学英語試験

2019-11-05 13:40:32 | 意見

 今日は連載を中断して意見を書きたいと思います。 

文部科学省が英語の民間試験の登用を5年延期しました。英語の苦手な日本列島人はまだまだ英語苦手が続くことになります。日本人は外国語がなかなかできません。世界でも最も難しいと思われる日本語を操るのだから、もうこれでええわい、と思っているのかもしれません。
 たぶん、この5年の延期がその後大きなものだったという日が来ると私は思っています。政府も、日本列島人の英語力、特にリスニングとスピーキング力を危惧して、重い腰を上げたのでした。それで民間試験を使うと宣言したのです。


 私たちは普通、2社か3社かの民間試験で、その中から選べばよいのだろうと思っていました。三重県尾鷲市に住む私の場合、英検なら、新宮が会場で、尾鷲から1時間前20分ほどで行けます。英検側も、尾鷲市でも熊野市でも高等学校があるところでは試験を受けられるようにするようにすることでしょう。英検以外にトッフルがありますが他に4社が名乗りをあげ、その民間会社に政治家がそれぞれ付いていると聞きました。これまで民間試験などしたこともなかったベネッセなども入っています。あきれたことです。当然政治家もくっついきます。なぜなら受験料は利権だからです。6社もあれば受験生は何を選べばよいのかわからなくなります。格差も出てきます。受験料も、試験会場もてんでバラバラになります。不公平感が増長されます。このような具合で、萩生田大臣の失言が5年の延期となったわけです。


 日本列島人は英語ができないとにっちもさっちもいかなくなります。英語圏の支配を受けずにおられるのならそれでもいいです。しかし英語を利用せずして、もはや日本は多くのことができません。プログラミングと英語は必須学習事項です。今回Google の深いところを触ってみてさらに実感的にそう思いました。

 世界共通語になった英語を甘く考えてはいけません。仕事ができなくなってきます。そもそも日本語はパソコンで入力する場合でも不便で、時間のかかる言語です。これが世界の主流になるとは思えません。
 人材派遣会社に棲みついた竹中平蔵のように、各民間試験会社に棲みつく政治家が出てくることで、日本はさらに遅れる。日本語もできないのに、小学生から英語とは、などと言っている悠長さはないのです。言語など、2つや3つできるのが普通のことになりつつあるのです。ヨーロッパはすでにそうです。

 明日からまた戻ります。あしからず。