久々にSOUL’d OUTのShinnosukeをとりあげます!あらためて紹介すると、Shinnosukeは、3人組のHip Hop/R&Bユニット・SOUL’d OUT(ソウルドアウト)のサウンドを作るトラックマスターです。現在、SOUL’d OUTの活動はお休み中ですが、03年のデビューアルバム『SOUL’d OUT』は50万枚のビックヒット。
邦楽やJapanese R&Bは詳しくないおれですが、このデビューアルバムの完成度にはうなった。日本にこんなサウンド作れる才人がいたんだと。
2nd『To All The Dreamers』はさらにコマーシャリズムが増しオリコンアルバム2位。ほとんどのシングルはオリコンでTop10に入っている。Hip Hop/R&B(でくくりきれない幅の広さなのですが)という日本ではメジャーになりきれないジャンルで、アーティスト性とコマーシャリズムを共有する楽曲を作り出しています。そしてほぼ彼がSOUL’d OUTのトラックを作り、リズム・アレンジを行っています。
SOUL’d OUTは、現在それぞれがソロ活動中。メインMCのDiggy(ディギィ)は積極的にシングルを発表し、精力的にソロツアーも行っています。もう一人のMC、Brother Hi(ブラザー・ハイ)もヒューマンビートボックスも生かしEdgePlayerというロックヒップホップな活動を展開中。そして、サウンドをつくるShinnosukeのソロプロジェクトも昨年から進行していましたが、ついにアルバムS’capadeが6月9日に発売されます。
このBlogも見てもらったらわかるように基本R&B好きのおいらで邦楽を聞く事は少ないのですが、Shinが作るTrackにはうならされました。私は、けっして業界の人間ではなくふつうのリーマン(実は職場でもこんなBlogを作っていることは内緒にしている)なのですが、なんとこのShinnosukeとおいらは接点をもってしまったのです。そのShinとおいどんを結び付けてくれたのが他ならぬJimmy Jam & Terry Lewis、そうジャム&ルイスだったのです。
彼のSOUL’d OUTを中心としたサウンドを聞けばその幅の拡さには驚かされますが、Shinnosukeも様々なアーティストに影響をうけ、Favアーティストもあげていますが、その最初に名前が出てくるのが他ならぬジャム&ルイスなのです。現在、以前ほどのProduce Workはないジャム&ルイス(こないだUsherの新作参加してました!)、そのSOUNDも80年代のようなシーンを牽引するエナジーはない感じではあり、一部ではジャム&ルイスなんか終わってる、いまさらジャムルイという声もあるのですが、Shinnosukeはぶれることがない。(おれもなんですけど)そのジャム&ルイスへの熱い思いがおれとShinnosukeを出会わせてくれた。
彼のSOUL’d OUTのサウンドを聞いたらわかると思いますが、その入りやすいキャッチャーな音にはうなります。メロディーやグルーブが心地いいのです。今回は、ジャム&ルイスとの絡みで彼のSOUNDを紹介したいと思います。
まず標題の「Master Groove 2」。この曲は、SOUL’d OUTの4thアルバム『Attitude』に収録されているインスト曲なのですが、ジャム&ルイスファンならこの曲聞いたら「ニヤリ」とするはず。
この前紹介したジャム&ルイス入魂のサントラ『Mo Money』収録の「The New Stlye」のオマージュ的な作品なのです。この「The New Style」は私の知っている限り唯一のジャム&ルイス名義の曲。イントロはおなじみジャネットのボーカルがありますが、あとはジャム&ルイスの作ったトラック。Shinnosukeもこの「Master Groove」という曲でShinnosuke Grooveを表現します。さらにこの曲は、ジャム&ルイスだけでなく、Teddy Rileyの匂いも感じます。テディも基本、自分ではボーカルとらないので、自身のグループGUYに自分のつくったインスト曲を「Teddy’s Jam」というスタイルで表現している。
さらに聞き込むとドラムのドスン、ドスンという音が聞こえますが、この感触はThe Powerstation(トニー・トンプソン)の匂いも感じる。聞きこむといろいろな隠し味がある。それがShinnosuke SOUNDの楽しさ。Shinnosukeのサウンドの懐は深い。ロックなアプローチもできるし、ダンスクラシックにも精通している。幸運な事にShinちゃんと接点をもつことができましたが、彼のサウンドに出会うのは必然だったかもしれません。
彼のジャム&ルイスへのオマージュは、これまでの作品でも多く見られます。まずSOUL’d OUTの2ndシングル「Flyte Tyme」です。
スペルは造語ですが、これを見てPinとくるのはジャム&ルイスファンに間違いない。そうジャム&ルイスの運営するスタジオ名(あるいはレーベル名)を曲名にしています。これまた出だしが、ジャム&ルイスの運命を変えたSOSバンドの曲「Just Be Goot To Me」の匂いを感じる。実際に、Shinnosukeはこの曲のカバーを、セッションシンガーとして活躍するメロディ・セクストンをボーカルに招いて再現。シンセやドラムマシーンの感じは80’s そのもの。
さらにRemix系をてがけるのもSOUND Createrの醍醐味。BOAちゃんのヒット曲、「奇蹟」をリミックス。また原曲とはちがいファンキーな仕上がり。これもジャム&ルイスが手がけた曲のエッセンスがあります。それはマイケル・ジャクソン&ジャネットのヒット曲「Scream」。この曲もRemix系がいくつかでていますが、ジャム&ルイス自身が自らリミックスしたFlyte Tyme Remix(『Blood On The Dance Floor』収録)というのがありますが、このGrooveが詰め込まれています。
あとBoaちゃんつながりですが、久保田利伸氏のトリビュートアルバムで、彼の代表曲「LA LA LA Love Song」のカバーをBoaが歌いますが、トラックはShinが作っています。
原曲(も大好きで当時CDシングル買いました)とはまたちがうSmoothな感じ。彼がナイル・ロジャースをFav アーティストにあげるのもわかる。Boa盤「ラララLove Song」もいい!
SOUL’d OUTが活動の中心なので、ShinnosukeはHip Hop/R&B系のカテゴリーでくくられがちなのですが。実はとてもPOPな感覚を持っているアーティスト。ジャム&ルイスもサウンド・クリエイターですがとても優れたライターでもある。Shinnosukeは、ライターとしても素晴らしい。嵐の「きっと大丈夫」もShinの作品。AIにも曲を提供している。個人的にすごく好きなのが、彼の初期の作品で(ちょっとマイナーですが)ベニーKのCRYSTALという曲のメロディーライン。前半は、MC ライトっぽい女性ラッピンなのですが、サビのメロディーラインがとても心地よく美しい。そしてエンディングは、Monday、Tuesday,、Wednesday・・・・この曜日のフレーズがでてあの曲を思い浮かべたらあなたはかなりのジャムルイFreakです。
そんな彼のPOPなサウンドが6月9日発売の『S’capade』で炸裂します。SOUL’d OUTの中ではフロントマンのDiggyの存在感が大きく、Shinnosukeも良くも悪くもそのカラーに染まってしまうとこがありましたが、今度の作品は才能ある若手女性アーティストを招き、それぞれがボーカルをとるオムニバスっぽいアルバム。その豪華な顔触れは以下のとおり。AZU、alan、加賀美セイラ、Sowelu、高杉さと美、千代、土屋アンナ、傳田真央、Mye(VANNILASKY)、Miki michelle、吉田愛璃、Laylahの総勢12人。
まさにProducer、Trackmasterの真骨頂です。先に配信されているAZUや傳田真央ちゃんとの曲を聞きましたが、POPです。せつない女心を表現した楽曲も満載。この辺の感じは、これまた彼の好きなBabyfaceっぽいとこもあるかも。今までSOUL’d OUTのShinnosukeは知っていたけど、ヒップホップ的なイメージが強くて敬遠していたリスナーがいたらぜひこのPOPな『S’capade』聞いてみて!またアルバム消化したらレビューします。
最後にこのアルバムタイトル『S’capade』(エスカペイド)、これもピンときた人、やっぱジャム&ルイスFreakです!
SOUL’d OUTSOUL’d OUTSME Recordsこのアイテムの詳細を見る |
邦楽やJapanese R&Bは詳しくないおれですが、このデビューアルバムの完成度にはうなった。日本にこんなサウンド作れる才人がいたんだと。
2nd『To All The Dreamers』はさらにコマーシャリズムが増しオリコンアルバム2位。ほとんどのシングルはオリコンでTop10に入っている。Hip Hop/R&B(でくくりきれない幅の広さなのですが)という日本ではメジャーになりきれないジャンルで、アーティスト性とコマーシャリズムを共有する楽曲を作り出しています。そしてほぼ彼がSOUL’d OUTのトラックを作り、リズム・アレンジを行っています。
SOUL’d OUTは、現在それぞれがソロ活動中。メインMCのDiggy(ディギィ)は積極的にシングルを発表し、精力的にソロツアーも行っています。もう一人のMC、Brother Hi(ブラザー・ハイ)もヒューマンビートボックスも生かしEdgePlayerというロックヒップホップな活動を展開中。そして、サウンドをつくるShinnosukeのソロプロジェクトも昨年から進行していましたが、ついにアルバムS’capadeが6月9日に発売されます。
S’CAPADESMEこのアイテムの詳細を見る |
このBlogも見てもらったらわかるように基本R&B好きのおいらで邦楽を聞く事は少ないのですが、Shinが作るTrackにはうならされました。私は、けっして業界の人間ではなくふつうのリーマン(実は職場でもこんなBlogを作っていることは内緒にしている)なのですが、なんとこのShinnosukeとおいらは接点をもってしまったのです。そのShinとおいどんを結び付けてくれたのが他ならぬJimmy Jam & Terry Lewis、そうジャム&ルイスだったのです。
彼のSOUL’d OUTを中心としたサウンドを聞けばその幅の拡さには驚かされますが、Shinnosukeも様々なアーティストに影響をうけ、Favアーティストもあげていますが、その最初に名前が出てくるのが他ならぬジャム&ルイスなのです。現在、以前ほどのProduce Workはないジャム&ルイス(こないだUsherの新作参加してました!)、そのSOUNDも80年代のようなシーンを牽引するエナジーはない感じではあり、一部ではジャム&ルイスなんか終わってる、いまさらジャムルイという声もあるのですが、Shinnosukeはぶれることがない。(おれもなんですけど)そのジャム&ルイスへの熱い思いがおれとShinnosukeを出会わせてくれた。
彼のSOUL’d OUTのサウンドを聞いたらわかると思いますが、その入りやすいキャッチャーな音にはうなります。メロディーやグルーブが心地いいのです。今回は、ジャム&ルイスとの絡みで彼のSOUNDを紹介したいと思います。
まず標題の「Master Groove 2」。この曲は、SOUL’d OUTの4thアルバム『Attitude』に収録されているインスト曲なのですが、ジャム&ルイスファンならこの曲聞いたら「ニヤリ」とするはず。
ATTITUDESOUL’d OUTSME Recordsこのアイテムの詳細を見る |
この前紹介したジャム&ルイス入魂のサントラ『Mo Money』収録の「The New Stlye」のオマージュ的な作品なのです。この「The New Style」は私の知っている限り唯一のジャム&ルイス名義の曲。イントロはおなじみジャネットのボーカルがありますが、あとはジャム&ルイスの作ったトラック。Shinnosukeもこの「Master Groove」という曲でShinnosuke Grooveを表現します。さらにこの曲は、ジャム&ルイスだけでなく、Teddy Rileyの匂いも感じます。テディも基本、自分ではボーカルとらないので、自身のグループGUYに自分のつくったインスト曲を「Teddy’s Jam」というスタイルで表現している。
さらに聞き込むとドラムのドスン、ドスンという音が聞こえますが、この感触はThe Powerstation(トニー・トンプソン)の匂いも感じる。聞きこむといろいろな隠し味がある。それがShinnosuke SOUNDの楽しさ。Shinnosukeのサウンドの懐は深い。ロックなアプローチもできるし、ダンスクラシックにも精通している。幸運な事にShinちゃんと接点をもつことができましたが、彼のサウンドに出会うのは必然だったかもしれません。
彼のジャム&ルイスへのオマージュは、これまでの作品でも多く見られます。まずSOUL’d OUTの2ndシングル「Flyte Tyme」です。
Flyte TymeDiggy-MO’,Bro.Hi,ShinnosukeSME Recordsこのアイテムの詳細を見る |
スペルは造語ですが、これを見てPinとくるのはジャム&ルイスファンに間違いない。そうジャム&ルイスの運営するスタジオ名(あるいはレーベル名)を曲名にしています。これまた出だしが、ジャム&ルイスの運命を変えたSOSバンドの曲「Just Be Goot To Me」の匂いを感じる。実際に、Shinnosukeはこの曲のカバーを、セッションシンガーとして活躍するメロディ・セクストンをボーカルに招いて再現。シンセやドラムマシーンの感じは80’s そのもの。
さらにRemix系をてがけるのもSOUND Createrの醍醐味。BOAちゃんのヒット曲、「奇蹟」をリミックス。また原曲とはちがいファンキーな仕上がり。これもジャム&ルイスが手がけた曲のエッセンスがあります。それはマイケル・ジャクソン&ジャネットのヒット曲「Scream」。この曲もRemix系がいくつかでていますが、ジャム&ルイス自身が自らリミックスしたFlyte Tyme Remix(『Blood On The Dance Floor』収録)というのがありますが、このGrooveが詰め込まれています。
あとBoaちゃんつながりですが、久保田利伸氏のトリビュートアルバムで、彼の代表曲「LA LA LA Love Song」のカバーをBoaが歌いますが、トラックはShinが作っています。
SOUL TREE~a musical tribute to toshinobu kubota~SME Recordsこのアイテムの詳細を見る |
原曲(も大好きで当時CDシングル買いました)とはまたちがうSmoothな感じ。彼がナイル・ロジャースをFav アーティストにあげるのもわかる。Boa盤「ラララLove Song」もいい!
SOUL’d OUTが活動の中心なので、ShinnosukeはHip Hop/R&B系のカテゴリーでくくられがちなのですが。実はとてもPOPな感覚を持っているアーティスト。ジャム&ルイスもサウンド・クリエイターですがとても優れたライターでもある。Shinnosukeは、ライターとしても素晴らしい。嵐の「きっと大丈夫」もShinの作品。AIにも曲を提供している。個人的にすごく好きなのが、彼の初期の作品で(ちょっとマイナーですが)ベニーKのCRYSTALという曲のメロディーライン。前半は、MC ライトっぽい女性ラッピンなのですが、サビのメロディーラインがとても心地よく美しい。そしてエンディングは、Monday、Tuesday,、Wednesday・・・・この曜日のフレーズがでてあの曲を思い浮かべたらあなたはかなりのジャムルイFreakです。
そんな彼のPOPなサウンドが6月9日発売の『S’capade』で炸裂します。SOUL’d OUTの中ではフロントマンのDiggyの存在感が大きく、Shinnosukeも良くも悪くもそのカラーに染まってしまうとこがありましたが、今度の作品は才能ある若手女性アーティストを招き、それぞれがボーカルをとるオムニバスっぽいアルバム。その豪華な顔触れは以下のとおり。AZU、alan、加賀美セイラ、Sowelu、高杉さと美、千代、土屋アンナ、傳田真央、Mye(VANNILASKY)、Miki michelle、吉田愛璃、Laylahの総勢12人。
まさにProducer、Trackmasterの真骨頂です。先に配信されているAZUや傳田真央ちゃんとの曲を聞きましたが、POPです。せつない女心を表現した楽曲も満載。この辺の感じは、これまた彼の好きなBabyfaceっぽいとこもあるかも。今までSOUL’d OUTのShinnosukeは知っていたけど、ヒップホップ的なイメージが強くて敬遠していたリスナーがいたらぜひこのPOPな『S’capade』聞いてみて!またアルバム消化したらレビューします。
最後にこのアルバムタイトル『S’capade』(エスカペイド)、これもピンときた人、やっぱジャム&ルイスFreakです!
S’capade(初回生産限定盤)(DVD付)SMEこのアイテムの詳細を見る |