日本が侵略されたら、大相撲そのものが消滅する。
この言葉を捧げるのは、トランプ大統領の大相撲見物について、不平やら批判を述べている狭量で視野の狭い日本人に対してです。
純粋に相撲を愛好している人々にとっては、SPにより視界は遮られるし、気持ちはよく解かるのですが、日本の防衛を含めた国益より自らの趣味嗜好を上に置く価値判断は、日本人として器小さく心得違いではないでしょうか。
安倍総理とトランプ大統領の親密さを世界にアピールすることは、それ自体が対中国、ロシア、左傾化強い韓国、北朝鮮への強力な牽制・政治なのです。
マイナス面で捉えるより、そんな歴史的瞬間に立ち会えたことを面白がる度量が欲しいものです。日本が侵略されたら大相撲自体が消滅します。防衛のためのイベントたった1時間がそれほど耐え難いことでしょうか。
来賓席ではなく、桟敷の中に大統領を置いたことで世界に発信されるのは、総立ちの日本人観客の拍手と歓声の渦の中にある米国大統領という絵柄であり、観客達に競って握手を求められる大統領という日米の親密さの象徴です。
アメリカ人たちは、非常に感激して嬉しがっています。
やれトランプ大統領が退屈そうだった、とかそんなことをいちいちあげつらって、一体何になるのでしょうか。大事なのはポーズであり、要するに様式なのです。
それに動画でチェックすると、言うほど大統領は退屈はしていず安倍総理に話しかけたり、通訳に質問をしたりしています。http://baychannel.jp/blog-entry-642.html
'Trump becomes 1st U.S. president to watch sumo in Japan'
大統領が土俵に立つ、という行為それ自体が実は凄いことで、というのも土俵に立つと大統領は360度無防備に身をさらすからです。
そんな大統領に拍手こそすれ、そしることではありません。
長い大相撲の歴史の中のたった1時間を耐えられない国民がいるとしたら、残念なことです。
メラニア夫人がサングラスをかけていることまで、あげつらう向きがあるようですが、礼儀知らずでかけているわけではありません。白人は虹彩の色が希薄で、日本人より光を眩しく感じ、水晶体への紫外線によるダメージで白内障を起こし、失明に到る確率が日本人より遥かに高く、曇り日ですらUVカットのサングラスが推奨されています。
皇后陛下と並んだ時のメラニア夫人の足の組み方など、日本人的感性からしたら無作法だと抵抗感があるのは確かですが、あちらに無作法の意識は皆無です。ここでも大らかでありたいものです。それに迎える天皇皇后も、知る者から見ればさしてグレードが高いわけでもなし。
トランプ大統領は、節度を失わずほどよくこなしたと思います。
オバマ大統領の礼儀の良さと比べる人もいますが、オバマは夫人を伴わず大相撲にもゴルフにも行きませんでした。外交で大事なのは、表面上の礼儀よりは「実」です。そしてその大統領の「腹の中」です。オバマ大統領は、天皇時代の上皇陛下に深々と腰をかがめ評判は良かったのですが果して親日であったでしょうか?
オバマ大統領の存在で、日本にとってなにか良いことがありましたか?
トランプ大統領は、中韓に対しては少なくとも日本の味方です。
安倍総理とトランプ大統領とのタッグによる外交プレーを謗る度合いが高いほど、日本毀損の左翼度指数が高いのです。朝日新聞を始めとするメディア、関口宏のサンデー・モーニング、それから香山リカのもはや錯乱状態、有田芳生の罵詈雑言など興味深い眺めでした。
中韓を除く外国からの評判は概ね「安倍の外交戦術を学べ」でした。あの韓国でさえ、その声が高くあります。
ゴルフという個人的友好から日本の神事である大相撲に参加、土俵内の大統領はいわば日本の神々の結界に立ったのと同じこと。凄いことなのです。この意味を知らねばなりません。そして今後アメリカ大統領杯は、土俵という日本の神事の結界内に輝きます。それも外交なのです。
一連の私的、公的行事に続き天皇皇后への表敬訪問、晩餐会、28日横須賀市の海上自衛隊基地に停泊中のヘリ搭載型護衛艦「かが」に両首脳がそろって乗艦しての総仕上げ。外交プログラムとしては完璧です。
トランプ大統領は観光に来て安倍総理はそのガイドか、と罵ったのは辻元清美ですが、こんな人がまかり間違って政権の中枢にいたら日本はガタガタです。その器でないからこそ、政権が取れずにいて外野席から罵るのが仕事という情けなさ。
朝日新聞はゴルフ場でカートを運転する安倍総理を、トランプ大統領の運転手になったのか、とまぁどれだけ卑しい貶め方をするのでしょう。
トランプ大統領が安倍総理を乗せたカートを自ら運転した時、トランプ大統領は安倍総理の運転手に成り下がったのでしょうか?
安倍総理、トランプ大統領のタッグが強いのは、様式としての外交に添えて個人的友情がどうやらあることからです。海外でも絶賛されている安倍総理自撮りの2ショット。政治云々を超えて、いい写真ではありませんか。
外交上の交渉はこれからですが、それでも安倍総理は重要なポイントは、参院選の後に繰り下げることに成功しました。
北朝鮮に対してのみならず、イランと米国の仲介役をも安倍総理は託された形です。日本が中東外交でリードをするという、過去にない展開へ持って来たのは安倍総理です。
サンダース報道官らも上機嫌。外交では、実は裏方さんたちのこういうのが重要。
安倍政権に関しても拙ブログは是々非々の立場にありますが、今回は硬軟ほどよく取り混ぜて満点であったとそこは素直に認めます。そしてこれまでの外交も有能で、いいポジションを得ています。
追加画像
▼日本に感謝するトランプ大統領ツイッター
https://twitter.com/realdonaldtrump
*コメ欄は承認制です。承認しない場合があります。 以上でよろしければ内容要約のタイトルを入れ、他とかぶる可能性のない固定HNでご投稿ください。 「文章の一部」を安易なHNとすることは禁じます。
祓え給い、清め給え、神(かむ)ながら守り給い、幸(さきわ)え給え