先月バイトに行っているとき、私とほぼ同年代かと思われるKさんが「ダブルチェックお願いできますか?」と訊いてきました。
封筒に他人の書類が入っているか確認するものかと思ったのですが、そうではなく、FAXをちゃんと送信したかどうかの確認で、コピー機FAXを送信する際、
電話番号を間違わないために横で見ている、というお役目でした。
別の職員さんはFAX送信したあと、ちゃんと届いたかという確認の電話を入れていました。石橋を叩いて渡る感じですが、間違いないですよね。
そんなことを改めて思ったのは、昨日の午後、うちのFAXつき固定電話にかかってきた間違いFAXのせい。
寒さを我慢しながらパソコンを使っていたところ、デスクにある電話のディスプレイに着信を知らせるメッセージが現れました。
表示された電話番号は未知のものでしたが、FAX受信中となったので受信が終わったら確認しようとそのまま放置していました。
我が家では受信が終わってからおもむろに印刷するようにしています。しょうもないFAXのときもままあるので。
が、なかなか受信中状態が終わりません。
いったい何枚送っているんだろう?と訝しく思いつつ時々様子を見ていましたが、「FAXを受信しました」というアナウンスが聞こえたのはおよそ30分ほど後。
しかもディスプレイには「データがいっぱいで全部受信できなかった」という内容の表示が。えっ!?と思ってFAXを確認すると、なんと42ページ!
印刷する前にディスプレイで確認出来るのですが、どうやら某法律事務所宛に送るつもりだったFAXのようで、そのFAX番号はうちの局番の一部が入れ違った
番号だったんです。押し間違いだな、これ。知らないところからの、しかも大量のデータは邪魔なので即座に消去。
私みたいにそそっかしい奴だな、と思っていたら、再度同じ番号からFAXが送られそうになったので、慌てて受信を中止。やれやれ、しょうもないと思って
いるとまたまたかかってきた!!いい加減にしてよっ!と思って受話器をとったところで、ピーッという信号音しか聞こえないし。
そして三度、いや四度めがかかってきたので、もう一度様子見をしたら、今度は比較的短時間で終わりました。送信元がどこかはわからないままでしたが、
そのあとはかかってきません。多分ちゃんと送信したつもりでいるんでしょうね。
人間とは過ちを犯す生き物ですが、それを未然に防ぐことも出来るはず。
実は私、若い頃は思いあがっていたので、自分は滅多に間違えないと思っていたんです。今から思うとなんという未熟者だと恥ずかしい限りですが、今では
歳のせいもあってより間違えやすくなっていることを充分自覚しているので、以前よりは慎重にことを進めるようになってはきました。完璧ではないですけどね。
相方の仕事で、何通か同時に請求書を送るようなときも、一筆箋にひと言添えて送っていますが、封筒、請求書、添え書きが間違えないように工夫しています。
なのに、いざ封をした後になって、間違っていないかひどく心配になったりします。これやっぱりひとりでやっているからこそ、でしょうね。
うちにもダブルチェックをしてくれる人が欲しい。相方はこういうことは全くしてくれないんです。
あ、でも。彼は家を出るときなど、ガスや電気などのチェックはしつこいほどしてくれます。家の施錠などは本当にしつこくて、例えば彼が車に乗っていて
私が施錠するときなど、わざわざ降りてきて戸が開かないか確認する。車の中から見ていても、ですよ。ちょっとくどくない?
でもそういう相方がいるので、一緒に出かけるときは戸締りに関しては不安はありません。先月みたいに私が後から家を出るときはちょっと危ないかもしれない?
ここでまた思い出したのが、以前読んだ「江戸しぐさ」の本に載っていた後見ぐせという言葉。席を立ったときやトイレで用を足したりしたとき、ちょっと
振り返って忘れ物がないかとか、汚していないかなどを確認するよい癖=習慣のことで、私も身につけたいとずっと思っていますがなかなか出来ません。
でも心がけておくだけでも少しは違うんじゃないかなと思います。