高校生のころ
友人たちの作った自主制作映画の音楽を頼まれ
初めて人に聴かせるための歌を作った。
小学生からピアノやギター、
コントラバスを弾いていたのだが
作詞、作曲、歌・・・というのは初めてだった。
ところがどうしたことか
この曲の評判がよく
友達にせがまれて何度も歌うことになり
不思議な気持ちでいた。
もともと浜松は楽器の町で
音楽人口が多かったこともあったのかもしれない。
そんなある日、友達のけんちゃんが
兄弟でヤマハのポプコン
(ポピュラーソングコンテスト)
に応募しているというのを聞いた。
「ポプコン」といえば中島みゆきさんや
チャゲ&飛鳥を輩出した
プロへの登竜門ではないかいな。
そんなのに、高校生が出場できるの!?
半信半疑で僕も応募・・・
すると!
県内の審査を通過、
ラジオでも何度か紹介されることになる。
そう。
ラジオで紹介される「ポプコン」の先輩方や
ライバル達の音楽は
本当にきらめいていた。
ビッグヒットにはつながらなくても
つま恋本選会出場クラスになると
非常に個性豊かな才能が終結し、
そのひとつひとつに驚いていた。
その頃。
優秀賞を受賞した中の1曲が
耳に残って離れなかった。
なんと
ワルツなのだ。
物悲しい、ヨーロッパの片田舎に響く
サーカスのような音色に
甘く可愛らしい、
でも不思議な響きのある少女の声が
漂うように浮かんでいた。
「童未望~ドミノ」
~雨の降る日はあなたの部屋で
不思議な味のワインを飲むわ~
ろくに女の子ともつきあったことのない
高校生の僕には
なかなか具体的なイメージはわかなかったが
その琥珀色の世界に連れて行かれそうになった。
その曲は
シングルレコードになる。
歌手名は「鳥山あかね」
Dr.スランプの主人公かよ!
(・・・でも声は似てる)
どんな人が歌っているのだろうとジャケットを見たが
アンティークドールのような
可愛いピエロのイラストが描かれていたものの
写真はなかった。
それから・・・
地元や名古屋の放送局で
ピアノの弾き語りなどをやったり
レコード会社にデモテープを持ち込んだり
東京のライブハウスで歌っていたものの
ついに僕はデビューすることはなかった。
ミュージシャンになって
オールナイトニッポンや吉田照美さんのような
DJをやりたいと思っていたが
途中が飛んで(笑)DJになっちゃった。
音楽を紹介する立場になり
ヒップホップやアシッドジャズ
いわゆる渋谷系全盛の時代に
ノンストップ系の番組をこなしたが
なぜかあの
不思議なワルツを気が付くと口ずさんできた。
ただ、もう「鳥山あかね」さんにも会えないし
歌も聴けないだろうと思いながら。
でも。
僕は再会した。
もう20年がすぎた筈だが
「鳥山あかね」さんご本人のHPが存在していた。
さっそく連絡をとってみた。
すると
さきほど、ほんのさきほど返事があったのだ。
「ピエロの顔は、当時の私の顔が描かれていたんです」
「童未望の曲を覚えてくださっていて、とても、うれしいです」
なんと僕は
知らないうちにずっと彼女の歌声を聴いていたのだ。
僕は報道の仕事もしている関係で
夜のニュース番組は必ずチェックするが
その合間に流れている
鈴与グループのくじらが尾びれをあげて泳ぐCMで
「見たことのなーいもの、見てみたーいなあ」という
CMソングは鳥山さんの作詞作曲&歌!
チャ―ミーグリーンの歌も彼女がある時期歌っていたし
このほかたーくさんCMソングに関わっている!
それだけでなはない。
僕のめいが幼い頃見ていたNHKの教育番組の歌も
作って歌っていらっしゃった。
僕は鳥山さんがやっぱり音楽を選んで
ずっと一緒に生きてきたことが
とてもとても嬉しくて。
自分の人生の中で
「通り過ぎてしまった」と寂しく思っていた思い出も
実はずっとそばにいてくれた、
そんな風に思うことが
多くなった。
追伸1:これを読んで
童未望を聞きたいというかたには
我輩が歌ってしんぜようと思ったら
なんとご本人が知らないうちに収録されていたという
オムニバスCDが発売されている。
http://www.rakuten.co.jp/popconplaza/848507/
なお、鳥山あかねさんのHPは
http://www2s.biglobe.ne.jp/~ako-chan/index.htm
追伸2:このオムニバスに童未望が入っていることを
ご本人はあとから知ったようだが、
実はふとしたことから
僕の曲も入っている可能性のあるアルバムが
存在していたことが判明。
現在捜索中だが
見つかっても恥ずかしいから
ひ・み・つ。
友人たちの作った自主制作映画の音楽を頼まれ
初めて人に聴かせるための歌を作った。
小学生からピアノやギター、
コントラバスを弾いていたのだが
作詞、作曲、歌・・・というのは初めてだった。
ところがどうしたことか
この曲の評判がよく
友達にせがまれて何度も歌うことになり
不思議な気持ちでいた。
もともと浜松は楽器の町で
音楽人口が多かったこともあったのかもしれない。
そんなある日、友達のけんちゃんが
兄弟でヤマハのポプコン
(ポピュラーソングコンテスト)
に応募しているというのを聞いた。
「ポプコン」といえば中島みゆきさんや
チャゲ&飛鳥を輩出した
プロへの登竜門ではないかいな。
そんなのに、高校生が出場できるの!?
半信半疑で僕も応募・・・
すると!
県内の審査を通過、
ラジオでも何度か紹介されることになる。
そう。
ラジオで紹介される「ポプコン」の先輩方や
ライバル達の音楽は
本当にきらめいていた。
ビッグヒットにはつながらなくても
つま恋本選会出場クラスになると
非常に個性豊かな才能が終結し、
そのひとつひとつに驚いていた。
その頃。
優秀賞を受賞した中の1曲が
耳に残って離れなかった。
なんと
ワルツなのだ。
物悲しい、ヨーロッパの片田舎に響く
サーカスのような音色に
甘く可愛らしい、
でも不思議な響きのある少女の声が
漂うように浮かんでいた。
「童未望~ドミノ」
~雨の降る日はあなたの部屋で
不思議な味のワインを飲むわ~
ろくに女の子ともつきあったことのない
高校生の僕には
なかなか具体的なイメージはわかなかったが
その琥珀色の世界に連れて行かれそうになった。
その曲は
シングルレコードになる。
歌手名は「鳥山あかね」
Dr.スランプの主人公かよ!
(・・・でも声は似てる)
どんな人が歌っているのだろうとジャケットを見たが
アンティークドールのような
可愛いピエロのイラストが描かれていたものの
写真はなかった。
それから・・・
地元や名古屋の放送局で
ピアノの弾き語りなどをやったり
レコード会社にデモテープを持ち込んだり
東京のライブハウスで歌っていたものの
ついに僕はデビューすることはなかった。
ミュージシャンになって
オールナイトニッポンや吉田照美さんのような
DJをやりたいと思っていたが
途中が飛んで(笑)DJになっちゃった。
音楽を紹介する立場になり
ヒップホップやアシッドジャズ
いわゆる渋谷系全盛の時代に
ノンストップ系の番組をこなしたが
なぜかあの
不思議なワルツを気が付くと口ずさんできた。
ただ、もう「鳥山あかね」さんにも会えないし
歌も聴けないだろうと思いながら。
でも。
僕は再会した。
もう20年がすぎた筈だが
「鳥山あかね」さんご本人のHPが存在していた。
さっそく連絡をとってみた。
すると
さきほど、ほんのさきほど返事があったのだ。
「ピエロの顔は、当時の私の顔が描かれていたんです」
「童未望の曲を覚えてくださっていて、とても、うれしいです」
なんと僕は
知らないうちにずっと彼女の歌声を聴いていたのだ。
僕は報道の仕事もしている関係で
夜のニュース番組は必ずチェックするが
その合間に流れている
鈴与グループのくじらが尾びれをあげて泳ぐCMで
「見たことのなーいもの、見てみたーいなあ」という
CMソングは鳥山さんの作詞作曲&歌!
チャ―ミーグリーンの歌も彼女がある時期歌っていたし
このほかたーくさんCMソングに関わっている!
それだけでなはない。
僕のめいが幼い頃見ていたNHKの教育番組の歌も
作って歌っていらっしゃった。
僕は鳥山さんがやっぱり音楽を選んで
ずっと一緒に生きてきたことが
とてもとても嬉しくて。
自分の人生の中で
「通り過ぎてしまった」と寂しく思っていた思い出も
実はずっとそばにいてくれた、
そんな風に思うことが
多くなった。
追伸1:これを読んで
童未望を聞きたいというかたには
我輩が歌ってしんぜようと思ったら
なんとご本人が知らないうちに収録されていたという
オムニバスCDが発売されている。
http://www.rakuten.co.jp/popconplaza/848507/
なお、鳥山あかねさんのHPは
http://www2s.biglobe.ne.jp/~ako-chan/index.htm
追伸2:このオムニバスに童未望が入っていることを
ご本人はあとから知ったようだが、
実はふとしたことから
僕の曲も入っている可能性のあるアルバムが
存在していたことが判明。
現在捜索中だが
見つかっても恥ずかしいから
ひ・み・つ。
どなたが歌っているのか、わからないままの
曲がたくさん有ります。
くじらの出てくるあのCMの歌も、そんな歌の
ひとつでした。
時々、急に思い出して、ふとっ口ずさんでしまう、
そんな曲のひとつです。
初めて、歌っている方の名を知り、急にトンネルを
抜けたような気がしました。
最近、クレイアニメの方の事も、急に知りました。
真賀里文子さんと言う方です。
最近だと、ドコモのドコモダケのキャラクターやイソジンの
かばさん、昔だとコルゲコーワのカエルやコメットさんに出てくる
ペータなども手がけた方だそうです。
ずっと知っている懐かしいキャラクター達が、軒並み、
その方の手による物だったと知り、不思議な感じがしました。