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鍼灸学会

2006年05月28日 | 臨床
本日、全日本鍼灸学会の埼玉支部主催の勉強会に行ってまいりました。

本日の講習。

癌と免疫
鍼灸臨床と自律神経最前線

です。
講演その1
癌ってのは、最近の代替医療の大きなテーマになっているように思います。
某薬品会社の研究所の主査の方を講師にお招きしての講演。
漢方薬と癌とのかかわり方についてお話される。
流石に漢方薬で癌が治るとは言っておりませんでしたよ。
某キノコにはそんな効果はありませんよ。とは言っていませんでしたが、きっと無いでしょう。。。
腫瘍の場合、現代医学をファーストチョイスしつつ、漢方薬を併用する事で、副作用の軽減や術前術後の経過が良いとが研究されているようです。
去年の学会で講演された、防衛医大の先生も同じように現代医学と鍼を組み合わせることで回復が良い事や、抗がん剤の副作用の軽減、抗がん剤の効き目の向上が見込めると言っていた事を思い出す。
漢方薬の場合、成分を化学式にしてしまえば何で効果が出るのかを突き止めることは可能だ。
しかし、鍼の場合それは難しいと思う。防衛医大の先生曰く、今は現象として起こる事を認識すればよい。データ量を増やせば後の人が解明してくれる。と言っていた。
今流行のエビデンス(根拠ある治療)にはならないかもしれないが、後々なるかもしれないという事でしょうね。
知識はあっても薬の処方が出来ない我々鍼灸師には為にはなるが、使えない漢方薬の講演でした。

講演その2
生理学のお話です。
今回面白かったのは、鍼の深さと効果の違い。
例えば、鍼治療で血圧が下がるんだけど、それは鍼を筋層まで入れた場合の話。
皮膚、皮下組織までだと、逆に上がる。
あるいは、刺激量(強弱や電気の強さ)で効果の違いが出たりね。
要は、神経には6種類あってAα、AΒ、Aγ、Aδ、B、Cとあるんだけど(他の分け方もある)、それぞれ、活動電位を起こす電位に差がある訳で、どの神経にアプローチするかで刺激量が変わる。
まぁ、B繊維に直接アプローチするのは無理ですが。。。
そんなお話をしていただきました。
なかなか神経も面白い。
ましてや反射中枢を考えると治療の幅が広がる気がする。

実は学会の認定指定講習だったんです。2単位もらえます。
今まで、学会の認定鍼灸師の制度にまったく興味がなかったんですが、今回単位を出してみました。
と言うのも、日曜日が素直に休めそうなので、この様な認定講習に定期的に参加出来そうな感じでして。。。
一般の人にまったく知られていないこの制度に疑問符はありますが、まぁ、自分の治療院を持ったら、ハッタリに入り口にでも張っておけば良いかなと思っていますよ。
でも、5年間で80単位取得する上、テストがあるのでなかなかハードルが高い。
にもかかわらず、まったく世間に知られていない。
世間に知られなくては、まったく制度の意味が無い。
それに、全日本鍼灸学会だけが学術団体ではないので、なかなか業界全体で認定制度を実行するのは難しい。

うーん……
とても、エロでヘンタイが書いた文章とは思えないなぁ~。。。
イガイトドリョクカに目を向けて。。。


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