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「首相はなぜ非難せぬ」=NHK会長・経営委員発言―ワシントンポスト

2014-02-14 | 政治

ワシントン・ポストは11日、歴史認識をめぐるNHKの籾井勝人会長と百田尚樹経営委員の発言を「破壊的な歴史否認主義だ」と問題視し、安倍晋三首相は2人の見解を明確に非難すべきだと主張する社説を掲載した。 同紙は「(従軍慰安婦は)どこの国にもあった」などとした籾井氏らの発言を取り上げ、「日本政府はなぜ明快に糾弾する気になれないのか」と安倍政権の姿勢を批判。「百田氏を指名し、籾井氏の起用を立案したのは首相だけに、首相の責任は特に重い」と強調した。 
 
 NHKを代表する立場の人々の適格性を疑わせる発言や人間の品格が疑われる言動が物議をかもしている。
 安倍晋三首相の「お友達人事」で就任したといわれる人々だ。しかも国会での追及に対し、首相はかばい立てする姿勢に終始している。
言うに事欠いて「ある夕刊紙は私のことを、ほぼ毎日のように『人間のくず』と報道している。私は人間のクズと言われても気にしない」だと・・・・・おつむてんてんに言われたってだれも気にしやしないよ。発言をする人間の品格、そう言う下劣な人間がNHKの中枢にいるのが問題なんでしょ。内外の信頼を大きく損ねる事態で任命責任を問わざるを得ない。日刊ゲンダイはすかさず反論した。
「どうも本紙を指しているようだ」「公人である百田氏の『くず』発言を笑いでゴマかすのには疑問が残る。もっとも、本紙は首相のことを『ボンクラ』『嘘つき』とは表現したが、一度も『くず』とは報じていない」
「麻生副総理と同様、熱心な本紙読者として知られる安倍首相。今後は2人一緒に細心の注意で熟読してもらいたい」
しかし、確かに日刊ゲンダイの表現は痛快だけど、ほめられたものではない。
「極端な低能さ加減」「誇大妄想の狂人の領域」「ボンクラ」「嘘つき」
「エヘラエヘラいい気になっているそのオメデタサが命取りになった愚の骨頂」
「冗談と笑えないバカ首相のアフリカ外交での言動 彼は知性を持っているのか」
「首相であるのが国民として恥ずかしいこの極端な低能さ加減」
「知恵の足らない男ほど大言壮語するのが常だが、『地球儀を俯瞰する戦略外交』なんて、すでに誇大妄想の狂人の領域だ」
共同通信社の「記者ハンドブック」によると、「低能」は「差別語、不快用語」に指定されており、「知的障害、知的発達の遅れた子(人)」と言い換えるように推奨されている。「狂人」に至っては、漢字変換ソフト(ATOK)で一度に変換することすらできない。

 NHK経営委員の小説家・百田尚樹氏は東京都知事選に立候補した田母神俊雄氏の応援演説で「南京大虐殺はなかった」と述べた。
 外務省のホームページには「日本軍の南京入城(1937年)後、非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できない。(中略)被害者の具体的人数については諸説あり、どれが正しい数かの認定は困難」とある。政府の公式見解は殺害・略奪の存在そのものは認めている。
 放送法31条はNHK経営委員の資格として「公共の福祉に関し公正な判断をすることができる」ことを挙げている。政府見解を真正面から否定する人物が適格なのか。
 「放送の不偏不党、真実と自律を保障することで、放送による表現の自由を確保する」のが放送法の目的だ。政府は個人的演説は構わないとの姿勢だが、特定候補の応援は「不偏不党」という放送法の精神にもとるではないか。
 同じく経営委員の長谷川三千子埼玉大名誉教授のコラムもひどいもので唖然とする。
 2014年1月6日、産経新聞の「年頭にあたり」というコラム欄に「『あたり前』を以て人口減を制す」と題した寄稿をした。日本の人口が減少することを危惧し、長谷川氏はその解決方法を「日本の若い男女の大多数がしかるべき年齢のうちに結婚し、2、3人の子供を生み育てるようになれば、それで解決です」と書いた。
1999年に施行された男女共同参画社会基本法の第4条「社会における制度又は慣行についての配慮」の条文を引用しながら、条文の趣旨を
「どういうことなのか具体的に言えば、女性の一番大切な仕事は子供を生み育てることなのだから、外に出てバリバリ働くよりもそちらを優先しよう。そして男性はちゃんと収入を得て妻子をやしなわねばならぬ--そういう常識を退けるべし、ということなのです」と要約して行政の側が以前の常識を覆したと批判した。
さらに、女性が出産可能な年齢に労働することが出生率低下につながっているとした。
「妊娠、出産、育児は圧倒的に女性の方に負担がかかりますから、生活の糧をかせぐ仕事は男性が主役となるのが合理的です。ことに人間の女性は出産可能期間が限られていますから、その時期の女性を家庭外の仕事にかり出してしまうと、出生率は激減するのが当然です。」
その上で、1972年施行の男女雇用機会均等法を引き合いに、「政府、行政は一貫してその方向へと『個人の生き方』に干渉してきたのです。政府も行政も今こそ、その誤りを反省して方向を転ずべきでしょう」と、女性が家庭内にとどまる方向に政策を転換すべきだと主張した。
『日本を取り戻す』の背後にあるとてもわかりやすい価値観だとは思う。安倍の本音もそう言うことだったのかと納得です。
コラムは時代錯誤と批判されているが、そもそも時代錯誤ですらない。明治以前、いや人間の歴史が始まって以来、女性は立派な労働力で、むしろ専業主婦というのは一時期の異常な習慣だったのだ。歴史に無知な人間の発言、女性の人権を無視した発言と言わざるを得ない。
 さらに、新聞社で拳銃自殺した右翼団体代表を礼賛していたことも発覚した。
「野村秋介氏が二十年前、朝日新聞東京本社で自裁をとげたとき、彼は決して朝日新聞のために死んだりしたのではなかつた。彼らほど、人の死を受け取る資格に欠けた人々はゐない。人間が自らの命をもつて神と対話することができるなどといふことを露ほども信じてゐない連中の目の前で、野村秋介は神にその死をささげたのである。「すめらみこと いやさか」と彼が三回唱えたとき、彼がそこに呼び出したのは、日本の神々の遠い子孫であられると同時に、自らも現御神(あきつみかみ)であられる天皇陛下であつた。そしてそのとき、たとへその一瞬のことではあれ、わが国の今上陛下は(「人間宣言」が何と言はうと、日本国憲法が何と言はうと)ふたたび現御神となられたのである。野村秋介氏の死を追悼することの意味はそこにある。と私は思ふ。そして、それ以外のところにはない、と思つてゐる。」
 言論機関に拳銃を持ち込み、圧力をかけた人物の、まさにその行動を賛美したのだから、あいた口がふさがらない。おつむテンテンどころか、精神異常者だ。そんな人々がNHKの最高意思決定機関にいる。報道・制作の現場はまともなことも言えず、国外からは前近代的な異常な国と見られよう。お友達の首相ともども、今すぐ退場願いたいものだ。
 

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