蓬 窓 閑 話

「休みのない海」を改題。初心に帰れで、
10年ほど前、gooブログを始めたときのタイトル。
蓬屋をもじったもの。

芭蕉の句碑をたずねて

2019年03月28日 | 散歩道から
 これも、出かけてから10日ほど経つ。
 晴天の風のない暖かい日だ。昼からリハビリがある。1日のうちで体調のいい時間には早かった。
 荒川ロックゲートや浜町公園での成功体験に衝き動かされ、しかし家を飛びだした。
 バスに乗り、歩ける覚悟である。シルバーカーをお供に。


 〇〇銀座と名付けられた所は、全国でどのくらいあるだろう。近くにも、別の〇〇銀座があり、テレビにもよく出るが、極めて庶民的な商店街である。先は長い、寄り道する余裕はない。




 サクラソウ、サクラソウ、うちのほうより陽射しは暖かい。


 枝垂れた雪ヤナギ、み~つけた。


 これも、椿?1本の樹にいろいろな色の花が。酔芙蓉ならぬ酔椿かな。

 パンジーも笑っている。楽しくてしようがない~(^^♪。

 だが、それから苦行が始まった。
 行先は見当がついている。10年前のウォーキングで見つけていたから。
 広い道路を横断し、見上げると、急な階段を上らなければならない。シルバーカーを畳んで脇に抱え上る。えっちらおっちら。
 なんだか真新しい神社がある。

 こんなの、あったかな。10年前には鬱蒼とした大木があっただけの暗い感じがしたのに。


 芭蕉の像がある。これもなかったような……新しい?…


「秋に添て行かばや末は小松川」芭蕉がここで作ったという説明板。
 小名木川を舟で揺られながら、小松川方面へ行く。今の江戸川区である。
 秋に添うてという言葉に、なんとも膨らみを感じた。忘れられない句になった。


 「女木塚」と読める古い碑がある。ここの文字で、秋に添て、の句が読めた気がしたのだが、のっぺらぼうだ。


 なんだか拍子抜けして、鮮やかに咲く周辺の草花を撮って帰ることに。

補足:どうにも不思議な気がしたので、調べ直した。10年前は、小名木川沿いに歩いてきて、大島神社横の佐竹神社のほうから入ったようだ。芭蕉の句碑に目がいき、立派な大島神社のほうには目がいかなかったらしい。記憶というものの危うさ。