唯一の旅客機 差し押さえ ナウル

南太平洋の島国ナウルが記事になるなんて
ちょっと信じられませんが、オーストラリア
関連ということで紹介します。
　2005年のクリスマス、北海道新聞の記事です。




唯一の旅客機　差し押さえ

島国ナウル国営航空 政府財政難で


【シドニー24日共同】
　南太平洋の島国ナウルが財政危機により、国営航空会社の保有する唯一の
旅客機を差し押さえられる事態となった。国際定期便は十九日から運航を停
止、一時的にチャーター便でしのいでいるが、乗客輸送に大きな支障が出て
いる。
　ナウルは赤道の南約四十キロにある面積約二十一平方キロのさんご礁の島。
リン鉱石の枯渇、海外での不動産投資失敗などで、政府は深刻な財政危機に
陥った。
　国営ナウル航空の唯一の旅客機ボーイング737－400型は、一九九三年に米
国輸出入銀行の融資を受け購入されたが、財政危機のあおりで二〇〇二年に
ナウル政府による融資返済がストップ。同銀行は〇三年六月に法的手続きを
開始し、オーストラリア最高裁は今月十六日、旅客機を銀行側に引き渡すよ
う命じた。ナウルとオーストラリア東部のブリスベーン、キリバスのタラワ
などとの間を結んでいた同機は十八日に差し押さえられた。
　ナウルのケケ運輸相は「ナウルの多くの人々は、治療のためにオーストラ
リアに行く。旅客機の差し押さえは生命を危険にさらす」と声明を発表、米
政府と輸出入銀行に対し、同機をリースしてほしいと訴えている。


ナウル