蓬 窓 閑 話

「休みのない海」を改題。初心に帰れで、
10年ほど前、gooブログを始めたときのタイトル。
蓬屋をもじったもの。

塩なめ地蔵ーー芭蕉の句碑つづき

2019年03月31日 | 散歩道から
  芭蕉の句碑からの帰途、こんどは小名木川沿いを歩くことにした。
 帰りはタクシーに乗るつもりだったが、チェッカーズが凄い勢いで通り過ぎて行っただけ。
 一方通行だからだ。向こう岸は反対方向に走る。陽射しもいいし、少し歩いてみることに。


 桜なのだろうが、よく分からない。保育園の庭から枝を貼り出している。写真を撮っていると、男の子が柵の間からプラスティックのコップを差し出して「上げる」と言う。ただただうれしくなる。
 
 タクシーどころか、車もほとんど通らない。ならばと、脇道に入る。

 中学校の卒業式だ。世間は、いま卒業の時期なのだ。担任の男の先生が泣いたことを思い出す。


 どこも、よく咲いていること。


 辛夷か白木蓮か、分からなくなってしまった。木蓮はもう少し遅いのでは。うちのほうは寒いのかな。


 清楚。ブロ友さんによると、ノイチゴかクサイチゴか、もう忘れて。


 庚申塔だ、まだここなのか。お人形までお供えしてある。


 右側の石碑に由来が書いてあるのだが、撮り方がまずく、字が読めなかった。古いってことだけは確か。


 ああ、ここはよく来た。塩なめ地蔵のあるところだ。寄る? 寄らない? この塀をずっと行くのだよ。紅い花も気になる。


 御門の横には、こんな言葉が。ええ、ええ、分かっておりますとも。



 このお寺の一隅に祀られた「塩なめ地蔵」。昔はもっと小名木川沿いにあったそうだ。
 江戸の昔、小名木川は、行徳で採れた塩を運ぶ「塩の道」でもあった。
 舟や徒歩の商人たちが、中川船番所を過ぎて、ほっとし、ここへお参りに寄り、塩を置いていったという。

 また、悪いところや、いぼができたところをさすると治るから、いぼ地蔵とも言われている。

 最初に来たときも、かろうじて地蔵の顔があるかな、というくらいだったが、今やすり減り、すり減り……私も、足腰をさすろうと思ったが、いつも塩を持ってくるのを忘れるのだ。

 
 赤いというより、紅いといったほうがふさわしい立派な花木を後にした。


補足:部屋に着いて、ベッドへどどんと転がる。昼からリハビリの療法士さんがいらっしゃる。その前にお昼を急いで食べて、ベッドで脚を投げ出したが、寝ていても脚がかくかく揺れる。歩き過ぎた!!
 女性の療法士さんに話すと、顔をしかめられた。やさしくさするだけで、筋トレはなし。

 翌日の朝、片脚の太ももの前側が痛い。力を入れると痛むから、移動するときは、家の中でも杖をつかないと歩けない。トイレへ行くのも、やっとである。
 とうとう来た! ほんとに歩けない日が( ノД`)シクシク…
 ルームメイトが主治医に電話をしてくれる。先生の声を聴いて、少し安心する。
 モーラステープに変えてみる。

 さらに翌日は、湿布を変えたせいか、力を入れても大丈夫になり、家の中では杖をつかなくても済むようになった。
 以来、寒くて雹が降っただの、という日は、下半身ピリピリ酷くなるばかり。
 
 天候が不順だと、だんだん付いていけなくなる。
 痛みも、1年ごとに広がり、強くなる。
 遠出は、またお休み~~~