ばらくてブログ――おうたのかいオブさんのおおばらブログ――

おうたのかい作曲・歌唱担当オブさんが、日々のあれこれをてきとうに綴る、まとまりもとりとめもないいかがわ日記

シロウト考え休むに似たり(5)「プロ野球3リーグ制」を提案しちゃったりする。

2015-12-18 15:51:51 | Weblog
 サッカーより野球のほうが、やはり好きです。私は1961年生まれなのですが、私たちの少年時代のプロスポーツといえば、そりゃもうプロ野球と大相撲でした。そもそも、TVで放送されるスポーツ自体、相撲と野球ばかりでした。少なくとも1960~90年代、プロ野球は間違いなく国民的娯楽の一つであったと思います。
 さて、今は、サッカーJリーグが日本の人気スポーツのナンバー1となっている風情です。プロ野球も、確かに今でも根強い人気はありますが、TVの地上波のゴールデンタイムで毎日のように放送されていたのも今は昔。シーズンも大詰めの時期で、優勝の行方を決める重要な試合なのに、BSですら放送されない、などということもあります。選手の平均年俸はまだまだ野球のほうが高いようですが、このままでは、サッカー選手の平均年俸に追い抜かれるのも時間の問題ではないか、という気もします。

Jリーグの先見性と、旧態依然のプロ野球業界

 それにしても、たった20年ほどで日本の人気スポーツの頂点に上り詰めたサッカーJリーグは、やはり大したものだと、さしてサッカーファンでもない私も思います。今やJ1リーグは全国に18チーム。J2・J3と下部リーグも充実し、しかも、トップ争いだけでなく、上位・下位リーグとの入れ替え戦というもう一つの見どころもあります(こっちのほうが盛り上がったりもしますよね)。チーム名はスポンサー企業名ではなく地域名にして地域のファンとの結びつきを強め、しかも、選手は野球選手と比べると明らかにスマートでさわやかな人たちが多い(これは偏見だな)。なるほどこれは人気が出るのもむべなるかな、と正直思います。
 それに引き替え、我らがプロ野球(ここでは「NPB」を指します)はどうでしょう。Jリーグと違い、チームは広島カープを除き、すべて親会社の社名がチーム名に入っています。それが全面的に悪い、というわけではありませんが、セ・リーグのあの人気球団を経営する某巨大新聞社のトップN氏は、球団を自らの権威づけやイメージアップ、新聞の拡販の道具としか考えていないような言動ばかりしていますし、他球団だってほとんどは、昔ながらの「企業の宣伝媒体」のままな感じ(そうでもないチームもあるのかもしれませんが)。一時期、N氏たちは、チーム数を2チーム減らして10チームにし、2リーグを1リーグにまとめようという陰謀を企てました。選手会の抵抗にあって失敗しましたが、これなんか、野球を「商売道具」としてしか見ていない証拠でした。これでは、人気をサッカーに持っていかれても仕方ないのではないか、と言わざるを得ませんよね。

「CS」は、やはり苦し紛れの弥縫策

 まあ、人気の低迷傾向についてはプロ野球経営当事者もよくわかってはいるようで、パ・リーグは2004年から、セ・リーグも2007年から、いわゆる「クライマックス・シリーズ」(CS)というのを始めました。皆さんご承知のとおり、これはリーグ上位3球団によるトーナメントを行い、勝ち抜いたチームが日本シリーズに出場する、というものです。これはそこそこ盛り上がってはいるようですが、下位だったチームがスルスルと勝ち残って日本シリーズまで行ってしまう場合もあり、それはそれで面白いともいえますが、それではそれまでのリーグ戦はなんだったんだ、という疑問や批判がわき起こるのも当然と言えば当然です。年間144試合も戦い、やっとリーグ優勝したのに、その後のわずか数試合のトーナメントで負けてしまえば日本シリーズには出られない、となってしまったら、いざというとき勝負弱い、といえばそれまでですが、やはり理不尽です。

この際、18球団・3リーグにすることを提案します

 そこで、わたしは、日本シリーズ進出チームの公正な選出はもちろん、プロ野球の人気回復と活性化、そして野球というスポーツのさらなる普及・振興のために、次のようなことを考えました。
 この際、チーム数を6つ増やして18球団とし、セ・リーグ、パ・リーグに加え、もう1リーグを新設するのです。
 そうすると、リーグ優勝するのは3球団ですから、さらに、各リーグの2位チームの中で最も勝率のよいチームを加えた4チームによるプレーオフを実施し、日本シリーズに進出するチームを決定する。そうすれば、現在の矛盾の多い「CS」など必要なくなります。
 新設する球団については、現在NPBプロ野球チームのない地域に置くことを提案します。これは私の案ですが、北東北エリア、北信越エリア、北関東もしくは関西エリア、東海エリア、四国エリア、南九州エリアに1つずつ置く、というのはどうでしょう(もちろん、別の案もあると思います)。

まだまだ野球には可能性がある

 おそらくはプロ野球チームより経営基盤が弱いはずのJリーグのチームが、J1だけで18チームも維持できているのですから(J2・J3などの下部リーグチームはさらに多数存在しています)、プロ野球も18球団にするくらいはできるはずです。プロ野球選手になりたい、という子どもたちは今でも大勢います。高校野球は、今でも大変な人気です。つまり、野球ファンは今も日本全国に多数いるわけですから、身近な地域にプロ球団ができれば、野球少年たちの受け皿が増え、地域も野球で盛り上がる、ということにもなるでしょう(今だって、BCリーグなどの独立リーグはがんばっているではありませんか)。だったら、今のうちに、サッカーJリーグを見習った、広がりを持った取り組みを行ってもよいのでは、と思うのです。
 本当は、いっそのことJリーグのように、下部リーグを設けて入れ替え戦も行う、としたほうがよいのかもしれませんが、日本のプロ野球はそういう歴史を持っていませんし、私もそこまでしなければならない、とまでは今のところ思っていません。ただ、Jリーグがサッカーの競技人口を増やし、国民的スポーツに押し上げたのと同様なことを、Jリーグ以前からの人気スポーツである野球がやれないわけがない、とは思います。


 このアイディアは、決して不可能ではないような気がするのですが、いかがなもんでしょう。現下の日本経済の低迷状況では、スポンサーがつかないかな。やっぱりシロウト考えかな。