Blogアトリエ陶夢 <夢宇窯>

アトリエ陶夢の作品や活動紹介、各種陶芸活動、陶の郷づくりを掲載します。

道後ぎやまんガラス美術館

2018年09月15日 | 旅だより
今回は、道後のぎやまんガラス美術館を訪れました。

道後と言えば道後温泉本館(神の湯)(国の重要文化財)が観光名所となっています。

そこから徒歩3分の坂上にぎやまんガラス美術館があります。


   

館内には江戸時代の初期の「びいどろ」や「ぎやまん」そして、明治大正時代の和ガラスの作品300点余りが展示してあります。

<参考>
「びいどろ」とは
ポルトガル語のVidro(ヴィードロ)に語源を持つ、江戸時代の薄い吹きガラスのこと。
無色のガラスを作ることができなかった時代に作られた、素朴で繊細な有色のガラス製品を指します。

「ぎやまん」とは
金剛石を意味する、オランダ語のDiamant(ディアマント)、ポルトガル語のDiamante(ディアマンテ)が語源。
金剛石をガラス切りに使用したことから、特にカットガラスや無色のガラス、厚みのあるガラスを言います。
  「ぎやまんガラス美術館HPより抜粋」
 

      


坂の上の雲ミュージアムと萬翠荘

2018年09月02日 | 旅だより
前回の松山城訪問に引き続き坂の上の雲ミュージアムと萬翠荘を見学しました。

    

坂の上の雲ミュージアムのパンフレットのあいさつ文に以下が記載されています。
『ー前略ー 司馬遼太郎の小説、「坂の上の雲」には、近代国家の形成期の世界や日本で起きた出来事、そのなかで生きてきた人びとの人生など多くの物語が描かれ、現代を生きる私たちに大きな示唆を与えてくれます。本ミュージアムでは、これらをテーマにした展示や様々な催しを行うことで、訪れた方々に歴史を学び、未来への思索を深めていただきたいと願っています。』 
展示も充実した内容でしたが、興味は建物にあります。

このミュージアムは安藤忠雄さんの作品です。
三角形のコンクリート、打ちっぱなしの構造です。
4階迄三角形を描くスロープでつながれた展示室を、回遊式庭園を楽しむように上がっていきます。
安藤建築の空間構成の見事さが感じられます。

   


シニア料金で安く入館させていただき楽しめました。

続いて、隣接する国重要文化財に指定されている萬翠荘(ばんすいそう)に向かいます。
 
 ミュージアムより緩やかな道を100mほど進むと見事な建物が現れます。

   

 300円の入館費を払って館内に入ります。
パンフレットの説明で、この建築物の概要が掴めます。
『愛媛県で最も古い鉄筋コンクリート造りでネオルネッサンスと呼ばれる格調高い様式で西洋建築の多くは左右対称ですが、萬翠荘は、日本人のアンバランスの美意識、左右非対称で構成されています。』と記されています。

萬翠荘は、大正11年旧松山藩主の子孫にあたる久松定謨(ひさまつ さだこと)伯爵の別邸として建てられたフランス風洋館です。
外観は勿論、室内のインテリアやステンドグラスがまさに大正浪漫です。大正期の洋風建築物の美へのこだわりは、これからどうなっていくのでしょう。

  

ゲストルームのシャンデリアの下は、パワースポット(?)だそうです。

優雅な時間を楽しんだ後は、団子とコーヒーで締めくくりました。