バンビの独り言

バンビことけーちんの、あくまでも「独り言」デス☆

2011.10.18「徳田 秋(おさむ)先生」内部被ばく勉強会

2011-10-18 16:41:16 | 地震・原発事故
今日は、愛知の被爆者診療を専門にしてきたエキスパート「徳田秋(とくだおさむ)氏」の講演会がありました。

場所は、噂の「南生協病院」@名古屋市緑区。


なんと、病院の中にフィットネスがあったり、カフェがあって、コーヒーの良い香りが漂ってんの。
それだけじゃなく、病院内に講演会を開ける部屋がいくつもあったり


病院の外には、交流館、天然酵母ダーシェンカのパン屋さん、


宅配食材「にんじんクラブ」が経営する自然食レストランがあるのです!


最初、そんな話を聴いた時は
「もし自分が入院中で元気ない時に、病院内で呑気にフィットネスとかしてる人がいることを、前向きにとらえられるだろうか?」
と思ったけれど、長期入院の付き添いの人が、フィットネスやカフェで元気注入できたり、同じ敷地内で講演会に参加できたら、心の体力を取り戻すことができるよね。
長引く入院生活にも付き添い側がストレス溜まらずに済んで「優しくできるかも」と思った。
一緒に行ったくららちゃんと「やっぱ、ここ、すごいわ!」って感動してました。

さて、今日は、「おひさまマ~マ」や「原発に不安を感じるママの会」「平和・民主主義・暮らしをまもる緑区懇談会」3団体共催の講演会でした。
老若男女、大勢の方が参加してました。

徳田 秋先生。


今日、聴いたお話をざっくり書き出します。

…………

放射能は何も感じない、みんなよく分からない。
分からないもの、感じられないものに関して、人は恐怖を感じる
事柄が曖昧であればあるほど恐怖心。

だからこそ、正確な知識を得ることが大事

「シーベルト」とは…影響を考慮した放射線の量。

1シーベルトの1000分の1=1ミリシーベルト
1ミリシーベルトの1000分の1=マイクロシーベルト

7シーベルトで、100中100人全員亡くなる。
4シーベルトで、半数の人が亡くなる。

東海村の事故の時、作業員2人は
「20シーベルト」「10シーベルト」浴びた。

「胸のレントゲン」は「50ミリシーベルト」くらい浴びる。
でも、外部被ばくは通過するだけだから、そんなに怖くない。

怖いのは「内部被ばく」

「1ミリシーベルト」以上浴びると、吐く、下痢、毛が抜ける、といった急性症状が出る。
これ以下なら浴びても、すぐには何も起こらない。

細胞が放射線により傷つき、(細胞が)死んでしまった場合はまだ良い。
傷ついた細胞が残ってしまった場合が一番困る。

細胞の核には「染色体」がある
「染色体」は営みを決めて行く情報を持っている。

染色体は「二重螺旋」構造になっていて、この時はまだ良いけれど
細胞が増えようとしたときに、ぐるぐる巻の紐を一旦ほどいてコピーしていく。
この、「紐がほどけた状態の時」に放射能を浴びるとマズい。

放射線で細胞が切られる。
細胞が死んでしまえばいいけれど、生きていると「切れているのをつなげようとする」。
そこで間違えてつながってしまうと「変な細胞」になる。

「分裂回数が多い細胞」や、「非常に寿命の短い細胞」が放射線の影響を受けやすい。
つまり、子どもたち、若い人たちが影響を受けやすい。

赤ちゃんの時の細胞は「どんどん増えなさい」と(指令があるから)間違ってつないでしまうと暴走を始める。
どんどん、どんどん増える。
つまり、これが「ガン」となる。

ただ、浴びれば必ず起こるんじゃなくて、
浴びる放射線量が多いとその率が上がる。
これを、「確率的影響」と言う。

これを表現すると、
「当選日が決まっていない宝くじ」
宝くじを買えば(放射線を浴びれば)、当たる確率(影響を受ける確率)が増える。
ただし、当たっても「1億円」という額は変わらない。
(つまり、放射線量が多い人がヒドくなる、ということではない)

「当選日は決まってない」から、いつ当選するか(病気になるか)分からない。

チェルノブイリの子どもたちに「ガン」が増えた。
しかし、それが放射能のせいだと確定するのに20年かかった。
20~30年経たないと何も分からない。

身体を作ってる細胞と、子孫を残すための生殖細胞(精巣、卵巣)に放射線が当たるとマズい。
生殖細胞は細胞分裂を盛んに起こす。
そして、生まれて来る子どもの身体に持ち込まれる。

赤ちゃんの「股関節脱臼」、頻繁にレントゲン写真を撮るが、
生殖細胞のすぐ近くだから、厳重にガードして放射線が当たらないようにしてる。

レントゲンは「危険を承知の上」でやってる。
レントゲンを取ることによる危険と、レントゲンで調べないことによる危険を判断しながら。
しかし、今は「何もないのにただ浴びている」状況。
レントゲンと今を、一緒に考えるべきじゃない。

放射線を浴びた症状に「ぶらぶら病」がある。
とても健康で元気だった靴屋さんが、(微量の)放射性物質を身体に取り込んだために、話していると「座り込んでしまう」。
そのうち「寝転がってしまう」ようになった。
どうにも説明がつかない症状であり、
(放射性物質によるものだと)証明もされていない。

空気に漂ってる放射能は呼吸で取り込む。
そして、水や食べ物を通して、口から取り込んでしまう。

ヨウ素131(半減期8日)は「甲状腺ガン」、
セシウム137(30年)は「膀胱ガン」に。


身体の中に入ったものはいくらかは体外に出されるが、
セシウム137は「腎臓」「膀胱」にいくと言われている。

「体外被ばく」は1回、体を通過するだけだけど、
「内部被ばく」は体に留まり、体外に排出されるまで、ずっと留まり続ける。

更には「ガン」という目に見える形になるまでには、何十年もかかる。

年間2ミリシーベルトくらいは「自然放射能」を浴びている。
だから大丈夫、ではなく、
今起こってることは「それにプラス」なのだ!

一般の人が浴びても良いとされている線量は1ミリシーベルト/年。
放射線従事者は50ミリシーベルトまで認められているが、それは「安全」だからではなく、「これくらい浴びないと仕事にならないから」という理由。

最大の過ちは、
「原発というやっかいなものを商売にさせてしまった」こと

「外国の影響を受けないで」「民主的に」「誰にでもわかる状況でやる」べき。
それは50年も前から言われていた。
…………………

質疑応答の後は、「レストランにんじん」でランチしながら、今後の作戦会議をしました。

愛知県の各市から、コアなママさんたち(の中で、時間の許す方)が15人ほど参加。


私が注文したのは「カレーランチ(1,200円)」

全て「にんじんクラブ」で扱ってるオーガニック+動物性を使わない素材。
「カツ?」と思わせるフライは、なんと、高野豆腐!!!!
めちゃ旨でしたー。
どれもこれも♪

さて、ここでは、20日〆切の「ガレキ」問題についてどうしていこうか作戦会議。

政治に詳しい方からのレクチャー。

とにかく、自分に投票してくれるかもしれない選挙区内の人が、議員に「手描きの手紙を書く」のが効果てきめんだそうです。

◯署名は効果がない。
(※私的には、人に話すきっかけとしては意味があると思ってる)
◯フォーマットだと同じ内容だからもう読まない(破棄されてしまう)

話を聴いて欲しい、
こういう問題で動きたいから協力して欲しい、

ということを、めちゃくちゃでもいいから「手描きで書く」のが大事。

地方議会は100票で変わるから
7通あれば議員は会ってくれるそうです。
(その家族も一緒に入れてくれるかもしれない…と思うもの)

※ツイッターは、一応、全部目を通すらしいけど、やっぱり手紙!

「ガレキ問題」、
国は(単なる)「ガレキの問題」だと思ってる。
でも、自治体は「放射能汚染の問題」だと思ってる。

ここが大きく違うところ。

私の質問。
「実際、岩手、宮城、福島は、それぞれの自治体で焼却処分ができるのか?」

それは実際難しいでしょう、ということ。

理由は、
最初、外から「処分に協力しますよ」と声がかかっていた。
しかし、産廃業者は「処理することで金儲けできるから」断って、抱え込んでしまった。
そこに放射能が舞い降りた。

今、福島を国有地化しようという話があるが、福島の人たちは
「ガレキを県外に持って行って欲しい」「その上で除染して欲しい」というのが願い。



質問2
「福島の方たちが避難するためには、賠償金などでお金をもらえないと無理だと思うけど、どうなのか?」

実は、「国家公務員宿舎」を2万戸準備していた。
でも、ほとんど入っていない。
大々的に募集もしてないし、罹災証明がなくて避難できない人もたくさんいる。

……………

脱原発派の中でも、ガレキについては
「絶対に拡散させてはいけない派」
「安全な方法で受け入れを考えないといけない派」
に別れてる。

私、アホらしいことにお金使わないで(3.11前に予定してた公共事業については全て一旦白紙、風評被害対策とかネット検閲とかに税金使うな)きちんと集団疎開にお金を使うべき!だと思ってる。
ホントに!!!

講演会を企画・運営してくれたみなさん、ありがと~♡

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