山本馬骨:たそがれジジイの呟きブログ

タイトルを変更して、これからは自分勝手なジジイの独り言を書くことにしました。

宰相夫人という立場

2018-03-18 20:35:06 | つぶやき

 政官界が異常に揺れている。魑魅魍魎の住むこの世界は、常に庶民の常識など論外の思考で動いているのだと思うけど、今回の破綻はかなりの愚レベルのように思う。改ざんなどというバレるに違いない愚行を、忖度なのか斟酌なのか知らないけど、東大卒の秀才がごろごろして居る、とっておきの役所が、敢えて行っているというのだから、呆れ返るのを通り越して当事者の悲劇を嗤えない心境になってしまう。どうして、何故そこまでやらなければならないのか。一体何のためなのか。少なくとも入省した当初は、誰もがこの国のために一かどの貢献をしようと心に決めていたであろうに。

 この一連の事件の根源はどこにあるのか。庶民の常識で考えれば、少なくとも初めから官僚の為せる行為ではあり得ない。震源はやはり籠池とかいう正体不明の人物の動きに発していると思われる。この人物は、現在は憐れな被害者の風を装っているようだが、今回の事件では巧みな立ち回りが失敗しただけの話ではないか。この人物に限っていえば、自業自得と切り捨てるしかない。

 ところで、震源地に至近のところにもう一人の人物がいる。籠池氏に巧みに利用された宰相夫人である。事件についての語ることばを何も聞いていないので、どの程度利用されたのか、或いはのめり込んだのか不明だが、とにかく利用されやすい言動があったのは間違いない。訳の分らぬ愛国心に感涙し、笑顔で怪人物夫妻と写真に収まっているのを見ると、無関係とは言えないのは当然だ。

 宰相夫人が政官界を搔き回したという話は余り聞いたことが無い。内助の功という役割を見事に果たしたなどという、ささやかな美談はあっても、夫の政治生命を脅かすほどの影響力を発揮した女性は今回が初めてではないか。ご本人から言わせれば、勿論利用されるなどの気持は微塵もなかったのだろうけど、その油断は甚大なものだったと言えよう。この油断を気の毒と思う気持を庶民は持ち合わせてはいないと思う。籠池という人のいう愛国心は大切だが、それが異常レベルに至るとどんなことになるのかを知らないとしたら、この宰相夫人の言動は愚のレベルに近づくのではないか。

 宰相夫人になって最初の頃の言動の中に、原発反対や自然エネルギー活用などの前向きの話題を聞いた頃は、これはなかなかいいバランスのご夫妻だなと好感を持ったのだが、今は単なるゼスチャ―に過ぎなかったのだなと思うだけである。狡猾な怪人に利用される様な人物の言動などを本気になって信ずるのは難しい。夫婦なのだからやっぱり同じ穴の狢なのだと思うばかりである。

 それにしてもこの一連の事件の結末はどうなるのであろうか。世界中のリーダーの思考や行為が狂い出しているように思えてならない。これは歴史のもたらす不可避の現象なのかと疑ってしまう。アメリカは気まぐれで訳の分らぬ状態だし、ロシアも中国も独裁体制に向かっているのは確実だし、その本質において北朝鮮と同じ体制を目指している感じがする。中東では破滅的な戦争行為が収まらず、人類が目指すものは平和などではないというのが証明され続けている感じがする。

このような穏やかならぬ世界の混乱状況の中で、我が日本国も又危き混乱状況に向かおうとするのであろうか。自分の見るところでは、今の宰相に替わり得る人物がそれほど居るとは思えず、そこそこにその役割を果たしておられるとは思うのだが、夫人に対しては迂闊だったということなのか。いずれにしても、この一連の事件がどのように終結してゆくのか、宰相夫妻の成り行きを見つめて行かねばなるまい。


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