バリ記 

英語関係の執筆の合間に「バリ滞在記」を掲載。今は「英語指導のコツ」が終了し、合間に「バリ島滞在記」を連載。

英語指導コツ21

2019-11-19 10:40:01 | 私の英語講習
アメリカのGAFA、中国のBAT。第三極を狙ってヤフーとラインが合併するというニュースが昨日、今日と話題になっています。使う側(ユーザー)の側面からニュースは伝えていますが、ぼくのようにアプリを作っている側から言わせれば、もう時は遅し、という感じは否めません。プログラミングでさえ、アンドロイドかiOSのどちらかで、プログラミング用のソフトがあるのですから。せいぜい対抗できるのは中国とインドでしょう。人口規模の問題です。ぼくはアプリの世界に入ったのですが、英語の氾濫です。IT用語を一括りにして教える授業が必要だと思います。世界は英語がわかり、プログラミングがわかるという群と全く関係のない群。また大きな資本の会社の豊かな共産化とそうでない会社の貧困化に分断しつつあるように思えます。困ったことです。会社を作るにもロボットを買ったり、AIを買ったりする資本が必要です。中小、零細企業はできるでしょうか。日本の中小企業がM&Aををして連携化、効率化、大企業化していくべきだと言っている人もいます。

 さて、今日は、be 動詞の指導法です。


イコール動詞 (~である、~になる動詞)

 今回は 一般的によく言われる「be 動詞」について説明します。
 「be 動詞」などといわれてもわかりません。 「 is, am, are などの原形」
と言ってもわかるはずはありません。

どんな場合に is, am, are を使い、どんな場合に play とか run とか使うのかは、理解が難しかったものです。
 普通、 is や am やare は文の主人公が誰か、それに文の主人公が一人か
 二人以上かで決まり、意味するのは 「~です」とか「いる」とか「ある」ということだと学んでいきます。これでは本当は分からないと思います。

  I like reading. 僕は本を読むのが好きです。
 だと「好きです」といいますね。 すると「です」があるのでわからなくなってしまいます。 I am like reading. となってしまいそうです。
どうやって理解したらいいのでしょう。
  is, am, are は 「イコール(=)です」とまずおぼえた方がいいのです。
イコール(=)です。

  He is twenty years old. 彼は(イコール) 20歳です。
  I am happy. 僕は(イコール)幸せです。
  They are students. 彼らは(イコール)学生です。
 と理解するのです。すると、
  I like music.
私は音楽が好きです、というのは「私イコール音楽」でもなければ、「 私イコール好きです」だったら何を好きなのかが不確かです。
 I want a car. 僕は車が欲しいです。 も「僕イコール車」ではありません。
 
is, am,are, はしばらくは 「イコール動詞」と呼んだらいいと思います。
意味はとりあえず「(イコール)~です、~である」で十分です。

それでイコール(=)になるものが必ず必要です。 He is. で終われば何が
なんだか、わかりません。こういう動詞を「不完全自動詞」と呼んんでいますが、それは高校でsの文法の時間に学ぶ言葉です。
 この言葉ではとても意味が把握できませんから、とりあえずは「イコール
 動詞」とおぼえたらいいのです。
それでは、like や want は何なの、となります。
 これは一般動詞と呼ばれるもので、「今の気持ちを表す動詞」なのです。
これも次に「何」がこないと、ただ「好きだ」、と言ってもわかりません。        だから「何を好きなのか」「何を欲しいのか」「何」を言わないと相手に意味が通じないのを「他動詞」と言いますが、「他動詞」という言葉もわかりにくい言葉です。イコール動詞以外の動詞についてはいずれきっちり説明することになります。

 余談です。日本語と英語を比べてみます。
 日本語というのは、
  「あたし、シアワセ」と言ってもOKです。
  「これ、ほしい」と言ってもいいOKです。
  でも英語は
I'm happy. で am は必ず言わなくてはいけません。
 誰が欲しいのか I を言わなくてはなりません。絶対の掟があります。
 日本語は「あいまいにする」ことは許されますが、 こういうところに
民族性というか言語の歴史を感じます。