うちらのひとりごと。

酒と映画をこよなく愛する、多趣味な男(ことら)ときまぐれ女(こじか)のブログです。

Williams Renault FW16

2010-08-11 17:00:00 | クルマ・WRC・模型


Williams Renault FW16 …フジミから発売のアナウンスがあった時、正直言って困惑しました。
ことらの中では「セナを殺したマシン」というイメージが根強い。
その一方で、フォルムは好きだし、セナ最後のマシンっていう意義も感じる…。
あれこれ悩んだんだけど、結局作ることにしました。
でも、やっぱモチベーションが続かなかったんですよね~。
作ってると、どーしてもクラッシュのシーンが頭よぎる。ブルーになる。
さらに仕事がクソ忙しくなり、夏になってクソ暑くなり。
…と、言い訳は色々あるけど、一番の理由は研ぎ出しの迷宮にはまってしまったんですよね。
研いでも研いでも気に入らず。
だいぶ表面傷めてしまい、「このままじゃ完成しないな…」ってことで、途中で諦めて完成させました。
でも、今後の方向性は見えたかな?
CLK-GTRと同じく、試金石となったクルマであります。

キットの第一印象は…高いっ。
この値段でこの箱の大きさ?って思いましたね。「ちっちゃっ!」って。
まぁ、ものすごい早さの開発スピードのツケなのかなぁ?なんて思ってますが。
あるいは、ウィリアムズのライセンス料がべらぼうに高いとか…??
最近キット化されたフェラーリやマクラーレン、ロータスに比べても、ポンッと高い印象ですねぇ。
…しっかしまぁ、ロータス79にはビックリでした。
ハセガワのを楽しみに待ってたら、突然タミヤも発表。
こうなると悩ましい。
心情的にはハセガワです。タミヤは何を今更って気がするし、完全新金型でもないし。。
でも、タミヤのロータス79のラジコンには思い出いっぱいでねぇ。
それにF1にはこだわり無いから、サクッと楽に作りたい。
そう考えると、ハセガワのこだわりっぷりはちょっと重たいかもなぁ…なんて考えたり。
悩み中でございます。

で、FW16。
…FW16が走ってた頃はかなりF1に興味失ってた時期なんで、正直なところ仕様には詳しくないし、考証も全く気にしてないんだけど、雑誌記事を読んでると色々問題あるみたいですねぇ。
知らずに見ても、このフロントロアアームの取付位置はおかしくないか?って思うし。これじゃ、レース中にノーズ交換出来ないじゃない。
…なんて考えてたら、このロアアームの車体も実際に存在しているそうで。ただ、サンマリノ仕様ではないらしいけども。
あと、フロントウィングの翼端板から延びるボーテックスジェネレーターと呼ばれるパーツ。
どうも組み立て説明書間違えてるようで、表裏逆みたいですね。
それ以前に、サンマリノ仕様はまったく形状違うみたい。これは実車資料でも確認済み。
と、大きくは2点の問題があるわけで。
これら修正するとなると結構大変だし、考証にこだわり無いし、サクッと完成させるのが目的なんで、ここは華麗にスルーします。
あとは、不思議なアンダーゲートとか、アンテナとミラーのゲート位置はここじゃねーだろとか、このメッキ意味あるか?とか。
他にあえて無視した項目として、リヤウィングの下段の2枚目は、セナ仕様では取り付けられていないというのがあります。
色々相違点多いし、付いてる方がカッコイイよなーと思ったので、組み付けました。
そして最大の問題。リヤカウルがきっちり閉まりません。
カウル裏の肉抜きがコクピット側と合っていないというのもあるけど、一番の原因は他にありそう。
どうも、コクピットに対して被さる部分の抜きというか、切り欠きというかが狭いっぽいです。
で、必死になって擦り合わせると、今度はコクピットとリヤカウルに段差が出来てしまう。
特にインダクションポッドの辺りは大変なことに。
ここは段差をパテで埋めればいいとかそういうレベルじゃなくて、もはや面と面が合ってないんです。
…って、もしかしたら最初の擦り合わせで削っちゃいけないトコ削ったとか、そういうミスをしたかもしれないけど…。
ヤスリでガシガシ削った結果、インダクションポッドのコクピット左側の面は薄々攻撃状態に…。
ちょっとこれは不本意な作業でありました。
でも、どのみち、パーツ表面が結構ヒケてたりうねってたりするんで、パテ盛り&ペーパー掛けは必須です。
ちょっと精度は低いかなぁ…まぁ、本来プラモデルってこんなもんだと思いますが。
リヤウィングも、そのまま取り付けると前に寝てしまいます。
入念に仮組みしましょう。
…なんて言いながら「ここは大丈夫だろう。」とタカくくってた、ホイールを止めるシャフト。
なんとまぁ、ちょっと長いです。
おかげでホイールがガタつくガタつく。
1mm程カットしたら丁度良くなるんだけど…こんなもんまで加工しなきゃならんとは思いもしなかったよ…。
あと、タイヤの出来ももうひとつかなぁ…形が問題なんではなくて、湯が流れきってなくてウェルドライン入ってたり、ゴムが柔らかいのか、パーティングライン消そうとリューターで回してたら、ライン消す前にタイヤが溶けてきたり。
もうちょっと固い材質でも良かったんじゃなかろうか??



取説には「デカールを参考に塗り分けラインを決めます。」とあります。
どうやれっちゅーねん。なんと不親切なって思ってたら、ちゃんと塗り分け用のマスキングシートが付いてました。
取説には一言も書いてなかったもんな…焦ったよ。
ただし、切り目は入ってませんが。
塗料は、実車を参考に作ったというフィニッシャーズのブライトブルー。
この色結構難しくて、重ねるとどんどん濃い色に。ちょっと想像より濃くなってしまったんだけど、まぁヨシとします。
…それにしても、写真で見ると、ほとんど黒ですな…。実際はこんなことないんだけど…。

前述したように、今回は考証にはこだわってないんだけど…
唯一、どーしても目をつむれなかったのが「elf」ロゴ。
実際はもっとフォント太くて、文字間も狭いハズ。
キットのデカールはフォント細いわ、文字間広いわで、なんともおまぬけな印象。
フォント太くするとなると、どっかから流用するか自作するかしかないんだけど、それは手間なんでスルー。
文字間狭めるだけに留めましたが…これは改善して欲しいなぁ。
HJの作例でも同様の処理してますねぇ。
他にもデカールは罠がいっぱい。
FW16作ろうっていう9割以上の人がRothmansロゴ貼り付けると思いますが、その場合、キルスイッチのデカールは最後の最後に貼りましょう。Rothmansロゴに被さるのよね。
リヤカウル右側面のRenault・elf。フォント間が広いもんでスペースに収まりません。
正確を期すなら、一文字ずつバラバラにして、フォント間を縮めなければなりません。そこまではしなかったけど…。
コクピット背面の青いラインのデカール。幅がまるっきり足りません。
コクピット下の丸いスポンサーロゴ。でかすぎです。
形状は問題無いけど、ホイールの黄色ライン。苦労するだろなーと覚悟してたけど、ホントに大変でした。
…このようにマーキングには注意点がいっぱいなんだけど、どの模型誌の作例もこの点には触れてなかったです。
プロポーションの改造を掲載してくれるのは嬉しいんだけど、「このキット作るときは、こういう点に注意しましょう。」という情報こそ貴重と思うんで、是非記事にしていただきたいと思う、今日この頃…。



どうにかこうにか完成まで漕ぎ着けましたが、心境の複雑さは結局最後まで拭えませんでした。
おかげでいまいちテンション上がらなかったり。
失敗しても「完成すりゃいいや。」みたいに思ったりね。
手間暇時間掛けて作る物だから、それに見合うだけの思い入れって必要だなぁと再認識したのでした。

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