子どもたちが小学生の頃、PTAの学級委員や役員をしていました。
小学校に縁があったのは9年間ですが、そのほとんどは広報部に所属してPTA新聞を作っていました。
部長にもなったし、広報部付の役員になったこともあったので、特に誤字脱字にはうるさいです。
と言いつつ、自分のブログにそれらがひとつもない、とは言い切れませんけど(苦笑)。
今でも町内の回覧版で回す書類のチェックを頼まれますが、指摘してもちゃんと直していない場合も多々あって、ちょっとイラッとしたり。
まあ仕方ないです。素人だもん。
と、素人には甘くても、これがこと本職、本など出版物やに編集者に関しては厳しめになりがち。
この前も読んでいた本の中に間違いを見つけました。
茶道について書かれたエッセイで、映画化された本の続編になるため話題になったものなので、読んだ方も、その間違いに気づいた方も多いはず。
冬場、お茶の稽古で使われる茶碗の柄に蕪がよく使われる、というくだりで、蕪は春の七草のひとつで「なずな」とも呼ばれる、とあったのですが
蕪は「すずな」、だったのではないかしら?「すずしろ」が大根で。
せっかく季節感を大切にして書かれている本なのに、ものすごく残念で。
作者が間違えたのではなく「す」と「な」の誤植だったのであったとしても、担当編集者や校正担当は何の疑問も抱かなかったのかな。
また別の話で、某イラストレーターの方が書いた本。イラストももちろんご自身で描いていたわけですが、その中に、漢字でいくつかの
植物名が書いてあって、そのなかの「百日紅」に「われもこう」とふりがながふってあったのです。
「われもこう」は「吾亦紅」。一番最後の紅の字が同じだったので、誤って認識されていたのかもしれませんが、これにしても編集者が
気づいてもおかしくない。
これまた別の事例で、ある雑誌で扱った暮らしのことを再編集した記事のなかに間違いがありました。これも確か季節に関したことだった
ような気がしますが、再編集してもまだ間違いに気がつかないなんて、編集者の怠慢じゃないかと思います。
一度出版したら、「お詫びして訂正します」とは簡単に行かないもの。
こうしたことが目につくのは、今出版される本の多くが、ブログやインスタなどSNSで人気のある方やテーマを取り扱えば売れる、という
スタンスで作られているからなんじゃないかな。最近そんな傾向が強いように見受けられ、みんな同じような本ばかりに思えます。
そういうイージーな作り方じゃなくて、魅力的な内容の本や雑誌を出してほしい。おまけが主なんじゃないか、なんてのももうやめにして。
(すごく売れるらしいですけどね、おまけつきの雑誌)
そして、先述のような本が出回らないためにも、編集者さんももっと勉強してほしいなあ。
読書好きな私も、新しく出た本を買うことが減りつつあります。先月は人気雑貨店を経営するひとの本でちょっと興味のあるものを
中古で買ってみたりしましたが、中古で充分、という感じでした。印税収入にならなくてごめんなさいだけど(笑)。