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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

「河原」の野草 - 矢作川堤防にて

2022-06-21 06:00:06 | みんなの花図鑑
矢作川の堤防で最近撮った「河原」の名の付く花2つと河川敷の花です。


カワラナデシコ

花弁の先が裂けて細かくなり、風にそよいで涼しそうな在来種のナデシコです。




秋の七草の「ナデシコ」はこのカワラナデシコのことです。




カワラナデシコ(園芸品種?)

近くの畑にカワラナデシコの園芸品種が植わってました。








「おしべは、めしべより早く熟すため自家受粉はできない。そのため、蝶により受粉を行う。」(神戸の自然シリーズ9 神戸の野草PDF 「61.カワラナデシコ」)










カワラマツバ

カワラマツバはアカネ科のヤエムグラの仲間です。
古くから日本に分布します。




「河原松葉という名称は、河原に生育する松のように細い葉の植物であるという意味であろうが、河原に生育するというよりも、堤防法面やため池の堰堤、畦道の路傍などに生育することの方が多い。」(植物雑学事典「カワラマツバ」)




「房状に集合して咲き乱れ、遠目には丸で白い綿でも纏った様・・・」(里山の花「カワラマツバ」)








「花冠は直径約2㎜、白色、4裂し、基部から平開する。花冠の下に2球を接したような丸い子房がある。」(三河の植物観察「カワラマツバ」)










ネジバナ

ネジバナはラン科です。刈り込まれた河川敷に生えてきたランです。




ヨーロッパ東部からシベリア、アジアの温帯から熱帯地域、オセアニアに分布し、日本でも全土で見られます。




赤紫の部分が花被片です。




細かい凹凸がある半透明の部分は唇弁です。







ヘラオオバコ

外来種のオオバコです。
日本に来たのは 江戸時代すでに説と 幕末説とあるようです。




面白い形をした花穂です。
雄しべは輪状に白い葯をまとっています。




雄しべの上方には線状の雌しべが花穂を構成しています。



花は下部から咲きあがっていく形をとります。
最初雌しべが成熟し、同じ位置にあとからおしべが伸びてきます。





アメリカスズメノヒエ

アメリカスズメノヒエはイネ科の草本で、帰化植物です。
「牧草として広く栽培され、それによって世界に広がった。」(wiki「アメリカスズメノヒエ」)




「日本産では総が二本出るものにキシュウスズメノヒエ等があるが、本種が遙かに大きい。大きさではシマスズメノヒエ、スズメノヒエなどが似るが、総が二本であるので区別はたやすい。」(同上)




「他に葉鞘に竜骨があること、葉に光沢があること、葉舌が退化して毛列となること、葯と柱頭が黒紫色であることなどが確認できれば本種と判断していいとのこと。」(同上)






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