オータムリーフの部屋

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自衛隊からの手紙

2014-07-06 | 政治

 

集団的自衛権の行使容認が閣議決定された一日以降、自衛隊の採用説明会の案内が全国の高校3年生の自宅に届き始めている。毎年行っている採用活動の一つだが、「タイムリーすぎ」など高校生のつぶやきが相次いでいる。
 「なんでこんなんが来たんやろう」。大阪府高石市の高校3年生の男子(17)は、自分あての封書を親から渡され、首をひねった。差出人は地元の自衛隊。中には採用案内のパンフレットが入っていた。卒業後は進学が希望。封書を見た時、「集団的自衛権とかよく分からんけど、憲法が変わったら自衛隊に入らないかんのかと不安に思った」と話した。
 東京都三鷹市の男子(18)は「集団的自衛権が可決されて、自衛隊で人が減るから手紙が来たんだ」と動揺した。自宅に送られてくるのも気味悪かった。「今の政権は怖い」と話す。
 金沢市の男子(17)は母親に「タイミング的に怖くてワロた(笑った)」と冗談で話した。ただ「応募する人が少ないということは前々から言われているので、自衛隊としては普通の活動なのでは」と冷静に受け止めている。
 封書は各地で届き、ネットへの投稿も相次いだ。「戦争いかないかんなら自衛隊なりたくない」「徴兵制かと思った」などの声もある。(東京新聞)


萌え絵の自衛官募集ポスターは以前から日本各地で独自に作成されており、ネット上でも度々話題になってきた。

7/1よりAKB起用の自衛隊募集CMも流れ始めた。
「自衛官という仕事、そこには大地や海や空のように果てしない夢が広がっています」というキャッチコピーが流れる。
 
なぜ、萌え絵や女性アイドルが自衛隊の広告に?日本は、アイドルのCMを見て集まるような人たちを自衛官として求めているのだろうか?
若者をだまして戦場に連れて行く国家ぐるみの犯罪を感じる。
 
最近は防衛大生の入学辞退や、卒業後の民間企業就職者が増えているという。海外での活動が加われば、防衛費を増やすだけでなく、人員の増加が必要となる。そうなれば、「採用案内のパンフレット」が「赤紙」に変わる日も近いのかもしれない。
 
自民党はFAXニュース173号で集団的自衛権行使容認に関する閣議決定の意図を説明している。その中のQ&Aに「徴兵制が採用され、若者が戦地へと送られるのですか」との問いかけを設けた。
 「全くの誤解であり、明らかな間違い」と回答している。「現行憲法18条で『何人も(中略)その意に反する苦役に服させられない』と定められており『徴兵制が出来ない根拠』になっている」と説明する。
 
 徴兵制は苦役を強いると言うのが根拠だが、所詮、現政権の解釈である。徴兵制は「苦役」ではなく、義務であり、夢を実現する誇らしい仕事と定義すれば憲法18条なんかくそくらえだ。
 
 共産党の機関紙(赤旗)で現職の自衛隊員が「日本は海外派遣をしているが殺された自衛隊員はいない。これは憲法9条のおかげ。日本は侵略しない国だと思われているから攻撃を受けにくい。憲法9条が実は自衛隊員の命を守る最強の盾になっている」と語っている。
 
 身をもって責務を完遂する仕事だから、余程の愛国心や日本人としての誇り、自衛隊員としての使命感がなければ、志願できない。
そんな仕事を萌え絵やアイドルを起用して募集するとは・・・・自衛隊員をバカにしているとしか思えない。
 
 若者を窮乏状態に追い込んで、仕事を選べないようにしておくのも自衛隊の供給源を確保する一つの方策かもしれない。
アメリカの格差は日本の比ではない。失業状態に若者をおいて、他国のために命をかける志願兵を募る、これを「経済的徴兵制」と言う。
 
 

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