考えて見ると十二月の初めなので冬休みと言うことは無いはずです、学校を休んだのでしょうか、兎に角私達は電車にのって出かけました。其の頃の電車は椅子は右と左の窓に沿って長く続いていて乗客は向かい合って座って居たので通路は割合に広く思われました。そんな車内が目に浮かんできます。朝出発してお昼頃乗り換え駅に着き電車を降りました。駅前の雰囲気がとても落ち着いて居た様に覚えています。 父は駅前の何時も立ち寄る食堂で昼食を摂るつもりだったようですが、其の日は十二月八日でその食堂は休みでした。そうでした、一年前の十二月八日にあの太平洋戦争が始ったのです、その記念日?で休みとの事でした。
お昼をどうしたのか覚えていません、あの駅前の何とも言えない静かな雰囲気は、はっきりと浮かんで来るのです。面白い物ですね...また電車?汽車?に乗りました。
姥捨て迄。