石森則和のSEA SIDE RADIO

ラジオマンの
石森則和がお届けするブログです!

Don't Let Me Down

2007-06-26 | Weblog
別に桑田選手のファンではなかったんだ。
でも、今ちょっと尊敬してる。

不本意な形で巨人を去ることになったが
メジャーリーグ挑戦については
みんなが「うーむ」と思っていた。

実は僕もそうだ。
桑田選手がこれ以上傷つかないでほしいと
内心思っていた。

それでもチャンスを掴んだかとおもいきや
「でっけー審判」とぶつかって大けが・・・。

でも、今またチャンスを掴み、
イチローを三振に討ち取るなど
活躍が続く。

単純に「活躍してるからすごい」ってんじゃなくて

あとからあとからやってくる「不本意な状況」に
「腐ることなく」ひとつひとつ
向き合っていく精神力を尊敬する。

ふつうはヤケになったり
凹んだりするもんだろ?

でも彼は文句ひとつ言わずに
歯を食いしばって
ひとつひとつの出来事を受け入れていく。

最近の活躍だって
「一時ほどの球威・球速がない」ことを
自分自身で受け入れて
「投球の組み立て」で勝負している。

これこそできることじゃない。

人間、自分の衰えを認める作業自体
辛いはずだもの。

純粋に「こうなりたい」
「野球をやりたい」という
明確なイメージを据えているから
何があろうと
迷わずにそこに向かってゆけばいいのだろう。


桑田選手の笑顔に
ちょっと涙がでそうになる。



「不本意なシチュエイション」ってのは
どーゆーわけか
「せっかくここまでやってきたのに」ってときに
やってくる。

別に「天が与えた試練」とかそーゆーんばかりでもなく
本当に理不尽なことも少なくない。

そんなときこそ
「自分は、こうありたいから、こうするんだ」という
明確な意思を持ちたいと思う。

自分の大事な人生
「理不尽」な何かの気まぐれに振り回されてたまるか。
何があったって逃げねえぞ、


地震と火事以外はな。

あとゴジラと
キングギドラな。


ポケットにバラードを。

2007-06-24 | Weblog
iTuneは前から利用してたんだけど
iTunes music storeで楽曲を買ったことは無かった。
データで音楽を買うということに抵抗がちょっとあったのよ。

僕は、音楽はその人の経験や思い出と結びついて
初めて完成するものだと思ってる。

で、その中には
「いかにしてその曲を手に入れたか」ってことも
結構重要な要素として含まれると思ってた。

何日も前から予約して買って
特典のポスター、自転車のかごにさして
急いで家に帰ったとか、

「彼が西日当たる放課後の教室で
ラブレターとともに
カセットテープをくれたのー」とか。

でも「データ買い」にはそれがない。

・・・でも、買っちゃったもんね、さっき。
iTunes music storeで3曲も。

きのうまでのオイラよ
ごみんなちゃい。

えーと、あれだ、
「昔、手放してしまった思い出のアルバムの
あの曲だけはもう一度、聴きたい」とか、
「CDショップではもう見かけないのに
iTuneで見つけたじょ?」とか、
そういうときには便利だわ。



買ったのは、まず
相曽晴日さんの「舞」と「トワイライト」

晴日さんは
僕と同郷.のポプコン出身のミュージシャン。

当時人気だった「コッキーポップ」という番組や
僕の曲も何度かオンエアしてもらったポプコンの音楽番組でも
晴日さんの曲はよく流れていた。
僕も当時ポプコンに出ていたから、憧れもあったんだ。

その後、僕がお世話になった
江古田のライブハウス・マーキーにも
出られているようだが
まだお会いしたことはない。

透き通った声のピアノの弾き語り。
夢の中にいるような不思議なコード進行、
・・・特に「舞」という曲は懐かしい。
夕凪の時刻、
風がとまり、潮の香だけが置いていかれた
浜松の畳敷きの部屋を思い出させる。
あとでゆっくり聴こうっと。




そして購入したもう1曲は
なんと「中島みゆき」さんの曲でありんす。

今、僕のipodは
スタレビをはじめ、サザンや山下達郎さん、
光田健一さんや扇愛奈さんの「夏っぽい曲」が
シャッフルで流れるようにしてあるが、

そこに1曲だけ中島みゆきさん。
・・・いいじゃん別に。

みゆきさんの曲には
夏や海を感じさせる曲が実は多い。
「夏土産」とか「あたいの夏休み」とか
「海よ」とか・・・

でも、海のそばで育ち、
海のある横浜で暮らすことを選んだ僕には、
ある1曲が胸に響く。
歌の中では「この海がどこか」は明示されていないが、
昔の面影を残す「横浜の波止場」を思い起こさせる。

この曲では
繰り返し「夢」という言葉が歌われる。

夢を追うことは、
何かを置き去りにすることでもある。
ある種の「冷淡さ」も必要なのかもしれない。

音楽の世界で、放送の世界で
「冷淡」になれず、家族のために、生活のために
何かしら自分を納得させる理由を見つけながら
夢をそっと預けていった「優しいひとたち」を何人も見てきた。

この曲を聴くと
彼らの淋しげな面影が胸に去来する。

中島みゆき「歌姫」
歌姫の歌詞はここ。



前略、歩道の上から。

2007-06-23 | Weblog
一応
夏のスーツなんだが。

アスファルト照り返す街に
ずーっといて、
そのあと
あっちゃこちゃ飛び回っていたら

じっとり汗かいた。

ふー、
でも、やりがいある。


夕方、パソコンに向かって
一日のまとめ的な仕事をしてたら、

僕の携帯(ラジデンくん)に、
さっきまで一緒に街で汗かいてた
ドライバーのHさんから
「謎の指令」が!

・・・こんなことは初めてである!?

(※ここからは
「ミッション・インポシブル」のBGMで
お楽しみください。

べっ、べっ、べんべん、
べっ、べっ、べんべん、
ちゃらりー・・・
ひゃらりー・・・
ちゃらりーっ、ほげっ!)



ディスプレイには短いメッセージが。

「秋田屋にいる」


出動だっ!

まだ明るいビル街の底を縫うように
さらに汗をかきながら風を切ると

向こうの交差点の
オープンエアに
(歩道に、なんか木の箱置いただけ)
見たような人影2つ。

もうもうとあがる焼き鳥の煙にかすんで
Hさんと技術のTちゃんが(親子か?)
立ったまま「下弦の月」の形の目で
手を振りながらジョッキをあおる!

おばちゃん、僕にも・・・



なまちゅー!げんきでちゅー!

くはーーーーーっ!

初めての秋田屋。
竹芝桟橋から吹き抜ける風。
東京タワーにかんぱーい。


さーっと飲んで
わははーってわらって、
けらけら自分達を褒めあって(笑)
じゃあねーって帰る。






どうだ!
もう一杯!

紫の衝動

2007-06-23 | Weblog
地下鉄の階段を上がり、
ブロッコリーの森(勝手に名づけた)を抜けて
僕の家へと続く
ゆるやかな坂を上っていくと


なんだか
ぼんやりと明るい。

月明かりに照らされた紫陽花が
いつのまにか咲き誇り

白に青に紫に
仄かに光を湛えている。

まんまる
まんまる
まんまる。





僕は不意に、
自分でも予期しなかった衝動に駆られた。


「・・・かぶりたい」


あの夜の月まで。

2007-06-16 | Weblog
川崎大師の、古くからの商店街の近くに
週末だけ(たぶん)開いている
ミニカーショップがあった。
(はじめにいっときますが今回はマニアックです)

アメリカ製の「ホット・ホイール」
というブランドが専門らしく
ショウ・ウィンドーにぎっしり展示されていた。

コレクター向けなのだろう。
アメリカのホットロッド文化をそのまま体現した
ユニークなデザインに目を奪われる。

ちなみにホットロッドとは
2台の車で1/4マイルの直線コースを競い合う
「ドラッグレース」に使われる車。

映画「アメリカングラフィティ」の中にデュースっていう
エンジンむき出しの
黄色いクラシックカーみたいなのが出てきますが、あれです。
(ウルフマンジャックよ永遠に)

ちなみに日本でも「ツインリンクもてぎ」で
近年になってたびたび開催され、
僕も技術のフクダさんやDJのタケウチナオコ、
ディレクターのハッシーを引きつれ、見に行ったものさ。

いろんな車が出てきて
信じられない速さで「まっすぐ」走る。

基本的に「曲がる」ことは構造的に考えられておらず、
止まるときは、車のお尻から
パラシュートが「ぼんっ」て出て止まる。

・・・いかにもアメリカっぽくておもろいよ。

さて、ミニカーと言えば、
車の開発者の息子だったあたいは
幼い頃、
週末になるとミニカーを買ってもらえるのが
楽しみだった。

たぶん父親が一緒になって楽しんでいたのだ。
一緒に車の名前を随分覚えた。

たまーに、実家に帰ると
僕が自分でも持っていたのを忘れていたような
古いミニカーを、
一台一台小さなビニール袋に入れて
大切そうに見せてくれる。

いや、
もともと僕のものだったんだけどさ。

2~3台もらってきたが
新品同様でびっくりした。
また、当時の造りの精巧さにも。

しかもトミカなんだけど
「ランボルギーニ・チータ」なんて
すっげえマニアックな車だったりする。

子供の頃はミニカーに「本物そっくりさ」を求め、
外国製のケバケバしい色や、デフォルメされた形を
「ださいじょー」と思っていた。

ただ、中には
みょーに心惹かれるものも数台あって
それは別格だった。

いつもポケットに入って
毎日遊んだ「友だち」だった。

夢の中で「ドライブ」してた。
空だって飛べたんだぜ。


でも、
なにせ実際には「存在しない車」なので
今となっては
「どこのメーカーが出した、
なんというミニカー」なのかも
わからなかった。

でもネットで見つけたぞ!
それこそ30数年ぶりだ。

妙なデザインの車、
この車の正体は!?

「マッチボックス」という
英国レズニー社のブランド!

トミカやホットホイールの原型と言える。
このサイズにミニカーをそろえたのは
マッチボックスの功績だ。

僕の幼い頃には
トミカとマッチボックスがBIG2だった。
しばらく前に
鎌倉のアンティークショップに
上の写真の救急車がぼろぼろになって飾られていた。


今見ても変な形。
でも、
子供に
型にとらわれない「夢」を見せようとする姿勢が
伝わってくる気もする。

幼い頃はリアリティーを求めていたけれど
今はむしろ、
マッチボックスやホットホイールのような
想像力広がる、奔放な意匠のほうが
心を魅かれるようになった。

老舗だったマッチボックスは、やがて
逆にホットホイールを追いかけるかたちとなる。

徐々にホットホイールに似てきたり、
妙にリアルになったりしたものの
やがて日本の正規販売から姿を消す。

その後、
紆余曲折あったが
今もホットホイールのようには
販売されていない。

イギリス独特の
シニカルなユーモアが垣間見えた
「マッチボックス」

どこかで出会えたら
また、
夢の中で乗せてくれよ。



今は僕、
免許持ってんだぜ。

すげえだろ。


月まで行くか。

ギムレットにはまだ早い。

2007-06-16 | Weblog
毎晩お酒を飲む・・・タイプではないけれど
実は「GIN」が好きなんだい。

有名どころではBEEFEATERにGordon`s
GILBEY'SにTanquerayにBOMBAY SAPPHIRE・・・

マティーニを頼む時
銘柄を聞かれて一瞬迷うのが楽しい。

一応「このカクテルには本来はこの銘柄」
・・・というのはあるのだけれど
そんなの好みでいいのさ。

20代前半ではカクテルの名前も覚えたけど
結局ジン・ベースの
マティーニかギムレットに落ちついた。
(でも、本当はロックがいいんだけど)

ジンというとイギリスのイメージが強いが
発祥はオランダなんだそうなンダ。

僕が始めて訪れた「外国」ナンダ。
アムステルダムで飾り窓に
すげえもの見ちゃって(!)
ひっくりけえりそうになった。

話がそれた。

ジンは、
もともとは1660年に
ライデン大学医学部教授がつくった「薬酒」だった。
「よーめーしゅ」みたいなもんか。

牡松の実を浸けた蒸留酒で胃の薬や、解熱剤だったそうな。
そして1689年にオランダのオレンジ公ウイリアムが
イギリスの王として迎えられるとともに、
この酒はイギリスに渡ったのでR(←嵐山?)

・・・なんつー薀蓄(うんちくん、もとい、うんちく)は
「知ってるけど言わない」もんね、野暮だから。
そもそも「ジンが好きだ」っつー話をしても
「あ、はい・・・」程度で
ノってくる人は少ないのじゃ。

でもいいのだ。
「自分だけが好きなもの」って
男は持っていてもいいと思う。
(ナポリタンもそれか?)

逆に僕には
日本酒や焼酎の知識は殆どない。
だから居酒屋で「どれにする?」と聞かれてもわからにゃい。

おもしろい名前基準で、
あてづっぽうに頼んだりする。
下手したら割り箸2本使って、
ダウジングで決めかねない。

そもそも居酒屋で
「あたし日本酒、俺焼酎、
・・・あ、僕ジントニック(笑)」
って頼みづれえ。(時々頼んでるけど)
大人としては
少しは覚えたほうがいいのかなあ。
あ、やっぱり教えてくれなくていいです。



なんで突然こんなことを書いたかというと
大した意味はない!
わははははははは。(いばるな)


ただ、昨日
村上春樹訳の「ロング・グッドバイ」を
湘南台の書店で見かけたので
ギムレットを思い出しただけさ。

タイトルは
「長いお別れ」のままがよかったかなあ、
なんてつぶやきつつ
Philip Marloweに乾杯。

猫の森に帰りたい。

2007-06-16 | Weblog
子供の頃、猫を飼っていた。
名前は「れお」
茶色とシロの男の子だった。

僕もワルガキだったので
今から思えば、一緒に遊んでいるつもりが
彼には随分迷惑をかけたかもしれぬ。

こねこのころ
交通事故にあって身体は少し不自由だったが
僕と一緒に
甘い香りのする苺畑を
横っ飛びに駆け抜けた。

夜、いつまでも僕が本を読んでいるものだから
まぶしそうに
両手で顔を隠すしぐさが好きだった。

ところで、当時
うちはインターホンもなかったので
父親は、仕事を終えて帰宅すると
「自分だ」ということを家族に証明するために
ドアを「とんとん、とととん」と
ノックすることにしていた。

ある晩、父親が家にいるのに
ガラス戸が「とんとん、とととん」と鳴った。

「ひえ~」と思って見たら
猫の前足の影が
「ねこにゃん棒」(知ってる?)のように見えていた。

「れお」は、
遊びに行った帰り
家になかなか入れてもらえなかったことで
父親の真似をして
「とんとん、とととん」と叩くようになったのである。



だけど、いつのまにか
「れお」は帰ってこなくなった。


目撃談はあったが
今も僕は信じていない。


今住んでいる僕の家の近くには
「毎晩、猫が楽しく踊っていた」という
他愛の無い民話があり、
その民話の石碑がある。

この町に住み始めた時、
僕は勝手に
「れお」の魂は
そこに宿っているということにした。
(あと犬のシェーンも)
実際、猫が集まる森もある。

なんで
そんなことを書いたかというと
町田に
「猫喫茶」があると聞いたからだ。

「お帰りなさいませ、
ご主人さミャー」

・・・とは言わない。

「ねこのみせ」という店名らしい。
さっそくサイトを探したら
11匹の猫(本物)がいて、
抱っこしたり遊んだりしていいそうだ。

おほほう。

3割が「おひとりさま」で
男女は半々だという。

衛生面や猫の健康にも気を使っているようだし
料金も安い。
ここいいなあ。

「へえ、そういえば先日、
ニュースで犬喫茶も見たなあ」

・・・と思ってサイトを読んでいたら
そこに気になる一文が。


「マッサージチェア下より眼鏡が見つかりました。
心当たりのある方は連絡ください」



なぜそこに。

あ、もしかして・・・にゃーが・・・

最後の曲紹介。

2007-06-09 | Weblog
お葬式に行く機会が続いた。

出棺の際には
故人の好きだった歌が流されることも多かった。
それにより、皆の知らない、
故人の「私的なお人柄」がしのばれた。

ピアニストの羽田健太郎さんのご葬儀では
友人のピアニストが「聖者の行進」を弾き、
ニューオーリンズのジャズフューネラルそのままに
参列者の手拍子で送られた。
感動するほど「心のこもった」見送りだった。

ニューオーリンズでは葬儀の帰りに
この曲で街中をパレードする。

「聖者」とは、この場合
キリスト教の聖人ではなく
亡くなった方をさす。
魂が天国に召されることを祝うのだ。

日本人からすると不思議に思うかもしれないが
悲しみにくれるご遺族への
皆の温かい気持ちの表れでもある。
(アメリカの暗い歴史も背景にある)

前にもどっかで書いたけど、
僕は以前、
「もし自分が死んだら
どんな曲をかけてほしいだろう?」と考えた。

葬儀にお金をかけるぐらいなら、
未来のために使ってほしいし
いろんな方に迷惑をかけるようなのも控えたい。

ただその時、遺言代わりに
皆に伝えたいのは

きっと
愛してくれたことへの感謝の気持ちだ。

多分、もう
しゃべれないだろうから(笑)
DJとして
棺の中から、この曲を送りたい。

「THE BEATLES!



・・・IN MY LIFE」


(こんな歌詞)




海鳴りライダー!

2007-06-01 | Weblog
・・なあ、

気持ちよく「ブッ壊れちまいたい」なら
これでイッてみ?

扇愛奈ALBUM 「海鳴りライダー」 VICL62415
6月20日、発売じゃ。
ここをクリクリしてみればいいじゃん!


ヒトクチに作曲っていっても
何の楽器で作曲するかで曲調ってのは全く変わる。

例えばこのアルバムは、
いずれもピアノの前に座っては絶対にできない楽曲ばかりだ。

ギター、ギター、ギター!グイットゥワアアアアア!
(聴いた感じじゃ、てれきゃすが多いか?
・・・間違ってたらごめんちゃい)

ギターが、
もう「我慢しないで」好きなよーに遊び狂っていて、

それに「奔放」にボーカルが絡んで、
DNAの二重らせん構造のようにノボり続けていく!

天使が抱きしめあっているみたいだ。

つまり、愛奈さんのボーカルは「ギターそのもの」!
このアルバムで確信したぜ。

ギター弾く人ならわかると思うけど
ハイポジでのチョーキングも
ライト・ハンドも、ハーモニクスも
本人、知ってか知らずか全部声でやっちゃってる。

しかも高音にイクほど
「太いままでクリアに伸びていく」珍しいタイプだ。

・・・かといって「泣きのギター」ではなく
「押し付けがましいロック」でもなく

「ねえねえ遊びにいこうよー!」と誘うような感じ。

過去のアルバムも聴かせて頂いたが
今回はライブ会場の、しかもステージの上で聴いてるみたい。
かなりライブでの演奏を意識したんじゃないかな?

7月4日に都内でライブがあるから
都合が合えばいってこよーっと。
(HP参照)

しかも「音が厚い」んだ、これが。

アルバムが発売されるたび、
よいしょーっと大股(※ふとももではない)で進化してく。

頭脳警察の「コミック雑誌なんか要らない」をカバーしながら
ぷりぷりの「ダイヤモンド」を同時にカバーするか?普通。
しかも「日本のパンク」の名曲と
「ポップロック」の代表曲が
愛奈ワールドで
破綻するどころか調和してんの。

まだお若いのに・・・。
(どういう意味じゃ)

初心者オヤジ世代の心にも一発入れてくれるなんて。
それもそのはず、
実は、
あの「レピッシュ」の杉本恭一さんがギターで参加するなど
すげえメンバーを味方につけてるのだ。

若い愛奈さんにとっては
幸せなことだと思う。


話は変わるが、
一時、FMでアカサカさんの番組が全国的に人気となって
エライさんが「FMもトークの時代がきた」なんて
ホクホクしてたけど
認識違いもいいところだった。

アカサカさんの初期の功績は
それまでの
「曲を紹介する時に
「ライナーノーツ」的なかたちで「説明」したり
アーティストの近況を「説明」したり
リスナーに「おんぶに抱っこ」のリクエストで
時間を埋めていく「DJスタイル」に捉われず、

元プロドラマーのリズム感で、
系統立てたロックの歴史をバックボーンに
ロックなんか知らねえ世代にまで
感覚的に「音楽の楽しみ方」を伝えたことだ。

時にはカフを上げて一緒に歌ったりもしてたが
これはウルフマン・ジャックにも通じる。

・・・僕はハワード・スタン派ですけどね。


実は本当に質の高い音楽に
「ライナーノーツ」はイラナイのだ。

この「海鳴りライダー」も、できれば先入観なしに
最初は歌詞カードなんか見ないで聴いてほしい。
知らなかったことの幸せを感じるはずさ。

ラジオは、本来
「知らなかった曲」が
金も払わずにあふれ出てくる玉手箱だ。

いろいろ大人の事情もありましゅが、
ヘビーローテーションばかり繰り返していては
ただのジュークボックスになっちまう。

そうなっちゃうと、
いっぱんの日本人の皆様におかれましては
「知ってる曲が=いい曲」になってしまう。

それじゃ「らめえっ!」


「海鳴りライダー」みたいな
「なんじゃこりゃああああっ!」
「こんなの初めてえええっ」ってなアルバムを聴いて

キシキシと錆びついた心を
爆破しましょ。