Blogアトリエ陶夢 <夢宇窯>

アトリエ陶夢の作品や活動紹介、各種陶芸活動、陶の郷づくりを掲載します。

美濃焼探訪ー多治見・土岐・可児

2024年07月05日 | 旅だより

 6月9日、車のメンテナンスの為岐阜県可児市まで納車に行きました。              

朝一で出発し、岐阜県現代陶芸美術館の見学をしました。

  

その後、多治見市美濃焼ミュージアムを見学し可児市へ納車に向かいました。

 帰路は、電車で多治見に戻り駅前ホテルで一泊することにしました。

 多治見は、陶芸のスクーリングで訪れた懐かしい場所です。その時はゆっくりと見学もできなかったので、この機会をつかって多治見界隈の散策を楽しむことにしました。

 夕食の予定で近辺を散歩しましたが賑やかさはなく、好みの飲食店も見つからず、止む無くスーパーで食料の買い出しをしてホテル食となりました。多治見料理が食べたかったなあ!

 翌日は、多治見と言えば美濃焼、焼き物散策に出かけました。

 

 駅前ホテルから本町オリベストリートまで散歩します。市内を流れる土岐川、多治見橋からの風景です。

        

 オリベストリートは勿論、美濃焼陶器の展示・販売のお店が立ち並ぶ街道ですが空中スイカと銘打ったユニークな話題作りに挑戦している地域の取組みが見られたり、交番のユニークな建物や魅力的な大きな日本建築の蔵付き家屋が残っている街道でした。月曜日でもあり観光客もまばらで、静かな陶器街でした。

 3週間後再びの可児行き!

6月29日、メンテナンス終了の連絡を受け再び可児市に向かいました。JR高槻から新快速で米原、岐阜へそこから高山本線で美濃太田へ、太田線で可児までほぼ4時間ののんびりとしたローカル旅でした。

 帰りは車ですから、この機会を有効に可児市の荒川豊蔵資料館、美濃桃山陶聖地に寄りました。豊蔵邸は森林の中の静かな庭園のような雰囲気の所で、居宅や陶房は奇麗に整備されており、静かな環境での当時の様子が偲ばれました。

 敷地の散策の後、資料館で閉館迄ゆっくりと志野茶碗や瀬戸黒茶碗を鑑賞しました。有意義な一日でした。

   

  

  


四国霊場88カ所巡り旅 ④

2023年09月28日 | 旅だより

 霊場巡り第4弾!

 今回の訪問は8番札所からだが、5番地蔵寺のイチョウの様子確認することを番外として入れた。中門をくぐるとまだ葉は青々としたままだったが、木の下には、無数の銀杏が散乱していた。職員らしき女性が、長ほうきで実を掃き集めていたが、風が吹くと熟れた銀杏がばらばらと音を立てて雨の様にふりそそいで落ちてくる。銀杏の雨は人生初の体験だ‼ すごい 風景! 毎日実を集めるのも大変な作業、処分はどうするんだろうと心配もしてみた。

  訪問者が銀杏に気づかず、踏みつけていく! アー~~ ニオイガー~‼ 

葉が黄色に色づくともっとすごい風景になるんだろうなあ。見るにはいいが、落葉の掃除も大変だろうなあと心配にもなった。                                     

 

 

<8番札所熊谷寺>

  熊谷寺は四国霊場の中でも最大級のお寺ともいわれている。

仁王門の左右の仁王像はカラフルな色彩で和風の木彫とは一味違う。

   

  

 熊谷寺は、あじさいの名所として知られているようで、参道から境内にかけて1500株が植栽されているとある。あじさいは咲いていないが、白色の彼岸花が数本咲いていた。春の時期、梅雨の時期、そして紅葉の頃の違いを楽しむのも良いかも…

 

<9番札所法輪寺>

 

 

 法輪寺の本堂には、たくさんの草鞋が奉納されている。調べてみると、

「むかし、松葉杖なしでは歩けなかった人が参拝に来た時、参道の真ん中あたりで足が軽くなり、松葉杖なしでも歩けるよう完治したという言い伝えがあるとのこと。」

 それから、お守りとして草鞋が奉納されているのだろう、中には、松葉杖や帽子も奉納されていた。

 境内の隅に写真の5体の布袋尊が置いてあった。ユニークな風貌で微笑ましい。誰かが毛糸編みの帽子を被せていた。

<10番札所切幡寺>

   

 切幡寺は天然温泉御所の郷から少し山手に入ると山深い森に山門がある。そこから290M先に本堂を示す石碑が立っている。坂道を進んでいくと途中より階段が現れ、本堂まで340段と表示がある。先の本堂が見えないほどの急階段でずっと先まで続く。此れはきつい!10年前はもっと早く登れていたのに…。心で呟きながらゆっくり上がっていく。あと100段程になったころ、「女やくよけ坂」の表示が現れる。続いて、「男やくよけ坂」それぞれの大厄年が階段数に置き換えられている。我々にはもう関係ないが…厄払いを兼ねてのアイデア―が面白い❣ 最終61歳の厄年の人には、少し頑張りの後の厄除けをいただけたらこれは嬉しい!

 上りもつらいが、下りもつらい! 足がガクガクになりました。

天然温泉御所の郷の道の駅と板野の道の駅によって高槻に帰りました。

 

 


四国霊場88カ所巡り旅 ③ 

2023年09月27日 | 旅だより

    日が随分経ちましたが7月2日の第三回訪問記をアップします。

 前回、時間切れで再訪問となった第5番札所の地蔵寺から、再出発です。

<5番札所地蔵寺>

   

 門をくぐると直ぐに大きなイチョウの木が目を引く、高さといい、幹の太さ、根の張り具合もすごい❕ 前回、7月2日の訪問で、納経所の方に話を伺うと、9月頃にはこの大木にぎっしりと銀杏の実をつけ黄色になって落ちてきますと聞いていた。紅葉のイチョウの写真も見事でぜひ其の頃にもう一度来たいとの思いで五百羅漢を拝観し6番寺へ向かった。

   

 <6番札所安楽寺>

 

温泉山瑠璃光院と号し、本尊は薬師如来。大師堂から湧き出る宿坊の温泉とラジウム鉱泉入りの薬湯も有名らしい。

 ここで目に入ったのが、トイレらしい変った建物です。

「1110」 が目に入り近寄ってみると フリガナが打ってあります。

<いいトイレ 11月10日は いいトイの日>だってさ

 早速、いいトイレを体験! なかなか奇麗でおしゃれでした。 

 

<7番札所十楽寺>

  

 今回三つ目のお寺です。龍宮城をイメージさせる朱塗りの門が特徴的

中門の先に広がる境内には、風格あるたたずまいの本堂が存在感を示していました。

感謝をもって般若心経を唱え今回の旅を終えました。

次回は、再度、地蔵寺のイチョウを見に行きます。

 

 

 


四国巡礼の旅②

2023年06月11日 | 旅だより

四国第3番寺・4番寺を巡る!

 鳴門市の第一・二番寺から板野町に入ると今回の訪問寺、第三番寺である金泉寺と第四番寺の大日寺に至る。第五番寺までが妻の里板野町内である。五番寺地蔵寺までめぐる予定であったが時間切れとなり再訪問することにした。

<第三番寺金泉寺>  仁王門           本堂

 

板野町役場の裏手の山際にある金泉寺の庭先には、本堂に使用されていたであろう鬼瓦や龍の飾り瓦(?)が並べてあった。すごい!

 

<第四番寺大日寺>                                     

 

大日寺の境内に飾っていた鬼瓦、今回は瓦に目を向けてみました。

 


四国霊場88カ所巡り旅 - 二巡目開始!

2023年04月25日 | 旅だより

四国霊場巡り二巡目の開始!

令和5年4月12日から四国霊場二巡目の旅を始めました。

今度は急がずお寺をゆっくり味わいながら、また観光を楽しみながら周ろうと決めました。

第一寺の霊山寺の売店で作法の説明を受け、納め札と新しい御朱印帳を購入し、気持ち

を新たにお参りを開始しました。

今回から、御朱印帳は二冊です。二巡目の朱印帳は印のみが重ねて押されます。

 

 第5番までは、妻の実家板野町の近くの寺です。その後、第23番寺までは徳島県内そ

の後は、高知県に入ります。

今回、二巡目の霊山寺で見た光景は、外国観光客を含む巡礼者の多さです。

私たち以上に、巡礼の作法を学び巡礼の旅を楽しもうとしている感じが伺えました。

素晴らしい!

 

 

 

 


四国88か所霊場巡りーお礼参り

2023年03月27日 | 旅だより

四国88カ所巡りの旅終える!

 10年余りかかった四国巡りがやっと終わりました。

88カ所の寺院を巡り終えた後、今年1月、妻の帰郷の際に第一番札所の霊山寺へ報告のお礼参りに寄りました。御朱印を頂き巡礼旅を完遂しました。

 四国巡りを終えた後、高野山へお参りすることで発願が完結するとのことで、先週高野山参りをしました。

高野山は、就職直後の研修で訪れた後、一度も行ったことがありません。

50年ぶりの訪問となります。観光気分での訪問で、詳しく調べないままの高野山参りでした。

まず、高野山金剛峯寺の主殿へお参り、蝋燭、線香を供え、お賽銭し、般若心経を唱えお礼をします。

その後、御朱印を頂き、堂内見学をしました。

  

大広間、持仏間にある襖絵を始め、梅の間、柳の間と見ごたえのある作品が鑑賞できました。

 特に驚きは、囲炉裏の間と茶の間の障屏画です。

何とそれは、2020年に奉納された元学園長千住博先生の瀧図作品でした。

一般公開されていました

■茶の間 囲炉裏の間

 

■ばん龍庭

 

 その後、奥の院へ向かい御朱印を頂きました。

 

 

今回の高野山参りは、下調べも十分しないままで結果不十分な旅となりました。

次回は、ゆっくりとしたお参りがしたいと思います。

近く、第2回目の四国88カ所巡礼の旅を始めたいと思います。

 

 


水生植物公園みずの森

2022年09月13日 | 旅だより

 先週の日曜日、草津市立水生植物公園に睡蓮の鑑賞に言って来ました。

色とりどりの睡蓮の花が目を引きました。

オニバスの群生は見事です。子供がオニバスに乗ることもできます。

ゆったりした時間を楽しみました。

せっかくなので帰りに琵琶湖大橋を渡り、比叡山ドライブを久々に楽しみ、延暦寺を見学して帰りました。

      


大鳴門橋遊歩道 渦の道

2021年11月01日 | 旅だより

何十回となく往き来した鳴門橋ではあっても

じっくり鳴門の渦潮を眺めたことがない。

コロナも落ち着いた今、妻の実家からの帰りに立ち寄ってみた。

勿論、大鳴門橋の遊歩道から渦を見下ろすのは初めてである。  

遊歩道は、車道の下に設けられており、大鳴門橋の橋桁空間を利用した回遊式の通路が作られている。

 

通路の途中には、透明のガラス床が設えてあり45m下の潮流をのぞき見ることができる。

其の上に立つと、吸い込まれそうでゾクッとする。

   

スリル満点な渦潮散歩でした。

 


コロナ禍の秋

2020年11月20日 | 旅だより
 11月の始め一年ぶりの有馬
愛犬トムとの旅行の最後となった有馬
あれから2年が過ぎる。
紅葉の中で最後の雄姿を見せてくれた。
思い出の場所。
 
  
 
  通りの家先で置物を見つけた。
フクロウやウサギ
何気なく置いているのが カワイイ

   

 温泉街に降りていくと

そこには、置物のようなふっくらした猫がマンホールの上でじっとしている。
下水には、温泉のあまり湯が流れ、温かい。
人慣れした猫だった。 



宿では、美味しい料理を堪能した。

     
                                                                           

 

道後ぎやまんガラス美術館

2018年09月15日 | 旅だより
今回は、道後のぎやまんガラス美術館を訪れました。

道後と言えば道後温泉本館(神の湯)(国の重要文化財)が観光名所となっています。

そこから徒歩3分の坂上にぎやまんガラス美術館があります。


   

館内には江戸時代の初期の「びいどろ」や「ぎやまん」そして、明治大正時代の和ガラスの作品300点余りが展示してあります。

<参考>
「びいどろ」とは
ポルトガル語のVidro(ヴィードロ)に語源を持つ、江戸時代の薄い吹きガラスのこと。
無色のガラスを作ることができなかった時代に作られた、素朴で繊細な有色のガラス製品を指します。

「ぎやまん」とは
金剛石を意味する、オランダ語のDiamant(ディアマント)、ポルトガル語のDiamante(ディアマンテ)が語源。
金剛石をガラス切りに使用したことから、特にカットガラスや無色のガラス、厚みのあるガラスを言います。
  「ぎやまんガラス美術館HPより抜粋」
 

      


坂の上の雲ミュージアムと萬翠荘

2018年09月02日 | 旅だより
前回の松山城訪問に引き続き坂の上の雲ミュージアムと萬翠荘を見学しました。

    

坂の上の雲ミュージアムのパンフレットのあいさつ文に以下が記載されています。
『ー前略ー 司馬遼太郎の小説、「坂の上の雲」には、近代国家の形成期の世界や日本で起きた出来事、そのなかで生きてきた人びとの人生など多くの物語が描かれ、現代を生きる私たちに大きな示唆を与えてくれます。本ミュージアムでは、これらをテーマにした展示や様々な催しを行うことで、訪れた方々に歴史を学び、未来への思索を深めていただきたいと願っています。』 
展示も充実した内容でしたが、興味は建物にあります。

このミュージアムは安藤忠雄さんの作品です。
三角形のコンクリート、打ちっぱなしの構造です。
4階迄三角形を描くスロープでつながれた展示室を、回遊式庭園を楽しむように上がっていきます。
安藤建築の空間構成の見事さが感じられます。

   


シニア料金で安く入館させていただき楽しめました。

続いて、隣接する国重要文化財に指定されている萬翠荘(ばんすいそう)に向かいます。
 
 ミュージアムより緩やかな道を100mほど進むと見事な建物が現れます。

   

 300円の入館費を払って館内に入ります。
パンフレットの説明で、この建築物の概要が掴めます。
『愛媛県で最も古い鉄筋コンクリート造りでネオルネッサンスと呼ばれる格調高い様式で西洋建築の多くは左右対称ですが、萬翠荘は、日本人のアンバランスの美意識、左右非対称で構成されています。』と記されています。

萬翠荘は、大正11年旧松山藩主の子孫にあたる久松定謨(ひさまつ さだこと)伯爵の別邸として建てられたフランス風洋館です。
外観は勿論、室内のインテリアやステンドグラスがまさに大正浪漫です。大正期の洋風建築物の美へのこだわりは、これからどうなっていくのでしょう。

  

ゲストルームのシャンデリアの下は、パワースポット(?)だそうです。

優雅な時間を楽しんだ後は、団子とコーヒーで締めくくりました。




 

白峰寺・根香寺を訪ねて

2018年08月19日 | 旅だより
お盆明けの松山訪問を終え帰路についた17日、終盤を迎えた四国88か所巡りをしました。
今回は、81番白峰寺.82番根香寺を訪れました。
どちらも香川県五色台の山深い山腹に位置し、山岳仏教の山岳寺として建立され今日に至っている。

白峰寺には、他寺に見られない十二支絵馬の奉納所が設けられていた。
愛犬トムの生まれ年の絵馬奉納所には、申、未の石像が奉納されていた。

   

82番根香寺の門前横の林の中には、牛鬼という怪獣が建立されている。その姿の想像力に感服です。



  

史跡松山城本丸散策の旅

2018年07月21日 | 旅だより
 またまた松山の義母宅を訪問しました。 
妻が母との時間を楽しんでいる合間に、城散策に一人で出かけました。

 酷暑の中、松山城山ロープウェイ東雲口駅から本丸を目指します。
ロープウェイ降車場所の長者ヶ平からは、徒歩10分で本丸に到着!
天守、小天守や櫓の風景が魅力的で写真に納めたくなります。
今回は、時間もなく天守観覧はあきらめ、天守閣周辺の景観を楽しみました。
松山城の魅力は、天守閣のみではなく、櫓や塀の造りにあるようです。堪能しました。

 帰りは、暑い中リフトを使って降りることにしました。少しばかり冷や汗もかく汗だくの散策でした。

      

 

砥部焼きの里を訪ねて

2018年06月08日 | 旅だより
愛媛県砥部町の窯里を久しぶりに再訪した。
松山には、高齢の義母が居るため様子伺いに時折訪問する。
気が向けば車で30分ぐらい走ると砥部を訪れることができる。
道後温泉も近くである。
 
 今回は、家内がゆっくり母親と過ごしている間、見学に訪れたという訳である。
まず、砥部焼伝統産業会館を訪れた。

    

 砥部焼は染め付けや赤絵を特徴とした磁器ものである。磁土づくりから成形、絵付け、焼成に至る過程を時代と共に道具などを含め展示説明している。

作品の展示も多く見応えがある。

       

二階では、砥部の窯元や作家の新作展示会と展示販売を開催していた。
砥部焼の特徴を生かしながらも、新しい試みやデザインの工夫が見られた。
制作の厳しさをも同時に感じる場面であった。

 その後は、陶祖ヶ丘への散歩道や砥部町陶芸制作館に向け、ぶらぶらと付近を散策した。 

民陶を訪ねてー山陰・出西窯 

2018年06月03日 | 旅だより
 民芸運動の影響を受けた山陰・出雲の民陶の一つ出西焼を訪れた。
アトリエ陶夢からは、中国道・院庄~高速・米子道で二時間余り、さほど苦にならない距離だ。
その日は、生憎の雨。だから思い付きで無計画な出発。
出雲民芸館を先ずは目指す。

到着後、早速入館

出雲民芸館は出雲地方きっての豪農であった山本家の邸宅を一部改修しそのまま展示館として使用しています。
館内には、陶磁器、漆器、木工品、染織りなど島根を中心に全国から集められた品々が展示してあります。

売店には、窯元の作品や民芸品が展示販売されていました。           
 
    

雨で入館者もなくただ一人ゆっくり見学できました。

一番の目的である窯場の情報を取得して、出西窯に向いました。
山陰道斐川インターに向かう途中に出西窯はありました。山際の静かな田園に囲まれた場所でした。

      

併設の展示・販売場「くらしの陶・無自性館」に入り、出西窯の焼き物を鑑賞。

手ごろな値段で日常使いのできそうな作品が並んでいます。つい私も買ってしまいました。

その後は、作業場を見学しました。

     

灯油窯では二機のバーナーで焼成中でした。
登り窯もあり、年に数回火が入るとのことでした。

山陰にはこの他いくつかの窯場があります。また、機会を見つけて覗いてみたいものです。