うちらのひとりごと。

酒と映画をこよなく愛する、多趣味な男(ことら)ときまぐれ女(こじか)のブログです。

McLaren HONDA MP4/5B

2009-05-02 20:14:01 | クルマ・WRC・模型


箱車好きなことらですが、その昔はF1も好きでした。
…今のウネウネ・ゴテゴテしたF1には興味持てないけど…2009年のは最悪やな…
F1ブームが起こる数年前から、フジTVで夜中にF1中継が行われるようになって、いつも夜更かししながら見てました。
ロータス時代のセナも見てたのよね。思い起こせば。中嶋悟とチームメイトだったんだよなー。
やがてF1ブームが来て、中継がゴールデンで行われるようになって、「古館うるせーなー」と思うようになって、フジの過剰な演出に嫌気が差してきて、それからだんだん遠のいていった矢先に、あの事故が起こりました。
アイルトン・セナの事故死。
一番好きだったドライバーがレース中に亡くなってしまうという衝撃は思いのほか大きく、それからはまったく興味を無くしたのです。
その頃だったかな。インプレッサ購入したのは。
それからはWRC一辺倒ですねぇ。
そのWRCも、ちょっと興味が薄れつつあるけど…。
面白いクルマが無くなったなーハッチバックばっかだなーリピートステージばっかだなーSUBARUダメポーてったーい
等々。

ともあれ、セナの愛車はいつか作ろうと思ってました。
一番好きなのがMP4/5B。
MP4/4も好きだけど、煙突のあるMP4/5Bに軍配。
この頃のF1が一番スマートでカッコ良かったなー。
MP4/5Bで外せない要因がバットマンディフューザー。
「堅実なクルマしか作らないマクラーレンが、なんでこんな色物装備を??」と当時思ったもんでした。
同時に「おもしろい。」と。堅物と色物のギャップが面白いでしょう?
ただ、このバットマンディフューザーのためか、クルマそのもののせいか、とにかくMP4/5Bというクルマはドライバーには評判悪かったみたいですね。
ゆえに、シーズン中何回もモディファイして、最後にはとうとうバットマンディフューザーは無くなっちゃった。
MP4/5Bが投入された1990年シーズン。
その昨オフにマクラーレンからフェラーリに移籍したプロストを意識して、ロン・デニスが「バットマンディフューザーを見せつけてやるんだ!」とインタビューに答えてたのにねぇ…。(”常にプロストの前にはマクラーレンが走っている”という意味ね)
それでもチャンピオンになったのは、セナの腕とホンダエンジンのおかげか…。



キットは、当時発売されてすぐに買ったんです。
あの頃はタバコ広告にうるさくなかったから、箱絵に「Marlboro」ロゴ有ったし、デカールも付属してました。
2個買いして、1個は塗装せずにだーっと組んで、もう1個はちゃんと作る用に置いといたんだけど…
その当時はガンプラ一辺倒だったんで、引っ越しの際に「作らねーなー」と捨てちゃったんですよね。
今となってはプレミア物だよ…もったいない。。。

というわけで、今回購入したのは黒箱後の「マクラーレン モデルキット コレクション」という、HPにも無い、変なシリーズのもの。
古いキットのためか、バリがもの凄かったです。
バリ削って、仮組みしてて「?」だったのが、「何故足回りはスナップフィット?」でした。
で、ふと気付く。「ABSかーっ」
がっちり組みたかったので、ABS用接着剤購入して接着しました。でも、結局のところ瞬間接着剤が一番よかったみたい…。

モノコック仮組んで、ボディ被せてみると、なんとも収まりが悪いんです。
ノーズがどうしても浮いてしまうのよね。
ノーズを合わせると、後部が浮いてしまうし。
ボディが反ってるのか?とも思ったんだけど、どうもボディとシャシーの長さが、微妙に合ってないっぽいです。
プラが縮んだとか…あるいは金型劣化?…んな訳ないか…。
ともかく、シャシーをコクピット直前で叩っ切って、ノコの厚み分だけ縮めました。
だいぶ収まり良くなったけど、それでもまだ浮く。
仕方ないんで、ボディ側を、コクピットの所に切れ目入れて、プラ板で楔入れて、少しだけ下向けさせました。
これでよーやく、ぴったりに。
そのモノコック。
シフトレバーさえなんとかすれば、合わせ目消してから塗装出来ると考えました。
で、どうしたかというと、シフトレバーの接着ダボに穴開けた真鍮パイプを渡しておいて、シフトレバーは後から接着できるようにしました。
ついでにシフトレバーも、真鍮線にハンダ盛って作り直してます。
サスペンションアームも後付けにしたいところだったけど、それはなにかとめんどくさそうだったので止め。

この頃のマクラーレンのポイントのひとつが、マルボロレッドですね。
TVで見てる限りは、どー見てもソリッドの赤だったけど、実車は蛍光レッドと。
初めは蛍光レッドということに違和感感じてたんだけど、色んな作例見るうちに、今度はソリッドの赤が違和感に。
蛍光色はクリアコートすると滲んでくるっていうのが定説だけど、今のクレオスのは対応されてるとか、なんとか。
それよりも評判の高い、アサヒペンの家庭用蛍光カラーをチョイスしました。
ここでとんでもない失敗を。
アサヒペンのカラーはスプレー缶です。
エアブラシで吹くために、塗料を抜き取りました。
で、何を思ったか、サフ吹き用のエアブラシで吹いてしまったんですよ。
普段、サフもエアブラシで吹いてるんだけど、洗浄が大変なんで、ひとつ専用のを設けてるんです。
それで吹いてしまった。
もぉ、黒い粉吹きまくりで。
慌てて塗装用で吹き直したけど、後の祭り。。
めでたく、シンナー風呂行きー。

この後、エアブラシの洗浄方法を調べてみました。
分解洗浄は定期的にやってるんだけど。。
結局のところ、うがいしても、取説通り分解洗浄しても、カップからノズルまでの経路は、なかなか洗浄されないみたいですねぇ。
…洗えてるのか?って不安には思ってたんだけど…。
ここを洗浄するには歯間ブラシがいいみたい。
早速買ってきて試しました。
そりゃもぉ、びっくりしたさ。
これでもかってくらい、塗料カスが出てきたーっ。何故かホコリまで溜まってるしーっ。
よくこんなので塗装してたな…。

で、エアブラシはキレイになったもんの、今度はホコリに悩まされる。
塗装ブースも含め、部屋はマメに掃除しないとね…。
あと、塗装時の衣服にも注意かも。
着古した綿のシャツなんか着てるとえらいことになりますねぇ…。
前回はタミヤデカールに悩まされ、今回はホコリに悩まされ…。

あと、謎の塗膜軟化現象に悩まされました。
蛍光部分はおろか、白塗装の所まで指紋が付く。
毎工程一週間は乾かしてるにも関わらずです。
ちなみに塗料は、蛍光レッドを除いて、サフから何から全部クレオス製です。
Original-Taileの時と同じ現象かなぁ…?もしそうなら、タミヤ製マスキングテープは無罪って事か…。
ちなみに、IMPREZAはなんとも無かったのよね。
Original-TaileとMP4/5Bで共通する事というと、ベースホワイトを使ったって事くらい。インプレッサには使ってないんで。
ベースホワイト使うと塗膜弱くなる…?古いだけかなぁ…。数年前に買ったのを使ったからか…??
なんとか研いで、若干嫌な予感しながらマスキングして、セミグロスブラック塗装。
…案の定、マスキングテープ剥がすとテープの跡だらけ~
しかたなく、クリア吹き直しました。
おかげでセミグロスブラック指示の所はグロスブラックになっちゃいました。
半艶クリア吹いてもよかったんだけど、またマスキングでトラぶるのがイヤだったので。
原因は不明だけど、とりあえず白塗装とクリアコートはフィニッシャーズに乗り換えようかと考えてたり。
いつでもどこでも買えるってことでクレオス愛用してたんだけど、ちょっと色々試すのもアリかな?と。

デカールはTABU DESIGNのカルトグラフ製です。
フロントのホンダマークがちょっと小さく、サイドのSHELLロゴは大きくと、若干「?」なところはあるんだけど、今回は「絶対タミヤデカールは使わねぇ!」と思っていたので、そのままとしました。
ま、そんなに気にならないし。
貼りやすさは抜群だけど、分厚いためか、ちょっと硬質で、油断するとシルバリングしまくり。
デカール貼る前に、表面をいかに平滑にするかが今後の課題です。

F1は初めて作ったんだけど、繊細なパーツが多いおかげで、神経使いますねぇ。
ボディカウルも薄い部分や脆い部分多いし。
実は結構破損させたんですよね。仮組んだ時とか、研ぎ出し中とか。
おかげでまたもや「とにかく完成させよう。」モードに切り替え。
いつになったら「キレイに完成させよう。」モードが実現できるのか…。
とはいえ、やっぱ、この頃のF1はシンプルでカッコええ~。
心残りは多いけど、作ってよかったっす。
でもやっぱり、ことらには箱車の方が性に合います。



今年はアイルトン・セナの15周忌。
あの事故の後、各雑誌が追悼特集を組んでて、何冊か買ったんだけど、封を切ることが出来ずにそのまま置いてたんです。
今回の製作にあたって「資料になれば」と、初めて封を切ったんだけど、やっぱ事故の瞬間の写真が多くて…。
当時の衝撃が蘇ってきて、なんか切なくなってしまいました。。
そして目当てのMP4/5Bの写真は1枚も無く。
そりゃ、その頃セナはウィリアムズだったし、マクラーレンはMP4/9走らせてたからなぁ。



今回のMP4/5B、完成したのが2009年05月01日。
ちょうどそれくらいで完成しそうだったんで、どうせならと狙ってみました。
塗膜トラぶった時は「間に合わん!」とかなり焦りましたが。
ちょうどあの日から15年後…。
合掌。

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