蓬 窓 閑 話

「休みのない海」を改題。初心に帰れで、
10年ほど前、gooブログを始めたときのタイトル。
蓬屋をもじったもの。

娘の反撃!

2021年05月16日 | 身辺雑記

 カーネーションを贈ってくれた○○子ちゃんに、翌日、お礼の電話をした。

 彼女が一番つらいとき、わたしも闘病生活に入り、よりよい助言も出てこなかった。

 従来の元気があれtば、新幹線に飛び乗っていたであろうに。

 お互いの家族の消息を話し、私の状態がよくないことを知ると、

「ね、叔母さま、なにか欲しいもの、ありません?」

「もう、なにもないのよ。お洒落をして出かけることもないし」

「食べたいものとか」

「おかげで、食い意地だけは張っているから、なんでも食べられるのよ」

「ほかに、なにか、役に立つことはありませんか」

 その言葉がけっして外交辞令ではないこと、真心のこもったものであることが嬉しかった。

「そうね、○○子ちゃんと暮らしたい」

「あはは、わたし、料理はわりと上手ですよ。お掃除はあまりしませんけどね」

 淋しいのか、うれしそうに答えてくれる。

 それを娘に話す。

「○○子ちゃん、ほんとに優しかったの。あの子も苦労したからね」

 

 そして翌日、娘が同じピンクのバラとタルトを持って帰って来た。

 これがそれ。タルトのほうは、写真を撮り忘れ。とっくにお腹の脂肪となって。

 誕生祝いに、兄たちからも徴収して、立派なものを贈ってくれたから、もういいのに。

 毎日、食事の用意をしているのに、○○子ちゃんと暮らしたいと言ったから傷ついたかな。

 ひっそり暮らすわたしに、本を贈ってくれる人、花を贈ってくれる人、電話をくれる人(彼女は映画の話)

 ありがとう、ありがとう、感謝でいっぱい。

 あれから一週間。

  つぼみだったバラも開きだし、

 カーネーションも。

 花もそれぞれ咲き競っている。

 また、ベランダ園芸することになるかしら。



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