午前中に張照翔さんの事務所へ行き「ウルグナ」の改訂について打ち合わせ。2月に再演があるため前回の演奏で気になった部分を直す。スコアを来週までに書き上げる事を約束しそのままユニオンの事務所へ行き会議へ出席。「大一美術館」でのコンサートについて名フィルの松山さん、セントラル愛知の池田さんと意見交換する。会議終了後池田さんと前回演奏した曲を肴に「オーケストラ」の持つ普遍性について少し話す。楽器というものはその取り扱う数が増えれば増えるほど個々のサウンドは普遍化してゆきオーケストラという音色になってゆく。オーケストラサウンドを構成するクラリネットのパートを書くことも難しいが独奏クラリネットをちゃんと鳴らすことと比べたらずっと直感的だ。耳の記憶が使えるのだ。オーケストラトゥッティのサウンドは頭の中で鳴らせるし、そのサウンドからクラリネットの音を聴き取れば良い。しかし独奏を書く場合は記憶だけではどうにもならない。もっと繊細な作業になる。こう書くとまるでオーケストラ書法というのが大雑把で良いみたいな感じにとれるかもしれないが、この場合の「大雑把」は決して悪い意味ではない。この許容範囲の大きさがオーケストラという楽器の持つ最大の長所であり、また魅力なのだ。それが好きか嫌いかは別問題として、ワールドスタンダートになるための不可欠の要因だったと思う。
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