
今までの完成品をズラッと並べた時に、ひとつ気になったことがありました。
…暖色が少ない…
青が圧倒的に多くて、次が白。先日やっと赤いクルマを1台。
黄色が欲しいと思い、グランツーリスモ2で走らせまくった PENNZOIL NISMO GT-R を思い出したのでした。
ただ、この時のが'98か'99かは分かりません。
キットは'99。まぁ、黄色いGT-Rって事でヨシとするかと。
パッケージ開けると、ボディのきれいな成形色が目に飛び込んできます。
ホント、きれいなレモンイエロー。
でも、実車は普通の黄色。しかもパールだそうで。
何でこんな成形色なんでしょ??
この成形色と、よく見掛けるSX-4やスイフトのレモンイエローを見てて、ある考えが浮かんだんだけど、それは後述。
この金型ってだいぶ酷使したんでしょうか?
テール周りが結構ヤレてるんですよね。
パーティングラインもかなり段差になってるし。
フロントバンパーの接合部も、エッジが丸まってて、おかげで干渉してたりとか。
今回は楽するつもりで、出来るだけパテは使わないつもりだったんだけど、結局この辺りはポリパテだらけとなりました。
あと、設計ミスと思われる所が何カ所も。
1.ワイパー基部がフロントウィンドウと一体になってるんだけど、このワイパー基部の左右がボディに干渉します。
おかげでウィンドウがピタリと収まりません。削る範囲が最小限になるよう注意しながらヤスリ掛けしました。
2.ダッシュボードとロールケージが合っていません。
そのまま取り付けると、ダッシュボード右側が若干後退してしまいます。
これは、ロールケージ側の取り付けダボ?を削って調整。
3.ダッシュボードとステアリングコラム取り付けの切り欠きが、形が合っていません。
干渉するので、仮組みしながら調整。
4.リヤバルクヘッドおよび、ドアパネルの後部がボディに干渉。
ボディとシャシーの組み付け後、ボディがサイドステップから浮いてしまいます。
バルクヘッド上面の両端と、ドアパネル後部を擦り合わせて、ボディと合わせましょう。
…でも、まだ他にも要因ありそうな…結局ボディの浮きは防げなかったので…
5.左ドアパネル、ロールケージとの組み合わせがおかしい。
おかげでシャシーときっちり密着しません。
ロールケージ側のダボを切り飛ばして、ドアパネルのロールケージと組み合わせる部分を削って広げて調整しましょう。
そして、組み立て順序にも問題が。
説明書通りに組み立てると、傷を覚悟でマフラーを無理矢理組み付けるはめになります。
ここは、エンジンブロックを全く組み立てずにシャシーに接着。
次にマフラー接着して、それからサスペンション組み立てると、素直に組み上がります。
ショックアブソーバーが接着しにくくなるのが難点ですが。
それでも、マフラーを無理矢理組み付けるよりは楽なハズ。
さらに塗装にも。
ボディは黄色と黒に塗り分けなきゃなりません。
黒部分の幅を11mmと指示されているんだけど、11mmではちょっと太いです。
これでいくと、サイドの「PENNZOIL」ロゴの位置が上になりすぎてしまう。
で、10mmで塗ったんだけど…これだと細かったようです。
今度は「ブリジストン」ロゴが、ギリギリ収まるか収まらないかくらいになってしまう。
間を取って10.5mmが正解かも…。
あと、実車ではホイールナットが、右は赤、左は青に塗り分けられてるんだけど、この指示が抜けてます。
ソリッドじゃなく、メタリックカラーなので注意。
もっと言うと、クォーターウィンドウとリアウィンドウはクリアブラウンです。
ついでに、リヤウィングの支柱の塗り分け。パッケージアートの塗り分けが正しいようです。
さらにさらに、ホイールに貼るNISMOのデカール。
位置の指定間違えてます。パッケージアートが正しいようです。
あと、ボンネットのPENNZOILロゴ。
エアアウトレットに合わせた切り欠きがあるんだけど、"Z"側がまったく合ってません。
…なんとも、タミヤらしからぬミスが続発で。
センターコンソールがのっぺらぼうなのも、なんともなぁ…。

鬼門のタミヤデカール。今回はその攻略も兼ねています。
まずはビッタリと貼る事に重点置きました。とにかくシルバリングを起こさない。気泡を残さない。この2点は最重要課題。
…が、それ以前の段階でえらいことに。。
デカール貼り付けの際、取説には「ぬるま湯に浸けて~」となってますが、いつも横着して水で行ってます。
今回もそうすると…水に浸すと台紙が丸まりますよね。で、それがまた真っ直ぐに戻っていくんだけど、戻る時にデカールが割れまくり。
あわててぬるま湯用意したんだけど、今度は戻る時の割れは無いものの、台紙からずらす時にやっぱり割れる。
うまくずらせても、ボディに馴染ませる時に割れる。
CLK-GTR Sports Wear の悪夢再び…。
まぁ、今回はそれほど複雑な形状のデカールではないんで、なんとか繋ぎ合わせる事が出来ました。
しっかし、この割れはどう対策したらいいんだろう…いくら慎重にやっても割れるんだもんなぁ。。
リキッドデカールフィルム塗ればいいんだろか??
ともあれ、ここからがデカール密着の本番。
位置合わせしたら、綿棒で出来るだけ水を抜きます。
あまりしつこくやると、ニスが剥げるとフィニッシャーズHPにあったけど、ホンマかいな?
水が抜けたらマークソフター塗りたくり。
…ソフターに弱いタミヤデカールだけど、分かってて使っています。結構危険だけども。。
いくら水を抜いても、大抵この段階で浮いてきます。もしくはシワくちゃに。
余分なソフターをティッシュや綿棒で吸い取って、シワくちゃのまましばらく放置。(10分くらい?)
大抵はシワが伸びてきれいな面になるんだけど、大きなシワなんかは残ってしまうんで、再びソフター塗って、慎重に綿棒で押さえます。
触るとヤバそうな時は、そのままもうしばらく放置。場合によっては一晩放置。
これでほとんどは密着するんだけど、デカールを照明に照らしてシルバリングの確認。
白浮きしてる所はシルバリング起こしてるんで、ソフター塗って、針やアートナイフで突いて、中にソフターを染み込ませます。
この工程で、大体デカールの密着は出来るかと。
めちゃめちゃ手間掛かりますが…。
話が前後しますが、塗料はサフを除いて、全てフィニッシャーズで揃えました。
HPにクリア掛けまで含めて解説されてるんで、それに従おうという算段です。
ちなみにカラーは、ピュアイエローの上にシルバーパールリキッドを重ねました。
混ぜるか、上から吹くか迷ったんだけど、結局上から吹きました。
で、クリア掛け。
初めは5倍希釈のなじみ吹き。
遠目から2回。
3回目はちょっと多めに吹き付け。
一晩乾燥後、次は3倍希釈で吹き付け。
1回吹いて一週間放置。
今回は何の問題も発生しませんでした。
ようやく、タミヤデカール攻略が見えてきたかな??
乾きの早いフィニッシャーズ使うのが前提だけども。
ただ、同じタミヤデカールでも色々あるんで、一概にこの方法が正解とは言えないと思ってます。
大判デカールをどうやって密着させるかが課題かな?
インプレッサの六連星とか、CLK-GTRのおねーちゃんとか。
ボンピンは自作です。
0.3mmの洋白線を曲げて、0.6mmアルミパイプに通して、ベースはモデラーズのボンピンセットから拝借。
立体感有ってイイ感じ。

今回は色々遊んでみました。
成形色や、スイフトなんかのイエロー見てて浮かんだのが「蛍光イエローにすると面白いんでは?」でした。
で、実行。
写真ではそうでもないけど、実物はとっても目が痛いです。
使ったカラーはアサヒペンの蛍光イエロー。
発色良くて、ちょっと蛍光色にハマり気味。
蛍光ブルーでインプレッサ作ろうかと考えたんだけど、蛍光ブルーってなかなか無いんですね。
ガイアカラーであったから試してみたんだけど、思てたんと違うーっ。
調べてみたら、蛍光ブルーの原料って高価で採算合わないと、なんかの記事に…。
そのうち技術が進歩して、世に蛍光ブルーの塗料が溢れること祈ります。。

今回は、製作に入る前にパチ組で1台作ってみました。
シャシーの組み方に若干不安覚えたのと、デカール貼りのリハーサルしたかったので。
組み上げたの見てると…レモンイエローもカッコイイんですよね。
という訳で、今度はレモンイエローに塗装。
やっぱ塗装した方がキレイっすね~。

と、3台も製作したのでした。
たまにはこういうお遊びもいいよね~。
蛍光色で作れたら面白いよなーと考えているのが、蛍光色のアリタリア・ストライプを纏ったストラトス。
でも、ストライプはがんばってマスキングするとしても、文字はどうすりゃいいんだい。
自作テンプレート作るとか…きっと企画倒れだな…。
