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うちらのひとりごと。

酒と映画をこよなく愛する、多趣味な男(ことら)ときまぐれ女(こじか)のブログです。

PENNZOIL NISMO GT-R

2011-04-17 11:37:00 | クルマ・WRC・模型


今までの完成品をズラッと並べた時に、ひとつ気になったことがありました。
…暖色が少ない…
青が圧倒的に多くて、次が白。先日やっと赤いクルマを1台。
黄色が欲しいと思い、グランツーリスモ2で走らせまくった PENNZOIL NISMO GT-R を思い出したのでした。
ただ、この時のが'98か'99かは分かりません。
キットは'99。まぁ、黄色いGT-Rって事でヨシとするかと。

パッケージ開けると、ボディのきれいな成形色が目に飛び込んできます。
ホント、きれいなレモンイエロー。
でも、実車は普通の黄色。しかもパールだそうで。
何でこんな成形色なんでしょ??
この成形色と、よく見掛けるSX-4やスイフトのレモンイエローを見てて、ある考えが浮かんだんだけど、それは後述。

この金型ってだいぶ酷使したんでしょうか?
テール周りが結構ヤレてるんですよね。
パーティングラインもかなり段差になってるし。
フロントバンパーの接合部も、エッジが丸まってて、おかげで干渉してたりとか。
今回は楽するつもりで、出来るだけパテは使わないつもりだったんだけど、結局この辺りはポリパテだらけとなりました。

あと、設計ミスと思われる所が何カ所も。
1.ワイパー基部がフロントウィンドウと一体になってるんだけど、このワイパー基部の左右がボディに干渉します。
  おかげでウィンドウがピタリと収まりません。削る範囲が最小限になるよう注意しながらヤスリ掛けしました。
2.ダッシュボードとロールケージが合っていません。
  そのまま取り付けると、ダッシュボード右側が若干後退してしまいます。
  これは、ロールケージ側の取り付けダボ?を削って調整。
3.ダッシュボードとステアリングコラム取り付けの切り欠きが、形が合っていません。
  干渉するので、仮組みしながら調整。
4.リヤバルクヘッドおよび、ドアパネルの後部がボディに干渉。
  ボディとシャシーの組み付け後、ボディがサイドステップから浮いてしまいます。
  バルクヘッド上面の両端と、ドアパネル後部を擦り合わせて、ボディと合わせましょう。
  …でも、まだ他にも要因ありそうな…結局ボディの浮きは防げなかったので…
5.左ドアパネル、ロールケージとの組み合わせがおかしい。
  おかげでシャシーときっちり密着しません。
  ロールケージ側のダボを切り飛ばして、ドアパネルのロールケージと組み合わせる部分を削って広げて調整しましょう。

そして、組み立て順序にも問題が。
説明書通りに組み立てると、傷を覚悟でマフラーを無理矢理組み付けるはめになります。
ここは、エンジンブロックを全く組み立てずにシャシーに接着。
次にマフラー接着して、それからサスペンション組み立てると、素直に組み上がります。
ショックアブソーバーが接着しにくくなるのが難点ですが。
それでも、マフラーを無理矢理組み付けるよりは楽なハズ。

さらに塗装にも。
ボディは黄色と黒に塗り分けなきゃなりません。
黒部分の幅を11mmと指示されているんだけど、11mmではちょっと太いです。
これでいくと、サイドの「PENNZOIL」ロゴの位置が上になりすぎてしまう。
で、10mmで塗ったんだけど…これだと細かったようです。
今度は「ブリジストン」ロゴが、ギリギリ収まるか収まらないかくらいになってしまう。
間を取って10.5mmが正解かも…。
あと、実車ではホイールナットが、右は赤、左は青に塗り分けられてるんだけど、この指示が抜けてます。
ソリッドじゃなく、メタリックカラーなので注意。
もっと言うと、クォーターウィンドウとリアウィンドウはクリアブラウンです。
ついでに、リヤウィングの支柱の塗り分け。パッケージアートの塗り分けが正しいようです。

さらにさらに、ホイールに貼るNISMOのデカール。
位置の指定間違えてます。パッケージアートが正しいようです。
あと、ボンネットのPENNZOILロゴ。
エアアウトレットに合わせた切り欠きがあるんだけど、"Z"側がまったく合ってません。

…なんとも、タミヤらしからぬミスが続発で。

センターコンソールがのっぺらぼうなのも、なんともなぁ…。



鬼門のタミヤデカール。今回はその攻略も兼ねています。
まずはビッタリと貼る事に重点置きました。とにかくシルバリングを起こさない。気泡を残さない。この2点は最重要課題。
…が、それ以前の段階でえらいことに。。
デカール貼り付けの際、取説には「ぬるま湯に浸けて~」となってますが、いつも横着して水で行ってます。
今回もそうすると…水に浸すと台紙が丸まりますよね。で、それがまた真っ直ぐに戻っていくんだけど、戻る時にデカールが割れまくり。
あわててぬるま湯用意したんだけど、今度は戻る時の割れは無いものの、台紙からずらす時にやっぱり割れる。
うまくずらせても、ボディに馴染ませる時に割れる。
CLK-GTR Sports Wear の悪夢再び…。
まぁ、今回はそれほど複雑な形状のデカールではないんで、なんとか繋ぎ合わせる事が出来ました。
しっかし、この割れはどう対策したらいいんだろう…いくら慎重にやっても割れるんだもんなぁ。。
リキッドデカールフィルム塗ればいいんだろか??
ともあれ、ここからがデカール密着の本番。
位置合わせしたら、綿棒で出来るだけ水を抜きます。
あまりしつこくやると、ニスが剥げるとフィニッシャーズHPにあったけど、ホンマかいな?
水が抜けたらマークソフター塗りたくり。
…ソフターに弱いタミヤデカールだけど、分かってて使っています。結構危険だけども。。
いくら水を抜いても、大抵この段階で浮いてきます。もしくはシワくちゃに。
余分なソフターをティッシュや綿棒で吸い取って、シワくちゃのまましばらく放置。(10分くらい?)
大抵はシワが伸びてきれいな面になるんだけど、大きなシワなんかは残ってしまうんで、再びソフター塗って、慎重に綿棒で押さえます。
触るとヤバそうな時は、そのままもうしばらく放置。場合によっては一晩放置。
これでほとんどは密着するんだけど、デカールを照明に照らしてシルバリングの確認。
白浮きしてる所はシルバリング起こしてるんで、ソフター塗って、針やアートナイフで突いて、中にソフターを染み込ませます。
この工程で、大体デカールの密着は出来るかと。
めちゃめちゃ手間掛かりますが…。

話が前後しますが、塗料はサフを除いて、全てフィニッシャーズで揃えました。
HPにクリア掛けまで含めて解説されてるんで、それに従おうという算段です。
ちなみにカラーは、ピュアイエローの上にシルバーパールリキッドを重ねました。
混ぜるか、上から吹くか迷ったんだけど、結局上から吹きました。
で、クリア掛け。
初めは5倍希釈のなじみ吹き。
遠目から2回。
3回目はちょっと多めに吹き付け。
一晩乾燥後、次は3倍希釈で吹き付け。
1回吹いて一週間放置。
今回は何の問題も発生しませんでした。
ようやく、タミヤデカール攻略が見えてきたかな??
乾きの早いフィニッシャーズ使うのが前提だけども。
ただ、同じタミヤデカールでも色々あるんで、一概にこの方法が正解とは言えないと思ってます。
大判デカールをどうやって密着させるかが課題かな?
インプレッサの六連星とか、CLK-GTRのおねーちゃんとか。

ボンピンは自作です。
0.3mmの洋白線を曲げて、0.6mmアルミパイプに通して、ベースはモデラーズのボンピンセットから拝借。
立体感有ってイイ感じ。



今回は色々遊んでみました。
成形色や、スイフトなんかのイエロー見てて浮かんだのが「蛍光イエローにすると面白いんでは?」でした。
で、実行。
写真ではそうでもないけど、実物はとっても目が痛いです。
使ったカラーはアサヒペンの蛍光イエロー。
発色良くて、ちょっと蛍光色にハマり気味。
蛍光ブルーでインプレッサ作ろうかと考えたんだけど、蛍光ブルーってなかなか無いんですね。
ガイアカラーであったから試してみたんだけど、思てたんと違うーっ。
調べてみたら、蛍光ブルーの原料って高価で採算合わないと、なんかの記事に…。
そのうち技術が進歩して、世に蛍光ブルーの塗料が溢れること祈ります。。



今回は、製作に入る前にパチ組で1台作ってみました。
シャシーの組み方に若干不安覚えたのと、デカール貼りのリハーサルしたかったので。
組み上げたの見てると…レモンイエローもカッコイイんですよね。
という訳で、今度はレモンイエローに塗装。
やっぱ塗装した方がキレイっすね~。



と、3台も製作したのでした。
たまにはこういうお遊びもいいよね~。
蛍光色で作れたら面白いよなーと考えているのが、蛍光色のアリタリア・ストライプを纏ったストラトス。
でも、ストライプはがんばってマスキングするとしても、文字はどうすりゃいいんだい。
自作テンプレート作るとか…きっと企画倒れだな…。

Lamborghini Countach LP500S

2010-08-22 20:04:49 | クルマ・WRC・模型


やっぱ、カウンタックといえばコイツかと思ってしまいます。
LP500S。通称ウルフ・カウンタック。
言ってしまえば、個人所有のカスタムモデルなんだけど、これほど有名なカスタムモデルもそうそうないんじゃないかと。
確か、当時発売されてたプラモデルもLP500Sばっかりで、LP400のキットはほとんど無かったんじゃないかな?
ことらも何台も作った記憶あります。どこ製か忘れたけど、フルオープンの1/12モデルを買ってもらって、それが一番よく遊んだキットだったな~。
オーバーフェンダーが赤の成形色なのが不満で、マジックで塗ったりしてね。

先日、アオシマから決定版とも言えるLP400のキットが出ましたねぇ。
さすが最新の設計だけあって、プロポーションは良いし、作りやすさも考慮されてるし。
ドアは開閉選択式の固定かと思ったんだけど、どうやら差し替えで開状態・閉状態と出来るっぽいですね。
そのうち、どこかから「ドア開閉キット」とか出るんじゃなかろうか??
おそらくバリエーション展開でLP500Sも出るんだろうなぁ…とは思うんだけど、今回作ったのはタミヤ製です。
1年も前から作ってたしねぇ…。
キットの方はLP400と同じでいわずもがななんだけど、驚いたのはクリアパーツが共通じゃないこと。
LP400にLP500Sのウィンドウははまらないし、逆もしかり。
また、LP400では驚くほどよかったウィンドウの合いも、LP500Sはダメです。
あと、テールランプのパーツもLP400とLP500Sでは形状が違います。LP400の方が実車に近い形だと思われ。
今なら考えられないことだけど、当時はCADなんて無いから、その結果なんだろうねぇ。
ボディの出来は、LP400の方が良いです。
LP500Sはスジ彫り太いし、テールはごついし…。
というわけで、LP400で施した修正に加えて、ウィンドウの合い・スジの彫り直し・テール対策の3点を行うことになります。

ウィンドウは、フロント・サイド・クォーターの5つにバラしました。
モーターライズ故の強度対策のためか、分厚いのなんの。
手間暇惜しまないのであれば、塩ビ板か薄い透明プラ版で作り直した方がいいのかもしれません。
今回はそこまで求めてないので、行わなかったけども。
ただ、バラすことでフィッティングは良くなるんだけど、元々の形状が合ってないんですよね。特にAピラー付近。
クリアパーツは幅増ししたり出来ないんで、そのままとしたんだけど…。

スジ彫りは、すべてポリパテで埋めて彫り直しました。
LP400からBMCタガネの0.2mmを使ってるんだけど、とてもきれいなスジが彫れて、かなりいい感じ。
ただし、直進性が良くないように感じました。
言ってみれば、歯を立ててスジ彫っているようなものなので、そのおかげでブレやすいのかもしれません。
対策として、まずケガキ針で軽く彫って、それからタガネで彫るようにしました。
今のところ、これが一番確実かなぁ?
慣れるに従って、こんなことしなくても済むようになるかもしれないけど。
クレオスのラインチゼルはこの辺どうなんでしょ?

大変なのがテール周り。
これが、元々の状態でちゃんと出来上がってたら目をつむったかも。
残念ながら、そうじゃないのよねぇ。
ボディとテールランプがスカスカ。
この時に「LP400もスカスカだっけ?」と思ったのがきっかけで、形状が違うことに気付いたのでした。
で、その後実車写真見ると、LP400の方が本来の形状に近い。
こうなると悩ましいんですよねぇ。
当初は、ボディそのままでテールランプの作り替えを考えていました。
でも、テールランプをキレイに仕上げるのが大変だなぁと。
次に考えたのが、LP400のテールランプを使って、ボディを整形。
これまたボディの整形が大変そう。
最終的に選んだのが「LP400のテールをLP500Sに移植!」でした。
どちらにせよ整形は大変だろうけど、基準となる面がちゃんとあるんで、まだやりやすいだろうと。
作業始めて「まいった。」と思ったのが、LP400もLP500Sも、右サイドと左サイドの形状が結構違うことでした。
両車とも右の方が膨らみが大きいんですよね。
やっぱCADが(略
もしかしたら実車がそうとか。ほとんどハンドメイドだし。



塗装はかなり試行錯誤しました。
塗装方法にも、何色を塗るか~にも。
当初はクレオスのスーパーイタリアンレッドのつもりだったんです。
でも、LP400から使い出したフィニッシャーズが、色の乗りがいい・塗膜が固い・乾燥が早いと、使い心地が良かったんで、今回もフィニッシャーズにしようと。
ところが赤色も数種類有って、どれが思う色か分からない。
で、あれこれ調べてみると…どーも、ランボルギーニはリッチレッドを、フェラーリはシルクレッドを使ってる方が多いように思いました。
そこでまずリッチレッドを購入。
某誌で「赤の下地にはオレンジを使う方が、ピンクより色の乗りがいい。」という記事を過去に読んでいて、それを試してみることに。
いきなり吹くのは危険なので、ジャンクボディで実験。
ピュアオレンジ+リッチレッドで吹いてみると…オレンジが勝ってしまって、なにやら茶色っぽい色に…。
試しにピュアオレンジ+スーパーイタリアンレッドで吹くと、やっぱり茶色い。
こりゃダメだと、ファンデーションピンク買ってきて、その上にスーパーイタリアンレッド。
今度はキレイに発色したんだけど、ちょっとイメージと違うかなぁ…もっと鮮やかな赤がイメージなんですよね。
で、ファンデーションピンクの下地に、リッチレッドとピュアレッドを吹いてみて、最終的にピュアレッドを選択しました。
結構イメージ通りなんだけど、やっぱ実車の色に近いのはスーパーイタリアンレッドなのかなぁ…?

カーモデルの製作指南の本に必ず出てくる言葉が「赤は透ける」。
実は赤いクルマ作るのって初めてなんで、覚悟しながら塗装したんだけど…ホント難しい。
まるでクリアカラーを塗ってるみたい。
なじみ吹きの時にゴミが入ってしまい、乾燥後にペーパー掛けたらその部分の色が薄くなって(当たり前)、ちょい吹きしても何しても周りと同じ色にならず、仕方なくファンデーションピンクから吹き直したり…。
次はゴミは入らなかったんだけど、エッジの塗料の乗りを気にしながら吹いてたら、塗膜がなんともムラムラに。
その後ブアーッと全体吹きして、マシにはなったもんの、やっぱりちょっとムラが…。
これは経験積むしかないんでしょうねぇ。

ともあれ、赤吹いて黒で塗り分けると、見慣れたカウンタックが目の前に。
幼少期のワクワク感が蘇りましたね。

Original-Teile以来、鬼門のタミヤデカール。
今回はフィニッシャーズ使用ってことで、フィニッシャーズのHPをくまなく読んで、知識だけは蓄積しておきました。
ノウハウとかヒントとか、惜しみなく披露されてるので助かります。…ちょっと文章読みづらいのが難点だが…。
いざ、指南通りにクリア掛け。
「デカールの段差消しには、オートクリアとピュアシンナーを9:1で希釈した物を吹いてください。」という記述があったんで、試してみました。
・・・確かに段差消しには有効かもしらん。でも~スジ彫りまで消してしまうんですけど~~
普通に1:3で希釈したのを重ねる方が無難です。。
埋まったスジ彫りは、かなり恐る恐る、エッチングノコで彫り返してみました。
なんとかうまくいったんで、一安心。



FW16で迷宮にはまった研ぎ出し。
今回はその時の経験を生かして、今まで作った中では一番キレイな鏡面仕上げとなりました。
…って、まだ14台目だけども…。
何を失敗してたかというと、まずは力入れすぎ。そんでもって、爪を使って研いでいたということ。
おかげで深い傷が出来てしまい、磨いても磨いても傷が消えない。
消えたと思っても、別の方向から見ると細かく波打ってるという状態でした。
…と、頭で分かっていても、研いでるうちに「早く完成させたい」という欲望が勝ってしまって、ついつい力入れすぎ状態に。
よって今回も完全に傷は消せてないんだけど、歴代に比べればかなりマシになりました。
あとは数こなせば、要領掴めるかな?



幼少期からこれまで、LP500Sのプラモデルは何台も作ったけど、ちゃんと塗装して作ったのは今回が初めて。
なんつーか、やっぱワクワクしますね。このクルマ。
ワイパー基部以外は、デザインに古さを感じないし。
当時は夢のクルマだったもんな~。
30年前の古い設計のキットというのも、当時を連想させていいのかもしれません。
でも、やはり気になるアオシマ製最新キット。
いつかフルオープンを作ってみたいと考えているので、その時はアオシマを基にするでしょうね。
…何年先の話かしらんが…。


・・・ことらは古さ感じないと思ってますが、これ見たこじかの第一声
「レトロやな~っ。」
やっぱ古いのか…?

Williams Renault FW16

2010-08-11 17:00:00 | クルマ・WRC・模型


Williams Renault FW16 …フジミから発売のアナウンスがあった時、正直言って困惑しました。
ことらの中では「セナを殺したマシン」というイメージが根強い。
その一方で、フォルムは好きだし、セナ最後のマシンっていう意義も感じる…。
あれこれ悩んだんだけど、結局作ることにしました。
でも、やっぱモチベーションが続かなかったんですよね~。
作ってると、どーしてもクラッシュのシーンが頭よぎる。ブルーになる。
さらに仕事がクソ忙しくなり、夏になってクソ暑くなり。
…と、言い訳は色々あるけど、一番の理由は研ぎ出しの迷宮にはまってしまったんですよね。
研いでも研いでも気に入らず。
だいぶ表面傷めてしまい、「このままじゃ完成しないな…」ってことで、途中で諦めて完成させました。
でも、今後の方向性は見えたかな?
CLK-GTRと同じく、試金石となったクルマであります。

キットの第一印象は…高いっ。
この値段でこの箱の大きさ?って思いましたね。「ちっちゃっ!」って。
まぁ、ものすごい早さの開発スピードのツケなのかなぁ?なんて思ってますが。
あるいは、ウィリアムズのライセンス料がべらぼうに高いとか…??
最近キット化されたフェラーリやマクラーレン、ロータスに比べても、ポンッと高い印象ですねぇ。
…しっかしまぁ、ロータス79にはビックリでした。
ハセガワのを楽しみに待ってたら、突然タミヤも発表。
こうなると悩ましい。
心情的にはハセガワです。タミヤは何を今更って気がするし、完全新金型でもないし。。
でも、タミヤのロータス79のラジコンには思い出いっぱいでねぇ。
それにF1にはこだわり無いから、サクッと楽に作りたい。
そう考えると、ハセガワのこだわりっぷりはちょっと重たいかもなぁ…なんて考えたり。
悩み中でございます。

で、FW16。
…FW16が走ってた頃はかなりF1に興味失ってた時期なんで、正直なところ仕様には詳しくないし、考証も全く気にしてないんだけど、雑誌記事を読んでると色々問題あるみたいですねぇ。
知らずに見ても、このフロントロアアームの取付位置はおかしくないか?って思うし。これじゃ、レース中にノーズ交換出来ないじゃない。
…なんて考えてたら、このロアアームの車体も実際に存在しているそうで。ただ、サンマリノ仕様ではないらしいけども。
あと、フロントウィングの翼端板から延びるボーテックスジェネレーターと呼ばれるパーツ。
どうも組み立て説明書間違えてるようで、表裏逆みたいですね。
それ以前に、サンマリノ仕様はまったく形状違うみたい。これは実車資料でも確認済み。
と、大きくは2点の問題があるわけで。
これら修正するとなると結構大変だし、考証にこだわり無いし、サクッと完成させるのが目的なんで、ここは華麗にスルーします。
あとは、不思議なアンダーゲートとか、アンテナとミラーのゲート位置はここじゃねーだろとか、このメッキ意味あるか?とか。
他にあえて無視した項目として、リヤウィングの下段の2枚目は、セナ仕様では取り付けられていないというのがあります。
色々相違点多いし、付いてる方がカッコイイよなーと思ったので、組み付けました。
そして最大の問題。リヤカウルがきっちり閉まりません。
カウル裏の肉抜きがコクピット側と合っていないというのもあるけど、一番の原因は他にありそう。
どうも、コクピットに対して被さる部分の抜きというか、切り欠きというかが狭いっぽいです。
で、必死になって擦り合わせると、今度はコクピットとリヤカウルに段差が出来てしまう。
特にインダクションポッドの辺りは大変なことに。
ここは段差をパテで埋めればいいとかそういうレベルじゃなくて、もはや面と面が合ってないんです。
…って、もしかしたら最初の擦り合わせで削っちゃいけないトコ削ったとか、そういうミスをしたかもしれないけど…。
ヤスリでガシガシ削った結果、インダクションポッドのコクピット左側の面は薄々攻撃状態に…。
ちょっとこれは不本意な作業でありました。
でも、どのみち、パーツ表面が結構ヒケてたりうねってたりするんで、パテ盛り&ペーパー掛けは必須です。
ちょっと精度は低いかなぁ…まぁ、本来プラモデルってこんなもんだと思いますが。
リヤウィングも、そのまま取り付けると前に寝てしまいます。
入念に仮組みしましょう。
…なんて言いながら「ここは大丈夫だろう。」とタカくくってた、ホイールを止めるシャフト。
なんとまぁ、ちょっと長いです。
おかげでホイールがガタつくガタつく。
1mm程カットしたら丁度良くなるんだけど…こんなもんまで加工しなきゃならんとは思いもしなかったよ…。
あと、タイヤの出来ももうひとつかなぁ…形が問題なんではなくて、湯が流れきってなくてウェルドライン入ってたり、ゴムが柔らかいのか、パーティングライン消そうとリューターで回してたら、ライン消す前にタイヤが溶けてきたり。
もうちょっと固い材質でも良かったんじゃなかろうか??



取説には「デカールを参考に塗り分けラインを決めます。」とあります。
どうやれっちゅーねん。なんと不親切なって思ってたら、ちゃんと塗り分け用のマスキングシートが付いてました。
取説には一言も書いてなかったもんな…焦ったよ。
ただし、切り目は入ってませんが。
塗料は、実車を参考に作ったというフィニッシャーズのブライトブルー。
この色結構難しくて、重ねるとどんどん濃い色に。ちょっと想像より濃くなってしまったんだけど、まぁヨシとします。
…それにしても、写真で見ると、ほとんど黒ですな…。実際はこんなことないんだけど…。

前述したように、今回は考証にはこだわってないんだけど…
唯一、どーしても目をつむれなかったのが「elf」ロゴ。
実際はもっとフォント太くて、文字間も狭いハズ。
キットのデカールはフォント細いわ、文字間広いわで、なんともおまぬけな印象。
フォント太くするとなると、どっかから流用するか自作するかしかないんだけど、それは手間なんでスルー。
文字間狭めるだけに留めましたが…これは改善して欲しいなぁ。
HJの作例でも同様の処理してますねぇ。
他にもデカールは罠がいっぱい。
FW16作ろうっていう9割以上の人がRothmansロゴ貼り付けると思いますが、その場合、キルスイッチのデカールは最後の最後に貼りましょう。Rothmansロゴに被さるのよね。
リヤカウル右側面のRenault・elf。フォント間が広いもんでスペースに収まりません。
正確を期すなら、一文字ずつバラバラにして、フォント間を縮めなければなりません。そこまではしなかったけど…。
コクピット背面の青いラインのデカール。幅がまるっきり足りません。
コクピット下の丸いスポンサーロゴ。でかすぎです。
形状は問題無いけど、ホイールの黄色ライン。苦労するだろなーと覚悟してたけど、ホントに大変でした。
…このようにマーキングには注意点がいっぱいなんだけど、どの模型誌の作例もこの点には触れてなかったです。
プロポーションの改造を掲載してくれるのは嬉しいんだけど、「このキット作るときは、こういう点に注意しましょう。」という情報こそ貴重と思うんで、是非記事にしていただきたいと思う、今日この頃…。



どうにかこうにか完成まで漕ぎ着けましたが、心境の複雑さは結局最後まで拭えませんでした。
おかげでいまいちテンション上がらなかったり。
失敗しても「完成すりゃいいや。」みたいに思ったりね。
手間暇時間掛けて作る物だから、それに見合うだけの思い入れって必要だなぁと再認識したのでした。

Lamborghini Countach LP400

2009-10-29 09:47:44 | クルマ・WRC・模型


「スーパーカー」と言えば「カウンタック」と思ってしまうことらは、フェラーリ派ではなくランボルギーニ派でした。
一番好きなのはLP500Sだけど、この赤白のLP400も強烈な印象で覚えてる一台なのです。
実車は見たこと無いけどね。
子供の頃に所有してたスーパーカーのカードブック(たぶん、二見書房刊の「ザ・スーパーカー」の第2弾)
それに掲載されてたカウンタックです。
ビビッドな色使いがプロトタイプ然としてて、カウンタックのフォルムとも相まって、非常に未来的に感じたものでした。
この実車は今は存在しないのかなぁ…?
LP500SやLP500Rはちゃんと今も存在してて、しかも両方とも日本に居るのにねぇ。

今回、タミヤから「再販」されたキットを発売直後から作り始めました。
…時間が掛かるのは相変わらず。特に今回はドラクエに時間取られたりしたので…。
それにしてもこのキット、大人の事情が色々見て取れるのよねぇ。まぁ、多くは語るまい。
これ、CADが無かった頃の製品だから、左右で微妙にプロポーションが違ったりするけど、これでプロポーションが破綻していないというのは凄いことなのかも。
とはいえ、なにしろ30年近く前のキットでヤレまくってるので、その修正が大変でした。
あっちこっちのエッジにポリパテ盛りまくって。
あと、サイドウィンドウの枠がスジ彫られてないので、がんばってスジ彫りました。
Aピラーが細いから彫りにくいのなんの。



フロント周りは結構いじってます。
もともとモーターライズ故、ボディとシャシーの組み付けダボがかなり目立ちます。
これは埋め込みになるように加工。
上面は、元々の面影が無くなるくらい?改造してます。言われなきゃ気付かないだろうけど。
真ん中のトランク部分、左右のライト部分と、3つのブロックに分けて説明します。
まずトランクブロック。
変に丸みがあるんで、ヤスリ掛けて平坦に。
エンブレムはエッチングパーツに置き換えるんで、位置の印を付けて削り落としました。
次にトランクブロックとライトブロックの境界。実車はここに段差があるんだけど、キットでは再現されてません。
なので、ポリパテ盛って再現するんだけど、こうすると必然的に各ライトも直すことに。
リトラクタブルライトは閉状態で作るからいいんだけど、問題はその前のウィンカー部分。
もっとも、元々の作りがかなりいいかげんなので、ついでに改造します。
ウィンカーのモールドを削り落として、クリアランナーから削りだしたパーツに置き換え。
フタは、熱して縮めて分厚くした透明プラ板から削りだし。
ホントはたくさんの縦ラインのモールドが入るんだけど、この大きさだと鬱陶しいかと思い省略。(前向きな手抜き)
他には、前端のエッジがいいかげんな再現になってるので、ヤスリでくっきりさせました。

あと、すごく目立たないんだけど、ペリスコープが抜けてないんで、リューターで抜いてやりました。

エンジンフードは結構いじくってます。
まずは省略されてる前端をプラ板で復元。
横のメッシュ部分を抜いて、エッチングメッシュに置き換え。
上面の4つの長方形も、実車は抜けててエア抜き?熱抜き?になってるので、くり抜いた後にプラ板で塞いでます。
このエンジンフード、しっかりしたウェルドラインが入ってるんですよね。
おかげで脆い脆い。
割れまくるんで、逆に割ってやって、流し込み接着剤で接着しました。
ここは開閉できるんだけど、おかげでルーフが隙間だらけに感じたんで、接着してます。
どうせならドアを開閉できるようにして欲しかったなぁ。

他のパーツを付けないままでボディとシャシーを組み合わせると、大変収まりいいんです。
電池ボックスのフタがちょっとはみ出るんだけど、それはヤスって薄く。
ところがコクピットを組み付けると、途端に収まり悪くなる。干渉してるのは明らか。
解消するのは簡単で、コクピットパーツのゲタを極力薄くするだけです。
すると今度は電池ボックスがコクピットに干渉するようになるんで、当たる所は切り飛ばし。
これで車高も2mm位下がります。
元がモータライズ故、電池ボックスやらモーター収納スペースやらで、シャシー後方は無茶な造形になってます。
最たる例がマフラーで、びっくりするくらい下に伸ばされてます。
実車では、見えないくらいボディに埋め込まれてるのにねぇ。
この辺をきっちり直すとなると、もはやフジミのシャシーを移植した方が早いって話になるし、それは不本意なんで、少ない修正で見栄え良くなるように考えました。
結論として、まずマフラー部分を切り飛ばして整形、上部を切り詰め、マフラーカッターは下面ギリギリに設置してます。
これだけでも、元々の状態よりは遙かに見栄え良くなったと思ってます。
まぁ、目立たない部分ではあるんだけど…言われないと気付かないだろうし。。
ちなみに、マフラーカッターは真鍮パイプで作り替えてます。



ワイパーは、今回の製作のハイライトと言ってもいいかも。めっちゃめちゃ大変でした。
カウンタックの実車でも、相当目立つパーツだと思うんですよ。このワイパーは。
しかも形状というか、構成は結構複雑。
Webで作例見てると、よろずやのエッチングがよく使われてるんだけど、これは今となっては入手困難。それにちょっと短いし…。
カウンタック再販に合わせて、アクステオンからエッチングが発売されたんで、これ幸いと購入したんだけど…エンブレム類は出来いいんです。買って良かったって思うくらい。
ただ、期待してたワイパーは…煮ても焼いても喰えないというシロモノで…。
カウンタックのフロントウィンドウはほぼ真っ平らなのに、えらく湾曲したブレード。
本体アームよりも遙かに短いサブアームなど、「これ、自分で組み込んで確認したのか?」と言いたくなりましたよ。
という訳で、自作に踏み切ることに。
部品として使ったのは、
1.今は亡きモデラーズのワイパーセットR & H(メインブレード・サブブレード)
2.M&A miniaturesRの95インプレッサのグリル枠(メインアーム・サブアームにちょうど良い長さ&幅)
3.前述のアクステのワイパーの一部(サブアーム基部に使用)
4.電子部品のプローブピン(サブアーム基部)
5.その他、浮き押さえのフィンにアルミ板とか、軸に虫ピンとか、プラ板、プラ棒等々。
これらを組み合わせてるんだけど…パーツが小さくて目は痛くなるし、接着シロがほとんど無いから、四苦八苦してるうちに瞬間接着剤が乾いてしまって、何回もやり直して、そうこうしてるうちに猛烈に肩が凝ってきたり(歳かのぉ…)と、もはや我慢大会の様相を呈していました。これだけで一週間掛かったし…。
相当苦労して、なんとか形に。
完璧に再現なんてのは無理なんで、あくまで雰囲気重視なんだけど、かなりイイ感じになったかなーと、自画自賛してます。

この赤白LP400、フジミから「ホワイト/レッド」って名前でスポット生産されてます。
カラーの参考にと思って購入したんだけど、シャシーから内装から、全て3番の赤が指定されてます。
「思てたんと違ーうっ」状態だったんで、シャシーそのものはセミグロスブラック、ボディの赤はシャインレッド、内装はマルーンで塗装しました。これが考証正しいか正しくないかと言われれば、たぶん正しくないでしょう。ま、個人的イメージってことで。
あとフジミのインストでは、テールの下回りに塗られてるはずの赤が指定されてません。
指示漏れなので、作ろうって人は注意しましょう。

白塗装は、MP4/5Bで色々考えるコトあったんで、今回はフィニッシャーズを用いました。
ファンデーションホワイトはかなり隠蔽力が強いってことなんだけど、その前に下処理を。
このLP400の成形色、ものすごく染み出してくる気がします。
サフも、気のせいかもしれないけど、なーんとなく青いような…?
で、染み出しを押さえるにはシルバーを下地塗装するのがいいそうで、それに習いました。
サフ(クレオス)→ファインシルバー(フィニッシャーズ)→ファンデーションホワイト(フィニッシャーズ)→ピュアホワイト(フィニッシャーズ)→シャインレッド(クレオス)→オートクリアー(フィニッシャーズ)の順です。
クレオスとフィニッシャーズの相性(乾燥速度の違いでヒビ割れる…とか)が気になるところだけど、みなさん気にせず使ってらっしゃるようで。たぶん大丈夫なんだろね。きっちり乾燥させれば。
念のため、クレオス使う場合も、希釈はピュアシンナーで行いました。
フィニッシャーズいいかも。高いだけあるなぁ~。
高いと言っても、結構容量が多いんですよね。
しかも、HPによると3倍希釈が最適だそうで、1回に使う塗料の量はちょっとだけ。それで十分色も乗るし。
意外とコストパフォーマンスはいいのかもしれません。
ただ、ピュアシンナーだけはちょっとお高いなぁ。3倍希釈のおかげでかなり消費するし…。

今回はシャインレッド互換が分からなかったんで、クレオスをピュアシンナーで希釈して使ってみました。
どうやらブライトレッドでよかったみたいだけど…。
で、なんとなく、フィニッシャーズの上にクレオスを重ねるのは、食い付きが良くない気がしました。
シャシーはめる時に、赤色だけがポロポロ剥がれたんですよ。見えない部分だから良かったけど…。
フィニッシャーズの固い塗膜に、クレオスが食い付けない感じかな?
負荷のかかる部分にフィニッシャーズ+クレオスは避けた方が無難かもしれません。



今回ようやく「キレイに完成させる」に近付けたかな?と思ってます。
デカール無かったからかなぁ…?レース車両以外というか、デカール無しのクルマ作ったのは、これが初めてなんだけどね。
ともあれ、こういう古いキットを完成させるのって、大変だけど、作業は楽しかったです。
こんなにヤレてるのを、ここまでしてやったぞ!みたいな制圧感?
元モータライズだからパーツが少ないんで、気分的に楽だったし。
古いタミヤキットはおもしろいアイテム多いし、まだまだ作る予定あるんで、当分楽しめそう~。
それにしても、アオシマからエボ10が発売されたけど、インプレッサGRBはどこからも出ませんねぇ。
いずれWRC2008は作らなきゃならないと思ってるんで、STIバージョンでいいからどこか出して欲しいんだけど。。
フルスクラッチで作るほどの思い入れは無いしなぁ…。



・・・どうもうちのデジカメは白に弱いなぁ…。
・・・照明もっと考えなきゃならんかも…。

McLaren HONDA MP4/5B

2009-05-02 20:14:01 | クルマ・WRC・模型


箱車好きなことらですが、その昔はF1も好きでした。
…今のウネウネ・ゴテゴテしたF1には興味持てないけど…2009年のは最悪やな…
F1ブームが起こる数年前から、フジTVで夜中にF1中継が行われるようになって、いつも夜更かししながら見てました。
ロータス時代のセナも見てたのよね。思い起こせば。中嶋悟とチームメイトだったんだよなー。
やがてF1ブームが来て、中継がゴールデンで行われるようになって、「古館うるせーなー」と思うようになって、フジの過剰な演出に嫌気が差してきて、それからだんだん遠のいていった矢先に、あの事故が起こりました。
アイルトン・セナの事故死。
一番好きだったドライバーがレース中に亡くなってしまうという衝撃は思いのほか大きく、それからはまったく興味を無くしたのです。
その頃だったかな。インプレッサ購入したのは。
それからはWRC一辺倒ですねぇ。
そのWRCも、ちょっと興味が薄れつつあるけど…。
面白いクルマが無くなったなーハッチバックばっかだなーリピートステージばっかだなーSUBARUダメポーてったーい
等々。

ともあれ、セナの愛車はいつか作ろうと思ってました。
一番好きなのがMP4/5B。
MP4/4も好きだけど、煙突のあるMP4/5Bに軍配。
この頃のF1が一番スマートでカッコ良かったなー。
MP4/5Bで外せない要因がバットマンディフューザー。
「堅実なクルマしか作らないマクラーレンが、なんでこんな色物装備を??」と当時思ったもんでした。
同時に「おもしろい。」と。堅物と色物のギャップが面白いでしょう?
ただ、このバットマンディフューザーのためか、クルマそのもののせいか、とにかくMP4/5Bというクルマはドライバーには評判悪かったみたいですね。
ゆえに、シーズン中何回もモディファイして、最後にはとうとうバットマンディフューザーは無くなっちゃった。
MP4/5Bが投入された1990年シーズン。
その昨オフにマクラーレンからフェラーリに移籍したプロストを意識して、ロン・デニスが「バットマンディフューザーを見せつけてやるんだ!」とインタビューに答えてたのにねぇ…。(”常にプロストの前にはマクラーレンが走っている”という意味ね)
それでもチャンピオンになったのは、セナの腕とホンダエンジンのおかげか…。



キットは、当時発売されてすぐに買ったんです。
あの頃はタバコ広告にうるさくなかったから、箱絵に「Marlboro」ロゴ有ったし、デカールも付属してました。
2個買いして、1個は塗装せずにだーっと組んで、もう1個はちゃんと作る用に置いといたんだけど…
その当時はガンプラ一辺倒だったんで、引っ越しの際に「作らねーなー」と捨てちゃったんですよね。
今となってはプレミア物だよ…もったいない。。。

というわけで、今回購入したのは黒箱後の「マクラーレン モデルキット コレクション」という、HPにも無い、変なシリーズのもの。
古いキットのためか、バリがもの凄かったです。
バリ削って、仮組みしてて「?」だったのが、「何故足回りはスナップフィット?」でした。
で、ふと気付く。「ABSかーっ」
がっちり組みたかったので、ABS用接着剤購入して接着しました。でも、結局のところ瞬間接着剤が一番よかったみたい…。

モノコック仮組んで、ボディ被せてみると、なんとも収まりが悪いんです。
ノーズがどうしても浮いてしまうのよね。
ノーズを合わせると、後部が浮いてしまうし。
ボディが反ってるのか?とも思ったんだけど、どうもボディとシャシーの長さが、微妙に合ってないっぽいです。
プラが縮んだとか…あるいは金型劣化?…んな訳ないか…。
ともかく、シャシーをコクピット直前で叩っ切って、ノコの厚み分だけ縮めました。
だいぶ収まり良くなったけど、それでもまだ浮く。
仕方ないんで、ボディ側を、コクピットの所に切れ目入れて、プラ板で楔入れて、少しだけ下向けさせました。
これでよーやく、ぴったりに。
そのモノコック。
シフトレバーさえなんとかすれば、合わせ目消してから塗装出来ると考えました。
で、どうしたかというと、シフトレバーの接着ダボに穴開けた真鍮パイプを渡しておいて、シフトレバーは後から接着できるようにしました。
ついでにシフトレバーも、真鍮線にハンダ盛って作り直してます。
サスペンションアームも後付けにしたいところだったけど、それはなにかとめんどくさそうだったので止め。

この頃のマクラーレンのポイントのひとつが、マルボロレッドですね。
TVで見てる限りは、どー見てもソリッドの赤だったけど、実車は蛍光レッドと。
初めは蛍光レッドということに違和感感じてたんだけど、色んな作例見るうちに、今度はソリッドの赤が違和感に。
蛍光色はクリアコートすると滲んでくるっていうのが定説だけど、今のクレオスのは対応されてるとか、なんとか。
それよりも評判の高い、アサヒペンの家庭用蛍光カラーをチョイスしました。
ここでとんでもない失敗を。
アサヒペンのカラーはスプレー缶です。
エアブラシで吹くために、塗料を抜き取りました。
で、何を思ったか、サフ吹き用のエアブラシで吹いてしまったんですよ。
普段、サフもエアブラシで吹いてるんだけど、洗浄が大変なんで、ひとつ専用のを設けてるんです。
それで吹いてしまった。
もぉ、黒い粉吹きまくりで。
慌てて塗装用で吹き直したけど、後の祭り。。
めでたく、シンナー風呂行きー。

この後、エアブラシの洗浄方法を調べてみました。
分解洗浄は定期的にやってるんだけど。。
結局のところ、うがいしても、取説通り分解洗浄しても、カップからノズルまでの経路は、なかなか洗浄されないみたいですねぇ。
…洗えてるのか?って不安には思ってたんだけど…。
ここを洗浄するには歯間ブラシがいいみたい。
早速買ってきて試しました。
そりゃもぉ、びっくりしたさ。
これでもかってくらい、塗料カスが出てきたーっ。何故かホコリまで溜まってるしーっ。
よくこんなので塗装してたな…。

で、エアブラシはキレイになったもんの、今度はホコリに悩まされる。
塗装ブースも含め、部屋はマメに掃除しないとね…。
あと、塗装時の衣服にも注意かも。
着古した綿のシャツなんか着てるとえらいことになりますねぇ…。
前回はタミヤデカールに悩まされ、今回はホコリに悩まされ…。

あと、謎の塗膜軟化現象に悩まされました。
蛍光部分はおろか、白塗装の所まで指紋が付く。
毎工程一週間は乾かしてるにも関わらずです。
ちなみに塗料は、蛍光レッドを除いて、サフから何から全部クレオス製です。
Original-Taileの時と同じ現象かなぁ…?もしそうなら、タミヤ製マスキングテープは無罪って事か…。
ちなみに、IMPREZAはなんとも無かったのよね。
Original-TaileとMP4/5Bで共通する事というと、ベースホワイトを使ったって事くらい。インプレッサには使ってないんで。
ベースホワイト使うと塗膜弱くなる…?古いだけかなぁ…。数年前に買ったのを使ったからか…??
なんとか研いで、若干嫌な予感しながらマスキングして、セミグロスブラック塗装。
…案の定、マスキングテープ剥がすとテープの跡だらけ~
しかたなく、クリア吹き直しました。
おかげでセミグロスブラック指示の所はグロスブラックになっちゃいました。
半艶クリア吹いてもよかったんだけど、またマスキングでトラぶるのがイヤだったので。
原因は不明だけど、とりあえず白塗装とクリアコートはフィニッシャーズに乗り換えようかと考えてたり。
いつでもどこでも買えるってことでクレオス愛用してたんだけど、ちょっと色々試すのもアリかな?と。

デカールはTABU DESIGNのカルトグラフ製です。
フロントのホンダマークがちょっと小さく、サイドのSHELLロゴは大きくと、若干「?」なところはあるんだけど、今回は「絶対タミヤデカールは使わねぇ!」と思っていたので、そのままとしました。
ま、そんなに気にならないし。
貼りやすさは抜群だけど、分厚いためか、ちょっと硬質で、油断するとシルバリングしまくり。
デカール貼る前に、表面をいかに平滑にするかが今後の課題です。

F1は初めて作ったんだけど、繊細なパーツが多いおかげで、神経使いますねぇ。
ボディカウルも薄い部分や脆い部分多いし。
実は結構破損させたんですよね。仮組んだ時とか、研ぎ出し中とか。
おかげでまたもや「とにかく完成させよう。」モードに切り替え。
いつになったら「キレイに完成させよう。」モードが実現できるのか…。
とはいえ、やっぱ、この頃のF1はシンプルでカッコええ~。
心残りは多いけど、作ってよかったっす。
でもやっぱり、ことらには箱車の方が性に合います。



今年はアイルトン・セナの15周忌。
あの事故の後、各雑誌が追悼特集を組んでて、何冊か買ったんだけど、封を切ることが出来ずにそのまま置いてたんです。
今回の製作にあたって「資料になれば」と、初めて封を切ったんだけど、やっぱ事故の瞬間の写真が多くて…。
当時の衝撃が蘇ってきて、なんか切なくなってしまいました。。
そして目当てのMP4/5Bの写真は1枚も無く。
そりゃ、その頃セナはウィリアムズだったし、マクラーレンはMP4/9走らせてたからなぁ。



今回のMP4/5B、完成したのが2009年05月01日。
ちょうどそれくらいで完成しそうだったんで、どうせならと狙ってみました。
塗膜トラぶった時は「間に合わん!」とかなり焦りましたが。
ちょうどあの日から15年後…。
合掌。

Mercedes-Benz CLK-GTR Team Original-Teile

2009-01-31 20:31:48 | クルマ・WRC・模型


CLK-GTR Sports Wear」と同時進行だったハズが、完成が半年以上遅れた「Mercedes-Benz AMG CLK-GTR Team Original-Taile」です。
途中、「IMPREZA Gr.N」に抜かされてるしなぁ…。
ただ、コイツに限っては、手を休めず、ずーっと作ってました。
何に時間取られたのか?
ひとえに「タミヤデカール」に尽きます。
いい加減にしろよと言いたくなるくらいね。

まぁ、こちらに非がない訳でもないけど。
(テクニックがない…という話は置いといて)
そもそも「クリアコート禁止」と、組み立て説明書には書いてあるしね。
でも、クリアコートしないと、数年で黄ばむわ、バリバリにはなるわ、ろくな事が無いのよね…。
で、打開策として「ふわっと、数回に分けて吹く」がある訳なんだけど…

見て分かる通り、そもそも「Original-Taile」のデカールは大変です。
しかも、エンジンデカールと白ラインデカールの2種類を貼らなきゃならない。
エンジンデカールがこれまたやっかいで、ものすごく透けるんですよ。
青色ボディの上に貼ったら、発色悪いのなんの。
どうすっかと思い悩んでたら、とあるサイト様で「淡いベース色の上に貼って、後から青を吹く」ということを実践されてて。
大変そうだったけど、渡りに船とばかりにマネしてみた訳です。
…いやぁ、ホンットに大変だったわ…

デカールそのものは貼りやすかったんです。
柔らかくて、よく馴染む。
ただ…柔らかすぎる。
水分を綿棒で押し出してたら、その綿棒に沿って、デカールがいくらでも伸びる。
「こんな所までデカール来ねーよっ」って所が何カ所も。。。
でも、そのおかげか、エンジンデカールはマークソフターもお湯も無しで貼れました。ちょっと驚き。
んで、デカール保護の目的でクリア2回吹いて、エンジンデカール部分をマスキング。
最初はデカールに合わせたテンプレート作って、それに沿ってマスキングテープをカットしてたんだけど、上記のように伸びてしまったんで、全然型が合いません。
仕方ないんで、テープをボディに貼って、直接カットしました。
精神修行してるような作業やったわ…。めちゃめちゃリスキーやし。。
ちなみにサイドゼッケンは、この時一緒にマスキングして白ヌキしました。
ここは隠れた難所。無理矢理貼るより塗装の方が楽で早いっす。

なんとかマスキング終えて、インディブルーを吹きました。
ひじょーにキレイな青で「ええ色やわ~♪」と、ほくそ笑んでたら、またまた罠が。
マスキング剥がすと、カラーの滲みは無かったもんの、シンナーがマスキングテープを透過したのか、エンジンデカール部分がシンナー吸ってボッコボコに。泣
考えてみるとおかしなことが…。
ことらはずっとタミヤのマスキングテープを使ってました。
エンジンデカールマスキングの最中に切らしてしまったんで、新しいの買ってきて再開。
マスキングは、新旧のテープ混在で行われた事になります。
…で、塗装して、シンナー吸ってボッコボコ。
投げ出したくなる気持ちをなんとか押さえて、冷静にボディ観察。
どーも、新しいテープ部分がボッコボコになってるっぽい。
おいおい…マスキングテープまで品質低下ですか、タミヤさん。。
ホントかどうか検証は必要だけど、とりあえずタミヤ製マスキングテープは今後使わない方向で。
リスク高過ぎ。
もっとも、タミヤ製とはいえ、3MのOEMらしいけど…。
でも、ホームセンターで買ってきた3Mのマスキングテープでは、こんな事にならなかったぞ。謎。



苦労はまだまだ続きます。

次は白ラインのデカール貼り。
相変わらず伸びすぎるデカールに悪戦苦闘しながら、何とか張り終え。
…これだけで、かなりの達成感でしたが…。
そしてクリアコート。デカールボッコボコ。
まぁ、1回目だし…
中研ぎしてクリアコート。デカールボッコボコ。
まぁ、タミヤデカールだし、シンナーに弱いし…
再び中研ぎしてクリアコート。デカールボッコボコ。
3回目なんだけどなぁ…まぁ、次くらいから大丈夫だろ…
再度中研ぎしてクリアコート。デカールボッコボコ。
おいおい、まだダメですか??これ以上クリア吹くと、モールド埋まる…
焦りながら中研ぎしてクリアコート。デカールボッコボコ。
いい加減にしろよー

シルバリングはさせなかったハズなんだけどねぇ…
回数重ねる度、ボッコボコ度合いは緩くなってはいたんだけど、結局5度目のクリアコートでも、シンナー吸ってボッコボコでした。
ちなみに、それぞれ乾燥期間は一週間設けてました。
結局モールドも埋まってしまったし…
どういうことだい。まったく…

…ちょっと頭冷やして、冷静になって考えてみました。

昔、缶スプレーで作ったインプレッサWRC達は、こんな現象起きなかったんですよ。
(デカール品質が変わったということは、今は考えないことにします)
で、ここ最近、塗料を薄めに希釈して吹く…ってのがお気に入りでした。平滑になりやすいんで。
薄めに希釈ってことは、それだけシンナー分が多いってことで。
しかも、たぶん、おかげで塗膜も薄かったハズ。
そこへ中研ぎをしてたもんだから、デカールはずっとシンナー吸いっぱなし…。
…ということではないかなぁ?と…。
シンナーに強いカルトグラフ製ならそんなに問題にならないんだけど、シンナーに弱すぎるタミヤデカールでは、これは大問題かと。
「クリアー濃い目・中研ぎ無し」で作らなきゃならないのかもしれません。タミヤデカールは。
今度それで作ってみて、検証してみようと思ってます。

で、ボッコボコになった表面なんだけど、なんとかコンパウンドで平滑に出来るかも?ってレベルではあったんで、がんばって研いでみました。
結果、キレイな面は出たんだけど…クリア層の下のデカールがボッコボコになってるんで、ツルツルなんだけど、光当てるとボッコボコって状態に…。
「Sports Wear」と同じく、万が一カルトグラフで再販されたらリベンジだ。。。
あるいは、タミヤデカール攻略法が確立できたらリベンジか…?

窓枠等、露出部分にセミグロスブラックを塗装する箇所があります。
最初の塗装時に塗り分けておいて、後から半艶クリア吹くつもりだったんだけど、またまたデカールトラぶるのが嫌だったんで、その箇所は粗目コンパウンドで研ぎっぱなしとしました。磨き傷が目立つんだけど、あまりのデカールトラブルで萎えたんで、完成優先に切換です。
ウィングも同様の処理としました。
このウィングも大変だった…あまりにボッコボコが酷くて、一度シンナー風呂行き。
再塗装してデカール貼って、仕上げの半艶クリア吹きは無しで、粗目研ぎっぱなし仕上げ。
ただ…このウィングは一番酷い状態に…。
コンパウンド掛けて1日経ったら、何故かデカールがシワシワ・ボッコボコに。
クリア吹いて1時間後に研ぎ出したみたいな状態です。
もはや、何が起こったか追求する気にもならない…。
とにかく完成させよう。。



遠目にはカッコイイんだけどねぇ…。しかも写真じゃ全然アラが写ってないし。
でも、なんか、かなり不満足な出来となってしまいました。
まぁ、色んな課題を与えてくれたってことで、これはこれで貴重な作品。
よく投げ出さずに完成させたなと、ちょっと感慨深かったり…。
タミヤデカールにはウレタンクリアがいいのかなぁ?と考えてる、今日この頃…


それにしても、CLK-GTRはDTM参戦車両だと、ずっと思ってたよ…。
GT選手権っていう、別のレースだったのね。
ちなみに、「Sports Wear」は97年、「Original-Taile」は98年の参戦だそうで。
1年経ってる分、色々仕様変更もあるようです。
箱絵見てるだけでも、ドライバー側のルームミラーの下に導風パイプ付いてるし。
他にも、リップスポイラーが巨大化してるらしいです。
資料見当たらなかったんで、無視したけどね。

IMPREZA WRX Gr.N 02 AUSTRALIA

2009-01-19 00:30:00 | クルマ・WRC・模型


スバルWRC撤退」に合わせた訳じゃないんだけど、期せずしてSUBARUです。インプレッサです。
でもWRカーじゃなく、Gr.N。
新井選手が'02年のオーストラリアで駆ったマシン「IMPREZA WRX Gr.N '02 AUSTRALIA」です。
これ、実に6年越しで完成させたんですよ。
こつこつ6年間作り続けた訳ではありません。実質は5ヶ月くらいかな…?
カラーリングが面白いということで、ST27からデカール発売されてすぐに作り出したんです。
当時はエアブラシ使わず缶スプレーで塗装してたんだけど、あまりに塗膜が分厚くなりすぎてモールド埋まってしまってモチベーション下がり、そのうち仕事が忙しくなり、デートに忙しくなり、結婚して~、って感じで、研ぎ出し途中で放置されたのでした。
一時は完成諦めたんだけど、「艶消しクリアを研ぎ出せるか?」というおバカな実験に引っ張り出したのをきっかけに「やっぱ、カラーリング面白いなー。完成させないともったいないなー。」ということで、シンナー風呂→再塗装で、完成させたのです。
ちなみに、艶消しクリアの研ぎ出しは、見るも無惨な結果と相成りました。
艶消しクリアは白濁してるので、研ぎ出し以前の問題です。真似しないように。

車体は、GD丸目型公道バージョンに、GD型WRカーのシャシーを組み合わせてます。
おかげでステアリングも切れるー。
シャシーは意外とすんなりはまるんだけど、WRカーはトレッドが広いんで、そのままではタイヤがはみ出てしまいます。
これを簡単に解消するにはどうするか。
ブレーキディスクのパーツを抜けば、ぴったりなんですよねー。
どうせ、ほとんどディスクの見えないホイールだし。
もうひとつこの作品の欠点を言うと、そのホイールが実車とは違うんです。
新井選手はSPEEDLINEのホイールを使ってたんだけど、今回はWRカーのホイールであるO・Zの物をそのまま使ってます。
よく似たホイールだしね。
ホイールの改造は大変だしね。
言わなきゃ気付くまい。
代わりに、ヘッドライトは実車を再現しました。
WRXで装着されてるHID型でなく、ワゴンに装着されてるバルブタイプの物が使われてるんですよね。
これは、おそらくは大径バルブを使用するためだと思われます。
インプレッサが丸目にモデルチェンジした時に、プロドライブが一番文句言ったのが「デカイバルブが使えん!」だったとか。
そう言ってたくせに、小径四つ目に収まったってのが解せないんだけど…。
ちなみに、ライト基部の、反射率上げるための格子模様は省略しました。
再現したかったけど、それやると、途中で嫌になって完成しなくなりそうだったので…。

今回使ったST27製デカールはカルトグラフ製。
最近タミヤデカールに泣かされまくってるんで、神懸かりなくらい貼りやすく感じましたよ。
ホント、よく馴染むし、マークソフターに強いし、シンナーにも負けないし。
ただ、ルーフベンチレーター上のSUMMYマークが抜け落ちてるんですよねぇ。
ST27らしいというか、なんというか…。
ここは2002型WRカーのデカールを流用してます。
強くて貼りやすいカルトデカールだけど、その代わりに分厚いのがやっかいでした。
中研ぎしながら研ぎ出していったんだけど、なかなか段差が消えない。
結局、中研ぎ4回、仕上げ研ぎ1回で、よーやくキレイな面が出せました。
思ったほど塗膜分厚くならなかったんで、まぁ満足。
でも、クリアパーツはかなり擦り合わせなきゃならなかったけどね…。



ボンネットピンと、トランクのスプリングフックは、さかつう製を使うつもりでした。
ところが、どうも生産止めたっぽい。ボンネットピンは原型紛失したなんて話もあったねぇ。
その後再販されたから、安定供給されると思ったんだけど…。
だったら自作しかないです。
前々から挑戦してみたかったんで、ちょうどいい機会。
それに丸目GD型は、ボンピンを少し曲げないと、ボディに馴染みません。
じゃあ、モデラーズ製のエッチングは?と思うんだけど、ピン部分もエッチングのため、ちょっと立体感に欠けるんですよね。
おまけに組みにくい。何回折ったことか…。
というわけで、ベース部分を使いつつ、ピンは洋白線なんかで自作することにしました。
0.23mmニクロム線を適当な棒に巻き付けて輪っか作って、0.3mm洋白線の先を潰して、そこに輪っか巻き付け、0.6mmアルミパイプに0.3mmの穴開けて、洋白線通して、ベースに組み付けて完成。
思った以上にイイ感じになりました。
作ってる最中は、あまりに細かくて目が痛くなりましたが…。
パーツ組み合わせて作ってるだけに、一体成形のさかつう製よりもいいかも?と自画自賛。
これを今後のスタンダードにしようと思ったら…、なんと、モデラーズが倒産。
再販は望めなくなって、市場の在庫が消えたらおしまいって事態に…。
焦って店頭在庫探しまくって、なんとか今後の製作予定分の数量は確保。
不況のあおりというよりも、そもそも模型人口が減ってるから、そのせいでしょうかねぇ?
困るなぁ。エッチングも自作出来るようにならなきゃならんのかなぁ…。
とりあえず、ウェーブが引き継いでくれればいいんだけど…。

スプリングフックは、0.3mm洋白線でフック部分の形作って、そこにハンダ盛り。
ダイヤモンドヤスリで形整えて、0.23mmニクロム線巻き付け。
受け側は、潰した洋白線です。
受け側のベース部分をアルミテープで再現しようと思ったんだけど、イマイチだったんでオミット。
ここは考察の余地有りですねー。

アンテナはM&Aの基部に、0.3mmステンレス線と、極細リード線の皮膜。
この皮膜を使うってこと知るまでは「アンテナの先端どうやって作るんだ??」と、謎に思ってました。
色んな方法があるもんだ。
基部は、アンテナセット1-Bの基部。
きっと実車と形違うだろうけど、今回は気にしません。
M&A miniatures-Rも、すっかりラリーモデルから手を引いたみたいで…。
アンテナセット重宝してるのになぁ…。不足分は、手持ちのを原型にして複製ですかねぇ…。
まぁ、新キットも発売されないし、そもそもラリー関連は売り上げ悪いってウワサだったし。
寒い時代だと思わんか…。




ともあれ、6年前には、ボンピンやスプリングフックの自作なんて考えもしなかったんで、ことらの中では非常に面白い作品となりました。
金属素材って便利だなぁ。もっとうまく活用できるようにならんとなぁ。と、思ってる今日この頃です。
しかしまぁ、いざ完成すると「なんでやる気無くしたんだろ?」って思うくらいカッコイイなと。
おかげで、またインプレッサ作りたくなってきたぞ。
とりあえず、WRC2006をトランスキット無しで作れないかと画策中。
造形は出来ると思うのよね。
問題はデカール…。RENAISSANCEのスペアデカール手に入らんかなぁ。。


それにしても、今年のWRCはどうなるんだろうねぇ?
日本メーカー居なくなったし、追っかける理由も無くなったなぁ…と、熱冷め気味なのでした。。
とりあえずSUBARUさん、去年「BOXER SOUND」発刊しなかったんだから、代わりに19年間の活動記録みたいの発行してください。

スバルWRC撤退

2008-12-22 21:53:58 | クルマ・WRC・模型


ついにスバルがWRC撤退の決断を下してしまいました。
残念だけど、個人的には「あら、そう。」と、ちと冷めた見方してます。
どちらかというと、スズキの撤退の方が驚いたな~。
「SX4 WRC」は1年戦っただけだもん。
「早っ!」ってなもんです。
スバルについては、今回の撤退発表よりも、「インプレッサがハッチバックになった。」ってことの方がショックでした。
自分が乗っていた事もあって「GC型が一番カッコイイ。」と思ってることらには、あのスタイルはショックでかすぎです。
おかげで、今年のWRCにもあまり興味持てなかったし。
どのみちSUBARUダメポだったし。
なんか、非常に冷静に、撤退を受け止めてしまいました。

撤退会見では「世界的な経済の後退」を理由にしてたけど、本音はそこじゃないように思うんですよね。
…もちろん、不況は理由のひとつではあるだろうけど…。
そもそも、それほど大きくない自動車メーカーであるスバルが、19年もの間WRCで活動してきた事自体が奇跡のように思うし。
色々な複合的要因なんだろうけど、そのうち大きなウェイト占めたのが「3年間未勝利」じゃないかと。
期待された「IMPREZA WRC2008」も、結局シトロエン・フォードと同じパフォーマンスは発揮できなかったし。
これが、常に優勝争いに絡んで、結果出してたら、いくら不況とはいえ参戦は継続してたと思うんですよねー。
これまでも不況はあったけど、それでもずっと参戦してたんだし。
先日F1撤退を発表したホンダですら、1勝はしてたんだもん。
3年もの間勝ち星無しってのは~、ねぇ。
「いつ撤退しても不思議じゃないな。」と思っていました。実は。

もうひとつの理由が2010年からのWRカー規定じゃないかと。
これまでWRカーのベース車両はGr.Nマシンだったのが、2010年からはS2000マシンをベース車両とすると決まったんですよね。
このS2000、言ってしまえば自然吸気のWRカーなんだけど、カテゴリーはGr.N。
でも大幅に改造した準ラリーカーなので、Gr.Nマシンよりも、パフォーマンスは上らしい。
で、これまでGr.Nでメインだったスバル・ミツビシは、このS2000マシンを持ってないんですね。
「WRカーからターボ外せばいいじゃないか。」って思うけど、S2000マシンの販売台数なんかがあって、事はそう単純にはいかないみたい。
しかもFIAの要求は「S2000にボルトオンキットを取り付けるだけでWRカーになる。」というもの。
逆に言うと、キットを外せば、簡単にS2000になるという…。
そんなクルマの新規開発する余裕は、恐らく無いだろねぇ…。
一応、FIAはGr.Nの継続参戦を認めてるらしいけど、パフォーマンスに劣るクルマでどれだけ参戦する人が居るやら。
スバル・ミツビシは、FIAに締め出されたと言っても過言じゃないかも?

これらの要因があったところに、昨今の経済不況。
今が一番撤退しやすい時期よね。
WRCの1チームあたりの年間費用は、およそ50億とか。
F1は500億らしいから、それに比べれば1/10だけど、それでもメーカーにとっては相当な負担だろうねぇ…。
それに、今年のスバルはフォードよりも予算使ってたらしくて。
それでもフォードに追い付けなかった。「アホらし。やめちまえ。」と、あちこちから言われたとしても不思議じゃない…。

こうなると心配なのはドライバー達。
ペターもアトキンソンも我慢して走ってたのにねぇ。
もう一度、ペターが表彰台で弾ける姿を見たかったなぁ…。
アトキンソンはペター脅かすくらい速くなってきてたし、1-2フィニッシュが近いうちに見れるか?と、少し期待してたんだけど…。
スズキ、スバルと撤退していって、どんどんシートが無くなって、ドライバー達があぶれてきて。
ペターはもしかしたらフォード?…って考えたんだけど、今回の流れを受けてフォードも撤退しかねないよなぁ…。
ビッグ3はモータースポーツどころじゃないだろう…ホント。
なんて考えてたら、フォードが2009年の参戦継続をあらためて表明。
うーむ。どうなるんだろう…。
にしても、ガルデマイスターはホント、クルマに恵まれないなぁ。。



プレスリリースによると、スバルは、どのみち2009年末には撤退する予定だったみたいです。
やはりS2000かなぁ…。
なにするんですかFIA。

Mercedes-Benz CLK-GTR Team CLK SportsWear

2008-07-02 21:48:58 | クルマ・WRC・模型


前回のストラトス同様、これまた1年以上掛けて完成させました
「Mercedes-Benz AMG CLK-GTR Team CLK SportsWear」
です。
大改造したため1年掛かった…なんてことは微塵もありません。
まったくの素組です。
時間掛かった要因は~というと、半年くらい放置したのが大きいか?
あとは、とにかくシャシーの塗り分けがめんどくさかったのと、デカールがとてつもなくやっかいだったことですね。
フロントのおねーちゃんデカールは3回失敗しました。投げ出す寸前だったよ…。

このクルマ、実は、当初は全く興味なかったんです。
Cカーみたいなフォルムにベンツのグリルというのが、めちゃめちゃ違和感で。
ことらの中では「変態ベンツ」と名付けていました。
が、数年経って「再販」ってなって、「やっぱ、このマーキングは面白い。」と。
模型映えしそうだし、軽くサクッと作るか~と思って作り始めたんです。
もちろん、今は「カッコいい」と思ってますよ~。

いざ作り始めると…全然サクッとはいかない。
シャシー関連の塗り分けにちょっと閉口。
でも、がんばって塗り分けて、シャシー組み上がった時は、ちょっと感動しましたが。
素組みだけど結構見栄えします。さすが”当時の”タミヤだねぇ~。



ボディはエンジンカウルが外せるようになってるんだけど、いかにも「外れます!」となるのが嫌だったんで固定しました。
チリも面もバッチリ合わせられる技術があれば、フルオープンに挑戦したいところだけど…でも、きっと完成しなくなるな。

タミヤのキットはパーツの合い良い方だけど、まだまだバンダイには及ばないな~と思います。
ガンプラのパーツの合いは驚異的よね。
バンダイがカーモデル作ってくれたらなぁ…と思う、今日この頃。
ルーフベンチレーターや、フロントタイヤ後ろのダクト、リヤカウル下面は接着しなきゃならないんだけど、結構隙間が出来るんですよ。きっちり擦り合わせると、モールドが合わないとかね。
モールドのつながり重視で組んで、隙間はプラ板の細切り等で埋めました。

で、表面処理して、塗装して、いざデカール。
…なんというか、めちゃめちゃ脆い。台紙からずらしただけで割れる。
購入したキットは、再販前の品。
「劣化してるのか?」と思ったんだけど、カスタマーで買ったデカールも、すぐに「パリッ」と。
こういったフルカラーデカールはこんなもんなのかねぇ?
脆くて固くて、その上ソフターには弱い。(ちなみに糊も弱い。後で浮きまくりで泣かされました)
お湯は温度が下がると効果無くなる。
必死こいてるうちにデカールが粉々に。
どうしろと??
あれこれ悩んで、「台紙からずらす前に柔らかくしてしまえ。」と思いつきました。
最初から熱めのお湯に漬けたらいいじゃないかと。
すると今度はシワシワに…。
お湯やらマークソフターやら総動員でシワ伸ばして、やっと貼ることが出来ました。これが3回目の時。
ところが…デカールの色が気に入らない。
このおねーちゃんデカール、発売時期で色合いが違うみたいです。
初版はグレーっぽい。次はちょっと濃いグリーン。その次は薄いグリーン。今度のは結構濃いグリーン。
手に入れたのは薄いグリーンだったんだけど、カスタマーのは結構濃いグリーン。
やっとこさ貼れたもんの、どーにも納得出来なかったのです。濃すぎて絵が潰れてるしなぁ…。
仕方ないんで中古屋さん探して見付けたのが”ちょっと濃いグリーン”。
薄いグリーンが一番気に入ってたんだけど、おしゃかにしてしまったし、結構濃いグリーンよりかは全然ましということで、もう1回がんばって貼ってみました。
ホント、このデカールには泣かされたわ…。完成あきらめて放置しようかと思ったもんな…。
他の方の製作記読んでると、貼りやすいデカールの時もあったみたい。初版がそうなのかな?
なんとか納得出来たけど、もしカルトグラフで再販されたら即リベンジです。それ以外では、もう2度と貼りたくない…。

相当苦労したけど、その甲斐はあったなと思ってます。
なかなかカッコええやないか。
しかし、デカールは何とかして欲しいなぁ。色とか品質とか。
今のタミヤは「そんなの知ったこっちゃねぇ。」だろうけど。



…これは痛車じゃないよね?


新旧問わず、DTMのクルマってのは面白いのが多いねー。
マーキングもカラフルで。
レッドブルのアウディがキット化されたら面白かったろうに。
WRCの方は、キットは出ないわ、マーキングは面白くないわで。。
206WRCデビュー時の、白地にブルーライオンみたいなのしてくれないかねぇ?
今年のC4とフォーカスはなかなか面白いけども。
IMPREZA WRC2008は…地味ななぁ…横のデカイ「SUBARU」もなぁ…
プライベーターの方が凝ってるぞ…。

LANCIA STRATOS HF 1975 SAFARI

2007-12-26 00:05:14 | クルマ・WRC・模型


1年以上の製作期間を経て、よーやく完成したストラトスです。
ハセガワからストラトスが発売されて以来いつかは作ろうと思いつつ、最初に完成したのが、最後発の'75 SAFARI。
サファリ装備のラリーカーって好きなんですよ。
普通のラリーカーでは搭載しない装備が満載。
アニマルガードやシュノーケル、むき出しのスペアタイヤ等々が、無骨でとてもカッコいい~。
…もっとも、近年はそういうサファリ装備がみんな内蔵されるようになっていきましたが…。
それよりなにより、サファリがカレンダー落ちして、こういった無骨なクルマ自体見る機会が激減したわけだけど…。


ストラトスのサファリ装備は'77と'75がキット化されてるんだけど、実は'77のルーフにスペアタイヤ載せてるのは、あまり好きじゃありません。
見た目にはリヤカウルに載せてる方がカッコイイ。
実用的には、タイヤの重みでリヤカウルが吹っ飛んでしまうので、このスタイルは1回しか採用されなかったそうなんだけども。。



ハセガワ・ストラトスの製作記事は、ちょっと調べればたくさん出てくるので、今更書かなくてもいいかなと。
あまりにボディはめにくいから、シャシーの両端切るってのもあちこちで実践されてたしね。
逆に、他の方が指摘されてなくて、ことらが気付いた改善点は3点。
・リトラクタブルライトが後ろ過ぎ。
・ウィンドウが凹みすぎ。おかげでAピラーがスカスカ。
・ルーフスポイラーが直線的すぎ。

リトラクタブルライトに関しては、ハセガワがストラトスを発表したときから変に思ってたんです。
なーんか実車のイメージと違う。キットの方はエラの出たカエルみたい。
実車の写真とキットの写真を見比べて見比べて、はっと気付いたのが「ライトが後ろ過ぎ?」でした。試しにフォトショップで画像加工したら、実車のイメージに近くなったんです。
結局1.5mm前に移動させました。

ウィンドウに関しては、ハセガワのクルマキット全てに言えますね。
ピラーの避けをウィンドウパーツに設けてくれないから、必然的にウィンドウが凹む。ストラトスは特にピラーとウィンドウが合ってない。
Aピラーとウィンドウに隙間出来てるし…。
で、ウィンドウばらして、窓枠に合わせて削って、ボディのラインと馴染むようにしました。

ルーフスポイラー、「腰高だ。」という記事はよく見かけるんだけど、実車見てても、高さはあんなもんじゃないかと思います。
問題は高さじゃなくて、プラ版折り曲げただけのようなやる気のない形状してること。
上面はルーフと同様に丸みがあって、断面は翼断面。
サイドの形状もキットとは全く違います。
でも、この改造は大変。裏打ちしなきゃならないし、薄くなるから強度落ちるし…。

その他、ルーバー薄くするとか、ボンピン換えるとか、給油口違うぞとか、キルスイッチ、ワイパー、挙げ句の果てにナンバープレートがデカールとまったく形状違うとか…とにかく一杯手を入れましたねぇ。
ほとんど目立たんが。。


なんで完成するのに1年以上かかったって、上記のような事をしてたこともあったんだけど、あまりに細かいパーツが多くて、それでモチベーション下がってしまったんですよ。
半年近く放置してたなぁ…
でも、零戦完成させたら一気にモチベーション戻りまして。
とにかく完成目指して作り上げました。
細かい失敗も、完成してしまえば気にならんもんです。



よく完成したなぁ~と、感慨にふけってます~。



…それにしても、SWRTの低迷はいつまで続くんだろうねぇ。
現状だと、たとえIMPREZA WRC 2008が出てきても、あまり好転しない気がする…。
ペターとアトキンソンが不憫ななぁ。。
新しいWRカーのキットも発売されないし、山海堂は倒産、RALLY-X廃刊。
コリン・マクレー死去と、なんだかいいニュースが無いですねぇ。
新井選手の2度目のチャンピオンが、せめてもの救いかなぁ。
おかげで最近は過去のラリ車とか、他の箱車にばかり目が行ってます~。