鷹取に通ってくるM氏のブログ「白い鷹」を時々見ている。
毎年、アンデスに行くM氏だが、今年は大腸の手術のために旅をキャンセルしたらしく、手持ち無沙汰のようだ。想い出の写真で動画を製作しているのでそれを拝見した。
アンデスの名峰と題して雪をまとった岩壁が次々と現れる。個人的にはアルパマヨと言う山の造形が好きだ。
以前、白川義員の写真を銀座に見に行ったことがある。8000メートル級の山々をヒコーキで上から見ようと言うのだ。発想はすごいが結果はがっかりだった。朝日を浴びたモルゲンロートの雪山がおいしそうでカラフルなショートケーキにしか見えなかった。こんな言い方をして申し訳ない限りだが、細部が見えず、のっぺりとしたお菓子にしか見えなかったのだ。
世界の名峰100山を撮り終えた偉業には敬意を表したい。アンデスの山ではワスカラン(6768m)、ワンドイ(6395m)、チャクララフ(6112m)、アルパマヨ(5947m)、サンタクロス(6259m)が百名山に選ばれていた。
それに比べて、カメラは良くなくても至近距離から撮ったM氏の写真は迫力がある。本人の思いがこめられているから、見るものに感動が伝わってくる。アンデス40座まであと4座と言うことだ。来年は40座達成だろう。
晴れ渡った6000メートル級のアンデスの山々は息を呑む美しさだ。神々が住む領域に足を踏み入れた純粋無垢な登山家たちを温かく迎えてくれるのかもしれない。しかし、ひとたび荒天になると人を寄せ付けない死の世界だ。
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