蓬 窓 閑 話

「休みのない海」を改題。初心に帰れで、
10年ほど前、gooブログを始めたときのタイトル。
蓬屋をもじったもの。

ソ連軍満洲へ侵攻 8月9日!

2020年08月06日 | 昭和とともに
 1945年8月6日広島に、
 9日長崎に原爆は落とされた。

 2013年、日本を訪れたオリバー・ストーン監督は言う。
「原爆は戦争を終わらせるためだったとアメリカは言うが、それは嘘である。
 ソ連への牽制のためだった。原爆を落とさなくても戦争は終わっていた」と。
 
 そう、アメリカが広島へ原爆投下したあと、
 8月9日午前零時にソ連は満州へ侵攻。
 同日、午前11時、長崎に原爆が落とされた。
  時系列で考えれば、よくわかる。
 そして、ソ連は満州を、アメリカは日本を取った。
 この日付は、大国の思惑どおり、取り合いのあげくなのだ。

 

 満洲にも空襲はあった。ばかでかいB29の編隊に、
 蚊のように小さな黒いものが、体当たりしていったという。
 満洲国軍の機銃もない蘭花航空隊の特攻だった。

 このあと、満洲でソ連軍がなにをしていったか。
 まずは、関東軍や満洲国軍の兵士たち60万人がシベリアへ抑留された。
 私の父もそうだった。   
 
 戦争というと、太平洋戦争のことしか思い浮かべない人が多い。
 もてはやされるのは、ゼロ戦や特攻隊の話ばかり。
 ソ連侵攻と敗戦で、満洲でどんな目に遭ったかも、せいぜい帰国婦女子のことくらい。
 それも、もう風化してきている。
 終戦時4歳だった私は、親兄姉から聞いた話を繰り返し話していくつもりだ。