POP LIFEwww.wb.commufa.jp/atl-pop

春日井市の絵画教室、あとりえPOPアートスクールの教室風景や内容を中心に、アートについて広く記事にします。

贅沢な話

2014-04-30 10:13:54 | 作家活動の記録


私は普段、休みらしい休みがあまりありませんから、お出かけや旅行が難しい環境を、たまに残念に思うことがあります。
とはいえ、普段は夕方から仕事という日がたくさんありますし、重いのは責任であって、荷物も持ちませんから、肉体的に疲れることは、まずもってありません。
だから贅沢を言ってはいけません。

また私の日常は、時間がある日中に、絵を描いたり、美術館やギャラリーを観て回ったり、病院に行ったり、老眼鏡の手入れをしたり…にあてているので、絵描きであると同時に、めっきり年を召してきた私には、とても良いペースです
たからやっぱり、贅沢を言ってはいけない。

そして私の大型連休。
これは「中日文化センターと公民館」のスケジュールによって決まるのですが、この双方、盆暮れ正月はしっかり休みます。
ですから、今年の私のゴールデンウイークは7連休。
本当に贅沢は言えない…

って、旅行やお出かけなんて簡単にできるじゃないか?
と思われるのは当然。
はい。そうなんですよ物理的には。

その通り私が言う「休みらしい休みが少ない」とは、一年を通じて土日祝の殆どが仕事であるという話で「まとまった連休」は頂いているのです。
しかし、何度も書きますが、私は絵描きですから、この休みを、旅行やお出かけではなく、個展を含めた様々展覧会のための「まとまった制作」に当てるのが、長年のリズムで、性なんです。

それを作れたおかげで、貧しくとも自分らしい生き方が出来ているのですから、私ナカムラミオ。金輪際これ以上贅沢は言いません。
旅行やお出かけも、まったくできないわけではありませんし、好きなものごとには、例えわずかでも、お金をかけられていますから。
何より、一日中絵を描いたり眺めたりしていられることは、私にとっては旅行よりずっと贅沢な時間です。

なんて様々な環境を、私に与えてくださる全ての人に感謝して、今からアトリエに入ります。

この時間が与えられたものと感謝して。
支えてもらえることに感謝して。
今でも自分で自分に期待をし、夢を持てる贅沢に感謝して。



※写真は、個展と公募展のための制作現場。120、100、50、50、50、30、30…予定通り足の踏み場はありません。
個展まであと1ヶ月を切りました。
午後からは、制作小休止で宛名書き。一番苦手な作業です。
住所見えないんだってば。
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music life

2014-04-27 10:21:30 | 日記

時々、私のブログ「POPLIFE」では、息抜きに音楽の話を書きます。ってなんの息抜きだ?


近頃、この2枚にハマっています。
西原健一郎のアルバム「humming Jazz」と「LIFE」
ボスト・ジャジー・ヒップホップ…なんでしょうか?
もう聴き飽きた感のある、ジャズとヒップホップのミクスド・ミュージックですが、これはなんとも新鮮です。
非常に優美なジャズテイストなピアノサウンドに、ヒップホップが乗り、ボサノヴァ、ソウル、ダンスなど、様々テイストの曲が絡まりますが、トータルでは、ヴォーカルがあれど「歌声も楽器である」とばかりに主張が絶妙で、極上のインストルメンタルなアルバムに仕上がっているように思います。
全曲西原健一郎のプログラミングによる曲で、ヒップホップを含めたヴォーカルは、男女共フィーチャリングの形。
いったい何が新鮮なんだろう?。
と、聴きながらよく考えるのですが、最近腑に落ちました。
この2枚のアルバムは、非常に「日本的」なんです。
ブラックミュージックなんですが、日本的なイメージが浮かぶのは、洋食の食材&調理法にもかかわらず、和食に仕上げられた★★★な料理のようです。
これだけ聴くと、新鮮ではあれ「?」が残ると思いますが、味は保証します。
これらのアルバムは、恐らく店頭では既に買い難いと思いますが、今時はネットで何でもお安く手に入れることができます。
仕事で疲れた頭と心を、緩やかにほぐしてくれるようなアルバムを、よろしければ…云々。

と、日曜日の息抜き音楽記事。こんな感じにシメてみようかと思ったのですが、ここからが本題(゜∇゜)

美容室をアートで飾ろう企画でお世話になっています「agree」のボスと私は、共通の趣味として「音楽好き」が挙げられます。
というかそれだけ?(笑)

創造するプロとして尊敬する1才年上のボスですが、よく情報と、互いの中で旬なアルバムを交換します。
音楽は、音楽以外のアートに携わる私にとって、別の角度からインスピレーションを与えてくれますから、絵画制作における、非常に大切なソースになっています。
逆も然り。ミュージシャンに刺激を与えられるような絵を描きたいものですが、まだまだまだまだ。

今回も先日記事にした「松尾摂子展」から美容室に行き、髪をカットしてもらいながら、化学の情勢についてひとしきり語り(小保方さんについて)音楽の話をしたり(佐村河内さんについて)変態同士の会話をしたり(やっぱり小保方さんについて)で盛り上がりましたが内容は割愛します(・_・)
※よい子のブログでしたごめんなさいm(_ _)m

そこで私は、今記事冒頭からツラツラ並べたアルバム2枚を得意げに差し出したわけですが「あ、これ持ってる」と、1枚はすでにコレクションされていて却下。
私は何となく意気消沈(笑)
すごすごそれを引き下げます。
そして、カットが終わり、支払いの段階になって、ボスから無造作に出てきた3枚のアルバムは、名前だけ知っているものが2枚ありましたが、聴いたことはないものばかり。
ちょっと悔しい反面「多分ミオさん気に入ると思うな」のセリフにわくわくさせられました。

車の中。
デッキにCDを挿入。
遠回り。
満足。

どれも素晴らしかったので、タイトルのみご紹介します。

今回の互いのテーマはSTAP細胞について…ではなく「ジャジーで新鮮なもの」だったように思いますが、そんな作品がお好きで、まだ聴いていらっしゃらない方は、よろしければ是非手に入れてください。
無条件に面白かったですし、多分ゴーストライターはいません(引用は当たり前)

◆ティム・デラックス「THE RADICLE」
無条件にかっこいいアルバム
◆モービー「innocents」
無条件に美しいアルバム
◆オイラ「HOBBY」
無条件に温かいアルバム(アラジンストーブのCMで使われていました)
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小さな湯のみ

2014-04-25 17:20:30 | アート紹介



古い友人である陶芸家、松尾摂子さんの個展を観に行ってきました。

本日が最終日。
突発的な出来事で、午前中が潰れてしまったために、予定が大幅に狂い、午後から慌ただしく出かけることになりましたが、器専門の落ち着いた画廊「栗本」は、栄と伏見の間という立地にも関わらず、その喧騒と、個人的焦燥感をゆっくり忘れさせてくれました。

私は彼女と、彼女の器が好きで、ずっと追いかけていたのですが、このところはどうもタイミングが合わず、久々の対面となりました。

作品は、以前から目にする、ずっと貫かれているシリーズと、ほんの少し変化したシリーズが混在しており、継続と挑戦が、同じテーブルにあったような気がします。

しかしその変化は、我々を取り巻く時代のそれに比べれば、止まっているに等しいくらい微々たるものですが、陶芸家という生き物の性を思えば、大胆且つ勇気ある変化に見えました。
自分と作品の時間で、進んでいるんですね。

ひとつ小さな湯のみを購入しました。

小さく大きな変化をしたように見えた器です。
彼女独特な、強く印象的な絵付けの器。
一見強さが目につきますが、描かれた花や鳥は、プリミティブで、どこか懐かしさを覚えます。

今回新しく思えたのは、全体にグレーが施されているからでした。
このグレーと、シアン、オレンジが非常に相性良く、絵描きの私の「いいところ」をくすぐります。

ビール以外のお酒をやめた私は、何を注いで飲もうか考えるのも楽しい時間です。
アートは、そのものと一緒に、考える至福の時を連れてきてくれます。
私もそんな絵を描きたいと、いつも思っています。

残念ながら、松尾摂子さんの展示は、本日で終了してしまいましたが、次回の展覧会は、必ず事前告知をいたします。
興味ある方は、是非ともお出かけください。


※写真は美容室アグリーにて。
さっぱりガッツリ刈り込む前に撮影です。
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壁描け

2014-04-24 17:44:08 | 教室のこと(子供造形絵画)


子どもたちが、かわいい壁掛けを作りました。

割り箸を縦横交互に組み、それを額縁にして、背面に紙を貼り、額縁の厚み部分に、紙粘土で作ったものを乗せます。
背面の紙に、紙粘土作品にあった背景の絵を描けば、半立体絵画の壁掛けが出来上がり。

写真はアイアンマン、きりんさん、くるま。
他にもパンダ、恐竜、フルーツバスケット、スカイツリーなどが出来ました。

この授業は、割り箸組み、粘土作り、絵という全く違う行程を、結果から逆算、組み合わせを想像して制作しなければなりません。

みんな思い通りできたかな?
先生は「素晴らしい!大変よくできました!」とみんなに思いました(^o^)/

きれいに飾ってくださいね。


※あとりえPOP及び、各中日文化センターは、4月29日火曜日~5月5日月曜日までお休みになります。
どの講座も一回間があきますが、次も楽しい授業を用意しています。

どうぞ皆様、お楽しみに(^_^)
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カクノカク展

2014-04-21 20:33:59 | アート紹介
ゴールデンウイーク開けの7日から、名古屋市南区のK.ARTSTUDIOで始まる「カクノカク展」は、2010年にあとりえPOPアートスクールに通っていた一部の生徒による展覧会です。

プロデュースは、現愛知芸大三年の荻野史杜君。
彼に賛同したメンバー10人が、それぞれの「ルーツ」を振り返りながら、今の表現を追求し展示するのだそうです。

これに関しては、元指導者である私は一切ノータッチです。
途中までは知りませんでしたし、強いて言えば、この記事が最初で最後の協力でしょうか(笑)

声を掛けても賛同を得られず、このメンバーが固まるまで、荻野君は相当苦労したようです。
加えて、忙しい大学生たちと進捗状況を共有できず、中々思い通りに事が運んでいないとも聞きます。
ハガキも一人で作り、ここまで本当に孤軍奮闘してきた彼の努力に敬意を評します。
m(_ _)m


さて。
グループ展とはなんでしょう?
ギャラリーを借りて人に観せるとはなんでしょう?
私は自分がグループ展を企画して行っているだけに、作家には完璧なレベルを求めますし、それが作家としての糧となり、観た方に感動や刺激を与えるのだと信じています。
「あの展覧会に参加してよかった」
「あの展覧会を観てよかった」
と思ってもらえるために、参加作家やお客様の気持ちをずっと考えています。
中途半端なものを観せることは失礼ですし、参加者になんの見返りもないでしょう。
やっただけの展覧会。企画したことに意味がある展覧会は無意味です。
例えばそれが「無駄が良い経験になった」というような結果なら、本当に残念な展覧会で終わります。
苦しみが伴わない「楽しい」だけの制作の展覧会ならばやめましょう。
見せるべきではないし、見る価値もない。学芸会なら公民館でやってください。

仮定の話として、もしこの展覧会「カクノカク展」がそのようなグループ展になるのなら、それは、私にとって大切な場所であるK・ARTSTUDIOを愚弄する行為です。
グループ展を、ただ壁面積を人数で割った展覧会にしてはいけない。
そんな展覧会は、責任まで分割するから無責任で、気合いも何も感じないものになる。

なんて、まだ始まってもいない展覧会に何をか言わんやですが、かわいい元生徒たちのことですから老婆心です。
この記事を、もし参加者の誰かが読んでいたならば、今から搬入までの2週間。
自分を見つめる時間として、作品と向き合ってもらいたい。 本当にこれでいいのか?目の前の作品の見た目ではなく、自分の内面に何が返ってくるのかに耳を傾け、制作をしてもらいたいと思います。
忙しかろうが何だろうが、やるなら完璧にやってください。時間のせいにだけはしてはいけない。
学生だから許されることなんて存在しないんです。
今できるベストパフォーマンスが、経験豊富な作家に劣るのは当たり前ですが、気持ちが劣ることはないはずですよね。
手を抜いた展示は、誰も何も言わなくても、みんな間違いなく許しませんからそのつもりで。

預かったハガキは、非常に枚数が少なかったので、それなりの人に渡しています。
甘えた作品なら飾らないこと。

期待しています。
コメント (7)
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