バンビの独り言

バンビことけーちんの、あくまでも「独り言」デス☆

田中優さんメルマガ48号

2009-05-15 23:34:24 | 田中優&鎌仲ひとみ
予定表見たら、優さん、名古屋にたくさん来るー!
会いに行かなくちゃ。

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  田 中 優 の “持 続 す る 志”

   優さんメルマガ 第48号 2009.5.15

    http://tanakayu.blogspot.com/

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□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■□■□


「美味しんぼ」雁屋さんの心根


 「美味しんぼ」の取材のお手伝いで、日本中のあちこちを回った。
ハードな旅で、夜遅く着いて食べて翌朝早く出かける。「美味しんぼ」
だというのに、時間も場所もなくて「ガスト」にまで入った。この店
だけはぼくのほうが詳しい。…悲しい話だ。
 それはともかく、原作者の雁屋哲さんとお会いできたのはとてもう
れしい出来事だった。海原雄山と山岡を足して二で割ったような人だ。
とにかく若い。感性がすごく若くて、探究心がとても強くて、誰にで
も誠実なのだ。日程的にハードな取材なのに、ひとりひとり出会う人
と話す。どんなにきつくてもきちんと耳を傾ける。しかも自分なりの
矜持を強く持っていて、どんな権威だろうが権力だろうが臆すことな
く怒るのだ。
「いやぁ、ぼくも雁屋さんみたいになりたいですね」
「どうして?」
「怒るから」

 『いや、その返事はまずいだろう』と自分でも思うのだが、簡略化
するとそういうことなのだ。別に愛を語るつもりはないが、マザーテ
レサという人が「愛の反対は無関心だ」と言ったとか。その伝で言う
なら雁屋さんには愛情が溢れている。そして怒るのだ。
 ぼくもこんなふうにありたいと思った。雁屋さんは67歳だと言って
いたから「老人」の域に入っているのかもしれないが、とてもそうは
思えない。あきらめていないから怒るのだ。
 その雁屋さんと話していると、なんだか自分が幼稚に老成している
ように思えてくる。雁屋さんは「愛国心」だなんて、ぼくには口が裂
けても言えそうにない言葉をしっかりと論ずる。自分なりの論理があ
って、それに相当する言葉なら平然と使う。ぼくなら「愛」「国」
「心」という、どれもあまり好きではない言葉の響きに臆してしまう
のに。
 「好」「地域の特色」「魂」なら言えるだろうけど、つなげると
「好色魂」みたいで変な方向に行ってしまいそうだ。海外に出ると、
確かに自分の生まれ育った地域の文化のようなものを、とても好まし
く思ったり、誇らしく感じたりする。でも「愛国心」とは言いたくな
い。そんなこだわりが子どもじみて感じられる。

 それも、雁屋さんのまっすぐな心根の技かもしれない。青森のとあ
る場所で、『お前たちのようなシロウトに何がわかる、オレは専門家
だぞ』と内心思っていて、敵意と尊大な態度を示す人に出会った。ぼ
くは『このくそったれ野郎』と内心で思いながら、表面は温和にやり
すごした。しかしその場面で雁屋さんは怒りだした。
「なんだ、その態度は。オレを怒らせたらどうなるか」
 雁屋さんはわなわな震えるほど怒りながら、車に戻ってぼくに言っ
た。
「このぼくをこんなに怒らせるなんて、珍しいと思わないか?!」
「そうですね、食べ物のこと以外では」
 このふざけたことを言う習性をなんとかできないものかと自分でも
思う。雁屋さん、ごめんなさい。

 たしかに雁屋さんは間違っていることには即座に「それは違う」と
言うけれど、冗談も好きだし、もともと怒らない人だ。ハードな日程
の中で、雁屋さんが取材相手の前でうとうとしてしまったらどうしよ
うと心配していたが、杞憂だった。誰にでも思いやりのある誠実な態
度で取材してくれた。取材先を紹介したぼくとしても、ほっとすると
同時に彼らの思いを聞いてもらえて本当にうれしかった。
 まっすぐに生きていて、威張りもせず見栄もなく、人にまっすぐ向
き合う雁屋さんと会えたことに感謝したい。

 ぼくも雁屋さんのように生きたいと思った。



雁屋哲の美味しんぼ日記 「環境問題」
http://kariyatetsu.com/nikki/994.php



□◆  注目イベント! ◇■□■□◆◇◆◇■□■


5月26日(火)、北海道札幌での連続イベントをご紹介します。


<その1>
田中優トーク&ディスカッション
「ムダな公共事業をどう止めるか」
暮らしを変える市民活動実践編

●日時:2009年5月26日(火) 13:30~16:30
●会場:北海道環境サポートセンター
(札幌市中央区北4条西4丁目1 伊藤・加藤ビル4階)
http://www.heco-spc.or.jp/info/intro/intro_02.html
●参加費:事前予約1200円、当日1500円(定員30名)
●主催:サッポロッカショ 
http://sapporokkasho.blog.greenwebs.net/
●お申し込み・お問合せ:
aisya7@gmail.com(水上)
※タイトルに「5/26公共事業 田中優さん講演会(申し込み orお問
い合わせ)」と入れてください。

☆ここにこんなの必要なの?もっと、よい税金の使い道があるので
は・・・と、日々疑問に感じつつも、次々作られていくダムに道路
・・・。
でも、私たちの税金や、私たちの暮らす生活環境は、自分たちで決
めるべきでは? ムダな公共事業を止めるにはどんな方法があるのか、
実践されている田中優さんに、そのノウハウをお聞きします!


<その2>
田中優さん講演会
「どうして格差が生まれるの?
フェア・トレードが必要な世界の事情」

●日時:2009年5月26日(火) 18:00~19:30
●会場:佐藤水産本店文化ホール
(札幌市中央区北4条西3丁目交洋ビル3F(1・2Fは店舗))
http://www.sato-suisan.co.jp/company/hall.html
●参加費:前売り1000円 当日1200円
(学生 前売り800円 当日1000円)
※前売り券発売場所に関する情報等は、随時ホームページに掲載します。
●主催:フェアトレードフェスタ2009inさっぽろ実行委員会
http://www36.atwiki.jp/fairfes2009/
●お申込・お問合せ:aisya7@gmail.com(水上)
※タイトルに「フェアフェス田中優講演会(申し込み or お問合せ)」と
入れてください。
電話:011-707-5622(Earth Cover内)

☆ フェア・トレードとは、生産者を搾取せず、産地の環境や文化を尊重
しながら行なう持続可能な貿易のこと。資金や物資の援助をするだけでな
く、輸入を通じて途上国の人たちを支援し対等な関係を作り出していこう
という試みです。
でも、そもそもどうしてフェア・トレードが必要なのでしょう?
どうして途上国と先進国の経済力にはこんなに差があるのでしょうか?
その点について、日本国際ボランティアセンター理事の田中優さんをお招
きして、お話をうかがいます。
ほかでは聞けない貴重なお話、ぜひ、おいでください!



□◆ 今後の講演会予定  ■□■□◆◇◆◇■□■


メルマガ読者の皆さんのご要望にお答えして、
田中優さんの今後の長期的な予定をさらっとご紹介します!
どうぞ、ご参考になさってください。


7/1 東京
3-4 福岡
5 神奈川菊名
11 長野箕輪
12 東京、新宿
15 千葉
17-20 ap bank fes 静岡掛川
22-24 沖縄本島
25-27 石垣島他

8/8-9 鹿児島
15 東京
22 愛知・名古屋
22-24 岐阜スタディーツアー

9/3 東京
23 神奈川
26-28 広島

10/4 名古屋
19 長野市
20 名古屋
21 愛知芸大
31 郡山

11/3 長野・伊那市
7-10 東京
14 滋賀県
22 金沢
29 前橋
30-12/1 広島

12/12 名古屋



◆◇◆◇■□■□◆◇◆◇■□■□◆◇◆◇■□■□


最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>

『自分の子供がちゃんと生きて行ける環境を残すことが出来なくて
自分が親だなんて威張るんじゃない。』という愛の怒り、「雁屋哲
の美味しんぼ日記」を読んで、「美味しんぼ 環境篇」を読んでみ
たい!と思いました。また、ブログでもご案内してゆきますので、
どうぞご期待ください。           (こはら)


◆◇発行責任者  田中優の“持続する志”メルマガ担当 小原
◆◇公式ブログ  http://tanakayu.blogspot.com/
◆◇お問い合わせ happykoara3@yahoo.co.jp
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