Blogアトリエ陶夢 <夢宇窯>

アトリエ陶夢の作品や活動紹介、各種陶芸活動、陶の郷づくりを掲載します。

制作シリーズ④ ― 手ろくろで水引き

2020年05月31日 | アトリエ陶夢
  茶碗をつくろう 
  
 陶芸を始めるとまず、ひもづくりを教わります。でも、轆轤で水引きを教わることはまずありません。
誰しもが轆轤をやってみたいと思うのになかなかその道に進めません。
私が、陶芸を学び始めた教室では、初歩の段階から手ろくろで水引きの仕方を教わりました。
何も特別なものではありません。
電動ろくろ水引きの技術習得の一歩となるものであり、手ろくろづくりである故のブレが味わいともなる制作方法の一つでもあるように思います。
電動回しでなく手回しでおこなうことの違いだけですが、支持手の不安定さが生み出す面白さが味わえます。

 今回は、手ろくろ水引きで茶碗を作ってみました。
まず、粘土をろくろの中心に置き、水をつけ粘土に手を添えて回転をさせ、中心をとる。
 

 
 親指を中心に押し込みながら同時に、親指と人差し指の隙間を狭めながら引き上げていく。



 人差し指を支えに固定しながら、親指の内腹を使って少しずつ力を加え、粘土を引き上げていく。



 口を糸切して整える。牛革でなめす。


 底の水分をスポンジで取り去る。  底を糸切して終了。


 少し乾いてから高台を削り出します。
 
 

 完成!