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アメリカは原発新設を凍結

2012-08-18 | 原発

米原子力規制委員会(NRC)は7日、最近の連邦控訴裁判所の判決で提起された使用済み核燃料政策の問題への対応ができるまで、原子力発電所建設の認可手続きを停止すると発表した。米原子力規制委員会(NRC)のマクファーレン委員長は14日、先月9日の就任後初めて記者会見し、日本を含む世界各国の規制当局者と、原発の安全確保に向けて緊密に連携していく意欲を示した。同委員長は「われわれは東京電力福島第1原発事故から多くのことを学んだ」と述べ、同事故を教訓に策定した安全規制強化策の実行に全力を挙げる考えを強調した。同委員長はその上で、使用済み核燃料の貯蔵規則の見直しを終えるまで原発新設認可を凍結するとの、今月7日発表したNRCの決定について、「福島第1原発の事故を受けて、使用済み核燃料問題に一段と注意を払っている」と指摘。使用済み核燃料の貯蔵での安全性確保は「NRCの優先課題であり、迅速に対応する」と強調したが、認可再開時期のめどについては「具体的な見通しは持ち合わせていない」と述べるにとどめた。また、国内104基の原子力発電所でプールに一時貯蔵している使用済み核燃料について、できる限り「ドライキャスク(空冷式の金属容器)」に変える考えを明らかにした。昨年の東京電力福島第一原発事故では、使用済み核燃料プールの冷却が止まり、過熱が心配された。マクファーレン氏は「ドライキャスクは水を使わず、非常時でも運用が容易」と語り、安全性が高まるとした。
 
原子力発電大国・アメリカでさえ、使用済み核燃料の処理法ができるまで原発を新設しない、となった。福島原発4号機の使用済み燃料むき出しの映像はかなり衝撃的だったようだ。あの事故で使用済み核燃料の危険度が一気に認識されたようで、そう言う意味では福島原発は行け行けどんどんの原発に警笛を鳴らしたようである。
国土の広いアメリカでさえ、使用済み核燃料の最終処分場は、決まっていない。住民の反対で着工寸前だったネバダ州ヤッカマウンテンの最終処分場はオバマ政権が建設計画を打ち切った。現在、その場所は太陽光発電の敷地に使われる計画のようだ。30万年、保管する計画だったと言う。
再処理にも問題がある。フランスの再処理工場は沖合いの海に放射能濃度の高い廃液を垂れ流しだし、攻撃に備えてミサイルまで配備している。しかも、精製したプルトニウムを燃やす増殖炉の開発は絶望的だし、精製後、残った劣化ウランはコンテナに詰められてシベリアで野ざらし状態だ。こんな状態で危険な使用済み燃料を生成し続ける原発を再稼動しようとする日本は狂気の沙汰だ。福島原発人災で白日の下にさらされた使用済み核燃料の危険性を認知している人は極少数のように思える。コストだの産業の空洞化だの電力不足など、そんなことで再稼動賛成と言う人の不見識に一驚する。燃料プールがひっくり返ったら・・・・近隣国がミサイルを原発に撃ち込んだら・・・・日本全国の原発や六ヶ所村に貯蔵されている膨大な燃料棒は日本を廃墟にしてしまう。自爆装置をかかえて、高額な戦闘機配備に明け暮れる日本はアメリカのお得意様だ。防衛上からもまず使用済み核燃料の最終処分が最優先事項だろう。現在、10万年の封印に耐える最終処分場を持っているのはフィンランドだけだ。

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