オータムリーフの部屋

残された人生で一番若い今日を生きる。

夏山遭難

2011-08-10 | 日記

 
行く先々で遭難者が出ているので最近の夏山遭難をまとめてみた。たった10日間なのに随分痛ましい事故が起こっている。単独行ではないのに、はぐれて滑落してしまったり、転倒してひどい骨折をしたり、やはり、岩場での事故が圧倒的だ。祖父と孫の滑落は悔やんでも悔やみきれないだろう。岩場では落石があたれば致命的だ。加害者にも被害者にもならないように気をつけたい。
 
 
北岳 7/28
 
28日午後0時20分ごろ、南アルプス・北岳の吊尾根分岐近くで、横浜市の無職女性(70)が岩場で足を滑らせ転倒した。頭の骨を折るなどの重傷で、県警ヘリ「はやて」で甲府市内の病院に搬送された。女性は都内の旅行会社が企画したツアーに参加し、同行者15人と共に27日に入山。28日は北岳に登頂した後、北岳山荘に向かっていた。
 
唐松岳 7/29
 
 28日正午ごろ、北アルプス唐松岳山頂近くの尾根を歩いていた東京都江戸川区の銀行員向井誠さん(31)がいなくなったと、同行者が近くの山小屋を通じて大町署に届け出た。県山岳遭難防止対策協会の夏山常駐隊員が尾根の約100㍍下で向井さんを見つけたが、頭などを強く打ち、死亡したとみられるという。29日に県警ヘリで収容する予定。同署によると、向井さんは3人パーティーの最後尾を歩いていた。
 
北岳 7/30
 
南アルプス・北岳に1人で登山に出掛けたまま、行方が分からなくなっていた横浜市の神奈川県警警部の男性(50)が、山頂近くにあるバットレス(大岩壁)付近で死亡しているのが4日、見つかった。死因は肋ろっ骨こつが折れたことによる内臓損傷で、南アルプス署は男性が滑落したとみている。同日午前6時25分ごろ、上空から捜索していた県警ヘリ「はやて」が倒れている男性を発見した。既に死亡しており、約2時間後に遺体を収容した。男性は7月30日に入山。帰宅予定だった8月1日になっても戻らなかったことから、同署などが捜索を続けていた。
 
槍ヶ岳 7/31
 
30日午後5時ごろ、北アルプス槍ヶ岳山頂近くの鎖場を歩いていた男性が滑落したと松本署に連絡があった。同署によると、槍ヶ岳滞在中の医師が男性の死亡を確認。死亡したのは新潟県長岡市の無職笠原正雄さん(64)。男性は29日、4人パーティーで上高地から入山し、30日は槍ヶ岳から下山中だった。
 
南アルブス大沢岳 8/3
 
 2日午後4時15分ごろ、南アルブス大沢岳山頂付近で岐阜県富加町の主婦足立小枝子さん(64)が滑落したと、同行の夫らが近くの山小屋などを通じて飯田署に通報した。3日午前7時半ごろ、県警ヘリコプターが山頂から約200㍍下の急斜面で足立さんを発見したが、死亡が確認された。同署によると、足立さんらは3人パーティーで1日に静岡県側から入山した。
 
涸沢岳 8/5
 
5日午後0時50分ごろ、北アルプス涸沢岳の岩場で、愛知県豊橋市の会社役員政木通弘さん(73)が約150㍍滑落し、死亡した。松本署によると、通報した登山者は政木さんが落石を受けて滑落したと話している。政木さんは3日に3人パーティーで入山し、5日は北穂高岳から奥穂高岳へ向かっていた。
 
小川山 8/6
 
 5日午後0時半ごろ、南佐久郡川上村川端下の廻り目平にある岩場で、友人とロッククライミングをしていた静岡県袋井市の会社員男性(35)がバランスを崩し、高さ30㍍付近から7㍍落下してロープで宙づりになった。近くにいた人が119番通報し、ドクターヘリで佐久市内の病院に搬送されたが、頭を打っており、佐久広域連合南部消防署によると意識不明の重体。
 
 鳳凰 8/7
 
7日午後1時20分ごろ、韮崎市の鳳凰山ドンドコ沢南精進ケ滝近くの登山道で、東京都調布市の会社員男性(48)が転倒した。男性は右足の骨を折る重傷。韮崎署と峡北消防本部によると、男性は6日に友人と2人で入山。7日は下山中で、同滝付近の岩場を下りていたところ足を滑らせて転倒した。同所を通り掛かった別の登山客が119番通報し、県防災ヘリ「あかふじ」が救助、甲府市内の病院に搬送した。
 
剣岳 8/8
 
8日午前8時10分ごろ、立山町芦峅寺の剱岳三ノ窓チンネ取付き付近で、札幌市南区川沿、陸上自衛官、大槻直矢さん(23)が落下してきた雪の塊(約125立方メートル)の下敷きになった。大槻さんは県消防防災ヘリで病院に運ばれたが、出血性ショックで死亡した。
 上市署によると、大槻さんは友人の男性(25)と7日に室堂から入山。長次郎谷熊の岩を拠点に岩登りをしていた。
 
奥穂高岳 8/7
 
7日午前7時20分ごろ、長野県松本市の北アルプス・奥穂高岳(3190メートル)で、下山中の愛媛県四国中央市寒川町、会社員、大西家康さん(62)と、孫の小学2年、白川明人君(8)=同市下柏町=の2人が約50メートル下に滑落した。長野県警ヘリが救助したが、松本市内の病院で大西さんの死亡が確認された。白川君も午後8時半すぎ、死亡した。県警松本署は落石が原因とみて調べている。同署によると、現場は標高2600メートルで、「ザイテングラート」と呼ぶ岩場が続く尾根。大西さんは妻と白川君の3人で、5日から2泊3日の日程で入山していた。
 
 蒲生岳 7/27
 
 福島県警南会津署は27日、同県只見町の蒲生岳で登山中に行方不明となっていたさいたま市の無職、桜田勇さん(73)が遺体で発見されたと発表した。山頂付近の崖下で倒れており、登山道から誤って滑落したとみられる。桜田さんは26日、埼玉県内の登山クラブの仲間約10人と久保登山口から入山後、行方が分からなくなっていた。
 
大滝山 8/6
 
松本市の大滝山(2614メートル)で6日午後、友人とはぐれ行方不明となった大阪府和泉市光明台、無職、梶本節子さん(69)は8日、安曇野市の蝶沢で発見され、県警ヘリで収容されたが、安曇野署で死亡が確認された。死因は低体温症だった。同署によると、梶本さんは道に迷い、登山道から西へ約200メートル離れた沢に落ちたとみられる。発見時、体が水につかり、心肺停止状態だった。

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