新聞に見るオーストラリア

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日本版シャトル 宙に浮く可能性

2005年12月04日 | 科学
 オーストラリアのウーメラでも実験をしていたHOPEが
計画中止になりそうです。残念。





 日本版無人スペースシャトルと期待されながら、試験機の製作が中止された
「HOPE-X」開発計画について、文部科学省宇宙開発委員会の推進部会は
三日までに、基本設計段階での総合評価は「期待通り」とする事後評価報告書
をまとめた。
 七日の同委で正式決定する。一九九三年度から総額約四百五十億円を投じ、
小型機で五回の飛行実験を行った国家事業は名実ともに終了。しかし、今後の
有人・無人宇宙船の開発方針は定まっておらず、関係者は成果の散逸を防ぐだ
め、後継計画の検討を求めている。
宇宙開発委「技術は蓄積」評価
 HOPE-Xは全長が一三・四㍍と米シャトルの約三分の一で、重さは十三㌧。
H2Aロケットに搭載して地球周回軌道に打ち上げ、帰還時は滑走路に着陸す
る。国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送や、単独で宇宙実験を行うこと
が想定された。人間の搭乗は無理だが、関係者は将来の有人化を念頭に置い
ていた。
 計画開始当時、米国やロシアにあって日本になかったのは、宇宙船を大気
圏に突入させ、着陸させる技術。宇宙開発事業団(現宇宙航空研究開発機構)
などは九四年、巨大な中華鍋形の再突入実験機を打ち上げ、地球一周後に南
太平洋のクリスマス島沖で回収。九六年には翼のない小型機を音速の十四倍
で滑空飛行させたが、機体回収に失敗した。同年、オーストラリアで小型有
翼機の自動着陸実験も行ったが、宇宙開発委は二〇〇〇年、HOPE-X試
験機の製作中止を決定。将来計画の再検討が表向きの理由だったが、H2、
M5の二大主要ロケットが打ち上げに失敗し、余裕がなくなったためだった。
 その後、〇二年にクリスマス島で小型有翼機の離着陸、〇三年にスウェー
デンで飛行実験が行われている。

画像は北海道新聞の記事です。

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