バンビの独り言

バンビことけーちんの、あくまでも「独り言」デス☆

遺伝子組み換えイネと、田中優さん講演会@愛知県立芸大

2010-10-21 23:40:48 | 田中優&鎌仲ひとみ
今年も運転手(てか、優さん運転)で参加してきました、愛知県芸。

県芸と言えば、私が入りたくても入れなかった芸大(泣)。
こんな風に県芸の門をくぐるとは思ってもみなかったぜ。
今年で2回目。

でね、県芸の近くには、「愛知県農業総合試験場(http://www.pref.aichi.jp/nososi/)」がある。
ここさ、確かずいぶん前に「遺伝子組み換え反対署名運動」をやった場所だよなぁ、と思って(こんな近くで?ってビックリした記憶があるもの)いろんな人に電話して確かめるも、「知らなーい」「忘れちゃった~」「そうだったっけ?」と覚えてる人がいない。
で、こりゃネットで調べた方が早いな、ってことになり優さんが調べてくれたら、やっぱりそうだった。

ここからは私が調べたサイト(harpmanさんって方の2ヶ月前の日記)。
http://oujyujyu.blog114.fc2.com/blog-entry-1084.html

…………………

10年以上前から日本人の主食である米までが開発企業の利益のために遺伝子組み換えにされ、日本の各地の水田に作付けされるようになっていた。

栽培が認可
除草剤耐性稲(祭り晴6系統)
日本モンサント・愛知県農業総合試験場 2000年隔離ほ場

2002/7/6に「ストップ!遺伝子組み換えイネ」
モンサント社の「祭り晴」商品化反対!の全国集会が行われた。

しかし現在、遺伝子組み換えの米「祭り晴」は商品化され、販売されている。

問題の祭り晴れは、モンサント社と愛知県農業試験場が共同開発した除草剤耐性の稲。
1996年開発試験が始まり、パーティクルガン法(遺伝子を打ち込む)で遺伝子を組み換えました。閉鎖系温室→非閉鎖系温室→隔離圃場と農水省の環境安全評価試験をクリアし、昨年5月からは一般の圃場での栽培許可がおりています。
従って、厚生労働省が食品としての安全性を認めれば、輸入はもちろん日本国内での種子販売にも進むことになります。

祭り晴れは愛知県農業試験場で育成された、代かき・苗作り・田植えのいらない直播きできる稲。
島根県でも1996年度から奨励品種として採用され、ヘリコプター散布の実験も行われています。
モンサント社の除草剤・ラウンドアップは水に弱いので、直播き種を使います。これまでの直播き種には発芽前の強い除草剤+発芽後の弱い除草剤が必要でしたが、除草剤耐性なら、発芽後の強い除草剤散布でいいので、散布回数を減らせるのが売り。

…………………

しかし、ちょっと待った~!
「しかし現在、遺伝子組み換えの米「祭り晴」は商品化され、販売されている。」だと?

で、調べてみたら、な、なんと

◯からだにおいしい減農薬米 「祭り晴」
◯神奈川の地酒「祭晴」(「祭り晴」使用)

ってあった。
遺伝子組み換えイネが、減農薬米として売られてるってこと?
どなたか教えて下さいっ。

(10/23追記。どうやら、「祭り晴」は遺伝子組換にしようとしていたけれど中止した、ってことらしいです。ビックリさせてごめんなさい)

私、遺伝子組み換えはとっても怖いと思ってます。
だって、「やっぱり有害だった」って分かってからでは取り返しがつかないから。
遺伝子レベルは人間が操作しちゃいけないと思うし、何より
「疑わしきものは使わない」
が原則であるべきだと思う。

…と、余談が長過ぎました。
で、優さん、道中で撮った写真をすぐにパソコンに取り込み、授業で使ってました。
(仕事、早っ。)

去年の様子はこちら。
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/eb99d1646dc9a917570f17e11ba86cab

講義内容はお任せだということだったので「COP10の話してー」ってリクエスト。
こりゃ地元人として知っておかないといけない問題だっ。

………………



今、名古屋で開催されている「COP10」で議論されるべき問題は、「カルタヘナ条約」「ABS(遺伝資源へのアクセスと利益配分)」の2つ。
詳細はこちらを読んでね。
http://tanakayu.blogspot.com/2010/10/blog-post_19.html

遺伝子組み換え…
モンサント社が開発した「ラウンドアップ」、訳すと「皆殺し!」
これはイネ以外は死ぬ除草剤なので、便利だとされているが、一部の地域でとどまらず、風に飛ばされて他の土地でも受粉してしまう。
周辺の水田、イネまでも汚染されてしまう。
遺伝子組み換えは「何が起こるか分からない」ので、この作物は「フランケンシュタイン作物」と言われている。

メキシコはトウモロコシの原種が生まれ、現在、メキシコにしか原種がないと言われている。
しかし今や遺伝子組み換えに汚染されてしまい、既に原種のトウモロコシがないかも。
「遺伝子組み換えは良くない」となって「もう一度良い作物を作ろう」となった時にはもう取り返しがつかない状況になるかもしれない。

実際に起こった事件。
カナダで有機栽培農家の農作物が、遺伝子組み換えに汚染された。
しかし、モンサント社はこの農家を「盗んだ!」と訴え、有機栽培農家は裁判で負けてしまった(モンサント社は金をせしめた)。
これが世界で現実に起こっていることなのに、「バイオハザード」(人間と自然環境に重大な危険をもたらすような生態異変をおこしうること)をほとんどの人が知らない。

そして、実は名古屋が一番、遺伝子組み換えに汚染された地域。
家畜に食べさせるために、遺伝子組み換えナタネをカナダから輸入している。
それがトラックからこぼれ落ち23号線の脇に自生している。

ナタネは「アブラナ科」植物で、キャベツ、ブロッコリー、白菜、大根、カブなどの食卓によく並ぶ野菜。
いつの間にか日本の作物も遺伝子組み換えが起こってしまうだろう。

COP10は、今月27~29に各国の首脳が集まる。
「こんなもの、冗談じゃない!」と運動しないといけない。

薬の50%は熱帯林(遺伝子の宝庫)から原料を採っている。
それを利用し、原住民に聴いて、その地域に隠された遺伝子を持ってくる人がいる。
片っ端から搾取するくせに、一銭も払わない。
しかも、途上国の人が困ってる病気に効くような薬は作らない。
一番たくさん作っているのは「ハゲ薬」で、先進国で一番儲かっている。
(ハゲてても命に別状はないのに…)

コピー薬を安く生産しようとすると特許侵害として訴えられてしまうため、アフリカでは国民の30%がエイズにかかっていると言われているのに薬が入手できない。
こういった薬を山奥から見つけたのは先住民。
それを適切に渡すべきではないのか?
その遺伝子資源は途上国の地域のものなのに。

インドネシアは、鳥インフルエンザウイルスを先進国に渡さなかった。
WHOが「提供して欲しい」と言っても「どうせおまえらが勝手に使って、高い値段で売るんだろ?」と。
強欲な製薬会社が一銭も払わないからこういう事態が起こった。

COP10は、こういうことが議論されるべきで、お祭りイベントではないのだ。

日本は森を破壊し続けている。
20年後には、国立公園以外で、熱帯林を見れなくなるだろう。

「MDBs」
http://www.mof.go.jp/mdbs/08/04.html
ミレニアム目標(2015年までに1日1ドル未満で生活する人口比率を半減させる)を達成する、と政府は言っているが、これをすることにより人々はより貧しくなってしまう。
今、森の中で生きている人たちを立ち退かせて、ダムやプランテーションを作る。
今までは森の中から食料を調達できたのに、立ち退きしてしまえば、スラムに行くかプランテーションで働くかしないと生きていけない。
豊かな生活をさせようとすればするほど、人々を貧しくさせてしまう。
一文無しの暮らしができない状況を作り上げてしまう。
「豊かさや貧しさは、『おカネ』ではかることはできない」

ユーカリの木…伐採されてチップになり、紙になる。
今、あちこちの国にユーカリを植えている。

(優さんが活動していた)リサイクルがうまくいかなくなったのは引き取り価格が少なくなったから。
新品の輸入資源の方が安い。
安い値段で送られてくるのが問題なんだと「国際的」な視点で見ないと、国内的問題にしていては永遠に解決しない。

日本のODA(政府開発援助)はタイに植林した。
それは日本に輸出させるため。
ODAは貧しい人が助かるようには使われていない。
他国に100%タダであげるのが「援助」。
しかし、日本はタダであげるのは45%、金貸し(必ず返してもらう金額)が55%。
LLDC(放っておいても人が死んでしまうような発展途上国)にも日本はお金を貸し付けている。

世界の「汚職指導者番付」
1位 インドネシア(スハルト大統領)150-350億ドル
2位 フィリピン(マルコス大統領) 50-100億ドル
7位 ペルー(フジモリ大統領) 6億ドル

この3人、これだけのお金をポケットに入れた。
しかし「もっと援助額を増やすべきだ」と周りは言っている。

アフリカなどでは、子どもが15ドルで売買されている。
ベニンで「奴隷船が動いてるぞ」と通報があり拿捕しに行ったところ、150人乗っているはずが、体が弱った十数人しか乗っていない。
なぜか?
捕まると思って、後の子は海に投げ捨てた。

私たちは「良いこと」をやろうとするんじゃなくて「悪いことをやめるべき」。
井戸を掘る、道路を作るなどは意味がない。
(優さんが理事をつとめる)国際ボランティアセンター(http://www.ngo-jvc.net/)のスタッフが現地に言って言われたこと。
「お金を置いてってくれれば、(日本の)10分の1で作れる。それより日本を何とかしてくれ
と。
日本は世界に対して無茶苦茶なことをやっている。
水が溜まらないダムをスリランカで作ったが、全ては金儲け。

途上国の人たちは日本の政策を変えることはできない。
変えられるのは「日本の有権者」。
しかし、その日本人が事実を知らない。

今、オルタナティブ(既存のものと取ってかわる新しいもの)な方向に向かっているものは「グローバルタックス=地球レベルの税」。
そのうちの一つに「航空券連帯税」がある。
現在13カ国が導入しており、これから52カ国に増える予定。
飛行機に乗れるのは先進国の人だから、そこで税金を取り(ファーストクラス、ビジネスクラスからはたくさん取る)、エイズ、マラリア、結核といった3大感染症の薬を買って途上国に送る。
こういうことを民主党はやっていきたいと思っている。
(良いことをやっているのに多くの人は知らないでいる)

私たちは多くのお金を外国に流してしまっている。
エネルギー自給率は4%。
(海外から石油を買うために20兆円)!
木材は27%、食料は40%。

耕作放棄地に豚を放したら、竹で森になっていたような生い茂っていたところなのに、3ヶ月で豚は竹の根を食べ尽くした。
そこに「飼料米」を作った。
飼料米だから田植えもせず(種をバラバラ~と撒くだけ)、豚の餌なんだから稲刈りもせず、そのまま豚に食べさせる。

(迷惑な)竹。
竹を粉々にして「竹パウダー」にすると、乳酸菌があるせいで、家畜の餌にもなるし、畑に撒くと農作物はよく育つ。

もし竹を家畜の配合飼料にできるならば、現在の食料自給率40%が52%まで増える(飼料が輸入だから出た数字が40%)。

こうして見てみると、自然界には「無駄」がない。
「竹害」とよく言われているが、竹は「害」じゃなくて、足りないのは人間の知恵のなさ。

林業者の収入は、木材が50%、残り50%は「きのこ、木の実、動物etc…」の 特用林産物。

〆は私が大好きな「100人が100通りのゴール」の話。

………………

モンサント社は悪だ!
世界が自給できるはずの食料事情を破壊しているのは、こういった企業。
せめて各国の首脳が集まる27~29日には、こういう正しい情報が届くといいな。

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