「 ストロベリー・フィールズ 」 小池 真理子
501ページもある分厚い本で、持ち歩けなかったので読むのに少し時間がかかりました。
題名の「 ストロベリーフィールズ 」とは、ビートルズの曲で、ジョン・レノンが歌っている「 ストロベリー・フィールズ・フォーエバー 」だと知りました。
ジョンが、子供の頃よく遊んだリヴァプールにある孤児院の名前で、そこの庭と主人公の鎌倉の自宅の手をかけていない庭のイメージが似かよっているから。
ビートルズの青盤に収録されていたので聴きました。
作中で、ロックが何曲も出てきますが、ロックはほとんど聴かないので知らない曲ばかり。
~~~~~~~~
月川夏子は45歳で眼科と内科のクリニックを開業している。
夫・智之は文潮書院という出版社を経営している。
先妻が10年前に亡くなり、7年前に後妻に入った。
先妻の子・りえは23歳大学院生。 婚約者がいて卒業後結婚の予定。
りえが自宅に婚約者と、大学の友人・愛とその兄の旬を招待しての食事会で、夏子は、初めて旬と出会う。
旬は公認会計士を目指し勉強中で、ロック・バー「 アンジー 」でアルバイトしている。
何不自由のない生活を送っていた夏子だったが、ある日、智之と秘書の石井葉月が自宅の書斎でキスをしているのを見てしまう。
そこから、今まで平穏無事に見えていた生活に狂いが生じ、苦悩が始まる。
夫との関係、りえとの関係。 いい妻、いい母を演じている自分。
そんな時、旬がクリニックに診察に訪れ、誘われて上京するたびに会い、歳の差を超え互いに惹かれていく。
夏子は女として旬を愛し、旬は、彼の生まれ育った複雑な環境から夏子に対して母性を求めているのか?
40代の夏子と20代の旬の恋愛。 周りを巻き込み小池真理子のドロドロの世界突入。
~~~~~~~~
彼の夏子に対する一途さが、私には理解できませんでした。
夏子のためと言いながら、彼女を苦しめている葉月を誘惑したり、月川とりえを困らせるために、りえを誘惑したり。
夏子が怒って連絡を絶つと、電話、メール攻勢で、どうなるのか夏子同様怖くなりました。
最後に夏子と旬の関係が、好きという気持ちが親子のように変化して行きます。 旬の気持ちも少しは分かった気がしました。
お金があり、自家用運転手と家政婦がいて、地位も名誉もある夏子の夫婦関係と継母の親子の苦悩は、私には計り知れませんが、
たぶん夫の浮気やりえとの事がなかったら、旬とのこともこんなことになっていなかったと思います。
夏子がもっと大人の気持ちで旬を包んであげていればと思いましたが、年齢は関係なく、好きになるという感情は理屈じゃないから無理ですね。
夏子と旬の秘密は公にならず、みんな何とか元のさやに納まりましたが、これでよかったのか、こんな終わり方で良いのか疑問のままです。
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ありがとうございます
501ページもある分厚い本で、持ち歩けなかったので読むのに少し時間がかかりました。
題名の「 ストロベリーフィールズ 」とは、ビートルズの曲で、ジョン・レノンが歌っている「 ストロベリー・フィールズ・フォーエバー 」だと知りました。
ジョンが、子供の頃よく遊んだリヴァプールにある孤児院の名前で、そこの庭と主人公の鎌倉の自宅の手をかけていない庭のイメージが似かよっているから。
ビートルズの青盤に収録されていたので聴きました。
作中で、ロックが何曲も出てきますが、ロックはほとんど聴かないので知らない曲ばかり。
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月川夏子は45歳で眼科と内科のクリニックを開業している。
夫・智之は文潮書院という出版社を経営している。
先妻が10年前に亡くなり、7年前に後妻に入った。
先妻の子・りえは23歳大学院生。 婚約者がいて卒業後結婚の予定。
りえが自宅に婚約者と、大学の友人・愛とその兄の旬を招待しての食事会で、夏子は、初めて旬と出会う。
旬は公認会計士を目指し勉強中で、ロック・バー「 アンジー 」でアルバイトしている。
何不自由のない生活を送っていた夏子だったが、ある日、智之と秘書の石井葉月が自宅の書斎でキスをしているのを見てしまう。
そこから、今まで平穏無事に見えていた生活に狂いが生じ、苦悩が始まる。
夫との関係、りえとの関係。 いい妻、いい母を演じている自分。
そんな時、旬がクリニックに診察に訪れ、誘われて上京するたびに会い、歳の差を超え互いに惹かれていく。
夏子は女として旬を愛し、旬は、彼の生まれ育った複雑な環境から夏子に対して母性を求めているのか?
40代の夏子と20代の旬の恋愛。 周りを巻き込み小池真理子のドロドロの世界突入。
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彼の夏子に対する一途さが、私には理解できませんでした。
夏子のためと言いながら、彼女を苦しめている葉月を誘惑したり、月川とりえを困らせるために、りえを誘惑したり。
夏子が怒って連絡を絶つと、電話、メール攻勢で、どうなるのか夏子同様怖くなりました。
最後に夏子と旬の関係が、好きという気持ちが親子のように変化して行きます。 旬の気持ちも少しは分かった気がしました。
お金があり、自家用運転手と家政婦がいて、地位も名誉もある夏子の夫婦関係と継母の親子の苦悩は、私には計り知れませんが、
たぶん夫の浮気やりえとの事がなかったら、旬とのこともこんなことになっていなかったと思います。
夏子がもっと大人の気持ちで旬を包んであげていればと思いましたが、年齢は関係なく、好きになるという感情は理屈じゃないから無理ですね。
夏子と旬の秘密は公にならず、みんな何とか元のさやに納まりましたが、これでよかったのか、こんな終わり方で良いのか疑問のままです。
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